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2022年4月の記事一覧

お知らせ

特別講座「からだをうごかそう・体幹編」開催決定!

お子さまの肩こり腰痛防止、集中力UPのための体幹トレーニングプログラムを取り入れた特別講座「からだをうごかそう・体幹編」を開催いたします。
 
みなさんは、お子さまに対して、こんなふうに注意することはありませんか?
 
「ちゃんと座りなさい!」
「まっすぐ座って!」
 
実は、この「ちゃんと座る」「まっすぐ座る」というのを継続するのは、大人でもなかなか難しいものなのです。
 
ちゃんと座る姿勢というのは、骨盤を立て、体幹をほどよく意識しながら座った状態を維持する必要があります。普段から、骨盤周りやお腹と背中の筋肉を適度に使えていないとできない姿勢です。
 
子どもの生活から、木登りなどのバランスをとる遊びが減り、ゲームなど室内で座りながらする遊びが増えたことで、からだの軸=体幹を使われることが減り、座る時間が長く、猫背になりやすい環境にあります。
 
猫背
 
猫背の姿勢だと、重い頭を無理な姿勢で支えなければいけなくなるので、筋肉に負荷がかかり、肩こりや腰痛にもなりやすくなります。
 
そのため、子どもの肩こりや腰痛のケアを必要とするケースが増えています。
 
また、座る姿勢が悪いと勉強の際の「集中力」に影響がおよぶと言われています。
 
これは、前かがみで猫背の状態だと肺が十分に広がらず、脳への十分な酸素供給量が減るので、頭がぼーっとしやすい状態を作ります。
 
勉強しているこども
 
このような「姿勢の課題」を克服するため、骨盤を立てて、体幹を程よく使いながら姿勢を維持できる身体を作っていくことが、脳を働かせ集中力を上げ、さらに肩こりや腰痛の予防に繋がると考えています。
 
からだの軸を使ったさまざまな遊びやエクササイズを通して、楽しみながらからだを動かしていきましょう!
 
▼ 特別講座「からだをうごかそう・体幹編」詳細
 
開講日:2022年5月19日(木)17:00~17:30
費用:無料
ツール:ビデオ会議ツール「ZOOM」
受講対象:小学生・中学生(ご家族で是非ご参加ください)
講師:SATOMI先生
募集期間:2022年4月20日(水)~ 2022年5月13日(金)
 
特別講座お申し込みは下記のご案内ページから
https://mamaworks.jp/kidscourse/kouza/event20220519/
 
監修プロフィール
SATOMI(さとみ)先生
 
全米ヨガアライアンスRYT200取得
ピラティス&ヨガスタジオ BRIGHT 講師
FTPベーシックマットピラティスインストラクター
ヨガレッスンの活動を通して「こころとからだ」の整え方や豊かな毎日を送るヒントを伝えている。
COCO&KARAを運営。
 
SATOMI(さとみ)先生
 
特別講座お申し込みは下記のご案内ページから
https://mamaworks.jp/kidscourse/kouza/event20220519/
 
皆様のご参加をお待ちしております。
 
オンラインdeキッズスクールでは多様な教育コンテンツを提供し、お子様に還元できる学びとなるイベントも開催して参りたいと思います。どうぞご期待ください。

イベントレポート

蓑手先生の子育てお悩み相談室!発達や学習の遅れについて

今回は、『子どもが自ら学び出す!自由進度学習のはじめかた』の著者であり、特別支援学校での勤務経験もある蓑手章吾先生(通称ミノテ先生)をお招きし、「子育てお悩み相談室」を開催しました。

テーマは、発達や学習の遅れについてです。
気になるその内容をレポートします!

伸びない子って、1人もいない!

前半は、ミノテ先生から「発達」や「学習」に関してのお話がありました。
小学校に入学すると、急に一斉スタートを切らされる感じになり、遅れを感じたり、それに伴う焦りを感じてしまったり……

しかし、ミノテ先生は「伸びない子は、1人もいない!」と断言されます。

「途中でどんなに、これはもう伸びないかな?と思っても、結論から言うと伸びない子は1人もいません。“その子に適した環境を作っていってあげる”ことこそが大事なことなのです。
それがミノテ先生の信条です。

そもそも「遅れ」とは?

「マイペース過ぎない?集団生活できているのかしら?」
「うちの子、読み書き苦手だけど、これって学習の遅れ?」

子育てをしていると、ふと不安になることがあるかもしれませんが、そもそも上記の心配ごとは、「他人との比較」によって生じる不安です。

階段を登る三人の図
ここに、3人の子ども達が、成長の階段をそれぞれ歩んでいるイメージ図があります。

「本来は、目的地がそれぞれの子で異なるのだから、比較することに意味はない。」とミノテ先生は言います。

ところが、基準となる線を引いてしまうことにより、それよりも「上の子」「下の子」という区別が、現在の教育現場ではみられます。

そのため、前述の心配ごとー「遅れている」「苦手だ」と感じてしまうことに、つながっていくのです。
一旦、そのような負の感情を有してしまうと、焦れば焦るほどうまくいかない…という悪循環に陥ることになります。

本来は、それぞれの子ども達には、それぞれの階段の高さ・幅の最適解があり、そこを大人が調整して、子どもの成長を促していくことが必要だと言います。

「幸せ」ってなんだろう?

上の段の図において、段の上の方に居ても幸せと感じることができない人もいれば、段の下の方に居ても幸せそうな人もいます。

これは大人でも同じで、経済的に豊かな人が必ずしも幸せというわけではありません。

では、「幸せ」とは?
ミノテ先生の考える「幸せ」は「段のどこに居ても、斜め上を見ていられる」ことだと言います。

上を見上げるこども
どこの段に居るか、ではなく、明日、そして未来に楽しいことが待っていると感じることができること。

段の現在の位置に親がとらわれてしまうと、それは子どもにとっては不幸の始まりです。

「今できなくても、ダメでもいい。『明日に希望をもつ力』をつけていくこと」を大切にしたいものです。

片付けできない子、どうしたら?

後半は、事前にいただいた質問をもとに、ミノテ先生が解決策を提示してくださる形式で進んでいきました。

このコラムでは、いくつかピックアップしてご紹介します。

「子どもが散らかしてばかりで、片付けができるようにならない。」

簡単な解決策としては、置きっ放しにしがちな場所に片付ける箱を置いたり、よく使う場所のすぐ近くに片付ける場所を設置したりすることが望ましい、とミノテ先生はアドバイスされます。

さらに、どうやって片付けたら良いか、目で見てわかるように、どの引き出しに何を入れたらわかるように、各引き出しに「イラスト」や「写真」を貼るといった「視覚支援」の観点を大切にされています。

イラストを貼った引き出し
しかし、ミノテ先生は言います。

そもそも、本当に片付けが必要なのか?を考えることも大切です。大人の健康器具のように、出しっ放しにしておくほうが良いものもあります。」

頭ごなしに「片付けなさい」と言うのではなく、「そもそも」に立ち戻って考えること、忘れてはいけませんね。

切り替えられない子ども達

うまく次に切り替えることができない子どもに、悩む親も多いものです。
「ご飯だよ」と言っても、子どもがすぐに遊ぶのをやめないー。子育てあるあるですね。

ゲームをしているこども

解決策の一つに、「切り替えたら得をして、切り替えられなかったら損をする」仕組みを導入するという方法が紹介されました。約束通りにできたらおやつの量が増え、できなかったら減るなどです。

大切なのは、子どもと対立せずに寄り添うことだと言います。

「子どもVS大人」とならぬよう、「何時になったらやめられそう?」「10数えるよ」と言って、子どものペースに合わせて、時には笑ってしまうくらいゆっくりと「10〜! 9〜! 8〜!…」とカウントダウンしていくという手法も紹介されました。

切り替えがうまくできない子どもは、集中力が高いとも言えます。概して、うまく切り替えができない子の方が大成したりするようです。

ここでも「そもそも」について考えます。

そもそも「切り替え」というのは、大人の都合に合わせているだけのことも多く、本当にそこで切り替える必要があるかも再考の余地があります。

だからと言って、大人だけが我慢するのではなく、大人と子どもがそれぞれ少しずつ我慢することで、みんなが幸せでいられる方法を模索しましょう、とミノテ先生は提案されていました。

「ねば」はNEVER

私たちの社会、特に育児に関しては「こうあらねば」という呪いがはびこっています。

「嫌なことを耐えさせねば…」
「ストレスを極力軽減させねば…」
「正しい習慣をつけさせねば…」
「褒めて育てねば…」
「正解を教えねば…」
「成功体験させねば…」
「自分が責任持って育て上げねば…」など…

しかしながら、この数々の「こうあらねば」に対して、
「全部手放して良い」とミノテ先生は言い切ります。

むしろ、その子が一歩先・半歩先に進めることを共に喜んであげることこそが大切なのだとお話ししてくださいました。

数々の「ねば」によって、しんどく感じてしまう人はとても多いのではないでしょうか?

「ねば」の呪いは強く、今までの慣習などが邪魔をして、自身のマインドから「ねば」を簡単に手放すことは難しいと言います。

しかしながら、今回の相談室で、その「ねば」からの解放に少しは向かうことができたのではないでしょうか。

その他のQ&A

上記以外にも、ミノテ先生は多くの質問に回答いただきました。ほんの一部をご紹介します。

Q.5歳の子が、兄弟に比べ明らかに「読み書き」ができません。苦手意識があるのか、兄と姉が何かを書いていても参加しようとせず、ますます苦手意識を募らせているようです。鉛筆の持ち方もおかしいため、親が手を添えようとするとすぐに嫌がってやめてしまうため、接し方に悩んでいます。
A.子ども自身が劣等感を抱いてしまうと、余計やりたくなくなります。今回は、まだ5歳とのことで、鉛筆を持つのがまだ難しい可能性があります。まずは字ではなく絵を描いたり、ぬりえをしたりすることをお勧めします。本人のプライドが邪魔していることもあると思うので、他の兄弟とはジャンルを変えて、後追いにならないようにしてあげてください。
Q.マイペースで、つまずきやすく、つまずくとすぐ泣いてしまいます。どうしたらいいでしょうか?
A.簡単なことで良いので、失敗して、やり直して…のサイクルをなるべく多く経験させてあげましょう。「失敗慣れ」をすることで、失敗が何ともなくなっていきます。また、泣いた時に大人がアタフタしないようにすることも気をつけたほうが良いです。

失敗をいかにさせるか、というのは、成功体験以上に必要だと思っています。失敗することが怖いと思っていると幸せにはなれません。むしろ、チャレンジした時に「ナイストライ!」と言ってあげるようにしましょう。

参加者の皆様からの声

今回参加してくださった保護者の皆様からは、以下のような声が届きました。

「階段のイラストにははっとしました。無理やり二段以上引っ張りあげようとまさにしていたところだったので、気づけてよかったです。」

「発達の悩みだけではなく、幸せや子育てなど生き方全般について、大切なことを考え深める大切な糸口を頂きました。」

「そもそも必要か、というのは、本当にそうだと思いました。」

皆さん、普段の生活ではなかなか気がつくことができなかったことに、ミノテ先生のアドバイスで気づかれたことがあったようです。

「どんな子も必ず伸びる!と、たくさんの子をご覧になってきた先生が言いきってくださったのに救われました。その子のペースに合わせた、その子なりの成長を見守れる大人でありたいと思います。」

「子供の頃出来なかった子が大人になって成功していると言われていました。子供の将来が不安でしたが、そこまで悩まなくても良いと思える言葉でした。」

「本当に子育てがしんどく、色々と悩んでいたので、お話が聞けて良かったです。」

ミノテ先生の言葉で、子育てに対して、少し力を抜くこともできたようです。

このように、誰かに相談したり、専門家の意見を聞いたりすることで、子育ての辛さが和らいだり、楽に感じたりすることはよくあります。

『オンライン de キッズスクール』でも、相談会・講演のように、子育てのお悩みを解決する機会をどんどん提供していきたいと考えています。

みなさんもお気軽にご参加ください!

◇登壇者プロフィール◇

蓑手 章吾(ミノテ ショウゴ)

Hillock初等部スクールディレクター 校長

特別支援校での現場経験を活かし「人間発達プログラム」で修士号を取得。
教育のICT活用にも経験豊かでコロナ禍休校中にICT推進校である小金井市立前原小学校で行った実践はメディアでも話題に。
代表著書「子どもが自ら学び出す!自由進度学習のはじめかた」(学陽書房)

蓑手先生の写真
『オンライン de キッズスクール』では、今後の講座のスケジュール、および各講座へのお申し込みを以下のページから受け付けています。

開講案内・講座スケジュールはこちら

一人でも多くのお子さんがこの講座で楽しく学んで、働くママの負担が軽減されますように!

この記事を書いた人
【ママワークス在宅ライター 高原温子】
保育士兼ライター。新卒で入社した会社で、営業・広報・コールセンターと勤務するも、幼児教育に興味を持ち、労力・時間を集中させるために退職。
その後、教育に関する知識と経験を増やすため、保育士資格を取得して、パートで保育士をしています。
今は小学生男子の母です!
てつがくカフェ

授業レポート

頭が良いってどういうこと?「小学生てつがくカフェ」レポート

人気講座「小学生てつがくカフェ」では、対象年齢を3年生以上の小学生として、ふだんの生活ではなかなか深めて考えることができない「素朴な疑問」について、じっくりと考える時間を提供しています。

「てつがくカフェ」の授業をこちらでレポートするのは、今回で4回目。

一旦、今回でカフェは惜しまれながら第1タームを終了する予定ですが、このプログラムを通じて、子ども達がどんなことを考え、どんな展開を見せてくれたのか・・・ターム最終回の様子をまとめました。

(過去開催の様子はこちら→ 【vol.1】,【vol.2】,【vol.3】

「てつがくカフェ」での交流

「てつがくカフェ」に集まるメンバーは、当然ながら元々は知り合いではなく、オンライン de キッズスクールの講座を通じた、オンラインでの交流仲間です。

それぞれがどんなところに住んでいるのか、どんな学校に通い、どんな友達と遊んでいるのか、最初はどれもが分からない状況での出会いです。

マグカップの写真

そんなメンバーどうしが、オンライン上の「てつがくカフェ」という場所で、様々なテーマについて話すことを通じて、今ではすっかり「なじみ」になっています。

一方で、今期最後の開催ではありましたが、今回が初参加というメンバーもいました。

「てつがくカフェ」では、いつものメンバー(いつメン)も、はじめましてのメンバーも大歓迎!

それぞれのメンバーが違う意見を持つことによって、他の人の意見を参考にしたうえで、自分の意見を、より深い視点で考えていくことができるのです。

「来たい人が 来たい時に 来たい分だけ フラっと入れるお店」ーそんな「気楽」なカフェは同時に、全く同じメンバーで進めていく話し合いとは異なる「一期一会」な場でもあるのです。

また、講師はあくまでもファシリテーターというより、むしろ「いつメン」の一員として参加している感じで、肩書きも「店長」と「店員」。

大人・子どもという枠を気にせずに交流しあいます。

いつメンも、はじめましてメンバーも、毎回違ったテーマで話していくことで、新たな気づきが得られる場。

「てつがくカフェ」はそういう場所です。

今回のメインテーマは?

これまで「なんでみんなゲームが好きなの?」「なんで人形が好きなの?」「なんで夜は寝ないといけないの?」「なんでペットはかわいいの?」といったテーマで、考えを共有してきました。

今回、子ども達から挙がった「テーマ案」は

  1. ・幸せってどんなもの?
  2. ・妖怪は本当にいるの?
  3. ・鬼って豆でちゃんと逃げるの?
  4. ・頭がいいって、どういうこと? など

子どもらしい、素朴な疑問ではありますが、大人が聞かれてもすぐに答えるのが難しい質問ばかり。今回は、どれが良いか、2つ選んで手を挙げてもらい、「頭がいいって、どういうこと?」について話すことに決定しました。

今回も

  1. 1.何を話してもいい
  2. 2.ゆっくり話してもいい
  3. 3.黙っててもいい
  4. 4.パスしてもいい
  5. 5.ジャッジしないで、キャッチする
  6. 6.辛い時は「聞かない自由」あり

このルールで本題スタートです。

頭がいいって、どういうこと?

「授業中に手をよく挙げたり、正解を言えたりする人が頭いいの?って、学校の授業中にふと思ったんです。」と、このテーマを最初に提案してくれた子が教えてくれました。

店長の坂岡さんから「みんなの周りには、頭がいいなって人いる?」という投げかけをすると、「わからない」と答える子もいれば、「いる!」と力強く答えてくれる子も。

坂岡店長がさらに「それってどんな人なのかな?」と聞いてみると・・・

「よく手を挙げたり、問題を全問正解したりする人」「宿題を早く終わらせる人」という答えが。
これは、一般的に「頭がいい」とされているイメージと合致する回答かもしれません。

算数のイメージ画像

すると、ある子が言いました。
「スポーツとかできちゃう人も、頭がいいのでは?」

また別の子からも問いかけがありました。
「速くできる人もいれば、ゆっくりな人もいて、その違いって頭の良さなの?」

ここで坂岡店長が自分の話として、以下の内容を話してくれました。

「自分はゆっくりなタイプ。喋るのは速いけど、何かとじっくり考えてから書くのが得意。でも算数の計算などを、ぱぱっと解くのは昔から苦手。算数は苦手だけど、文章を書くのは得意。だから、頭いいって一言で言っても、いろいろな頭の良さがあるのではないかな。

これに対して、初参加だった子からは
「遅くても頭がいいってことがある。長い時間をかけてじっくり考えて、良いことを思いつくこともある。」と発言がありました。

さらに「もしみんなが、同じように、同じスピードで問題を解けるようになってしまったら、それってどうなんだろう?」と呟いた子がいました。

これに対しては、
「怖い」
「つまらない」
「先生がいる意味がない感じ」
と次々と声が上がりました。

さらに「それでは勉強する必要がなくなってしまう!」と気づいた子も。

逆に、みんなが「頭が悪い」状況だったらどうだろう?と考えた子もいましたが、やはり“みんな一緒”の状況だと「楽しみがない」という意見が出ました。

特に学校のテストで比べられることが多いから、そのモノサシで「頭のいい、悪い」を決めつけられがちだけれど・・・

実際には、様々なことで得意・不得意がそれぞれにあるはずで、全知全能のような存在の人はいない、という結論に落ち着きました。

両手をあげ笑顔の小学生

「頭がいい、ってどういうこと?」と、改めてみんなで考えたことによって、今まで「頭がいい人」「頭が悪い人」って思っていた人に対して、その思いが変わっていくような、そんな深い話になったのではないかと思います。

「速くできる人」や「よく手を挙げる人」が評価されがちですが、そうでなくても、良いものを生みだせる。

てつがくカフェでのルールの大切さに、改めて気づかされる話題でもありました。

参加した子ども達の感想

てつがくカフェに参加したこどもたち

最後に子ども達に感想を聞いてみました。

「今回で終わっちゃうの寂しい!またやってほしい。」

「結構楽しかった!」

「合点がいかなかったことが、よく分かって良かった。」

「今回参加してみて、自分の頭が良くなったように感じた。新しい人とも話せたし、言いたかったことが言えて良かった。」

自分の考えを言葉にして語ることができるって、まさに今回のメインテーマになった「頭がいい」ってことになるんじゃないかな、と坂岡店長。

続けて店長は「たくさんの問題が解けたとしても、人に意地悪をするようでは、本当に良い頭の使い方とは言えなくて、お互いをキャッチし合えることが、良い頭の使い方だと思います。」と締めくくりました。

店長(講師)よりメッセージ

今タームの最終回は「頭がいいってどういうこと?」というテーマになりました。

「妖怪っているの?」「鬼は豆で逃げるの?」も、もちろん大変おもしろい疑問ではありますが(笑)

みんなに選ばれたこの疑問「頭がいいってどういうこと?」は、物事の「本質」を問うものとなっています。

私達がふだん何気なく使っている言葉の、「納得できる意味の核心」。哲学では、これを「本質」と呼びます。

「本質」を明らかにすることにより、私達は一方的に決められた言葉の縛りから自由になり、納得のいく生き方ができるようになるのです。

たとえば、「愛」の名の下に人を支配する行為は本当に「愛」だと言えるでしょうか?

「本当の愛は、相手の意志を尊重するはず」という本質がわからないと、なんでも「愛」と呼ばれ、正当化されてしまいます。

考えるこども

では、「頭がいい」の本質とは?
みんなでたどり着いた重要なポイントは、「頭がいい」は「比較による評価だ!」ということ。

つまり、「頭」という、何か固定された実体があるわけではない。いろんな「頭のよさ」を認め合って、発揮し合える方が面白いんじゃないか。これは素晴らしい洞察だと思います。

そして最後の感想でも言われた通り、「新しい考えに出会って刺激されること」や「自分の考えを話せること」で、「私、頭がよくなった!」と思えます。

こういう開かれた、のびのびとした「頭のよさ」のことを、私は「聡明さ」と呼びたいと思います。

狭い視野の中でどれだけたくさんの知識を詰め込んだとしても、他者の視点への関心がなければ、それは独りよがりになってしまう。

「頭のいい」一部のエリートが物事を決めるのでなく、「みんなの視点を持ち寄って」考える力。
様々な情報が錯綜する現代だからこそ、こうした「聡明さ」を大切にしてほしい。

そうなれるだけの力が、子ども達には確かにある!そう確信させられる素晴らしい最終回でした。

「てつがくカフェ」は期間を置いて、また開催を検討中です。その際は、みなさんの来店をお待ちしております!

『オンライン de キッズスクール』では、今後の講座のスケジュール、および各講座へのお申し込みを以下のページから受け付けています。

開講案内・講座スケジュールはこちら

一人でも多くのお子さまがこの講座で楽しく学び、新たな可能性を見出せますように!

この記事を書いた人
【ママワークス在宅ライター 高原温子】
保育士兼ライター。新卒で入社した会社で、営業・広報・コールセンターと勤務するも、幼児教育に興味を持ち、労力・時間を集中させるために退職。
その後、教育に関する知識と経験を増やすため、保育士資格を取得して、パートで保育士をしています。
今は小学生男子の母です!

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株式会社アイドマ・ホールディングスは、ママワーカーの働く機会創出に貢献する活動に取り組んでいます。ママワーカーにとって安心して働ける仕組みやサポートは欠かせません。サステイナビリティ活動・社会貢献活動(CSR活動)としてお子さまの教育サポートに取り組み「オンラインdeキッズスクール」を運営しています。