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授業レポート

オリジナル検定で堂々のフィナーレ!おうちdeそろばん上級編

約1年半前から始まった「おうちdeそろばん」。
初級→中級→上級と継続してきた1期生の子どもたちは、ついにその実力を確認すべく、「そろばん検定」に挑戦することになりました。

この検定合格をもって、「おうちdeそろばん」を卒業することになる子どもたち。
「オンラインでの試験」という、いつもとは違う雰囲気のなかで、果たして子どもたちは実力を発揮できたのでしょうか?最終回の様子をお伝えします。

いよいよ試験が始まる

今まで1年半にわたり、足し算・引き算・掛け算を演習してきた子どもたちが、ついにそろばん検定の受験日を迎えました。

特に、上級編に入ってからは、毎回量の多い宿題をこなすなど、“鬼の特訓”を受けてきた子どもたち。その実力が発揮できれば合格間違いなしのメンバーですが、検定受験日ということもあって、それぞれの子どもの顔には緊張の色が見えます。

講師はもちろん、ともみ先生です。

ともみ先生の明るい笑顔

まず、ともみ先生から、次のような試験の注意事項が伝えられました。

  1. ・問題は裏返して待機してください。
  2. ・使わないものは、机の上から退けてスッキリさせてください。
  3. ・鉛筆は1本だけではなく、2本くらい出しておきましょう。

問題は、保護者の皆様に事前プリントアウトしてもらい、封筒などに入れてお子様にはみられないようお願いしてありました。封筒から問題がお子様に手渡される緊張の瞬間も、先生はカメラ越しに確認します。

また、開始の合図についても細かく伝授がありました。

開始時は、「よーい、はじめ!」と合図されます。
「よーい」と「はじめ!」の間は、2秒あけます。
「よーい」が聞こえるまでは、両手は膝の上です。(実際には太ももの上)

そして、「はじめ!」の合図からではなく、「よーい」と聞こえたら、机の上に置いていた鉛筆を持ち、テスト用紙を表にして、開始して良いのだそうです。

他にも検定開始前のそろばんの置き方についても、説明がありました。
そろばんは、机の左側に縦に置く必要があります。
この時、すぐに計算が開始できるように、五玉の方を外側に置きます。

そろばんを縦向きに置いてスタンバイ

解く順番は、見取り算を解いてから、掛け算です。

制限時間は20分。「やめ!」の声が終了の合図となります。
「やめ!」が聞こえたら、すぐに鉛筆を置いてください。そうしないと、不正行為と見なされます。

逆に言うと、「やめ!」と言われるまでは、まだ時間があります。
時間内に早く終わっても、必ず見直しをしましょう。
“字が汚くないか、答えを2つ書いていないか・・・”

そろばん検定では、「消しゴム」の使用が禁止されています。
消しゴムを使って、机がゆれることでそろばんの玉がずれてしまったり、消し残しが審査に支障を生じてしまったりするから、のようです。

答えを書き直す場合は、「間違えている答えは横線で消して、矢印を使って正しい答えを余白などに書き直してください。」と、ともみ先生。

消しゴムを使えない試験、というだけでも、他の試験と違って、何だか緊張しますね。

最後に「何か質問ある人〜?」と、ともみ先生が聞くと、「掛け算のやり方が・・・」「掛け算って10の位から掛けるんでしたっけ〜?」と検定前に不安になったのか、そんな質問も!?

ともみ先生は「え〜、今更その質問?もう時間もないので、いきます!」
続けて、「一発勝負です。いいですか?両手は膝の上です!」

そして、「タイマーを20分にセットしました。」と画面越しにタイマーを見せてくれました。

試験中は絶対に喋らないこと。もし、“あれぇ”とか“あ”でも“う”でも一言でも話したら、失格にします。」と子どもたちに伝えます。

緊張の度合いが増してきました。

最後に、鉛筆にキャップをはめたままの子どもを見つけて、「開始前にキャップ外しておいてください。」と伝え、その子が鉛筆からキャップを外して、手を太ももに置いたのを確認してから・・・

「よーい、はじめ!」
ついに検定開始です。

制限時間は20分間

20分間の検定は真剣勝負!

開始の合図とともに、子どもたちは一斉にそろばんを縦から横にして、鉛筆をもって計算を始めました。

子どもたちの玉を弾く姿は、今までの授業中以上に真剣です。
画面越しに聞こえるのは、玉を弾く音のみ。

試験中、黙々と計算をする子どもたちとは対照的に、ともみ先生はみんなの様子を、画面を通じて見守り続けます。

普段の授業では見られる、明るい笑顔も、楽しいお話も、今はお預けです。

そして、ついに「やめ!鉛筆をすぐ置いてください」の合図。
重ねてともみ先生から「そろばんを左に縦に置いてください」と指示がありました。

検定試験が終わって、少し気が抜けたのも束の間、そのまま答え合わせタイムに突入です。

さて、結果はいかに?

ともみ先生によって、答えが画面上に映し出されました。
これを見て、各自で丸付けをしていきます。

そのため、合っているのに×がついたり、間違えているのに○がついたりしないように、慎重に確認をしてもらいます。もちろん、採点もします。

見取り算は1問10点、掛け算は1問5点です。
見取り算で100点、掛け算で100点、合計200点満点です。

合計点数が60点以上の場合は、10級合格、
合計点数が120点以上の場合は、9級合格となります。

時間をかけて採点をしたのち、各自より点数の発表がありました。

すると・・・
今回受験した7人の得点は、なんと175点〜200点!
全員優秀な成績で9級合格となりました!

1人は満点合格です!お見事!

今回の「おうちdeそろばん」は、9級合格を一つの目標として取り組んでおり、全員目標達成という結果で終わることができました。

試験開始前に「掛け算のやり方が・・・」なんて質問が出ていたので、どうなることかと思いましたが、子どもたち、やればできるものです。

晴れて全員卒業

晴れて全員卒業です!

今回は、満点合格も出ました。最大でも誤答は3問にとどまり、子どもたちはみんな優秀な成績で合格することができました。

採点ののち、間違えた問題もやり直してもらい、正しい答えが出せるか確認もしてもらいました。やり直すことで、無事に全員正しい答えを導き出すことができたようです。

そして、9級に合格ということは、メンバー全員「おうちdeそろばん」を卒業することになります。
ここまで、初級からの1年半、コツコツとやってきた甲斐がありました。

最後に、姉妹で参加してくれていた子たちからは「8級のテキスト用意しました!」と画面上にテキストを意欲的に見せてくれました。

ともみ先生からも、「せっかくここまできたのだから、少しずつでも良いので、オンラインでも、近くの教室でも、頑張ってそろばんを続けてみてください。」というコメントがありました。

「なんだか変な先生が、小学生の時にオンラインでそろばん教えてくれていたよなぁ、と思い出してくれたら嬉しいです。」と、ともみ先生。

最後は「これからもそろばんを続けます」と受講者全員が言ってくれました。

ともみ先生からも「そう言っていただけると、先生もやってきた甲斐があります。」とお話しされていました。

後日、9級の合格証書は全員に送られました。

参加者のご感想

そして、合格証書を受け取ったご家庭からメッセージをいただきました。
一部抜粋してご紹介いたします。

・以前から、そろばんを家庭学習に取り入れてやっていました。ともみ先生にご指導いただいたことで、そろばんの押さえ方や消しゴムは使わないなど、基本的なことから、掛け算の指抑えまでご指導いただき、自分だけでは無理な部分をフォローしていただけました。中級、上級クラスまでやっていただけると思っていなかったので、とても嬉しかったです。子どもも自分と同じようにがんばっているお友だちの存在や、先生の存在は励みになっていたと思います。(T・Kママさん)

そろばん工場のお話が面白かったです。
1年半ありがとうございました!(T・Kさん)

・結果も大事ですが、そこに至るまで継続できたことが一番大事なことだと思います。何かを最後までやり遂げるという達成感を感じることができたと思います。継続できた理由として、ともみ先生の明るいキャラクターは大きかったと思います。先生の「そろばん愛」が毎回よく伝わってきました。娘もそろばんモチーフのグッズを店で見ると「ともみ先生、これ持ってるかな?」と反応するようになっています(笑)(Jママさん)

・毎回とても楽しく参加させて頂きました。つまずいた所もその場で優しく丁寧に教えて頂きありがとうございました。親子ともに完全にそろばん初心者でしたが、掛け算まで出来るようになるなんて驚きと感謝でいっぱいです。オンラインですが、リアルな教室より丁寧に見ていただいている感じでした。(Rママさん)

・とても楽しく参加していました。オンラインでも一人一人のことをしっかりと見ていただけていたと思います。途中で飽きずによく続けられた、最後の検定試験で満点がとれてよかったねと子どもに声をかけました。(Yママさん)

・ともみ先生のおかげで楽しくそろばんができました。最初は何も分からなかったけど、最後のテストで200点が取れてとっても嬉しかったです!またともみ先生とそろばんか暗算がしたいです!(Yさん)

ここで、継続の秘訣も皆さんに聞いてみました。

・我が家の場合は休日におやつを食べた後に、必ず1ページやると決めていたことです。本当は平日もやりたいけど。

5分でもいいので毎日そろばんを使うようにしていました。

「おうちdeそろばん」を通じて、そろばんを学び始めた子どもたち。
このプログラムをきっかけに、そろばんを好きになって、さらにそろばんを極めてくれる子が出てくれたら、嬉しいです!

講師メッセージ

まずはみなさん、9級合格おめでとうございます。そして、1年半にわたり「おうちdeそろばん」を受講していただき、ありがとうございました。

1年半前までは、全くそろばんを知らなかった子供たちが、9級の実力まで上達してくれて本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。
『継続は力なり』といいますが、途中で諦めたり投げ出したりすることもなく、コツコツと練習を続けてきた成果が実を結びました。

いつも画面越しに見ていた、みなさんのパチパチとそろばんを弾いている真剣な表情も、先生のくだらないギャグに笑ってくれたあの笑顔も、忘れませんからね!!!

講師プロフィール
久世 智美(くせ ともみ)
ともみそろばん教室 代表
日本珠算連盟会員。38歳でフラッシュ暗算検定十段を取得。
教室やオンラインでの指導の傍ら、多くの人にそろばんの魅力を伝えるため、ボランティア活動やイベント開催に取り組んでいる。

ともみそろばん教室
https://tomomi-abacus.com/

『オンライン de キッズスクール』では、今後の講座のスケジュール、および各講座へのお申し込みを以下のページから受け付けています。一人でも多くのお子さまがこの講座で楽しく学び、新たな可能性を見出せますように!
https://mamaworks.jp/kidscourse/

この記事を書いた人
【ママワークス在宅ライター 高原温子】
保育士兼ライター。新卒で入社した会社で、営業・広報・コールセンターと勤務するも、幼児教育に興味を持ち、労力・時間を集中させるために退職。
その後、教育に関する知識と経験を増やすため、保育士資格を取得して、パートで保育士をしています。
今は小学生男子の母です!

授業レポート

おうちdeそろばん上級編!そろばんと仲良くなっていく子どもたち

「おうちdeそろばん」の授業潜入レポートを最後に書いてから、約1年が経過しました。実は、その間に子どもたちは着々と勉強を進めており、ついに上級編の授業まで実施されるようになりました。

より難しいそろばんにも挑戦するようになった子どもたち。
オンラインで実施される授業はどのように進められ、みんなはどんな態度で参加しているのか、その様子をレポートします。

上級者には鬼の特訓!

「おうちdeそろばん」は当初、そろばん未経験者向けに初級編が開催されました。そして、子どもたちのやる気に応える形で、中級編を開始。さらに2022年秋、ついに上級編を開催するに至ります。

講師は、初級編からおなじみのともみ先生。
以前と変わらず、明るく賑やかな雰囲気で始まります。

ともみ先生の明るい笑顔

ともみ先生は、初級編の授業でも、やる気のある子にはさらに難しい問題を用意してくれるなど、オンラインでもできる限り、参加する生徒の難易度に合わせながら、授業を展開してくださいます。

そのため、上級編になってからは、宿題がこれまでの3倍にもなったそう!
授業は月2回のみなので、子どもたちには、多めの宿題でそろばんの練習をしてもらうのですが、それでもきちんとやってくる子が上級編に残っています。
これはまさに“鬼の特訓”と言えます(笑)。

なかには、姉妹で一緒に上級編に参加してくれているご家庭も!
素晴らしいやる気です!

「決められたルールに従って、指が反応する」ことを求められるそろばん。

長い計算、複雑な計算になっても、そのルール通りに指をスムーズに動かすには、やはり何度も反復練習が必要です。

やりたい!という子には、どんどんと課題を与えてくれるのは、ともみ先生からの愛の贈り物。実力という形で、子どもたちの中に残っていくのです。

玉を弾く音だけが聞こえる時間

以前、初級編をレポートした際には、先生が読み上げた数字を計算していく「読み上げ算」が中心でした。
そのため授業中は、数を読み上げる先生の声に応じて、子どもたちが必死にそろばんの玉を弾いていく、という賑やかさがありました。

上級編は、テキストに書かれた数字を計算していく「見取り算」など、テキストを見ながら、個々で計算をする時間から始まりました。

見取り算

見取り算のコツは、そろばんを、上から下に左手でスライドさせながら計算をしていくことです。
そうすることで、計算する数字を見落とすことがなくなります。

静かな中で、そろばんの玉の音だけが聞こえる時間が長く続きます。
みんな集中して、ひたすら計算をしています。
その姿は、やる気に満ちていて、頼もしささえ感じます。

集中する子どもたち

今ではかけ算や桁数の多い計算も加わり、問題の難易度は以前よりも上がっています。それでも真剣に玉を弾き続ける姿に、子どもたちの成長を感じました。

「見取り算は基本の基本!しっかりやっていきましょう!」と、ともみ先生は子どもたちを鼓舞します。
答え合わせをして、間違えた問題があった場合には、その場ですぐにやり直しをします。

分からない問題は「先生、◯番の問題教えてくださ〜い!」の声に応えて、ともみ先生がすぐに解説をしてくれます。

そしてまた、次の問題へとトライしていくのです。

読み上げ算も!

テキストの問題が終わると、先生は次回に向けた宿題の場所を指定します。
これで授業終了かと思いきや、「最後に読み上げ算やるよー!」と、ともみ先生の声。

「願いましては〜
16円なり〜 37円なり〜 49円なり〜 ひいては37円では?」

「この問題できた人は?」と聞くと、みんなの手が挙がりました。
この後も、100の繰り上がりがある計算などが、7問ほど続きました。

答えを伝える度に、ともみ先生は「できた人〜?」と子どもたちに確認するのですが、ほぼ毎回正解してついてきている子もいます。正解を重ねる子どもたちは、とても清々しい顔つきになっていました。

計算が合うって、子どもにとっても、気持ちが良いことですね!

ともみ先生のそろばん紀行

ともみ先生は北海道在住ですが、この度、そろばん生産量日本一の兵庫県小野市に行ってきたそうで、最後はその旅についてもお話がありました!

まずは、大きなそろばんのオブジェの前でポーズをとる先生の写真です。

撮影時は2022年だったので、そろばんの玉が2022を示しているのがわかります。

次に紹介してくださったのは、そろばん博物館です。
そろばんで作られた「お城」の模型や、様々な大きさ・形をしたそろばんが展示されていたことを、写真付きで説明するともみ先生。

子どもたちも、「すごーい」と興味津々です。

また、そろばんの工場にも見学に行かれたそうで、そろばんの玉が一つ一つ丁寧に作られている様子を、動画などを交えて伝えてくださいました。

そろばんを作るには、なんと200以上もの行程があるそうです。
「木や竹から作られているそろばんが高価なのも納得だわ!」と、ともみ先生はお話しされていました。

授業に参加してくれている子どもたちのそろばんは、プラスチック製のものが多かったようですが、一つ一つが手作りのそろばんだと、より大事に使おうという気持ちが生まれますね。

子どもたちからも
「そろばんってこんなに手間がかかっているなんて、と思いました。」
「すごかった!」
と感想が上がっていました。

そして、そろばんの絵が描かれた「そろばん煎餅」も見せてくださいました!
そんなものまであるのか!という感じですね。

ともみ先生は以前よりずっと、「そろばんを作る工場を見学したい」と思っており、この度は、念願叶っての“そろばん紀行”だったそうです。
そんなところにも、ともみ先生のそろばん愛が強いことを感じます。

そろばん愛溢れるともみ先生

子どもたちにとっても、そろばんの新たな魅力を知るきっかけになったようでした。

このように、厳しさだけではなく、楽しみも時々ある「おうちdeそろばん 上級編」。

たくさんの宿題や、進み方の速さに、まだ上級編のレベルまで達することができていないお子様もいますが、初級の問題、中級の問題に繰り返し取り組むことで、必ず上達して、レベルアップすることができます。

そろばんと仲良くなるほど練習したら、上級編でお待ちしています!

なお、上級編では最終回にともみ先生オリジナル検定試験を実施しています。
そろばんに取り組んだ子どもたちが、1年半の集大成として受ける検定試験です。

次回ブログでは検定の様子、そして検定の結果をお伝えいたします。
お楽しみに!

講師プロフィール
久世 智美(くせ ともみ)
ともみそろばん教室 代表
日本珠算連盟会員。38歳でフラッシュ暗算検定十段を取得。
教室やオンラインでの指導の傍ら、多くの人にそろばんの魅力を伝えるため、ボランティア活動やイベント開催に取り組んでいる。

ともみそろばん教室
https://tomomi-abacus.com/

『オンライン de キッズスクール』では、今後の講座のスケジュール、および各講座へのお申し込みを以下のページから受け付けています。一人でも多くのお子さまがこの講座で楽しく学び、新たな可能性を見出せますように!
https://mamaworks.jp/kidscourse/

この記事を書いた人
【ママワークス在宅ライター 高原温子】
保育士兼ライター。新卒で入社した会社で、営業・広報・コールセンターと勤務するも、幼児教育に興味を持ち、労力・時間を集中させるために退職。
その後、教育に関する知識と経験を増やすため、保育士資格を取得して、パートで保育士をしています。
今は小学生男子の母です!

授業レポート

大人もおどろく傾聴力と広がる対話「小学生てつがくカフェ」リターンズ後編

久しぶりのレポートとなりました「小学生てつがくカフェ」
前編では、主に子どもたちの助け合いが醸成されている雰囲気を中心にお伝えしました(
前編はこちら)。
後編では、「なんで水は透明なの?」について話すことになった子どもたちが、一体どのように対話を進めていったのかについてまとめました。

ぜひその場に参加している感覚でお読みください!

なんで水は透明なの?

水が透明な理由・・・

水が透明なのはなぜか?がテーマ

大人からすると、このテーマは、科学的知識によるアプローチによってすぐに答えが出てしまうのではないだろうか?と懸念してしまいがちです。

しかし、店長や店員たちは、子どもたちが決めたテーマを変更することはしません。「小学生てつがくカフェ」では、主役は子どもたち

この日は、6人の小学生が参加してくれました。店長や店員の大人は、子どもたちが決めたことを尊重して、一緒に話の輪に入って見守るだけの存在です。そうすることで、子どもたちは自ら対話をすすめ、「なんで水が透明なのか?」についてのアプローチを深めていくことができました。

まずはじめに
「透明な水はきれいに見えて、濁った水は“飲みたい”ってならないと思う。」という意見が最初に出ました。これは、見た目や水の色に関するアプローチです。確かに、泥水など濁っている水には何かが含まれていて、見ただけで「この水は飲めない」とわかります。

この意見をきっかけに、それまで「考え中」と書かれたリアクションカードを掲げていた子も含めて、何か話すことを思いついたようです。

一斉に手があがりました!

はじめは自分の考えがまとまっていなくても、誰かの話を聞いて、それに対する考えを抱いたり、新たな考えが浮かんだり・・・。他の人の話を聞くことがベースとなって、自分の意見が形成されていくことって、よくありますよね。

そして今回も、最初の「濁った水は飲みたくならない」という意見から、「病気になったら困るから、だから水はもともと透明なのだ」という意見が生まれ、透明な水の安全性という新たなアプローチに気付きました。

子どもたちはみな、考えながらゆっくりと慎重に丁寧に発言し、互いの話に耳を傾けている様子が、画面越しにも伝わってきます。

ここでも、“あなたの話を聞いている”という傾聴の姿勢が、全員から感じられました。

「海が水色だから、水も水色では?」と水の色に関して、新たな考えを言ってくれた子もいました。

この考えに対して、色々と考えながら「雨が透明だから、水も透明かな。でも、水は透明だけど、もてる。」と発言した子がいました。

店長はここで、考えをひろいあげます。
水をもてるって、どういうことかな?」と質問しました。

すると、「それは、水は“すくえる”ってことかな?」と言い換えのフォローを入れてくれた常連の子がいました。そのフォローはまさに、発言した子が伝えたかったことだった模様、ナイスフォローでした!

「水は透明だけど、空気と違って手ですくえる」という不思議についても意見が出ました。

参加者は、水に関して、雨や空気(大気)、水の循環など関連する事柄へとアプローチを広げていきます。

そして、「水は、海や雨の色と似ている」という意見が多くなってきたところで、さらに「お風呂に入浴剤を入れると、透明なまま色がついた感じになる。」という経験談も、飛び出しました。

ここで「水が透明であることは、水に余計なものが入っていなくて、病気になりにくいことを確認できる“便利さ”がある。」という意見が多いかな?と店長が確認します。

そんななか、一人の子から「そもそも水って何?」という質問が出ました。

そもそも水って?

その子は、事前に「そもそも◯◯って何?」というリアクションカードを持参していました。

ものごとの“そもそも”について考えることは、この「てつがくカフェ」で思考を深めていくにあたって、大事なことの一つです。

「そもそも水って何?」という質問について、早速手があがりました。

水蒸気
一言、そう答えてくれた子がいました。

店長も「確かに水蒸気って何かに付くと水滴になるもんね」と応じ、常連さんの子も「なるほど」という反応を、顔の表情とジェスチャーで表してくれました。

「水って、水素と酸素なのでは?」
元素の知識で回答してくれた子もいました。

坂岡店長がここで、一旦今までの流れを整理します。
水は透明できれいだから飲めるし、お風呂に入ることもできるんだね?」と再度、確認しました。

すると、ある子が言いました。
「今ではきれいな水が周りにたくさんあるけど、汚い水ばかりだったら、どういう暮らしになるのだろう?

これに対して、別の子から、

「アフリカのある地域では、今でも泥水をそのまま飲んでいたり、雨水を貯めてそのまま飲んでいたりするんだけど、それによって病気になって命を落としてしまう子もいる。国によって、そのまま水道の水を飲める国と飲めない国もあって、ユニセフが支援している。」

という話が出ました。

「ユニセフって知らない子いるかな?」と店長が聞くと、何人かが挙手しました。ユニセフとは、子どもの命と権利を守るために、貧困等で支援が必要な国に支援をする団体です。

この場でこの単語を初めて聞いた子どもたちは、きっとニュースなどで今後「ユニセフ」という単語を聞いた時に、今までとは違う関心を持ってくれるかもしれませんね。

この展開に、「説明ありがとうございます」と発言した子や、「なるほど!」と書かれたイラスト付きのカードを画面越しに掲げてくれた子がいました。

リアクションボードも大事なコミュニケーションツールです

なんで水が透明なの・・・?

そのテーマから、「水が汚かったらどんな暮らしになってしまうのか」という想像をしようとする子や、「今この時も、世界のどこかではリアルにその問題と向き合わざるを得ない人々がいる」ことに思いを馳せる子どもたち。

雨が降らない地域では、畑で作物も育たず、食べ物も不足してしまうという懸念を話してくれた子もいました。

店長の家の近くには“下水処理場”があるようで、「下水場という施設では、汚くなった水をきれいにしてくれているんだよ」という紹介もありました。

この話を受けて、「自動車工場でも、“汚くなったお水をきれいにしてから排水している”というのを聞いたことがある」という子もいました。

そこから、汚染された水の影響で手が震えてしまう、といった「公害」について思い出してくれた子もいて、環境に気を配ることは、人間が健康に過ごしていくことに繋がる!という話題にまで広がりました。

「“水がきれいであること、透明であること”って、人間が生きていくために、とてもありがたいことなんだ」と意見がまとまったところで、今回のカフェは終了です。

最後に、話し合いの内容をグラレコ(グラフィックレコード)にまとめたものを見せてくれた子もいて、改めて子どもたちの成長を感じるカフェになりました。

参加した子によるグラレコ

今回の子どもたちの対話は、見事であったと思います。

「なんで水は透明なの?」理由を考えていくなかで、大人の想像を見事に超越し、多彩な意見を持ち寄ってくれた対話であったと言えるのではないでしょうか。

店長(講師)よりメッセージ

「このカフェにはこんなに優しくて楽しくて素敵なメンバーがいるんだよ!」ということを自慢したくて仕方なくなり、今回記事にしてもらいました。(笑)

私たちのカフェは、時間とルールの許すかぎり、どんなことを話しても受け止め続ける場です。

「自分の言いたいことだけ話す」という参加の仕方でもまったく問題ありません。それが、自分の考えを落ち着いてまとめる力や、意見を発表する力につながってきますし、尊重される喜びの体験にもなるからです。

しかし、今回のメンバーは人の話を頷きながら聴く、自分と違う視点や意見を受け止め、リアクションを返す、他のメンバーにマイクを回すといった役割を自ら担ってくれました。

「○○ちゃんが言ってたんだけど……」と、他者の意見と呼応しながら、より広い視野から思考を展開させていくようになりました。

言葉に詰まったメンバーを見て、「それって○○ってこと?」と言い換え、理解を確認するなどというのは、本当によく聴こうとしていなければ決してできないサポートです。

今回、みんなは大人を上回る発想力で、斬新な問いから社会の仕組み、世界の貧困、経済格差、果ては地球環境の問題にまで突き進んでいきました。

しかし、こうした活発なディスカッションは、お互いの意見を受け止め合う傾聴力の成長と、そこから紡ぎだされる安心感に支えられてこそのものです。

「自分の意見を言う」というのは、否定される怖さと隣り合わせの作業です。だからこそ、今回のようなケアの循環を大切にしていきたい、と思うのです。 メンバーたちはいまや「お客様」を超えて、大人の至らないところを助けてくれる、場づくりに貢献してくれる力強い存在として、店長の目には映っています。

「小学生てつがくカフェ」は唯一無二のお話の場であり、みんなの場です。
初めての方も大歓迎のカフェですので、聞いているだけ、というのももちろんOK。少しでも気になったら、ぜひ一度ご参加ください。

『オンライン de キッズスクール』では、今後の講座のスケジュール、および各講座へのお申し込みを以下のページから受け付けています。
https://mamaworks.jp/kidscourse/

一人でも多くのお子さまがこの講座で楽しく学び、新たな可能性を見出せますように!

この記事を書いた人
【ママワークス在宅ライター 高原温子】
保育士兼ライター。新卒で入社した会社で、営業・広報・コールセンターと勤務するも、幼児教育に興味を持ち、労力・時間を集中させるために退職。
その後、教育に関する知識と経験を増やすため、保育士資格を取得して、パートで保育士をしています。
今は小学生男子の母です!

授業レポート

対話の場を作り上げる子どもたち「小学生てつがくカフェ」リターンズ前編

「小学生てつがくカフェ」の授業をこちらでレポートするのは、今回でなんと5回目!オンラインでのカフェトークには、毎回参加してくれる「常連さん」の子もいれば、初めて参加してくれる子もいます。
新規の参加者も大歓迎のこの講座。
今回も初参加の子を交えて、多彩なトークが展開されました。

子どもたちがどんな風に助け合って、共に一つのことを考えていったのか・・・その様子を2回に分けてお伝えします!
(過去開催の様子はこちら→
【vol.1】,【vol.2】,【vol.3】,【vol.4】

「聞く」「考える」を大切にする

「小学生てつがくカフェ」では、毎回、店長と呼ばれる坂岡さんをファシリテーターとして、子どもたちが自由に発言をして、様々なテーマについて話を展開しています。

その際、「意見を言う」ことだけではなく、「人の話を聞く」というのも大切な時間だと考えています。

“話を聞いているよ”ということを相手に伝えるために、子どもたちは、画面上で、手でGOODのポーズを作ったり、拍手をしたり、大きくうなずいたり・・・
ジェスチャーやリアクションを、よく取り入れてくれています。

さまざまなジェスチャーやリアクション
そして、Zoom機能にあるリアクションボタンを使ったり、事前に作成した「考え中」などと書かれた“リアクションカード”を掲げたりして、相手に「ちゃんと話を聞いているよ!」とアピールする工夫をしてくれています。

みんな自作のリアクションボードを使ってくれています

リアルで開催する「お話する場」とは違ったスタイルで、“あなたの話を聞いている”ことをアピールしてくれるので、新しいメンバーでも溶け込みやすい雰囲気になるのです。

人の話を聞くことで、自分の考えがまとまる、という経験は大人にもよくあることかと思います。
また、他人が自分の話を聞いてくれていると感じると、より自分の意見を言いやすくなることもあります。

このカフェでは、一人ひとりがじっくり考える時間をもち、大切にしてほしいと思っています。

たとえ、その場で一言も発言できなかったとしても、何かについてじっくりと考える機会や時間を持つことは、きっと貴重な財産になることでしょう。

1人でじっくり考えることも大切

これからの時代、不確実なことが多くて、一つではない答えの中から、自分が、自分たちが納得できる答えを探っていくことが増えていく、と言われています。

他の人の意見を参考にしたうえで、自分の意見を、より深い視点で考えていくという経験は、意識して持つべきと言えるでしょう。

講師はあくまでもファシリテーターというより、むしろ「いつメン」の一員として参加している感じで、肩書きも「店長」と「店員」。
大人・子どもという枠を気にせずにフラットに交流しあいます。

いつメンも初めましての子も、毎回違ったテーマで一から話し始めていく「小学生てつがくカフェ」。
そういう場って、意外と他では無いのではないでしょうか。

初参加の子でも大丈夫!

「小学生てつがくカフェ」では、初参加の子も大歓迎です。
実際に今回のカフェにも、初参加の子が一人だけいましたが、あっという間に場に溶け込んでいました。

今までも、一人だけ初参加、という開催回がありましたが、その時にもすぐにみんなと慣れて、意見出しに参加してくれていました。

すぐに馴染める理由は、いくつか挙げられます。

すでにご紹介した「ちゃんと話を聞いているよ」という、みんなの態度はもちろんその一つ。

他にも、毎回、最初に必ず自己紹介のゲームや質問ゲームをして、事前に場を温める工夫をしています。

自己紹介では、普通に名前を言うだけではなく、ちょっとした工夫をしてゲーム化することで、初めての子が発言をするハードルを下げるだけでなく、常連の子が初参加の子をサポートする、きっかけ作りにもなります。

今回も、常連さんが、初参加の子のゲームを助けてあげている場面が多く見られました。みんなが互いを助け合う雰囲気があると、自然とみんなコミュニケーションが積極的になっていきます。

質問コーナーでは、何人かが同時に積極的に手をあげる姿も見られました!

「てつがくカフェ」では、何も話さずに考える時間を大切にしているので、みんながシーンとなってしまうこともNGではありません。
でも、積極的に発言してくれるのも、もちろん大歓迎です!

この日は、時期的に「サンタはいるのか」なんて話題も飛び出し、子どもたちは本題に入る前に、早くも大盛り上がりでした。

こうして、みんなが気兼ねなく話し合える雰囲気を醸成してから、いざ、メインテーマを決めていきます!

今回のメインテーマは?

メインテーマは、毎回その日のメンバーで、何にするのかをみんなで話し合って決めています。

これまで、このカフェでは

「頭がいいって、どういうこと?」
「なんでみんなゲームが好きなの?」
「なんで夜は寝ないといけないの?」
「なんでペットはかわいいの?」

など、大人でも興味深い、多種多様なテーマで話し合ってきました。

今回、テーマ候補としてあがったのは、

なんでみんな好きな食べ物は違うの?」
「なんで人を好きになるの?」
「なんで虹は七色なの?」
・・・など。

なんで?がいっぱいな子どもたち

どれも興味深いテーマですが、協議の結果、「なんで水は透明なの?」について話すことになりました。

今回も

  1. 1.何を話してもいい
  2. 2.ゆっくり話してもいい
  3. 3.黙っててもいい
  4. 4.パスしてもいい
  5. 5.ジャッジしないで、キャッチする
  6. 6.辛い時は「聞かない自由」あり

このルールで進めていきます。

さて、「なんで水は透明なの?」というテーマで、一体どんな話しが飛び出したのか?
本題の詳細については、後編の記事をご覧ください!

「小学生てつがくカフェ」は初めての方も大歓迎のカフェです!
聞いているだけ、というのももちろんOKです。
少しでも気になったら、ぜひ一度ご参加ください。

『オンライン de キッズスクール』では、今後の講座のスケジュール、および各講座へのお申し込みを以下のページから受け付けています。
https://mamaworks.jp/kidscourse/

一人でも多くのお子さまがこの講座で楽しく学び、新たな可能性を見出せますように!

この記事を書いた人
【ママワークス在宅ライター 高原温子】
保育士兼ライター。新卒で入社した会社で、営業・広報・コールセンターと勤務するも、幼児教育に興味を持ち、労力・時間を集中させるために退職。
その後、教育に関する知識と経験を増やすため、保育士資格を取得して、パートで保育士をしています。
今は小学生男子の母です!

授業レポート

楽しく美味しいクリエイティブ!キャラ弁作りに挑戦した子どもたち

今回は、子どもたちに「キャラ弁(キャラクター弁当)作り」に挑戦してもらいました。

食べることはもちろん、作ることも楽しめてしまう「キャラ弁作り」の様子をレポートします。

今回のお題はあのキャラクター!

今はインスタ検索をすると、実にたくさんのキャラ弁を見つけることができます。
しかし、実際に作るには、何をどうやったら良いのだろう?という人も多くいるのではないかと思います。

今回は、子どもたちでも「簡単に」「楽しく」作ることができるキャラ弁として、あの“日本だけでなく、世界でも愛されている「ネコ型ロボット」”のキャラ弁作りを教えていただきました!

キャラクターのお顔だけではなく、関連アイテムまで作ってしまおうという今回の企画。

1時間という限られた時間の中で、果たして子どもたちは作ることができたのでしょうか?

今回教えてくださったのは、元気いっぱい村蔦知子先生です!

村蔦先生

キャラ弁作りの達人である村蔦先生から、1つ1つのパーツの作り方や、お弁当をきれいに詰めるときのコツなどを教えていただきました。

材料は身近なものでOK

キャラ弁を作るとなると、食紅や型抜きなど、何か特別なものを用意しなければならないと思われている方もいらっしゃるかもしれません。

ところが、村蔦先生は「身近なものを使って」作るのでOK!とお話されていました。

今回も、特別なものを使わず、海苔・ご飯・薄焼き玉子・魚肉ソーセージ・スライス状のチーズといった、普通のお弁当作りでもよく使う食材を使用しています。

さらに、「もし何か足りないものがあっても、他の食材で代用していただいて構いません」と随所で強調されていました。

何かが無いからできない、ということではなく、無ければあるものでやってみる、というのはお弁当作りや料理だけでなく、人生全体に大切な考え方かもしれません。

いざ作ってみよう!

キャラクター自体は、ご飯と海苔でおにぎりを作り、目をスライス状のチーズと海苔で作ります。

「目も、チーズではなく魚肉ソーセージで作っても大丈夫。無いときは代わりになるものが無いか考えてみましょう!」と、さっそく先生からアドバイスがありました。

チーズや海苔は、工作をするように、ハサミを使って切っていきます。
もし太いストロー(タピオカドリンク用のストロー)があれば、チーズの型抜きとして使うこともできます。

今回のキャラクターは、目の輪郭がまん丸ではなく、縦に長い楕円形。
太いストローで型抜きをする際には、少し手で潰して楕円にしてから型抜きをするのがコツです。

重ねて「ストローがなくてもハサミで切れば大丈夫!」と村蔦先生。

チーズをハサミで切るときには、包まれているフィルムを剥がさずに、そのまま切ります。

こうすることで、手にチーズがくっついてしまったり、チーズの形が崩れたりしづらく、またフィルムにペンで文字や絵を書くという技も使えます。

海苔で目玉を作るときには、ハサミで小さな丸を切り取らなければならないのですが、紙を切る時と違って、事前に下書きをしないで切ることになります。
そのため、丸く切るのが難しいと感じるかもしれません。

でも大丈夫!

どの大きさの丸にするときにも、はじめに、作りたい丸よりも少し大きな四角にカットします。
次に、四角の角を少しずつカットして、丸に近づけていくことで、下書きできない海苔やチーズなどの食材でも、綺麗な丸を切り取ることができます。

子どもたちは、みんな真剣に集中していて、いい顔をして作業をしていました。

途中で、聞こえなかったことがあった子から「作業の説明をもう一度お願いします!」というリクエストがあったのですが、先生からは「とても丁寧に聞いてくださった」とお褒めの言葉をいただきました。

『オンライン de キッズスクール』に参加する子どもたちは、オンラインレッスンに慣れている子が多く、オンライン上でのコミュニケーションは、まるでみんなが同じ場所でレッスンを受けているような雰囲気です。

質問など、発言をしやすい雰囲気があるというのは、オンラインレッスンにおいては、特に大事なことですね。

道具や飾りも作っちゃいます

今回は、ネコ型ロボットのキャラクター以外にも、ポケットから出てくる道具や飾りも、作り方を教えていただきました。

例えば「どこにでも行けてしまうあのドア」!!
村蔦先生は、魚肉ソーセージで作られていました。

組み立てる際に、つなぐ材料として使うのはパスタ
パスタを使って釘のように、材料どうしをつなぎ合わせると、お弁当箱の中で壊れにくくなります。

また、そのまま重ねて置いただけでも、魚肉ソーセージどうし、時間が経つと張り付いてくるようですが、「マヨネーズ」を使うと、糊のような役割を果たしてくれて、よりしっかりとくっつきます。

頭に乗せると自在に飛べるプロペラ」は、油揚げで作りました。
これも、「人参を薄切りして作ってもOK!」と村蔦先生はその場で代用品を使って、もう一つ作ってくださいました。

他にも、「暗記したいものを貼り付けて食べたら記憶できるパン」は、フィルムに包まれたままのスライス状のチーズ。
フィルム部分に「暗記したい計算」を書いたら、それらしく見えます。

漫画では、暗記したいものを写し取るので、数字などは左右逆の鏡文字になるのですが、鏡文字で書くのはちょっと大変。
そのままの文字で書いても大丈夫!」と、ここでも村蔦先生から子どもたちに向けて、気軽に楽しめるような声がけがありました。

他にも、薄焼き卵で作るお花飾りの作り方を教えていただき、最後にお弁当に詰めていきます!

いよいよ完成です!

お弁当を詰める際に、レタスなどを最初に敷くと綺麗に見えますが、これも「無ければ無しで大丈夫!」と村蔦先生。

そして、おにぎりでできた主役のキャラクターの顔の周りに、それぞれの関連アイテムや飾りを詰めていきます。

先生は「ブロッコリー」を使って、詰める工夫をしていました。

茹でたブロッコリーは、房の部分だけではなく、茎の部分も用意しておきます。

キャラクターの周りにブロッコリーの茎を並べてから、その上に房や飾りなどを乗せていくと、ブロッコリーの茎が「底上げ」の役割を果たし、お弁当全体に立体感が生まれるというわけです。

また、ブロッコリーの房も彩りの一部となり、隙間を埋めるのにも役立ちます。

子どもたちは、先生から教えていただいたコツをもとに、上手に詰めて、見事、1時間で18個のキャラ弁が完成です!!

キャラ弁を作っている際には真剣な顔で集中していた子どもたちも、完成した際には、達成感に満ちた顔になっていました。
きっとレッスンの後には、美味しく、楽しくお弁当を食べることができたのではないでしょうか?

これまでも、『オンライン de キッズスクール』では、お料理や工作のレッスンを実施して、多くの子どもたちが参加してくれています。

今回は、その両方の要素を兼ねている「キャラ弁作り」で、子どもたちのできることが、また一つ増えました。

また、村蔦先生の「大丈夫!」は、「キャラ弁作り」のハードルを下げてくれる魔法の言葉
見ている大人にとっても、今後のお弁当作りの参考になるコツが満載のレッスンでした!

村蔦先生からのメッセージ

お教室のお子さま達のレベルの高さに驚きました。
細かな指示が聞けて、手先が器用で、クリエイティブ、そして楽しむことも上手ですね
質問の仕方や応対に対するお礼の言い方など、日本人のキッズの代表として誇らしく思いました。

村蔦先生のプロフィール
料理研究家、英会話学校講師
アメリカでスポーツ栄養学を専攻し、現在は食育に応用しての活動もしています。

村蔦先生

インスタグラムでは、#ママワークスキッズスクール で今までの参加者の方々による投稿も見られますので、重ねてチェックしてみてください。

『オンライン de キッズスクール』では、今後の講座のスケジュール、および各講座へのお申し込みを以下のページから受け付けています。
一人でも多くのお子さんがこの講座で楽しく学んで、働くママの負担が軽減されますように!
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この記事を書いた人
【ママワークス在宅ライター 高原温子】
保育士兼ライター。新卒で入社した会社で、営業・広報・コールセンターと勤務するも、幼児教育に興味を持ち、労力・時間を集中させるために退職。
その後、教育に関する知識と経験を増やすため、保育士資格を取得して、パートで保育士をしています。
今は小学生男子の母です!
かけっこレポアイキャッチ

授業レポート

かけっこで速く走るコツとは?オリンピアンが教える特別講座レポ

「かけっこで速く走れたらな〜」
そんな風に思っている子どもは、多いのではないでしょうか?
実は、走り方のコツを知らないだけかもしれません!

今回は、北京オリンピックなど世界大会に出場経験のある佐藤真有さんをコーチとして迎え、かけっこ(徒競走)で速く走るコツを教えてもらいました。
1回40分、全3回で実施されたこの講座。
オリンピアンにコツを教えてもらえる貴重な機会とあって、3回で、のべ85名もの子どもたちが参加しました。

オンラインで実施される走り方講座とは!
講座の様子をお伝えします。

速く走るためのコツ入門編

走る練習、というと、“外でしかできない”“晴れていないとできない”“家ではできない”と思ってしまいます。
ところが、今回の講座は「“室内でもできる”走る練習」です!
佐藤コーチ自身も室内からのレクチャーです。

佐藤コーチの講座中のお姿

第1回は、「速く走るためのコツ入門編」と題して、走り方のコツを伝授してもらいました。
ポイントは、「姿勢」「手の振り方」「足の動かし方」にあるようです。

まずは「基本の姿勢」の確認から。

背筋を伸ばして、足のかかとをつけ、つま先を少し開いて立ちます。
お尻がぎゅっとしまったことを確認して、目の前の木に抱きつくように、腕で丸を作ります。腕を戻して、開いていたつま先を閉じて、前を向くと、目線が少し高くなります。

「この、かっこいい姿勢が大切」と佐藤コーチ。姿勢はすべての基本ですね。

「走る」という動きは、腕も足も使います。
腕と足を両方、上手に動かす練習をすることは、走るときにも大事なんだそうです。

腕はチョップ!するように振る。
「チョップ!チョップ!」走る時の「腕の振り方」の練習です。

チョップチョップの見本を見せるコーチ

腕で何かをチョップする感じで、リズムよく動かすことで、腕を力強く使って、全身で走れるようになるとのことでした。

続いて、「足の動き」の練習です。
まず、空き缶を踏み潰すようなイメージで、前に「どんっ!」と踏み込みます。

走る時に大切なことは、足の力を地面にしっかりと伝えること!
参加してくれた子どもたちも、画面の向こうで、地面に力を加える練習を何度も続けていました。

次は、「足のどこを使って走るか」についてのレクチャーです。
足の裏をベタッと全部つけてしまうと、速く走ることができなくなるんだそう。
かかとをつけずに、つま先のあたりを使って走ります。

つま先を使う、とは?

つま先あたりとは・・・。それは、ジャンプで感覚をつかみます!
かかとは地面につかないように、つま先を意識しながら両足ジャンプをして、使う場所を確認しました。

最後に、「姿勢」「手の振り方」「足の動かし方」のポイントをおさらいして、走るフォームを確認したら、第1回「速く走るためのコツ入門編」のプログラムは終了です!

入門編に参加した子どもたちからの質問

参加した子どもたちはとても積極的で、質問をたくさんもらいましたので、紹介します。

Q.腕を振る時は、手のひらはグーの方が良いですか?パーの方が良いですか?
A.いい質問です!グーにすると、手に力が入って肩もグッと上がってしまうため、自然にパーにするくらいが良いです。力を入れたパーでもありません。
Q.腕を振っている時、手が体に当たってしまうのですが、どうすれば良いですか?
A.手をなるべく体に近づけて振るのは良いのですが、体に当たってしまうのは良くありません。手のひらを動かすのではなく、肘から振るようにチョップ!チョップ!と動かすと、手が体に当たらなくなります。
Q.父親から、足を高くあげなさいと言われたり、足の回転を速くしなさいと言われたりするのですが、どちらを優先すべきですか?
A.足を上げることも必要ですが、足を上げたままでは前に進めません。上げた足は、前に下ろすことが大事です。
上げた足を前へと下ろす!前へと下ろす!と意識することで、自然と回転数も上がります。「上げた足を下ろす」ことを意識しましょう。
Q.走る時、お腹はどうすれば良いですか?
A.お腹は意識しなくて大丈夫です。レッスンの始めに、「良い姿勢」をみんなで作りましたね。その姿勢が大切なので、しっかり作れるようにしましょう。

スタートダッシュの極意

第2回は、「スタートダッシュの極意」について。
佐藤コーチからは「スタートの大切さ」についての話がありました。

「よーいドン!の合図でスタートして、一番に前に出た人が、そのまま一番でゴールすることも多くあります。スタート時に自分が先頭に立つ意識を持ちましょう

まずは「位置について、用意(よーい)」の構えの確認です。

上に大きくジャンプする際に、膝を曲げますが、その時の角度で!
実際に「せーの!」でジャンプして、みんなで確認をしました。

ジャンプ直前の足の角度のまま、片方の足を引けば、「よーい」の構えです。

コーチのお手本

ところで、どちらの足を前にして「よーい」の構えをすると良いのだと思いますか?

「気をつけ」の姿勢から、体を前に徐々に倒していくと、どちらかの足が自然に前に出るかと思います。この自然と前に出た方の足が、スタートの構えでは「後ろ」に来ます。左右、どちらかが決まっているわけではないんですね。

佐藤コーチからは「目線は低いところが良いよ」という追加アドバイスもありました。自分のつま先よりも、ちょっと先の地面を見ると良いのだそうです。

走り始めも、すぐに上体を上げるのではなく、できるだけ低い姿勢で前に進むようにします。

「スタートダッシュ」で大切なこととして、「反応」も重要です!
「よーい、ドン!」の「い」で出てしまってもダメですし、「ドン!」と言われてから遅れて出てもダメです。

反応を良くする練習として、音が聞こえたらすぐにジャンプすることで、鍛えることができるそうです。

スタートダッシュに関する子どもたちからの質問

スタートダッシュに関しても、当日子どもたちから質問が出ており、佐藤コーチが回答してくれました。

Q.スタートダッシュ時の瞬発力は、練習しないと身につかないのですか?
A.体を速く動かすことをたくさんすることで、瞬発力が上がります。その場で足を前後にできるだけ速く足踏みするなどの練習をしてみましょう。
Q.最初の一歩は、足を遠くに出すイメージですか?
A.足を遠くに出したいものの、体が置いてかれると、結局前に進めません。足と体をいっしょに前進させることを意識しましょう。

ゴールまで走り切るコツ・まとめ

最終回となる第3回は、「ゴールまで走り切るコツとまとめ」です。

まず、前回までのおさらいとまとめをしました。

画面に映る子どもたちの動きや反応が、前回より明らかに良くなっています!
そんな様子を見て、コーチから更なる練習メニューが追加されました。

その一部をご紹介します。

「足を大きく前に出す練習」です。
かけっこの後半では、足を大きく前に振り出します。ポイントは膝を前にピュンと勢いよく出すこと。足の振る方向に気をつけて、1歩ずつ練習しました。

慣れてきたら、手の振りもつけて、一つ一つ動きを確認しながら進めていきます。

次は、「コーナーの走り方」について。
コーナーでは手の振り方に気をつけます。コーナーの外側の手を大きく振り、円の内側の手を小さく振ります。そうすると、自然と体は回っていきます。

実際に、子どもたちには、片側の手だけを振って、その場で両足ジャンプをしながら、ぐるっと一周する体験してもらいました。

最後は、コーチがトラックで走る動画を視聴し、イメージトレーニングをして終了。

速く走るポイントをたくさん伝えてきましたが、人間はたくさん考えると体が動かなくなってしまいます。あれこれ気にしすぎると絶対にうまくいかないので、練習の時にたくさんのポイントを少しずつ練習し、本番はポイントを1つか2つに絞って走ろう、とのことでした。

参加した子どもたちからは、さっそく

「楽しかった!」
「今度の運動会で、1位になれそうな気がする!」

という感想も出ていました!

参加した子どもたちは、画面の向こうで終始楽しそうに、真剣に練習している様子が見られました。
たくさんの質問が寄せられたのも、みんなが本当に「速く走りたい!」と考えているからこそではないでしょうか。

もちろん、ここで習ったコツを自分のものにするには、日々のトレーニングが不可欠!日常に戻ったみんなが、習ったことを実践して、少しでも速く走れるようになることを願っています!

佐藤コーチよりメッセージ

3回の講座で、皆さんの動きがとてもカッコ良くなりました!素晴らしい!
そして、皆さんの一生懸命な姿を見て、コーチも楽しく講座をすることができしました。ありがとう!

きっと、かけっこも速くなっているはず!
本番は自信を持ってスタートラインに立ち、「ゴールテープの向こう側まで駆けぬけましょう!」

また、みなさんにお会いできるのを楽しみにしています。

講師
佐藤真有先生
陸上教室「大和アカデミー」代表。
元陸上競技選手で、400mを専門種目とし、日本代表としても活躍。2度の世界選手権や2008年北京オリンピックに出場したオリンピアン。元4×400mリレー日本記録保持者。現在は、子どもたちに走る楽しさとスポーツの素晴らしさを伝えるべく、指導者としてクラブや多方面で指導を行っている。

今後の特別講座にもぜひご期待ください!

インスタグラムでは、#ママワークスキッズスクール で今までの参加者の方々による投稿も見られますので、重ねてチェックしてみてください。

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https://mamaworks.jp/kidscourse/

この記事を書いた人
【ママワークス在宅ライター 高原温子】
保育士兼ライター。新卒で入社した会社で、営業・広報・コールセンターと勤務するも、幼児教育に興味を持ち、労力・時間を集中させるために退職。
その後、教育に関する知識と経験を増やすため、保育士資格を取得して、パートで保育士をしています。
今は小学生男子の母です!

イベントレポート

からだ・性・ジェンダー学の講座レポ!愛すべき自分のからだのこと知ってる?

突然ですが、お子さんを持つ保護者の方に質問です。
みなさんは、お家で性教育をしていますか?

「自然とわかること」
「学校でもいずれやるから、家では何も・・・」
と思うのは、実はとても危険かもしれません。

幼少期から性教育をしておくことは、子どもを守るうえで、実はとっても大事なこと。

でも、まずどんなきっかけで話していったら良いのか・・・。
今回は、性教育のヒント満載!オンラインdeキッズスクールの特別講座の様子をお伝えします。

家庭での性教育のメリットは?

今回、夏休み中に行われた特別講座では、【親子で学ぼう!はじめてのからだ・性・ジェンダー学】を実施しました。
「親子で」ということで、ZOOMの画面の向こうには、お母さんと参加してくれた子が多かったようです。

講座を担当した「命育」は、保護者向けの性教育サイトを運営しており、幼児期から思春期の子どもを持つ保護者に対して、性教育の情報や性の悩みの解決策をサイトに掲載しています。
(→ 命育)

命育ホームページ

講座当日は、代表である宮原さん、小杉さんのお二人から、お家で性教育をするメリットを3つ挙げてもらいました。

  1. (1)日常の中で繰り返し伝えることができる
  2. (2)失敗しても大丈夫!やり直しができる
  3. (3)子どもの反応をみて進めることができる

毎日、お着替えやお風呂に入る際など、伝えられる機会は思っているよりもたくさんあるようです。
でも、実際に幼い子どもに「からだ」についてどうやって伝えたら良いのかを知らないと、なかなかアイディアがわかないかもしれません。

どのように伝えていったら良いのでしょうか?

幼児期にからだについて伝えていく

幼児期は、「“自分のからだは愛すべきもので、自分だけのもの”ということを理解するのに最適な時期」だと言います。

例えば、「胸にある点は何?」という子どもの疑問に対して、「それは乳首だよ。誰にでもあるんだよ」といった具合にシンプルに回答をすることで、子どもは理解しやすくなります。

子どもは、からだの名称がわかることで、痛みを訴えやすくなったり、ダンスなど体を動かす際に理解しやすくなったり、それだけで大人と子どものコミュニケーションが円滑になることがあります。

そして、大事なことは「“誰”が自分の性器を見たり、触ったりしてもよいか」について、家庭内で話をしておくこと。

お風呂や健康診断など、「どんな状況」なら良いのかについて話をしておくことは、性的虐待を防ぐのに役立つからです。

このような切り口なら、子どもに話しやすいな、と思われた方も多いのではないでしょうか?

お着替えをするこども

子どもと、からだについて会話をするオススメの時間は、お風呂やお着替えタイムです。でも、成長するにつれて、お風呂に一緒に入ったり、着替えを手伝ったりする機会は減っていってしまうものです。

さらに、思春期になってからは、親と会話をしたがらないなど、なおさら話す機会を設けるのが難しいもの。

大人は「性教育」というと身構えてしまいがちです。

しかし、子どもが見えないところで危険な目に遭うことを防ぐためにも、早すぎる、と後回しにせず、幼少期から少しずつ、子どもと一緒にからだについて話す機会を設けていくことが大事というお話でした。

(子どもと「身体」のことをどのように会話すればよいか、詳しくはこちらの記事もご覧ください。)

多様性・ジェンダーについても話そう

命育の小杉さんから、「ご自身の体型に対して、子どもの前でネガティブな発言をしてしまったことはありませんか?」という問いかけがありました。
案外、やりがちなことかもしれません。

小杉さんは、「かわりに、“すべての人は、違っていて美しい”と伝えるようにする」ことを勧めます。

すべての人は、違っていて美しい

小さな子どもは、自分とは異なるからだや性別、人種、民族、髪の毛、能力などに気づくことが多いですが、そんな時はまさに多様性を教える絶好のチャンス!

大切なのは、「自分とは異なる人がいることが素晴らしい!ありのままでいることが美しい!」ということを、子どもに対してシンプルでわかりやすく、ポジティブに伝えていくことです。

続いて、講座では「男らしさって?女らしさって?」という動画をみんなで見ました。

幼い子どもは、「女の子とは、男の子とは、どういうものか」について、周りの世界から様々な情報を受け取りながら、イメージを形成していきます。
あなた、家族、テレビ、本、映画、友人・・・
   
男の子らしさや女の子らしさというのは、周りの情報から受け取ってイメージが形成されています。

ここで、小杉さんから補足と重要な問いがありました。

「お子さん自身が(将来の職業や好きなものなどを)選択をしていますか?」
「期待や常識に外れた選択をした時に、制限をしていませんか?」

大切なのは、子どもの本当の気持ちを話し合える関係を作っていくことです。

それって、ジェンダーという分野に限らず、大事なことですね!

親子でクイズに挑戦!

次に、「からだの名前をいくつ知っているかクイズ」に、親子で取り組みました!からだのイラストをみながら、部位の確認をし、チャットに回答を送っていただきました。からだの部位の名称も呼び方はそれぞれ、認識もそれぞれ。

その他、「プライベートゾーンクイズ」も実施しました。
質問:他の誰かが、見たり、触ったりしてはいけない、あなただけのからだの大切なところはどこかな?

→正解は、「お口と下着(水着)で見えない場所」です。

また、「こんなとき、どうする?」という具体的なシーンを想定したクイズなど、様々なパターンのクイズを通して、プライベートゾーンについて、みんなで学ぶことができました。

クイズに回答する時には、お母さんと一緒に相談して回答している姿も見られ、それぞれの家庭で性について話す、足がかりとなったようでした。

最後は、みんなで「工作タイム」です。
“好きな服装で出かけよう!”と題して、事前に配布していたシートをもとに、みんなで好きなファッションを考えながら、製作を開始しました。

ワークショップの様子ワークショップの様子(画像提供:命育®)

Q&Aの一部ご紹介

子ども達が工作をしている間に、大人は「質問タイム」に移りました。その一部をご紹介します。

Q.子どもがよく性器を触っているが、そういう時にはなんと言葉をかけたらいいのか分からず、困っている。
A.珍しいことではありません。
特に幼児~小学校低学年頃の子どもの場合は、「耳たぶを触っていると落ち着く」と同じレベルで触っていたりします。
親が落ち着いて「触ること自体はいけないことではない。でも、プライベートなことだから、一人だけになれる場所や時間にやろうね」と声がけをすると良いのだそう。トイレで、お布団の中で、など、具体的に伝えた方が子供には理解しやすいそうです。
炎症などが出てしまうといけないので、「綺麗に洗った手で」触ることも付け加えます。腫れなどの症状が発生してしまった場合には、受診しましょう。

他に、男子の性器の包皮についての質問もあり、「成長に伴って自然と剥けるもの」とのことでしたが、親が剥いてあげることについては、北欧では、例え親であっても、プライベートゾーンは触らない方が良いという考えもあります。
汚れがたまっていると良くないので、清潔を心がけましょう、とのことでした。

その後、“好きな服装で出かけよう!”の工作を発表しあいました。

工作の様子

和服にした子、カジュアルな服装にした子、ブロンズヘアーにした子など、様々で、ファッションのポイントについて話してくれた子もいました。
みんな違ったファッションを選びましたが、それこそが良いのだということを実感した子もいるのではないでしょうか?

「面白かった人!楽しかった人!」と呼びかけると、一斉に子ども達の手が上がって、大盛況のうちに終了しました。

遊びながら子どもが自分の「からだ」や「これが好き」を知ることができるワークブックはこちらから購入できます。

最後に

今回、講座を担当した命育の代表である宮原さんは、『子どもと性の話、はじめませんか?』(CCCメディアハウス)という本も出版されています。

産婦人科医の高橋幸子さんの監修も入っており、幼児期・児童期・思春期のお子さんのいる保護者に対して、各時期に適した「伝え方」が掲載されている本です。

今回の命育による講座は、保護者の方にも大好評でした。

・大人にとっても、すごくありがたい話でした。普段から話す機会を作ろうと思います。ありがとうございました!

・家庭では、男女のステレオタイプの押しつけはしないように心掛けていても、周りから刷り込まれてしまうことが悲しいです。とくに小さい頃が大事だと思うので、乳幼児期にかかわる人はみんな意識できるようになると良いですよね。ご活動に共感いたします!

・からだやジェンダーの話も、小学校一年の子どもでも理解しやすい、親しみやすい内容での説明でした。自分が手探りで説明するよりもずっと効果的な内容でした。受講して本当によかったです。

親にとっても子供にとっても、大事なお話をしてくださりありがとうございました!一人でも多くの方がこの事について考えたり、知識をつけることができたりしたら、きっと皆がより良く性について考える事ができると思いました。

参加した保護者の方は、この講座に参加してくれているくらいなので、もともと性教育に対して、意識の高い方が多かったと思います。
それでも、なかなか何から始めたら良いかわからない、という状況がこの講座の参加によって変わったようですね。

オンラインdeキッズスクールでも、第二回を検討したいと考えていますので、その際は、ぜひみなさんご参加ください!

インスタグラムでは、#ママワークスキッズスクール で今までの参加者の方々による投稿も見られますので、重ねてチェックしてみてください。

『オンライン de キッズスクール』では、今後の講座のスケジュール、および各講座へのお申し込みを以下のページから受け付けています。

開講案内はこちらから

一人でも多くのお子さんがこの講座で楽しく学んで、働くママの負担が軽減されますように!

この記事を書いた人
【ママワークス在宅ライター 高原温子】
保育士兼ライター。新卒で入社した会社で、営業・広報・コールセンターと勤務するも、幼児教育に興味を持ち、労力・時間を集中させるために退職。
その後、教育に関する知識と経験を増やすため、保育士資格を取得して、パートで保育士をしています。
今は小学生男子の母です!

お知らせ

【0歳~】親子リトミック開講!音楽を感じて表現する体験を♪

0歳から親子で楽しめるリトミック講座です。生のピアノ演奏に合わせて体を動かし、その場で聴いた音を感じ取って「瞬時に」「即興的に」動きや表現をする体験がいっぱい。親子で心と体のコミュニケーションを深めていきます。

コースは2種類。歩き始める前のお子さまが対象(0歳~1歳目安)のねんねコース、歩き始めたお子さまが対象(1~2歳目安)のあんよコースがございます。(2022年10月現在)

講座では赤ちゃんとのコミュニケーションでお悩みのママに活用していただける歌や、発達を促すふれあい遊びも多数ご紹介します。

音楽を通して、親子で心と体のコミュニケーションを深め、楽しい時間を過ごしましょう♪

◆リトミックとは、もともとスイスで音大生のために作られたリズムを使った音楽教育プログラムです。現代の日本では、楽しく音楽と触れ合いながら、音楽の基礎能力はもちろん、身体的、感覚的、知的な「潜在的な基礎能力」の発達を促すお子さまのためのプログラムとして注目され、幼稚園や保育園でも人気の科目です。

講師プロフィール
丸木 美花(まるき みか)先生

2歳からピアノ、6歳から作曲を始める。
音楽大学作曲科在学中からアーティスト活動を開始。
また、在学中にNY短期留学でダルクローズリトミックメソッドに出会い、国内外のキッズプログラムを学ぶ。「ママワークスチャンネル」うたのおねえさん。

愛知県立芸術大学 作曲科卒業
リトミック教員養成校 指導ディプロマ
保育士資格
チャイルドコーチングアドバイザー
知育レクリエーションインストラクター
ピアニスト

講師メッセージ
「三つ子の魂百まで」という言葉がある通り、乳児期・幼児期の体験や感性はとても大切です。
この時期に培ったものが、のちのちの学力や社会性、判断力や集中力などさまざまな力のもとになっていきます。

そんな「人間力の土台」を作っていくのが、このリトミックプログラムです。

親子で音楽とふれあいを楽しみながら、お子さまの潜在能力を引き出し、高めていきましょう。

また、音楽を使った赤ちゃんとのふれあい遊びによって、幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」の分泌が発生し、パパやママのストレス軽減にも繋がりますよ。

ご兄弟での参加も可能です。みんなで楽しく音あそびをしましょう♪

「親子でリトミック」の募集は9月24日(土)からです!以下のページよりお申し込みください。
講座スケジュール

皆様のご参加をお待ちしております!

放課後プロジェクト「作文セミナー」

授業レポート

放課後プロジェクトで国語力をアップしよう!作文セミナーレポ

「放課後プロジェクト」では、今後国語に特化したプログラムを中心に実施していく予定です!放課後プロジェクトは2021年4月から始まりました。

目的は、小学生のお子さまが過ごす放課後の充実を図ることです。プロジェクト開始から今まで、数多くのプログラムを実施してきました。

過去の放課後プロジェクト開催についてはこちら
遊ぶように学ぶ「放課後プロジェクト」を紹介!オンラインで楽しく過ごそう

「小学生の子どもたちが充実した放課後を過ごせるように」と始まった放課後プロジェクト。なぜ「国語」に特化していくのか、その理由と実際に行われた国語のプログラムの様子をご紹介します。

「国語力」の大切さ

「小学生」、とくに低学年・中学年の生徒は、国語力が未熟です。

それゆえに、言葉足らずでお友達とトラブルになったり、語彙力が足りずに先生の言葉が理解できていなかったり・・・国語の授業以外にも影響があります。

低学年・中学年で国語の基礎力を伸ばしてあげたいですね

そして、小学生のうちに国語力を伸ばしてあげないと、中学生・高校生になってから、他の教科でも内容の理解が難しくなったり、コミュニケーションに支障をきたしたりすることになり、大人になっても生活や仕事に影響が出ることもあります。

文部科学省でも、文化審議会答申で「これからの時代に求められる国語力について」と題して、「日本語で考え、感じ、想像して、表現する力」つまり「国語力」の大切さについてまとめています。

「国際化社会」というと、「英語が大切」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかしながら、各国がそれぞれの文化や伝統を身に付けて、オーケストラのように共存していくというのが、本来の国際化社会のあるべき姿。

文化や伝統の理解を深めるうえで、「国語力」を切り離して考えることはできません。

もちろん、外国語を学ぶためにも、母国語である国語力がベースとなります。

国際交流もベースの国語が大切

さらに、情報化社会の進展に伴って、「膨大な情報を素早く正確に判断・処理する能力」「自らの考えや主張を的確にまとめて情報として発信していく能力」が重要であり、その根底にあるのが「国語力」であるとも述べられています。

しかしながら、この「国語力」は、一朝一夕で体得できるものではありません。日々の積み重ねで、少しずつ少しずつ作り上げられていくものです。

『オンライン de キッズスクール』の放課後プロジェクトでは、この「国語力」に注目し、放課後の時間に楽しく国語を取り入れています。

次に、お子様たちが実際に、オンラインでどのように「国語」と触れ合っているのかを紹介していきたいと思います。

身近なテーマで「国語力」をあげる

ある日は、「作文を作ろう」というテーマで実施されました。
最初に、講師の鈴木先生から「作文の書き方」のお話がありました。

作文セミナーの一場面

作文の構成は、
①主張(言いたいこと)②主張の裏付け(理由・具体例)③結論(言いたいこと)で構成されているという話から、「理由・原因」と「結果」とはどんなものなのか、具体的にみんなで考えました。

「階段で転んだ」
「ケガをした」

どちらが「理由・原因」で、「結果」なのかを考えるうえで大事なのは、「どちらが先に起きたことなのか」。

先に起きた方が「理由・原因」です。

今回のケースで言うと、ケガをするよりも、階段で転ぶほうが先に起きることなので、「階段で転んだ」が「理由・原因」になります。

また、よくある「理由」の間違いに、以下のようなものがあります。

「理由・原因」
試合に負けてくやしいと思った

「結果」
くやしかった

本来、結果として書かれるべきことが、「理由・原因」にも混ざって書かれてしまっています。

どうすれば良いのか、子ども達と一緒に見つけて、考える時間を持ちました。

「理由・原因」
試合に負けた

「結果」
くやしかった

きちんと、「理由・原因」と「結果」の違いが明確に理解できたところで、次はいよいよ実際に作文を書くことになりました!

実際に作文を書いてみよう!

今回の作文のテーマは「休日に行くなら、動物園と遊園地のどちらが良いでしょうか?100字で書いてみよう!」というものです。

実際に原稿用紙やノートに書いてみよう

早速、最初に1人のお子様の手が挙がり、発表してくれました。

「私が休日に行くなら、動物園に行きたいです。理由は、いろんな動物に会えるからです。例えば私はモルモットが好きなので、・・・(以下続く)」と、お手本のように発表してくれました。

他にも「遊園地に行きたいです。メリーゴーラウンドや観覧車が好きだからです。」と発表してくれた子もいました。

この日、参加した小学生には、圧倒的に遊園地の方が人気のようでした。

なかには
「ハラハラドキドキするからジェットコースターが好き」
「たくさん乗り物があって楽しめて、ジェットコースターに乗って風を感じられるから好き」

と、心の動きや具体的な情景も含めて発表してくれた子もいて、子どもの表現力に驚かされる場面もありました。

今回は、「作文を書こう」というテーマで実施した日の様子を紹介しましたが、他にも、「自分の説明書を書こう!」「物語を書こう!」「意見を書いて新聞社に送ろう!」など、国語力をあげていくメニューを放課後に用意していく予定です。

「放課後プロジェクト」は、通常『オンライン de キッズスクール』の講座のない平日17時〜18時、入退室自由、参加無料にてZOOMを利用して実施しています。

入室のためのURLは、ママワークス会員様にLINE経由で提供しておりますので、会員登録されている方は『オンライン de キッズスクール』までお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちらから
https://mamaworks.jp/kidscourse/contact/

また、インスタグラムでは、#ママワークスキッズスクール で今までの参加者の方々からの投稿も見られますので、重ねてチェックしてください。

公式インスタグラム
https://www.instagram.com/mamaworks_online_kidsschool/

講師よりコメント

生まれつき、子どもは学ぶことが大好きです。

子どもたちは、生まれた時から学ぶことが好きだと言われています。
一方で、”勉強”となると、好きな子の割合は小学生で65%、中学生で45%、高校生で39%と、だんだん下がっていきます。

なぜこんなに下がっていってしまうのか、それは”分からない””できない”結果、楽しくなくなってしまうからです。逆にいうと、”わかる!””できる!”体験が積み重なっていけば、子どもたちは勉強を楽しいものと思い続けることができるのです。

わかった!できた!体験から、学習意欲を引き出します。 
そのため、私たちはわかった!できた!体験をとても大切にしています。

学習意欲を保ち続けられれば、今だけでなく、将来にかけて学び続け、成長し続けられる人になれるからです。

◇登壇者プロフィール◇

受験コーチ・コンサルタント 鈴木詩織

愛知県在住。2児の母。
学習コンサルタントとして3,486家庭を訪問する中で、多くの子どもたちが「効率の悪い勉強の仕方をしている」と気づく。
そこで勉強が苦手な子どもたちに学習習慣を身につけさせ、志望校へ合格させる日本初のプログラムを開発。親子で学ぶ”おうち受験コーチング”としてサービスを展開中。
「自ら学び・成長する子ども」を育てるメソッドで受講生の90%以上が成績UPに成功 (2022年8月現在)。著書に『おうち受験コーチング』

『オンライン de キッズスクール』では、今後の講座のスケジュール、および各講座へのお申し込みを以下のページから受け付けています。

開講案内はこちらから

一人でも多くのお子さんがこの講座で楽しく学んで、働くママの負担が軽減されますように!

この記事を書いた人
【ママワークス在宅ライター 高原温子】
保育士兼ライター。新卒で入社した会社で、営業・広報・コールセンターと勤務するも、幼児教育に興味を持ち、労力・時間を集中させるために退職。
その後、教育に関する知識と経験を増やすため、保育士資格を取得して、パートで保育士をしています。
今は小学生男子の母です!

授業レポート

遊ぶように学ぶ「放課後プロジェクト」を紹介!オンラインで楽しく過ごそう

『オンライン de キッズスクール』では、2021年4月以降、小学生のお子様が過ごす放課後の充実を図る目的で、「放課後こどもオンラインサポートプロジェクト(以下、放課後プロジェクト)」を実施しています。

日本全国のみならず、海外からも参加するお子様がいるこの放課後プロジェクト。

これまで低学年・中学年の小学生を対象に、「自由研究」「クラフト」「発表会」「おしゃべりカフェ」など、さまざまなテーマで開催してきました。

「オンラインで放課後を過ごす」というイメージがわかない方もいらっしゃるかもしれません。

このコラムでは、今までに開催された放課後プロジェクトの様子を交えながら、「放課後プロジェクト」がどんな感じのものなのかをお伝えします。

意外と難しい「小学生の放課後タイム」の過ごし方

「小学生」の期間は、ひらがな・カタカナ・数の学習に始まり、中学校・高校・大学へと続く学習の基礎を徐々に学んでいく時期です。

ご自宅での学習も環境を整えたいですよね。

千里の道も一歩から、と言いますが、小学生で習う基礎が土台となって、その後の学習が積み重なっていきます。そのため、「簡単だから」とあなどることはできません。

これは学習面に限らず、人と人とのコミュニケーションや教養など、あらゆる生活面においても、「小学生」とくに低学年・中学年である期間は、その後の人間形成にとって、とても重要な時期です。

「幅広くたくさんのことを、バランスよく学ばせてあげたい」
そう考えている方も多いことと思います。

その点、この時期の子どもたちは、まだ時間的余裕があり、頭脳もスポンジのようにさまざまなことを吸収できる一方で、自らが計画的に何かを進めていくのは、まだ難しい時期でもあります。

だからこそ、大人側でその環境を整えていく必要があるのですが・・・
実際には、「言うは易く、行うは難し」

ふと気が付いたら1学期が過ぎて夏休み・・・
そして、あっという間に6年生・・・!なんてことになりかねません。

小学生の放課後時間は長い!
でもその時間を有効に使っていくのは、やはり難しいことです。

放課後、どのように過ごしていますか?

平日の放課後はなんとなくその日を過ごしてしまっている・・・という方も多いのではないでしょうか?

もちろん習い事、という方法でさまざまな経験をさせてあげるのも良いと思います。

しかしながら、習い事は費用がかかりますし、継続するには、本人の体力だけでなく、送迎や発表会などで、家族の協力が必要になる場面もあります。

そうかといって、習い事なしに、すべて親が段取り、過ごしていくというのも、負担が大きいものです。共働きであればなおさらのことです。

『オンライン de キッズスクール』の「放課後プロジェクト」は、そんな悩みを解決してくれる一つの選択肢です。

オンラインなので、送迎の必要もありませんし、もちろん通常の『オンライン de キッズスクール』の講座と同じく、無料で受講することができます。

  1. ・自由進度学習の見守り
  2. ・世界とつながるこどもオブジェクション
  3. ・こども発表会
  4. ・自由研究
  5. ・特別講座(アンガーマネジメント講座、日本文化講座)
  6. ・クラフト・折り紙アート
  7. ・おしゃべりカフェ
  8. ・ことばあそび(川柳づくりなど)
  9. ・お絵描きチャレンジ
  10. ・辞書を使った漢字学習法 ほか

「放課後プロジェクト」では、小学生という大切な時期にオンラインで経験していける多彩なメニューを、実施してきました。

次に、お子様たちが実際にオンラインでどのように放課後を共に過ごしているのか、いくつか紹介していきたいと思います。

全国の小学生とリアルタイムに繋がる時間を

ある日の「放課後」。
その日は、「こどもオブジェクション・ドイツ編」と題して、ドイツにいる講師とオンラインで繋がりました。

現地の先生と参加者たち

ドイツ在住の講師からは、ドイツの国旗やドイツ語での挨拶、ドイツの位置や広さといった情報や、グルメの話がありました。

やっぱり食べ物の話は、盛り上がります!
ソーセージにじゃがいも、パンにチョコレート♪

日本でもおなじみの食べ物ですが、ドイツでは、日本以上に前述の食材が好まれている様子や、販売されている種類の多さなど、日本とどう違うのかという話に、参加しているお子様たちは興味津々です。

ドイツの食べ物といえば何を思い浮かべますか?

インターナショナルな感覚を身につけるにあたって、外国のことを知ると同時に、日本とどう違うのか、ということも合わせて知っていくこと、つまり「日本」という国を客観的に捉えていくことは、とても大切です。

もちろん海外の情報を知ること、新しい情報を得ることは、単純に楽しい時間でもあります。

しかも、あらゆる地域に住む小学生とともに、海外にいる講師とリアルタイムに繋がっているので、情報を与えられるのみではなく、その場で質問をしたり、他の小学生がどんなことを感じているのかを知ることができたり…!

同時にみんながオンラインで集うことによって、YouTubeなどの動画学習とはまた違った楽しみが生まれるのです。

別の日の「放課後」の様子も見てみましょう。

この日は「こども発表会」として、それぞれの得意分野の発表がオンライン上で行われました。

ピアノの演奏を発表してくれた子もいれば、組紐の作り方を披露してくれた子、「ロブロックス」というバーチャルな空間に作った街の様子を見せてくれた子もいて、それぞれの成果を見せ合い、賞賛し合う姿が見られました。

「ロブロックス」というバーチャルな空間

中には落語を習っている子もいて、単独で「落語発表会」を開催した日もありました。

落語発表会を開催した日もあります!

「落語」って何?という簡単な解説ののち、古典落語として有名な「まんじゅうこわい」を現代風にアレンジしたものなど、1人で3つの演目を実演してくれました。

落語を実際に聞くきっかけになるだけでなく、なぜ小学生が落語を習おうと思ったのか、どれくらい練習しているのか…など、実際に小学生どうしで聞き合うことで、日本の文化の一端を知る機会や、コミュニケーションを深める場にもなります。

発表会では、他の小学生の発表を見ることで、刺激を受けることもありますし、自分自身が発表することによって、自信に繋がり、成長することもあります。

多彩なプログラムで遊ぶように学ぶ

このように、さまざまなプログラムを実施してきた「放課後プロジェクト」ですが、これからもお子様の放課後の充実のために、新しい企画も順次取り入れていく予定です。

とくに、すべての学習・コミュニケーションの根底にある「国語」に特化したメニューを今後は実施予定です。

  1. ・作文(日記・感想文)
  2. ・自分の説明書を書こう!
  3. ・物語を書こう!
  4. ・意見を書いて新聞社に送ろう!
  5. ・名文読み聞かせ
  6. ・辞書しりとり ほか

(※予定は都合により変更する場合もあります)

幅広く、多彩なプログラムを通じて、楽しみながら新しい知識を得る、というのは、理想的な学びの方法です。

この日は漢字の学習についてでした

習い事や家庭学習では、こういった取り組みに時間がかかったり、ゲーム性を取り入れた国語学習を扱ったりするのは、なかなか難しいのではないでしょうか。

子どもたちにとって、自習とは異なる貴重な体験となること、間違いなしです!

「放課後プロジェクト」は、通常『オンライン de キッズスクール』の講座のない平日17時〜18時、入退室自由、参加無料にてZOOMを利用して実施しています。

入室のためのURLは、ママワークス会員様にLINE経由で提供しておりますので、会員登録されている方は『オンライン de キッズスクール』までお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちらから
https://mamaworks.jp/kidscourse/contact/

また、インスタグラムでは、#ママワークスキッズスクール で今までの参加者の方々からの投稿も見られますので、重ねてチェックしてみてください。

公式インスタグラム
https://www.instagram.com/mamaworks_online_kidsschool/

『オンライン de キッズスクール』では、今後の講座のスケジュール、および各講座へのお申し込みを以下のページから受け付けています。

開講案内はこちらから

一人でも多くのお子さんがこの講座で楽しく学んで、働くママの負担が軽減されますように!

この記事を書いた人
【ママワークス在宅ライター 高原温子】
保育士兼ライター。新卒で入社した会社で、営業・広報・コールセンターと勤務するも、幼児教育に興味を持ち、労力・時間を集中させるために退職。
その後、教育に関する知識と経験を増やすため、保育士資格を取得して、パートで保育士をしています。
今は小学生男子の母です!

お知らせ

「オリンピアンが教える!かけっこで速く走るコツ」開催のお知らせ

オンラインdeキッズスクールでは、夏休みの特別企画第2弾として、小学生のお子さまが楽しみながら学ぶオンラインワークショップ「オリンピアンが教える!かけっこで速く走るコツ」を開催いたします。

今回の特別講座では、オリンピアンであり指導者でもある佐藤真有先生をお招きし、秋の運動会に向け、かけっこ(徒競走)で速く走れるコツを教えます!基本ポイントを練習しながら一緒にマスターしましょう!

全3回で行われる特別講座のカリキュラムの概要は以下の通りです。

第1回:速く走るためのコツ入門編&質問タイム
第2回:スタートダッシュの極意
第3回:ゴールまでの走り方やコーナリングなど&まとめ

※詳細は別途講座詳細をご覧ください

運動の基本である「走る」こと。
走ることが得意になれば、きっとスポーツが好きになるはず!!

指導の様子

楽しく身体を動かしながら、走ることが「好き」、身体を動かすことが「好き」になるような時間にしたいと思います。プロフェッショナルから学べるチャンス。この機会をお見逃しなく!

▼ 「オリンピアンが教える!かけっこで速く走るコツ」詳細
初回授業開催日:2022年8月1日(月)16:00~16:40
※全3回の特別講座です。講座は単発(1回)から受講可能です
費用:無料
ツール:『ZOOM』
受講対象:小学生・その保護者様
募集開始日:2022年7月23日(土)

講師
佐藤真有先生
陸上教室「
大和アカデミー」代表。
元陸上競技選手で、400mを専門種目とし、日本代表としても活躍。2度の世界選手権や2008年北京オリンピックに出場したオリンピアン。元4×400mリレー日本記録保持者。現在は、子どもたちに走る楽しさとスポーツの素晴らしさを伝えるべく、指導者としてクラブや多方面で指導を行っている。

佐藤真有先生

大和アカデミー
https://taiwa-academy.com

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株式会社アイドマ・ホールディングスは、ママワーカーの働く機会創出に貢献する活動に取り組んでいます。ママワーカーにとって安心して働ける仕組みやサポートは欠かせません。サステイナビリティ活動・社会貢献活動(CSR活動)としてお子さまの教育サポートに取り組み「オンラインdeキッズスクール」を運営しています。