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オリジナル作品の中間発表会!プログラミング講座レポートvol.1
授業レポート

レーシングカーゲーム作り前編はこちら
レーシングカーゲーム作り後編はこちら
Scratchを使って様々なゲームを作ってきた子ども達ですが、この講座の後半では集大成としてオリジナル作品作りに挑戦しています。
個々に作品作りを進める中で、先日作品についてお互いに発表しあう「中間発表会」が行われました。
子ども達の自由なアイデアから、一体どんなプログラミング作品が生まれたのでしょうか。ぜひ最後までご覧ください。
個性豊かな作品が集まった中間発表会
中間発表会では、子ども達がそれぞれ自分の作品のこだわりや工夫した点などを発表してくれました。
オンラインで画面共有して発表するなんて大人でも緊張してしまいそうですが、そこはさすがキッズスクールの子ども達。パソコン操作も手慣れた様子です。
中山桂子先生(以下けいこ先生)から「名前と学年、作品のテーマ、工夫したところなどを発表してください」とのお話があり、和やかな雰囲気の中で発表会は始まりました。
下は小学1年生から上は5年生まで、個性あふれる作品が集まりましたよ。
今回のレポートでは、全8作品の中から4作品をピックアップして、さらにそれぞれの作品の特徴やこだわったポイント、プログラミングで苦労したところなどを詳しくご紹介します。それでは注目の4作品を見てみましょう!
小3年れん君作「宇宙対戦ゲーム」
3年生のれん君は、攻撃やレーザービームで敵と戦える対戦ゲームを作りました。
画面上を動き回る敵に攻撃を当てると敵のライフが減っていき、勝ち負けが決まるという内容です。ゲームの背景は広大な宇宙。
矢印キーを使って自分のキャラクター(ロケット)を上下左右に動かし、攻撃したり敵から逃げたりできるようにプログラムしています。さらに、画面上の物体にキャラクターが触れることでレーザーを打てるようにもなっています。
発表ではゲームを実際に動かして見せてくれました。注目を集めたのは、ゲームに使われていた音楽です。
ゲームが始まるとスターウォーズのテーマに似たかっこいい音楽が流れるのですが、驚いたことに、そのBGMはれん君が自分でプログラムして作った曲なのだそう。
発表を聞いていた講師陣やスタッフも、「音楽手作りなの!?」「すごい!」と驚きを隠せません。
「音を1音1音プログラムするのが大変だった」
「音楽のイメージが湧かなかったから、スターウォーズを参考にして作った」
と言うれん君。
「音符の高さと長さを指定して曲を作る」というプログラミングは初級講座で一度やっているのですが、その時習った知識を応用して複雑なメロディーを表現していることにとても感心しました。
「もうちょっとゲームのレベルを上げて、ゲームセンターにあるようなゲームにしたい」と抱負を話すれん君に対して、IT指導員・しゅうへい先生(以下しゅうへい先生)からは「ゲームっぽくするには演出が大事。オープニングやクリア画面を作ってみるといいですよ」というアドバイスがありました。
れん君自身にもすでにクリア画面などの構想がある様子で、完成形を見るのが非常に楽しみです。
小4年はぐちゃん作「おばけの学校」
4年生のはぐちゃんが作ったのは、「おばけの学校」というアニメーション付きゲームです。
おばけが戦うゲームなのですが、ゲームの導入部分はおばけのキャラクターたちが会話するストーリー仕立ての”アニメーション”になっています。
今回の中間発表では、アニメーション一部を披露してくれました。
作品の中で特にみんなの関心が集まったのは、おばけたちの自然な会話や動き方です。
プログラミングでアニメーションを作るには、
「誰が何秒間〇〇と言う」
「誰が何秒間でx座標の〇〇まで動く」
というようにキャラクターの動き方をプログラミングで1つ1つ設定する必要があります。
思い通りの動きを表現にするにはかなり根気のいる作業ですが、はぐちゃんはScratchを使いこなし、キャラクターの動きや向きなどを自在に表現しています。
途中「おばけが穴に落ちてしまう!」という場面でも、おばけが画面に背中を向ける動きを見事にプログラミングで表現し、見ていて違和感を感じないように、細かな部分にまでこだわって制作している様子が伝わってきました。
タッチパッドで手描きしたというキャラクターも「可愛い」と評判で、続きを見るのが楽しみに感じる作品でした。
小5年あかねちゃん「リンゴキャッチゲーム」
今回の講座の最年長である5年生のあかねちゃんは、「リンゴキャッチゲーム」を作りました。
画面の上から下へと降ってくるリンゴをクリックすると得点が追加される仕組みになっていて、制限時間内にいくつリンゴをクリックできるかで獲得できる最終得点が変わります。
プログラミング講座で習った内容を忠実に再現して、今回のゲームを制作したあかねちゃん。
リンゴが不規則に降ってくるようプログラムし、さらにランダムで高得点リンゴを出現させるなど、ゲームを面白くするためのオリジナル要素もプラスしました。
また、「ゲームが苦手な人にも遊んでもらえるように」とリンゴのサイズを大きめに設定したのも工夫したポイントです。
事前に「どんな人に遊んでもらいたいか」を考え、計画的に作品を制作できたところが素晴らしいと感じました。
中間発表の時点でほぼゲームの基本形が完成していたことから、けいこ先生からは
「制限時間がゼロになったら画面を切り替えたらどうでしょう!」
「マイナスポイントを作ったりしても面白いかも!」というアドバイスがありました。
また、しゅうへい先生から「獲得した得点によって違うメッセージを表示するなど、演出を工夫してみてください」というお話もあり、今後は画面の切り替えや演出部分に力を入れていきたいところです。
完成発表会までもう一息。
先生たちからのアドバイスを取り入れて、さらにレベルアップしたゲームになることを期待しています。
小1年さなちゃん「なぞなぞゲーム」
最後にご紹介するのは、今回の講座最年少となる1年生のさなちゃんの作品です。
さなちゃんが作ったのは、なぞなぞゲームです。
キャラクターが出すなぞなぞに対して、「ほんとう」または「うそ」と入力して答えます。答えが合っていると「せいかい」、間違えると「ざんねん」とキャラクターがしゃべり、何問正解したか画面上でカウントされる仕組みになっています。
とてもシンプルなゲーム構成ですが、これまで講座で学んだ「基礎と応用」が詰まっている良い作品でした。
けいこ先生からは、「全問正解したら特別な画面が出るようにスプライトで設定してみては?」というアドバイスがありました。
また、しゅうへい先生からは「ほんとう・うそをボタンで選べるようにしたら遊びやすいゲームになるよ」という提案も。
「(アドバイスを受けて)ゲームをどんどんパワーアップさせてくださいね!」というけいこ先生の言葉に、さなちゃんは「やってみまーす!」と元気いっぱいに答えていました。
小学校中〜高学年向けの内容を感覚的に理解して取り組むさなちゃんの姿は、「小学1年生でもこれだけのプログラミング作品を作れるんだ」と講師陣にとっても良い気づきを与えてくれています。
中間発表会を終えて
今回の中間発表会では、自分のアイデアを詰め込んだオリジナル作品作りに子ども達が生き生きと取り組んでいる様子が伝わってきました。
他の子の作品を見たり意見交換をしたりできたことは、子ども達にとっても良い刺激になったのではないでしょうか。
今後はまたそれぞれで作品作りを進めてもらい、作品が出来上がってきたところで完成発表会を予定しています。
完成した作品はプログラミングコンテストへの応募も考えているので、子ども達にはそれぞれの作品完成に向けてぜひ頑張って欲しいと思います。
運営スタッフからのメッセージ
今回の発表会では、プログラミングの出来もさることながら、ZOOMや画面共有を使いこなしてスムーズに発表を進める姿にも成長を感じました。
オンラインでの授業は対面に比べて不便な点もありますが、子ども達がこういったITツールを使えるようになるというメリットもあります。
パソコンをはじめとしたITスキルは、これからの時代の子ども達にとってますます必須の力になっていくことでしょう。子ども達には本講座を通して様々な経験を重ね、自らの自信にもつなげていって欲しいと思います。
次回は今回ご紹介した4作品の完成発表会での成長をレポートします。
先生からのアドバイスを受け、無事に作品を完成させられるのでしょうか。
次回のレポートにもぜひご期待ください!
※今回ご紹介した中級プログラミングは、「おうちdeプログラミング」に継続参加していた方のみご受講いただけます。プログラミング講座に興味のある方は、「おうちdeプログラミング」からご受講をお願いいたします。
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暮らしが好きなフリーライター。2児の母。WEBメディアや企業ブログを中心に執筆しています。
育児・教育・不動産・ライフスタイル関連が多めです。子育て経験を生かし、記事を通してスクールとお子さまの魅力をお伝えできたら嬉しいです。