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オリジナル作品完成発表会!プログラミング講座レポートvol.2

授業レポート

中級プログラミング授業レポート
第2期中級プログラミング講座では、これまでの授業の総まとめとして、子ども達が一から考えたオリジナルのプログラミング作品づくりに取り組んでいます。

前回のレポートではオリジナル作品の中間発表会の様子と、特に注目度が高かった4作品をピックアップしてご紹介しました。

前回の記事はこちら

今回は完成発表会の様子と、前回取り上げた4作品のその後の成長についてレポートします。中間発表会ではどの作品もまだまだ未完成な部分が残っていましたが、子ども達は無事に作品を完成させられたのでしょうか。

最後まで粘り強く取り組んだ子ども達の頑張りを、ぜひご覧ください。

作品の成長が感じられた完成発表会

中間発表会から約1ヶ月。
ついに、完成したオリジナル作品をお披露目する完成発表会の日がやってきました。

作品の完成に向けて、1ヶ月間コツコツとプログラミングに取り組んできた子ども達。

先生からのアドバイスを作品に生かした子、自分が思い描いていた通りに作品を完成させた子、それぞれがオンラインでしっかりと自分の作品について発表することができました。

発表の最後に1人ずつこれまでの講座の感想も話してもらい、1年間の学びを締めくくりました。

アドバイスを生かして完成!注目の4作品のその後を紹介

今回は、発表会で紹介された作品の中からピックアップした4作品のその後、完成した作品の様子や工夫した点などを作品ごとに詳しくご紹介します。

中間発表会では、先生から作品についてのアドバイスをたくさんもらっていた子ども達。先生からのアドバイスをどのように作品に生かしていったのかが今回の見どころです。

小3れん君作「宇宙のシューティングゲーム」

3年生のれん君は、宇宙の中で敵と戦うシューティングゲームを作りました。

れん君のシューティングゲームは、自分で1音1音プログラムしたという自作BGMがこだわりのポイントです。中間発表会では、スターウォーズを参考にして作ったという、かっこいいBGMに注目が集まりました。

「敵に攻撃を当てると敵のライフを減らせる」というゲーム構造自体は中間発表の時点でほぼ完成していたため、IT指導員・しゅうへい先生(以下しゅうへい先生)から
「オープニングやクリア画面などゲームらしい演出を作ってみて」とアドバイスをもらっていました。

完成発表会では、先生の話を受けて作ったスタート画面をお披露目してくれました。

画面いっぱいに「START」と書かれたスタート画面には、大きなスタートボタンを配置。ボタンを押したらゲームをスタートできるようなプログラムを追加で施しました。

スタート画面やボタンを追加したことでよりゲームらしい見た目になり、れん君自身も納得のいく仕上がりになったようです。

宇宙のシューティングゲーム

発表の最後には、初級講座含め1年近くプログラミング講座を受講してきた感想として
「楽しかったです。いろいろなプログラミングの方法を学べて、将来に役立ちそうだと思いました。」としっかりとした口調で話してくれました。

「将来に役立ちそう」というれん君の言葉に、1年間成長を見守ってきた講師陣からも自然と笑顔がこぼれました。

本講座で学んだことが、将来の道を選ぶきっかけの1つになれば嬉しいですね。講座終了後も引き続きプログラミングを楽しみながら学んでいって欲しいと思います。

小4はぐちゃん作「おばけの学校」

4年生のはぐちゃんは、可愛いアニメーション付きゲーム「おばけの学校」を制作しました。

中間発表会の時点では導入部分のアニメーションしか完成させられていなかったはぐちゃん。完成発表会までの1ヶ月あまりの間に、おばけ探しゲームも追加し、無事すべてのアニメーションとゲームを完成させることができました。

完成発表会では制作したアニメーションを最初から最後まで披露してくれたのですが、やはり注目が集まったのは、ゲームの主人公であるおばけたちの細かい動き方やセリフの設定です。

スムーズにストーリーが展開していく様子は、とても小学生のプログラミングとは思えないほどの出来栄え。中間発表の時からさらに写真を使ったアニメーション演出なども加わり、視覚的にも内容的にも楽しい作品となりました。

おばけの学校

はぐちゃんは、1年間の感想として
「1年前はあまりScratchが出来なかったけど、ブロックの使い方などいろいろ学べて良かったです。5年生になると学校でもScratchの勉強が始まるので、講座で学んだことを役立てたいです」と話してくれました。

「おうちdeプログラミング」で学んだ内容が学校でも役立てられたら嬉しいですね。

中山桂子先生(以下けいこ先生)から「ここまでScratchが出来たら5年生になっても完璧ですね」とお墨付きをもらうほど、高度なプログラミングに粘り強く取り組み、作品を完成させてくれました。

「これからも続けてくださいね」というけいこ先生の言葉に「はい!」と元気よく答えてくれたはぐちゃん。スタッフ一同、これからのさらなる成長に期待しています。

小5あかねちゃん「リンゴキャッチゲーム」

最年長5年生のあかねちゃんは、落ちてくるリンゴをクリックしてキャッチする「リンゴキャッチゲーム」を作りました。

中間発表の時点では1点のリンゴと3点のリンゴの2種類が落ちてくる仕様になっていたのですが、「マイナスポイントや他の色のリンゴを作っても楽しそう」というけいこ先生からのアドバイスを受け、1ヶ月でさらにパワーアップ。

キャッチするとマイナス3点になるリンゴを追加してゲームの難易度を上げ、より面白いゲームになるよう工夫しました。

また「獲得した得点によって違うメッセージを表示してみて」というしゅうへい先生のアドバイスも取り入れたあかねちゃん。

りんごキャッチゲーム

獲得ポイントが100点だとアップルジャム、50点だとアップルパイが完成するという設定も追加し、それぞれの点数で表示される可愛いクリア画面もデザインしました。

先生からのアドバイスを上手く取り込み、オリジナリティのある演出を作れた点がとても素晴らしかったです。

あかねちゃんは1年間の感想として、「最初はプログラミングが上手く出来なかったけど、たくさんやるうちに出来るようになって良かったです」と話してくれました。

出来ないと思っていたことが出来るようになった達成感は、難しくても諦めずに何度もチャレンジを続けてきた証です。今回の作品作りやオンライン発表会のように、これからも新しいことへの挑戦を怖がらずに続けていって欲しいと思います。

小1さなちゃん「なぞなぞゲーム」

今回の講座の最年少・1年生のさなちゃんが作ったのは、なぞなぞゲームです。

キャラクターが出題するクイズに対してマルかバツかで答えるゲームなのですが、中間発表会の頃から内容が大きく進化しており、完成発表会ではその成長ぶりに大変驚かされました。

まず大きく変わっていたのが、クイズの回答方法です。

中間発表時点では出題に対して「ほんとう」「うそ」とキーボードで入力して回答する仕様だったのですが、「ほんとう・うそをボタンで選べるようにしたら遊びやすくなるよ」というしゅうへい先生からのアドバイスを受け、回答方法を「yes」「no」のボタン式に変更。

さらに正解・不正解の際にそれぞれ効果音が鳴るようにしたり、1つクイズが終わる度に「◯もんちゅう◯もんせいかい」と表示されるようにしたりと、より楽しいゲームになるような工夫がたくさん追加されていました。

なぞなぞゲーム

中間発表の時に「もっとクイズを増やしたい」と話していた言葉通り、1ヶ月の制作期間でクイズを7問まで増やせたさなちゃん。先生のアドバイスをしっかりと受け止め、ゲームとしての形をきちんと整えられたのが素晴らしいと思います。

1年間講座を受けた感想として、
「自分で作ったものが動くのがすごいと思いました。難しいところもあったけど、できたら楽しかったです」と話してくれたさなちゃん。

当初は講座内容が1年生にとって難しいのではないかと心配な点もありましたが、そんな講師陣の不安も吹き飛ばすくらい自分らしくプログラミングを楽しんでくれた様子でした。

講座を通して得られた達成感や自信を胸に、これからの小学校生活も楽しんでいってくれたら嬉しいです。

完成発表会を終えて

今回のレポートでは特に注目度の高かった4作品に絞ってご紹介しましたが、残りの4つの作品も、それぞれ子ども達のこだわりや努力が詰まった素晴らしい作品ばかりでした。

みんなそれぞれ中間発表会での先生のアドバイスをしっかり取り入れて工夫を重ねられていて、授業時間外にもコツコツと完成に向けて準備してくれていたことが伝わってきました。

また、オンラインツールを活用してしっかりと自分の作品についてプレゼンテーションできたことも、子ども達にとって良い経験になったことでしょう。

今回の講座で制作したほとんどの作品は、最終チェックをしたのち小学生向けのプログラミングコンテストに応募する予定です。コンテストでの入賞なども1つの分かりやすい目標になりますので、講座終了後も次なる目標に向かって楽しみながらプログラミングを続けていってくれることを期待しています。

運営スタッフからのメッセージ

初級講座も含めて1年間にわたりScratchを使ったプログラミングに取り組んできた子ども達。

初級講座から中級講座へと進むにつれて、パソコン操作に関する基本的な質問がなくなり、全員が黙々とプログラミングに取り組んでいた姿が印象的でした。

また、オンライン授業の中だけでは学べることに限りがあるため、授業以外の時間を使い、自分で調べてプログラムを進める子も多くいたことにも感心しました。

「おうちdeプログラミング」では、子どもが自分で課題を解決できる力が身に付くように「すぐに答えを提示しない」指導姿勢を心がけています。

分からないことがあっても自分で解決方法を考えて工夫することで、自分で調べて解決する力が身につきます。

1年間の講座を見ていて、けいこ先生のそういった指導姿勢が自然と子ども達の好奇心や自主性を引き出していたように感じられました。

講師けいこ先生からのメッセージ

皆さん、1年間、がんばって授業を受講してくれてありがとうございます。

初級クラスの時は、質問の仕方がわからなかったり、「わからない!!」「どのプログラミングコードを使うの?」とすぐ答えを聞いてましたね。
もちろん最初はわからないので、答えを先にお伝えして、先生のプログラミングコードをまねっこをしてもらいました。

半年後の中級クラスでは、少しでも自分で考えてほしかったのと、自分で調べてほしかったので、先生はすぐには答えを教えませんでした。
中級クラスでは自分で考える方法、自分で調べる方法をお伝えしてきました。

最後の自由作品作成では、答えを求める質問はなく、ヒントやアドバイスだけで、作成していましたね。本当にすごく成長を感じました!!!

初級、中級クラスを通して、どのようなコードの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応したコードを、どのように組み合わせたらいいのか、コードの組合せをどのように改善していけば、より意図した動きに近づくのか、といったことを論理的に考えていく力、小学校で導入されている「プログラミング的思考」が身についたと思います。

今後、様々な場面でこの思考が役立つと思います。

いつも伝えてきましたが、どんだけ間違ったプログラミングをしてもパソコンは爆発しないですよ!これからも色々なプログラミングをどんどん試してみてくださいね。

みなさんのこれからの成長と活躍を期待しています。
1年間、本当にありがとうございました。

講師プロフィール

中山桂子(なかやま けいこ)

SE(システムエンジニア)としての経験を活かし、現在はICT教育に携わる。
子供たちにもっとパソコンを使ってほしくて、もっとプログラミングの楽しさを知ってほしくて、様々なプログラミング講座などをオンラインで展開し活動中。
生徒さんたちに教えたプログラミング内容やIT情報のブログも運営中。

ブログはこちら
https://nakanakacode.com

けいこ先生

次回のレポートは、今回まででご紹介できなかった残りの4作品についてレポートします。残りの4作品も、個性豊かでオリジナリティあふれる作品ばかりです。
「小学生が作るオリジナルのプログラミング作品をもっと見てみたい!」という方は、ぜひ次回のレポートにもご期待ください。

※今回ご紹介した中級プログラミングは、「おうちdeプログラミング」に継続参加していた方のみご受講いただけます。プログラミング講座に興味のある方は、「おうちdeプログラミング」からご受講をお願いいたします。

「おうちdeプログラミング」開講案内・講座スケジュールはこちら

この記事を書いた人
【ママワークス在宅ライター Chiho Nagata】
暮らしが好きなフリーライター。2児の母。WEBメディアや企業ブログを中心に執筆しています。
育児・教育・不動産・ライフスタイル関連が多めです。子育て経験を生かし、記事を通してスクールとお子さまの魅力をお伝えできたら嬉しいです。

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