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プログラミング講座レポートvol.3成長と可能性を感じる作品発表会

授業レポート

中級プログラミング授業レポート
第2期中級プログラミング講座では、1年間の締めくくりとして、子どもたちがオリジナルのプログラミング作品づくりに取り組みました。
講座内で完成した全8作品の中で特に注目度が高かった4作品については、前々回のレポートから2回にわたってご紹介しています。

中間発表会レポート
完成発表会レポート

どれも、子どもたちの努力や工夫が詰まった素晴らしい作品ばかり。今回は、載せきれなかった残りの4作品についてご紹介していきます。講座を受講した感想や、作品の制作過程についてもまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。

こだわりの4作品が登場!制作〜完成までをご紹介

第2期中級プログラミング講座では、小学1年生から5年生まで幅広い年代の子どもたちが一緒に学んでいます。

初めはパソコン操作もおぼつかなかった子どもたちでしたが、初級講座を含めて約1年間プログラミングを学んできた結果、自分たちで一から作品を企画・制作できるまでに成長しました。

「小学校低学年のお子さまも一人でこんなプログラミング作品ができるよ!」という一例として、ぜひ見ていただけたらと思います。

小3さやちゃん作「目指せ九九名人」

3年生のさやちゃんは、九九のクイズに答える「目指せ九九名人」というゲームを作りました。

ランダムに出題される九九の問題に回答し、答えが合っていたらユニコーンのキャラクターが1歩前進する仕組みです。九九に答えてユニコーンを進め、ユニコーンがゴールまでたどり着いたらクリアになります。

目指せ九九名人

ユニコーンが進む道はぐるぐるとした渦巻き状になっているのですが、「ユニコーンが道なりに進むようにプログラムするのが難しかった」と言うさやちゃん。

道なりにするむように・・・どうすればやりたいことをプログラミングで実現できるか、自分で一生懸命考えている姿がとても印象的でした。

さらに、IT指導員・しゅうへい先生(以下しゅうへい先生)からは、ユニコーンと一緒に動くダイヤ(宝石)のプログラミングコードについて質問がありました。

それに対して、さやちゃんが「ユニコーンがダイヤに触れたらダイヤを1歩前に動かしています」と答えると、講師陣からは「なるほど〜!」の声が飛び交っていました。

自分なりのコードを使って、ゲームのキャラクターに動きをつけるアイデアは素晴らしいですね!

作品の完成まではまだ時間はかかりそうですが、習ったことの枠にとらわれずに自分の頭で考えて創意工夫できたことはとても良かったと思います。

さやちゃんは講座の最後に、「2年生の頃はプログラミングに興味があったけど、訳が分からなくてできなかった。1年間(プログラミング講座で)学んだらどんどん分かるようになって、プログラミングできるようになりました」と感想を話してくれました。

興味があることにチャレンジして、実際にできるようになると嬉しいですよね。これからも持ち前のチャレンジ精神でプログラミングを続けていってもらえたらと思います。

小4ゆいと君作「ルーレットゲーム」

4年生のゆいと君は、ルーレットを回してすごろくを進める「ルーレットゲーム」を作りました。

ルーレットゲーム

スタート・ストップボタンを押してルーレットを回し、青が出たら1マス前へ、赤が出たら1マス後ろへ進みます。

マスに止まると「朝起きられなかったから2マス戻る」などコメントが表示され、コメントに従いながら先にゴールまでたどり着いた人が勝ちというルールです。

そしてルーレットやスタートボタン、マスなどのパーツは、Scratchの「スプライト」という機能を使ってすべて手作り

Scratchに元々ある素材の色をすべて塗り替えて使ったことで、オリジナリティ溢れる作品になりました。他にも、マスを1つ1つ別の色にしたり、文字を手描きで書いたりと、ゆいと君の細かいこだわりが感じられる作品になりました。

小2はやと君「キャラクターの頭がボヨーンクイズ」

2年生のはやと君が作ったのは、人気のゲームキャラクターがクイズを出題するクイズゲームです。ゲームに関するクイズが出題され、間違えると「違うよ」などと答えてくれます。

キャラクターの絵はすべて手描きで、細かいところまで色付けして丁寧に作りました。

中間発表の時点ではクイズが1問しかなかったのですが、「もっとクイズを増やしたい!」という言葉の通り、完成発表会ではクイズが2問に。また「クイズの答えをボタン形式で選べるようにするとよい」というアドバイスを生かし、文字を打ち込んで答える方法からボタンで答える形に変更しました。

正解・不正解でそれぞれ違う画面が表示されるというプログラムも追加し、中間発表からの1ヶ月間でよりゲームらしい形になるよう、工夫できたと思います。

短い制作期間の中でも、先生のアドバイスをしっかり取り入れて作品を完成させられたはやと君。

1年間を振り返って、「プログラミングはいろいろなことができて面白かったです」と感想を伝えてくれました。

大好きなゲームキャラクターを使って自作のゲームを作れるのは、子どもたちにとって大きな魅力ですね。講座を通してプログラミングのいろいろな可能性を感じてもらえたようで良かったです!

小3のぞみちゃん作「工作アプリ」

3年生ののぞみちゃんは、工作アプリを作りました。

工作が大好きなのぞみちゃん。アプリを使う人にも工作が好きになってほしい!という想いが込められています。

アプリでは、キャラクターが「どの工作作品を教えてほしいですか」としゃべり、工作作品のアイコンボタンを押すと材料や作り方を文章で教えてくれる仕組みです。

紙で作るファイルや人形など、子ども向けの3つの工作作品がそろっています。

工作アプリ

中でも工夫したのはボタンのプログラミング。誰にとっても使いやすくなるように、アイコンボタンを押すと吹き出しが出るようにプログラムしました。

これからさらに手を加える設計を立てていたので、完成が楽しみですね。

講座の感想については、「こうやってプログラミングができるようになったおかげで、いろいろなアプリを作れました。大人になってもプログラミングを続けていきたいです」と話してくれたのぞみちゃん。

のぞみちゃんほか、「学んだことを将来に役立てたい」と話してくれた子がいましたが、講座を受講したことで将来の選択肢が増えるきっかけになれば、運営側としてもとても嬉しく思います。

プログラミングの需要は、これからもさらに高まっていくでしょう。

本講座を通して、「難しそう」「大変」ではなく「できる!」「楽しい!」とプログラミングに対してポジティブなイメージを持てたことが、子どもたちの将来にとって大きなプラスになると信じています。

オリジナル作品づくりを終えて

前回ご紹介した4人と合わせ、第2期中級プログラミング講座では8人の子どもたちがそれぞれのオリジナル作品を完成させました。

今回制作したオリジナル作品は、今後開催される小学生向けプログラミングコンテストに応募する予定です。みんなの努力が詰まった力作ばかりなので、コンテストでも良い結果を残せるといいですね。

今回の作品づくりをもって今期の中級プログラミング講座は終了となりますが、プログラミングに終わりはありません。

講座内で作品が完成した子も、この先、完成を目指す子も、自分が納得するプログラミング作品ができるようこれからも探求を続けていって欲しいと思います。

そして、これからも何らかの形でプログラミングに関わっていってくれるよう願っています。

プログラミングを楽しむ女の子

完成発表会を終えて

今回の記事で、第2期中級プログラミング講座の授業レポートは最後になります。

これまで授業の様子や、オリジナル作品づくりの様子を連載してきましたが、記事を通して皆様にも子どもたちの成長や可能性を感じていただけたのではないでしょうか。

初級講座では接続やパソコン操作も不慣れだった子どもたちですが、受講を重ねるうちにパソコン操作もプログラミングもみるみる上達。

先生に質問せずに自分で考えてプログラムすることも多くなり、プログラミングの基本である「作りたいものを自分で試行錯誤しながら表現する」という思考をしっかりと身に着けることができました。

近年、小学生の授業内容にプログラミングが加わりましたが、まだまだ「どうやって小学生にプログラミングを教えたらいいのか」「小学生にはどのレベルのプログラミングができるのか」といったお悩みがある先生方や親御さんも多い様子です。

今回受講した子どもたちは、そんな大人の思いをよそに、プログラミング的思考を楽しみながらぐんぐんと吸収してくれました。

「小学校低学年でもオリジナル作品を企画してプログラムできる」
「x座標・y座標という中学生レベルの概念を感覚的に理解できる」

そういった可能性を、身をもって示してくれた子どもたち。
好奇心を持って学ぼうとする子どもたちには、もしかしたら私たち大人が思っている以上の可能性があるのかもしれませんね。

本講座のレポートが、小学生のプログラミング教育に対して考え直すきっかけの1つになれば幸いです。

これまで連載をお読みいただき、ありがとうございました。

※今回ご紹介した中級プログラミングは、「おうちdeプログラミング」に継続参加していた方のみご受講いただけます。プログラミング講座に興味のある方は、「おうちdeプログラミング」からご受講をお願いいたします。

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この記事を書いた人
【ママワークス在宅ライター Chiho Nagata】
暮らしが好きなフリーライター。2児の母。WEBメディアや企業ブログを中心に執筆しています。
育児・教育・不動産・ライフスタイル関連が多めです。子育て経験を生かし、記事を通してスクールとお子さまの魅力をお伝えできたら嬉しいです。

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