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オリジナル検定で堂々のフィナーレ!おうちdeそろばん上級編
授業レポート

初級→中級→上級と継続してきた1期生の子どもたちは、ついにその実力を確認すべく、「そろばん検定」に挑戦することになりました。
この検定合格をもって、「おうちdeそろばん」を卒業することになる子どもたち。
「オンラインでの試験」という、いつもとは違う雰囲気のなかで、果たして子どもたちは実力を発揮できたのでしょうか?最終回の様子をお伝えします。
いよいよ試験が始まる
今まで1年半にわたり、足し算・引き算・掛け算を演習してきた子どもたちが、ついにそろばん検定の受験日を迎えました。
特に、上級編に入ってからは、毎回量の多い宿題をこなすなど、“鬼の特訓”を受けてきた子どもたち。その実力が発揮できれば合格間違いなしのメンバーですが、検定受験日ということもあって、それぞれの子どもの顔には緊張の色が見えます。
講師はもちろん、ともみ先生です。
まず、ともみ先生から、次のような試験の注意事項が伝えられました。
- ・問題は裏返して待機してください。
- ・使わないものは、机の上から退けてスッキリさせてください。
- ・鉛筆は1本だけではなく、2本くらい出しておきましょう。
問題は、保護者の皆様に事前プリントアウトしてもらい、封筒などに入れてお子様にはみられないようお願いしてありました。封筒から問題がお子様に手渡される緊張の瞬間も、先生はカメラ越しに確認します。
また、開始の合図についても細かく伝授がありました。
開始時は、「よーい、はじめ!」と合図されます。
「よーい」と「はじめ!」の間は、2秒あけます。
「よーい」が聞こえるまでは、両手は膝の上です。(実際には太ももの上)
そして、「はじめ!」の合図からではなく、「よーい」と聞こえたら、机の上に置いていた鉛筆を持ち、テスト用紙を表にして、開始して良いのだそうです。
他にも検定開始前のそろばんの置き方についても、説明がありました。
そろばんは、机の左側に縦に置く必要があります。
この時、すぐに計算が開始できるように、五玉の方を外側に置きます。
解く順番は、見取り算を解いてから、掛け算です。
制限時間は20分。「やめ!」の声が終了の合図となります。
「やめ!」が聞こえたら、すぐに鉛筆を置いてください。そうしないと、不正行為と見なされます。
逆に言うと、「やめ!」と言われるまでは、まだ時間があります。
時間内に早く終わっても、必ず見直しをしましょう。
“字が汚くないか、答えを2つ書いていないか・・・”
そろばん検定では、「消しゴム」の使用が禁止されています。
消しゴムを使って、机がゆれることでそろばんの玉がずれてしまったり、消し残しが審査に支障を生じてしまったりするから、のようです。
答えを書き直す場合は、「間違えている答えは横線で消して、矢印を使って正しい答えを余白などに書き直してください。」と、ともみ先生。
消しゴムを使えない試験、というだけでも、他の試験と違って、何だか緊張しますね。
最後に「何か質問ある人〜?」と、ともみ先生が聞くと、「掛け算のやり方が・・・」「掛け算って10の位から掛けるんでしたっけ〜?」と検定前に不安になったのか、そんな質問も!?
ともみ先生は「え〜、今更その質問?もう時間もないので、いきます!」
続けて、「一発勝負です。いいですか?両手は膝の上です!」
そして、「タイマーを20分にセットしました。」と画面越しにタイマーを見せてくれました。
「試験中は絶対に喋らないこと。もし、“あれぇ”とか“あ”でも“う”でも一言でも話したら、失格にします。」と子どもたちに伝えます。
緊張の度合いが増してきました。
最後に、鉛筆にキャップをはめたままの子どもを見つけて、「開始前にキャップ外しておいてください。」と伝え、その子が鉛筆からキャップを外して、手を太ももに置いたのを確認してから・・・
「よーい、はじめ!」
ついに検定開始です。
制限時間は20分間
開始の合図とともに、子どもたちは一斉にそろばんを縦から横にして、鉛筆をもって計算を始めました。
子どもたちの玉を弾く姿は、今までの授業中以上に真剣です。
画面越しに聞こえるのは、玉を弾く音のみ。
試験中、黙々と計算をする子どもたちとは対照的に、ともみ先生はみんなの様子を、画面を通じて見守り続けます。
普段の授業では見られる、明るい笑顔も、楽しいお話も、今はお預けです。
そして、ついに「やめ!鉛筆をすぐ置いてください」の合図。
重ねてともみ先生から「そろばんを左に縦に置いてください」と指示がありました。
検定試験が終わって、少し気が抜けたのも束の間、そのまま答え合わせタイムに突入です。
さて、結果はいかに?
ともみ先生によって、答えが画面上に映し出されました。
これを見て、各自で丸付けをしていきます。
そのため、合っているのに×がついたり、間違えているのに○がついたりしないように、慎重に確認をしてもらいます。もちろん、採点もします。
見取り算は1問10点、掛け算は1問5点です。
見取り算で100点、掛け算で100点、合計200点満点です。
合計点数が60点以上の場合は、10級合格、
合計点数が120点以上の場合は、9級合格となります。
時間をかけて採点をしたのち、各自より点数の発表がありました。
すると・・・
今回受験した7人の得点は、なんと175点〜200点!
全員優秀な成績で9級合格となりました!
1人は満点合格です!お見事!
今回の「おうちdeそろばん」は、9級合格を一つの目標として取り組んでおり、全員目標達成という結果で終わることができました。
試験開始前に「掛け算のやり方が・・・」なんて質問が出ていたので、どうなることかと思いましたが、子どもたち、やればできるものです。
晴れて全員卒業
今回は、満点合格も出ました。最大でも誤答は3問にとどまり、子どもたちはみんな優秀な成績で合格することができました。
採点ののち、間違えた問題もやり直してもらい、正しい答えが出せるか確認もしてもらいました。やり直すことで、無事に全員正しい答えを導き出すことができたようです。
そして、9級に合格ということは、メンバー全員「おうちdeそろばん」を卒業することになります。
ここまで、初級からの1年半、コツコツとやってきた甲斐がありました。
最後に、姉妹で参加してくれていた子たちからは「8級のテキスト用意しました!」と画面上にテキストを意欲的に見せてくれました。
ともみ先生からも、「せっかくここまできたのだから、少しずつでも良いので、オンラインでも、近くの教室でも、頑張ってそろばんを続けてみてください。」というコメントがありました。
「なんだか変な先生が、小学生の時にオンラインでそろばん教えてくれていたよなぁ、と思い出してくれたら嬉しいです。」と、ともみ先生。
最後は「これからもそろばんを続けます」と受講者全員が言ってくれました。
ともみ先生からも「そう言っていただけると、先生もやってきた甲斐があります。」とお話しされていました。
後日、9級の合格証書は全員に送られました。
参加者のご感想
そして、合格証書を受け取ったご家庭からメッセージをいただきました。
一部抜粋してご紹介いたします。
・以前から、そろばんを家庭学習に取り入れてやっていました。ともみ先生にご指導いただいたことで、そろばんの押さえ方や消しゴムは使わないなど、基本的なことから、掛け算の指抑えまでご指導いただき、自分だけでは無理な部分をフォローしていただけました。中級、上級クラスまでやっていただけると思っていなかったので、とても嬉しかったです。子どもも自分と同じようにがんばっているお友だちの存在や、先生の存在は励みになっていたと思います。(T・Kママさん)
・そろばん工場のお話が面白かったです。
1年半ありがとうございました!(T・Kさん)
・結果も大事ですが、そこに至るまで継続できたことが一番大事なことだと思います。何かを最後までやり遂げるという達成感を感じることができたと思います。継続できた理由として、ともみ先生の明るいキャラクターは大きかったと思います。先生の「そろばん愛」が毎回よく伝わってきました。娘もそろばんモチーフのグッズを店で見ると「ともみ先生、これ持ってるかな?」と反応するようになっています(笑)(Jママさん)
・毎回とても楽しく参加させて頂きました。つまずいた所もその場で優しく丁寧に教えて頂きありがとうございました。親子ともに完全にそろばん初心者でしたが、掛け算まで出来るようになるなんて驚きと感謝でいっぱいです。オンラインですが、リアルな教室より丁寧に見ていただいている感じでした。(Rママさん)
・とても楽しく参加していました。オンラインでも一人一人のことをしっかりと見ていただけていたと思います。途中で飽きずによく続けられた、最後の検定試験で満点がとれてよかったねと子どもに声をかけました。(Yママさん)
・ともみ先生のおかげで楽しくそろばんができました。最初は何も分からなかったけど、最後のテストで200点が取れてとっても嬉しかったです!またともみ先生とそろばんか暗算がしたいです!(Yさん)
ここで、継続の秘訣も皆さんに聞いてみました。
・我が家の場合は休日におやつを食べた後に、必ず1ページやると決めていたことです。本当は平日もやりたいけど。
・5分でもいいので毎日そろばんを使うようにしていました。
「おうちdeそろばん」を通じて、そろばんを学び始めた子どもたち。
このプログラムをきっかけに、そろばんを好きになって、さらにそろばんを極めてくれる子が出てくれたら、嬉しいです!
講師メッセージ
1年半前までは、全くそろばんを知らなかった子供たちが、9級の実力まで上達してくれて本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。
『継続は力なり』といいますが、途中で諦めたり投げ出したりすることもなく、コツコツと練習を続けてきた成果が実を結びました。
いつも画面越しに見ていた、みなさんのパチパチとそろばんを弾いている真剣な表情も、先生のくだらないギャグに笑ってくれたあの笑顔も、忘れませんからね!!!
講師プロフィール
久世 智美(くせ ともみ)
ともみそろばん教室 代表
日本珠算連盟会員。38歳でフラッシュ暗算検定十段を取得。
教室やオンラインでの指導の傍ら、多くの人にそろばんの魅力を伝えるため、ボランティア活動やイベント開催に取り組んでいる。
ともみそろばん教室
https://tomomi-abacus.com/
『オンライン de キッズスクール』では、今後の講座のスケジュール、および各講座へのお申し込みを以下のページから受け付けています。一人でも多くのお子さまがこの講座で楽しく学び、新たな可能性を見出せますように!
https://mamaworks.jp/kidscourse/
保育士兼ライター。新卒で入社した会社で、営業・広報・コールセンターと勤務するも、幼児教育に興味を持ち、労力・時間を集中させるために退職。
その後、教育に関する知識と経験を増やすため、保育士資格を取得して、パートで保育士をしています。
今は小学生男子の母です!