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社長の熱意で在宅ワーカー利用を促進、残業減・業務効率UPに成功

株式会社タキズミ

株式会社タキズミ

株式会社タキズミ
代表取締役社長 瀧住 寿彦 氏

取材:2022.07.15

1991年創業の株式会社タキズミでは、「すべて お客様のお役に立つ」という思いを最も大切にし、 建物・空間に関する困り事を解決するソリューションを提供している。空調設備リニューアル工事(店舗・オフィス向け)、アセットマネジメント企業向け、不動産仲介業者向け、プロパティマネジマント企業向けなどソリューションは多岐にわたる。社員82人、在宅ワーカーは34人が稼働中。

アウトソーシング化推進の一環で在宅ワーカーを導入

柿澤 株式会社タキズミの事業内容を教えてください。
瀧住 建設業をやっておりまして、メインとして二つの事業をやっています。一つはオフィスビル・商業施設、テナントビルから退去するテナントの内装工事や古くなった空調設備の更新、照明のLED化です。弊社の強みの一つにデザイン部門があり、デザイン能力を活用したエントランス、共用トイレ改修工事などもさせていただいています。最近は物流倉庫のニーズが高まっており、労働環境の改善促進を意識したものを手掛けています。
もう一つは賃貸マンションの入居者が退去するとき、お部屋のチェック代行やクロス、床、設備などの不具合がないかチェック、原状回復工事、簡単な工事を行っています。一般的にリノベーションといわれるような工事もしています。
柿澤 在宅ワーカーの導入に至ったきっかけは何ですか?
瀧住 もともと業務のアウトソース化を進めていたというのがありました。アイドマ・ホールディングスの新規電話営業部門のクラウド事業部と以前から付き合いがあり、その担当者からママワークス事務局を紹介されて話を聞かせてもらって、「これだ!」と思えたので、迷いなくその場で契約しました。ママワークスサイトは2019年11月から導入しています。
社長の熱意で在宅ワーカー利用を促進、残業減・業務効率UPに成功

さまざまな業種で在宅ワーカーを活用し、厚みのあるリソースを確保

柿澤 どのような業務を在宅ワーカーに依頼していますか?
瀧住 まず、営業事務で20人ほどが稼働しています。工事の写真撮影をして管理会社やオーナーへ報告書の提出をするので、撮影データを渡して報告書を作成してもらっています。簡単な見積書作成やPDFのエクセル転記、マニュアルの作成などもお願いしています。
経理では3人に協力してもらっていまして、仕入れ先から送られてくる請求書の内容チェックを中心にお願いしています。一部の方にはインターネットバンキングへの振込作業もお願いし、社内の人間が最終的に承認するようにしています。
そして、割と新しい部署として人事・総務で2人がおり、人材紹介会社とのメールのやり取り、求人票のチェック、良い人がいたら社員へ報告してもらうなどの業務をお願いしています。また、デザイナーが6人いまして、プレゼン資料の一部を作成してもらっています。
システムの2人の方たちには、エクセルやスプレッドシートなどのVBAなどマクロを組んでもらう業務をお願いしています。直近で決定した方が分析業務で1人いまして、タブローというBIツールを使った分析資料の作成をお願いしています。

社内に漂う在宅ワーカー活用への苦手意識 「良さを味わえ」と激励し克服

柿澤 在宅ワーカーとはどのような体制でやり取りをされていますか?
瀧住 社員に1人専属でついている場合と組織についている場合がありまして、それぞれの社員がワーカーさんと連絡を取っています。また、営業事務など簡単な業務は、ベテランの在宅ワーカーから新人ワーカーに教えるということもしています。
LINEワークスでのチャットやデータのやり取りがメインで、2~3か月に1回、オンラインミーティングを行っています。ワーカーさんからもたくさん提案をもらうので、日々改善するようにもしています。
若い社員が多く、6割が20代なので、コミュニケーションは取りやすい状況ができていると思いますね。導入初期から働いているワーカーさんも、ずっと続けてくれています。
柿澤 困ったことや大変だったことなどはありましたか?
瀧住 部署によって業務内容が異なるので、どうしても依頼のしやすいもの、しにくいものが出てくるのですが、初めてのことに対する抵抗や、マニュアルを作って教える手間を考えると、「自分でやった方が早い」という思考が勝ってしまい、社員が在宅ワーカーへ依頼しようと思うモチベーションが部署によって変わってくるという温度差が課題でした。
そこを打開しようと、実際に使ってその良さを社員に知ってもらうためにも、ママワークスサイトを活用することを私から口酸っぱく毎日伝えていました。「ママワークスサイトはやるって決めた。反対は認めない。」と強行に意思決定しました。それで社員の方が折れた形で始めたわけですが、徐々に体験した社員たちからラクだという声が聞かれるようになりまして、ここまで在宅ワーカーを増やすことができました。
社長の熱意で在宅ワーカー利用を促進、残業減・業務効率UPに成功

専門知識のある在宅ワーカーの活用で、「やりたい」を実現できる企業に成長

柿澤 ママワークスサイトの導入効果や良かったことを教えてください。
瀧住 社員の業務量を減らすことができたので、労働環境が改善されたと思っています。ママワークスサイト導入前と比べると残業時間は確実に減っていると思います。
自社の社員が持っていないスキルを持った方がいるのもいいですね。例えば、分析業務などできる方を得たことで、企業として取り組みたかったけど取り組めなかった業務に取り組むことができるようになりました。
労働力の増強に関しても、ママワークスサイトを知る前までは社員採用一択だったのですが、今は社員増加よりも低コストで労働力を増やすことができているのが良い点だと思います。
柿澤 在宅ワーカー導入を検討している企業へメッセージをお願いします。
瀧住 少子高齢化が進んでいるので、近い将来労働人口が減少することは間違いないと思っています。そうすると、特に中小企業は今まで以上に優秀な社員の採用、確保に苦しむと思います。その点、在宅ワーカーの導入は労働力の増強につながるので、今後の人材確保手段として活路が見いだせるのではないかと思います。
かなり多くの業務を在宅ワーカーに依頼することができるので、チャレンジしてみることをお勧めします。導入の初期は大変かもしれませんが、「あきらめないでください!」と言いたいですね。営業などのコアワークは社員がやって、バックヤードの仕事は在宅ワーカーさんにどんどんお願いしていったらいいと思います。
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