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採用活動の秘訣とは

株式会社中部日本プラスチック

株式会社中部日本プラスチック

株式会社中部日本プラスチック
松尾 講輝 氏

取材:2017.12.18

静岡県浜松市で、プラスチックの回収・加工・原料販売など、プラスチック・マテリアルにまつわる様々な業務を手掛けている、株式会社中部日本プラスチック様。初めての在宅ワーカー募集、採用をする際に注意したこと、また関係性を築く秘訣など色々なお話しを伺いました。

在宅ワーカーとの関係性を重要視

柿澤 まず最初に、在宅ワーカーの募集に至った経緯、キッカケというのを教えていただけますか?
松尾 会社が浜松という立地もあってか、今までずっと人材採用の問題があったんですよね。もっと意欲のある、当社の事業を真剣にやりたい!と思う人材を採用したいという想いがずっとありました。採用募集のポテンシャルそのものを広げたかった、採用の選択肢を増やしたかったんです。以前から在宅ワーカーというものには注目はしていました。ただ、どのような仕事をお願いする、ということまでは考えられていませんでしたね。私と一緒に仕事をしていた女性が産休に入ることになり、彼女にやってもらっていた業務を在宅ワーカーにお願い出来ないか、と思ったのがキッカケですね。
柿澤 そうだったんですね。実際にママワークスで在宅ワーカー募集を開始したのが2017年9月でした。在宅ワーカーの募集に至り、何か準備などはされたのでしょうか?
松尾 実は、本社にいる営業マンのアシスタントは別の支社にいるんですけど彼らは非常にうまく業務を行っていたんですよね。一体なぜうまく行っているのかを考察したところ、関係性が重要であることに気付きました。
柿澤 離れている場所にいるからこそ、一番気を付けるべきところかもしれないですね。
松尾 はい。関係性を築くには、コミュニケーションは大事にしないといけないですし、会社や私のことも知って頂く必要がありましたので、採用した在宅ワーカーさんにはまず最初に、会社の背景、自分の性格、どういう風に物事を考えるのかなどを全てお伝えしました。
柿澤 そこはとても重要ですね!会社の背景を伝えることにより、在宅ワーカーさんもただ業務のひとつをこなすというだけではなく、一緒に仕事をしていく大事なパートナーなんだなと感じると思います。
あとは一緒にお仕事をする松尾さんご自身のことを話してくださることで、より打ち解けられるし、信頼関係を築く一歩になりますよね。

会社の社員の一員として接することが重要

柿澤 選考についてと実際の採用人数、業務内容など教えていただけますか?
松尾 選考ではスカイプ面接の他、通常の採用選考と同じものとして、フィーリング、論理的思考、適性テストもやっていただいた上で、1名採用いたしました。業務は事務作業や資料作成などをやって頂いています。例えば、求人票や求人広告の作成、求人応募者とのやり取り、スカイプ面談などです。最初の2週間くらいは様子見として、少しずつ業務をお願いしていましたが、依頼に対してのアウトプットが非常によく、期待以上にお仕事をして頂き驚きました。スピードはもちろんのこと、内容が良かったんです。非常に論理的に思考される方で、骨格の部分がしっかりしていました。
柿澤 海外在住の日本人の方と伺いましたが、具体的なお仕事のやり取り方法はどのようにされていますか?
松尾 はい。イタリア在住で、現地のご主人がいる主婦の方です。主にメールでやり取りをしていますが、業務内容としては、空いた時間にやってもらうお仕事なので、タイムリーではなくても問題ありません。ある程度、納期に余裕があるものをお願いしていましたが、レスポンスが非常に早い方なので結構すぐにやって頂いています。なので今はあまり納期を意識せずにお願いしちゃってますね。
柿澤 海外在住の日本人の方、ママワークスの会員様でも結構いらっしゃるんですよね。ご主人の転勤で海外に住むことになったが、現地で働くのが難しいことで在宅ワークを選ぶ方も増えています。気になる方も多いと思いますが、ワーカーさんへの報酬の設定などはどうされていますか?
松尾 自己申告制の時給分をお支払いします。社内情報が一元化出来るクラウドサービス「サイボウズ」を利用しているのですが、そこに時間と業務内容を登録してもらっています。サイボウズのグループウェアを使用してお仕事もして頂き、メールアカウントも社員と同じものを作成して使用してもらっています。形態は業務委託だけど、あなたも会社の社員の一員なんですよと、という意識を持って頂けることで、モチベーションだったり関係性も築けていけると思っています。
柿澤 とても重要なことですよね。まずはこちらから信頼をして社員の一員として接するということで、ワーカーさんの意識はとても高まると思います。次に、ワーカーさんとやり取りする上で、困ったことなどはありますか?
松尾 ワーカーさんに対しては、こちらから伝えたことを的確に行って頂いて、すべてに気持ちよくやって頂けているので特に困ったことはありません。問題はこちらの業務管理が出来ていないことですね。色んなことをお願いし過ぎていたり、お願いしていない時期があったりするので、安定的に業務をお願いする体制を整えたいと思っています。業務を切り離してお願いするというよりは、ミッションを与えて進んでいってもらいたいと考えています。
柿澤 まさに社員の一員、パートナーとして考えていらっしゃいますね。素晴らしいと思います!
松尾 本当に理想的なアシスタント業務を行って頂いています。

まずは一人採用をして型を作ることで、その後の活用の幅も広がる

柿澤 最後に、これから在宅ワーク導入を検討している企業様へのメッセージをお願いいたします。
松尾 今回初めて在宅ワーカーさんを募集してみて、優秀な方なのに外に出られず働けないという方がかなりの数いるとわかりました。応募は40名程着まして、採用した方以外でも、お仕事をしたいなと思える方も複数いらっしゃいました。まずは一人採用してみるのがいいと思います。いきなり大多数だとノウハウが必要になるので・・・一人であれば、その方と話しながら作っていけます。型が出来れば、今後複数人採用していけると思います。
柿澤 とにかく、まずは一人採用して、ワーカーさんと一緒に型を作っていくことですね。全て会社側で考える必要は無いんでしょうね。お互いが気持ちよく仕事を出来るように、意見を出し合う・・・理想的な関係ですね。
松尾 弊社は在宅ワーカーさんを導入して本当に良かったと思っています。営業事務でも活躍していただく方法があるんじゃないかと、今はそちらの募集を行っています。とにかく、出社や地域という拘り、考え方を取っ払って考えて欲しいです。「ママ=主婦」って言葉だけ見ると、安くみられてしまうかもしれませんが、実際は全くそんなことはありません。お試しでもいいので、まずは1名採用をしてみる。注意することは、ワーカーさんとは、あまり壁を作らない、在宅だからここまでみたいな仕切りを作ってしまうと、ワーカーさんのポテンシャルが下がってしまう。ストレッチした仕事を与えてもいいんじゃないかと思います。そうすることによって、より一層、在宅ワーカーさんを本当の意味で活用できるんじゃないかと思っています。
柿澤 在宅でもストレッチした仕事が出来る・・・ワーカーさんもスキルアップが出来るし、何よりポテンシャルは上がりますね。本日は色々なお話しをして頂き、ありがとうございました!
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