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在宅ワーカーと共に業務効率化を実現。支援スタッフの見事な着眼点とタイムマネジメント力に共感

昌弘貿易株式会社

昌弘貿易株式会社

昌弘貿易株式会社
代表取締役 林 裕民 氏


取材:2024.01.12

1986年に大阪府大阪市で創業した昌弘貿易株式会社は、研磨材・鋼球などを中心に自社主導で製品化し、国内のみならず世界の製造業へ販売している企業だ。2021年には「堺・泉州を代表する企業100選」に選ばれ成長を続けている。従業員数は20人で、在宅ワーカーは6人が活躍中。

アクセスの不便さから人材不足に。出社不要の在宅ワーカーに期待

高松 昌弘貿易株式会社の事業内容を教えてください。
創業以来35年に渡り研磨材・鋼球・研削砥石、その他工業製品・部品などの貿易に関することすべてを取り扱っています。中国に生産拠点を確保し、アメリカ・ドイツ向けの工業用ダイヤモンドの開発と販売を進め、その取り扱い実績から新たに「ラボグロウンダイヤモンド(人工ダイヤモンド)」の販売も開始しました。
高松 在宅ワーカーの導入に至ったきっかけは何ですか?
堺営業所はアクセスの不便さにより、良い人材を獲得できていなかったので、営業などの人材に代わる方を探したいと考え、在宅ワーカーの活用を検討し始めたことがきっかけです。2021年2月頃から導入を開始しました。
高松 在宅ワーカーの募集から導入にあたってはどのように対応されましたか?
当初の書類選考や面接などは私が積極的に担当していましたが、人事業務の在宅ワーカーと契約してからは、ある程度プロセス化して進めてもらっています。二次面接からは私も入るようにしています。
在宅ワーカーと共に業務効率化を実現。支援スタッフの見事な着眼点とタイムマネジメント力に共感

人事業務をアウトソースするという思いがけない提言

高松 どのような業務を在宅ワーカーに依頼していますか?
人事業務2人、SNS運用によるマーケティング業務を4人に依頼しています。リモートで人事業務を依頼するという発想はまったくなかったのですが、ママワークスの支援スタッフから「人事や総務の実績もありますので、やってみませんか」と言われて、募集をしてみたところ、良い人が多く集まりうれしい驚きでした。
在宅ワーカーにどのように仕事を切り出していけばいいか私たちも手探りでしたが、今はある程度コントロールできるようになりました。定期的に面談をして課題点の修正をしたり、こちらが投げた問題点をどう解決していくのか解決策を返してもらったりを繰り返して、おのずと良い方向に向かっています。
高松 在宅ワーカーとはどのような体制でやり取りをされていますか?
人事・SNS運用ともに、初期は私からいろいろなタスクの依頼を出していました。ある程度軌道に乗ってきたら、効率性を重視して担当者に任せていくようにしました。どのようにすれば最短の時間で進められるか、徐々にコツが掴めるようになりましたね。
チャットでのやり取りもしていますが、文字だけで伝えようとすると文字を打つ時間がもったいないので、オンラインで打ち合わせをして要点だけを確認し、チャットでフォローするといったハイブリッドにしています。
敬語や「お疲れ様です」の定型文も時間が無駄なので禁止です。いかに時間を削るかを真剣に取り組んでいけば、仕事に回せる時間、あるいは休憩に回せる時間が増えますから。不必要な仕事はむやみに増やさないで効率的に進めていく、それが私の考えです。

高松 困ったことや大変だったことなどはありましたか?
ママワークスのサービスを継続していくなかで新しい気付きがいろいろとありました。リアルで会えない分、ニュアンスの違いから誤解が生じることがリモートの欠点ですかね。細かいところのニュアンスが伝わらなかったりとか、リモート形式で話をすると違和感があったりとか、どうしても話題が必要最小限になるとか、難しさを感じることはあります。ちょっとした余談のなかでヒントが出てくることがけっこうありますから。
正直に言うと、誤解したまま進み残念な結果になったことがあるので、懸念点であり私たちの反省点です。ニュアンスも含めてきっちりと言語化し、ロスなく伝える工夫は私たちも磨いていかなければいけないと思っています。
在宅ワーカーと共に業務効率化を実現。支援スタッフの見事な着眼点とタイムマネジメント力に共感

トライアルを続け失敗から学ぶことが成功への近道

高松 ママワークスサイトの導入効果や良かったことを教えてください。
ママワークスさんと長くお付き合いしている理由のひとつは、ニーズに適した着眼点が素晴らしいところです。加えて、支援の際の説明が丁寧で、逆に必要以上な丁寧さがないところ、スタッフの方の時間に対する概念が良い意味で厳しいと感じるところです。私自身、海外で仕事をした経験があるのでその感覚が残っており、テンポが早くて余計に時間をかけないところに共感しています。
高松 在宅ワーカー導入を検討している企業へメッセージをお願いします。
試さないでネガティブに考えるよりは、まずは試してみるとよいと思います。失敗ありきでトライアルして修正を重ねていけば、そのうち成功しますから。
社長自身が時間に追われている企業が導入すれば、メリットが出ると思います。ですが、経営者が変わらないと何も変わらない。旧態依然の意識しか持たない企業は、これから遅れていくのではないでしょうか。
ビジネスを好転させたいと思うならば、トライアルを積極的に取り入れて、経営者自身が失敗から学んでいく姿勢が必要だと私は感じます。
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