在宅ワークの求人の探し方とは?初心者におすすめの仕事や注意点も紹介!
専業主婦やパート、サラリーマンの副業として人気の在宅ワークには、どんな仕事があるのでしょうか。本記事では在宅ワークの基本事項を紹介しつつ、人気の職種や探し方についても解説をしていきたいと思います。
在宅ワークを検討している方や、実際に在宅ワークを始めてみたという方、ぜひ参考にしてください。
在宅ワークの定義って?
まず在宅ワークの定義について簡単に説明していきます。
在宅ワークとは自宅で仕事を行うことです。
在宅ワークは、テレワークやリモートワークと呼ばれる働き方の一種です。
しかし、テレワークやリモートワークの場合、仕事をする場所を“オフィス以外の場所”としか言及していないのに対して、在宅ワークは自宅と限定しているところに違いがあります。
コワーキングスペースとは異なり、移動をせず、そのまま自宅で働くことができるので、時間を有効活用できるのがメリットです。
-
内職との違い
在宅ワークと似たような意味をもつ言葉に「内職」があります。
たしかに自宅で仕事をするという点においては、同じ条件です。
しかし、内職の場合は、商品のパーツとなる資材やそれを組み立てるための工具を受け取り、商品を製造したり加工して仕上げるといった種類の働き方です。
いっぽうで在宅ワークは、ものを作るのではなく、パソコンを使って作業することがほとんどです。
内職は、正式には「家内労働」という名前で、家内労働法によってその立場が守られていますが、在宅ワークの場合、とくに法的な定義はありません。
在宅ワークで働くには?
在宅ワークで働くには、2つの方法があります。
ひとつは、在宅ワーク勤務を取り入れている企業に勤めることです。
最近では、在宅ワークによりコスト削減できることや、従業員の満足度の向上という効果が期待できることから、在宅ワーク勤務を推奨している企業が増えています。
しかし、完全在宅で済むということはほとんどなく、週1,2日出勤など条件が決められていることがほとんどです。
完全在宅を希望する場合は、業務委託を請け負うスタイルを選ぶと良いでしょう。
・業務委託とは
業務委託とは、雇用契約を結ばす、特定の業務遂行に関する依頼を受けることです。
その業務遂行に対して、報酬をもらうことができます。
なお、実際に業務委託を請け負う際には、業務委託契約を結ぶことがほとんどです。
なお、法的には「請負契約」と「委任契約」「準委任契約」に分かれますが、一般的な在宅ワークの場合、クライアントが求める作業を行うことで報酬を得るというものであり、とくに業務を遂行する時間や場所については制約を受けないものがほとんどです。
専業主婦やサラリーマンの副業としてもメリットが大きく、業務委託で在宅ワークを探すと良いです。
在宅ワークの業務委託はどこで見つける?
在宅ワークの業務委託は、どこで探したらよいのでしょうか?
一般的な求人サイトや転職サイトだと雇用契約を前提としたものが多く、完全在宅の案件は見つけにくいです。
業務委託案件を探すには以下のような探し方がおすすめです。
●クラウドソーシングサイトで探してみよう
クラウドソーシングサイトとは、一部の仕事を依頼したい企業と、仕事を請け負いたい在宅ワーカーとをマッチングさせるサービスをしているサイトです。
業務内容別に一覧で紹介されているので、自分のスキルや興味に合ったものを選ぶことが可能です。
クラウドソーシングサイトとして有名なのは、「クラウドワークス」と「ランサーズ」です。
出典:クラウドワークス
クラウドワークスは、ユーザー数も500万人近くいる業界最大手のサイトであり、仕事のカテゴリも200種類以上に分かれています。
募集件数も多いので、それぞれの案件の求めている内容や条件を比較しながら、もっとも自分に合った仕事を自宅に居ながらにして見つけることができます。
出典:ランサーズ
ランサーズも同じように業界最大手のサイトです。
ランサージでは350種類の仕事カテゴリに分かれており、自分に合う仕事がより絞り込むことができます。
仕事のジャンルといったおおまかな条件検索も可能で、価格的に優良価格なものだけを検索できたりと、さまざまな検索方法で搾ることができるのがポイントです。
なお、ランサーズは、プログラミングやシステム運用、WEB制作など、IT企業による仕事依頼が多い傾向にあり、対してクラウドワークスは、事務系やアンケート回答など専門的な知識やスキルがない方でも仕事が見つけやすい傾向にあります。
それぞれ得意分野が異なるので、自分に合ったほうを利用すると良いです。
なお、いずれも、利用するには会員登録が必要です。
実際に探して応募し仕事を得るまでの流れは以下のとおりです。
—————————————————————————————-
1:会員登録をする
2:プロフィールをうめる
3:仕事を探す
4:募集内容を確認し、気に入ったら応募する
5:相手から合意を受けたら仮払いを受ける
6:仕事を開始する
7:納品する
8:報酬が支払われる
9:評価をする
—————————————————————————————-
このうち、ポイントとなるのはプロフィールです。
クラウドソーシングでは、人材募集で一般的に必要とされるで面接が行われないことがほとんどです。
仕事が長期に及ぶものなどの場合は、仕事を開始する前に面接に近いものが入ることはあります。
その際も、面接というよりは仕事の説明や進め方のすり合わせといった性格のもので、面談とか打ち合わせに近いと言えます。
そこで大事になるのがプロフィールです。
依頼企業はプロフィールを見て契約をするかどうか決めることも多いので、これまでの経験や自己PR部分はしっかりと入力しておきましょう。
とくに、在宅ワーカーに委託をする職務内容と同じ、または共通点のある職務経験が書かれていると、企業担当者の目に留まりやすくなります。
登録が済んだら仕事を探していきましょう。
仕事を探す際には、カテゴリなどを絞って探していくのが便利です。
カテゴリは大きな分類から、さらに細かい分類に分かれていることがほとんどなので、大量にある募集のなかから、自分ができる、興味があるものを絞り込むことができます。
たとえば、クラウドワークスの場合、「写真・画像」関連の仕事でも、「画像加工」「写真撮影」「写真加工・写真編集」「Flash制作」と4分類に分かれています。
ランサーズの場合、写真関連は、「写真・動画・ナレーション」と、写真だけにとどまらず、画像・動画関連は大きいグループのなかに分類されています。
出典:ランサーズ
しかし、そのあと、商品撮影なのか、写真撮影なのか、写真撮影のなかでも、ポートレートなのか、ライフスタイル撮影なのか、ファッション撮影なのかと、対象が細かく分かれており、自分が探したいものを絞り込めるようになっています。
もちろん、複数のカテゴリに関する募集を見ることも可能なので、漠然としていて決まっていない、よい条件のものがあればどれでも良いといった方でも探しやすい工夫がなされています。
気になる案件を見つけたらすぐに応募するのではなく、ほかに掲載中の仕事を見比べて、より条件が良いものを見極めることがおすすめです。
なぜなら、仕事によっては、ほぼ内容が同じでも報酬額、進め方、ルール、分量などが企業によって異なるためです。
とはいえ、在宅ワークの業務委託というのは、そこの企業と雇用契約は結ぶわけではなく、仕事単体を請け負うだけなので、実際に仕事を始めてみたら希望と合わなかったなんて場合、新たな業務を請け負わなければその企業との取引は終わりということになります。
一般的な株式会社と雇用契約を結んで入社してしまうと、なかなか辞めにくいといった問題がありますが、業務を請け負う在宅ワークの場合、気軽にチャレンジしやすいというメリットもあります。
応募する際は、同じくクラウドソーシングサイト上でやり取りできるので手間が省けます。
もちろん、相手の合意は必要ですが、報酬金額はこちらから指定も可能です。
とくに複数の企業とやり取りする場合も一元管理できて便利です。
連絡があった場合は、登録しているメールアドレスに通知が届きますので見逃すこともありません。
応募後、仕事の依頼を受けることが決まったら、一部の仕事をのぞいて「仮払い」を受けます。
実際に自分に支払われるわけではなく、まずは仲介に入るクラウドソーシングサイトにお金が支払われるという仕組みです。
報酬が自分に入るのは、仕事を納品し、依頼元が「検収」を完了したあとです。
仮払いは、万が一仕事をしても支払ってもらえなかったという未払いトラブルを防ぐためにある制度で、これにより知らない企業でも安心して仕事を受けることができるのです。
クラウドワークスでもランサーズでも同様の仕組みを採択しています。
納品し研修をしたあとは、クラウドソーシングサイト上の自分のアカウントにたまっていきますが、適時自分の銀行口座に出金することができます。
ちなみにクラウドワークスの場合、3つの出金方式から選択することができます。
随時出金するという方式、未出金額が5万円以上溜まったら出金する方式、未出金額にかかわらずキャリーオーバーする方式です。
出金するときには振込手数料がかかるため、5万円以上で出金、またはキャリーオーバー方式を選び、数か月に1度出金をさせる方も多いです。
なお、振込のタイミングは月に2回です。
ただし、逆に急いでお金が必要だという方向けに「クイック出金」というサービスも用意されているので安心してください。
なお、業務終了後、お互いに評価を入れることができます。
自分の評価が高いと、仕事を依頼される可能性があがります。
逆にこれが低いと、応募しても選ばれない可能性が高まります。
したがって、契約を行ったら最後までしっかりと仕事をすることが重要です。
なお、仕事を探すときは、評価が仕事を選ぶ指標になります。
評価件数が0件の場合は、相手も不慣れである可能性があるので、慣れている企業を選んだほうが良いと考える方は、表件数が多く、評価の内容も良い企業を選ぶようにしましょう。
《クラウドソーシングサイトで注意すること》
なお、在宅ワーカーにとって非常に強い味方であるクラウドソーシングサイトですが、注意点もあります。
それは、報酬から手数料が引かれることです。
クラウドワークスでは「ワーカーシステム利用料」といい、ワーカー受け取り金額(税抜き)に対して、20~5%の手数料がかかります。
出典:クラウドワークス
パーセンテージは、報酬額によって変わります。
1件あたり10万円以下の部分は20%とあるので、決して少ない額とは言えません。
たとえば、契約金額が税抜10,000円の仕事を請け負った場合は、10万円以下ですから、1万円全額に20%の手数料がかかります。
計算方法は、報酬額に一度消費税を足します。それが契約金額となります。
次に、報酬額に手数料の20%をかけます。
さらに手数料の消費税を計算します。
手数料とその消費税を引いた金額が、最終的にワーカーが受け取る金額になるというわけです。
——————————————————————————————————-
ワーカーの受取り額
- 契約金額を出す 10,000円 × 10%(消費税) = 11,000円
- 手数料を計算する 11,000円 × 20%(手数料率)= 2,200円
- 手数料の消費税を出す 2,200 × 10%(消費税) = 220円
- 契約金額から②③を引く 11,000円 – 2,200 – 220 = 8,580円
——————————————————————————————————-
したがって、報酬額が税抜1万円の場合は、8,580円がワーカーの受取り報酬額となるのです。もちろん、最終的に自分の銀行口座に受け取る際にはここから振込手数料も引かれます。
振込手数料は、銀行にもよりますが、100円~500円程度かかります。
つぎに、10万を超えた場合はどうなるのかも説明します。
たとえば、税抜12万円の仕事を請け負ったとします。
契約金額は消費税を入れた132,000円です。
その場合、10万円に対してはさきほどと同じように20%で計算します。
10万円を超えた部分である2万円に対しては10%で計算されます。
そして手数料にその消費税を足した金額を契約金額132,000円から引くことになります。
プログラムの開発など大きなものでない限り、1件あたりの契約金額が10万円を超えるということはあまりないので、ほとんどのケースで20%程度の手数料がかかるとみておくと良いでしょう。
この手数料の高さは、在宅ワーカーの悩みの種となっています。
また、規則や計算方法が変わって、以前からの利用者が混乱したという声もあります。
ルールはしっかりと事前に確認したうえ、利用規約変更などのお知らせにも目を通すことが重要です。
なお、ランサーズでは現在、手数料を、ワーカーだけでなく依頼者にも課することで、ワーカーの負担を減らすような仕組みをとっています。
手数料がより安いところを探したり、できるだけ多く稼ぐなど、在宅ワーカー自身の工夫も必要です。
なお、手数料を支払うのはいやだという理由で、直接取引をしようとする方もいるかもしれません。もしくは企業側から連絡がくることも考えられます。
しかし、そういった行為は禁止されています。
クラウドソーシングサイトではそれぞれ利用規約で禁止行為を定めています。
思わぬトラブルに巻き込まれないよう、注意するようにしましょう。
●在宅ワークが得意な求人サイトで探してみよう
求人サイトにも、在宅ワークに絞って紹介しているところがあります。
一般的な雇用契約ではなく、業務委託案件ばかりを取り扱っており、クラウドソーシングサイトと同様に、カテゴリに分かれています。
有名なのは、ママワークスです。一部出社が必要なものも掲載されていますが、ほとんどが在宅で仕事が可能なものばかりです。
出典:ママワークス
職種は8種類の大きなカテゴリで分かれています。
「それほど専門的な知識はない」「なにをしたいかはっきりと細かいところまで決まっていない」という方は、大きなカテゴリで探すとよいです。
逆に、はっきりと「自分ができること」「やりたいこと」が決まっている方は、その先にある小カテゴリをチェックして絞り込むことが可能です。
たとえば、写真やイラストなどを取り扱いたい場合は、「クリエイティブ」という大カテゴリがあります。
その後、「イラスト」「webデザイナー」「デザイナー」「クリエイター」「DTPオペレーター」「その他」という小カテゴリに分かれています。
ママワークスには、ほかにも、ぜひ活用していただきたい検索方法があります。
職種とは別に、希望する働き方などの検索項目が設けられているためです。
「子育てと両立したい」「自分の時間も大事にしつつ働きたい」といった、ワークライフバランスを重要視しているワーカーでも自分に合った仕事を探しやすいよう検索条件に工夫がなされているのです。
具体的には下記のような探した方ができます。
・勤務先の期間から選ぶ 「単発案件」「継続案件」
在宅ワーク未経験者で自分にできるか不安な方は、とりあえず単発案件から探してみることも可能です。
いっぽうで、できるだけ同じ企業と長期で働きたいという場合は、「継続案件」を選択して探すことができます。
アルバイト・パート、またはサラリーマンをしていて、すきま時間にだけ副業をしたいと考えている方も多いと思います。または学生で夏休みなどの長期休みにだけアルバイトをしたいというニーズもあるでしょう。
そのような場合は、単発案件に絞って探すことがおすすめです。
1案件終了し、また仕事が受けられるようだったらまた別の案件を探すといったように、状況を見ながら仕事をすることが可能です。
・勤務先の報酬から選ぶ 「月収3万円以上可」「月収5万円以上可」
「月収10万円以上可」「昇給・昇格あり」
毎月、〇円以上稼がなければならないという具体的な金額目標がある方もいると思います。
子どもの学費や習い事の費用などで毎月の固定出費を現在パートでまかなっている場合、在宅に切り替えても同じように稼げるか不安な方もいるのではないでしょうか。
もしくは、現在専業主婦で、学資保険これから決まった額を稼ぎたいといった方もいるでしょう。その場合、その金額を確実に稼げる案件を見つけることが大切なので、報酬額で絞り込み検索をすると良いです。
・勤務先の条件から選ぶ 「パソコンスキル不要」
これまで事務の経験がほとんどないという方も多いのではないでしょうか。
在宅ワークはパソコン作業が伴う案件が非常に多いため、おもに接客をし、簡単なパソコン操作だけで済んでいた受付をしていたなんて方の場合、不安になるでしょう。
しかし実際にはパソコンスキルが不要な仕事もあります。
パソコンスキル不要に絞って探してみましょう。
・勤務先の条件から選ぶ 「急なお休みも調整可能」「時間・曜日が選べる」
子どもがいる場合、どうしても、急な発熱などで学校を休むことになったり、病院に連れて行く必要がでてきてしまいます。
そんなとき、正社員やパートなどをしていると上司や仲間に迷惑をかけてしまい、自分自身でもストレスになることがあると思います。
在宅ワークの場合は、子どもの面倒を見ながら仕事をするといったことは可能ですが、病院に連れていくとなると、やはり仕事を休まねばなりません。
小さなお子さんが多かったり、そのような心配がある方は、急な休みでもOK、または時間や曜日が選べるような条件で検索すると良いです。
ほかにも、「家事や育児経験が役立つ」、「スタッフとのコミュニケーションが活発」、「研修あり」など、未経験の方が安心して仕事が始められるような条件検索が可能です。
さらに、実際に在宅ワークをするときに気を付けなければいけないことや、税金関係のことなど、初心者にうれしいコラムが充実しています。
在宅ワーカーの場合、オフィスでみなと働くのと異なり、相談や質問できる相手が周りにいない方がほとんどです。
したがって、在宅ワーカーにとって必要な知識をまとめてくれているこういったサイトは頼りになるはずです。
ぜひ活用してみてください。
ちなみに、応募もママワークスの画面上で行うことができます。
最初、クラウドソーシングサイトのように登録をするので、いちいち毎回履歴書を作成する必要がないのもポイントです。
また、登録の内容により、ママワークスからおすすめの仕事に関するメールが届くようになるので、良い案件が見逃しにくいのもポイントと言えます。
なお、ママワークスのような求人サイトを利用する、最大のおすすめポイントとしては、
クラウドソーシングサイトのような手数料がかからないということです。
登録や応募自体は無料ですし、実際に仕事を契約できたとしても手数料はありません。
書かれている報酬をそのまま受け取ることができます。
たとえば、同じような仕事内容で1時間あたり1,500円もらえるものがあった場合、求人サイトから契約した場合は1時間やれば1,500円受け取ることができますが、クラウドソーシングサイトの場合、2割程度引かれてしまうので、実際の受取金額は1,200円程度になってしまうことになります。
1日5時間やった場合、前者は7,500円、後者は6,000円、さらに1か月あたり20日間働いた場合、前者は15万円、後者は12万円と、3万円の差が出てくるのです。
とはいえ、クラウドソーシングサイトでは仮払い制度などの手厚いサポートがあるというメリットもありますので、どこに重点を置くか考えたうえで選ぶと良いでしょう。
●インターネット検索で探す
ほかに、インターネット検索を使って自分自身で探す方法もあります。
その場合、「在宅ワーク・募集」、「在宅ワーク・仕事」などのキーワードで検索します。
しかし、リスト化された仕事を見るほうが効率的なので、先に紹介した2つの方法のほうが探しやすいと言えます。
ただ、自社のサイトなどで在宅ワーカーを募集しているような企業もありますので、選択幅が広がるというメリットはあります。
在宅ワークでおすすめの仕事とは?
在宅ワークと一言でいっても、さまざまな仕事があります。
おすすめの仕事を紹介していきます。
●データ入力
在宅ワークを初めてする方に人気なのがデータ入力です。
データ入力とは、企業から依頼されるデータをExcelやスプレッドシートなどにまとめるのですが、取り扱う情報の種類はその依頼企業によって異なります。
よく見かけるのは、営業先一覧を作成するといった仕事です。
特定の業種など、指定された条件でインターネット検索し、出てきた企業の名前や住所、電話番号、ホームページのアドレスなどを入力していきます。
データ入力の報酬は、1件のデータ当たり10~50円などと1件あたりの単価で決められていることが多いです。
入力するデータが多かったり、手間がかかるものであると単価があがる傾向にあります。
なお、実際に募集されている場合は、1時間あたり1,200円などと時給表記になっていることも多々あります。しかしそれはあくまで目安であり、実際には時給ではなく、こなした件数により報酬額が計算されることがほとんどです。
つまり、タイピングに不慣れで件数がこなせないと、当然、1時間あたりの報酬額も減ることになります。したがって、タイピングが遅い方には、あまりむいていないと言えます。
また、少なくとも50件単位など最低件数が決められており、端数は支払われないなどの条件が決められていることもあります。
実際に応募するときには、時給表記で単純評価するのではなく、入力するもの、1件にかかる手間、その他条件もしっかりと確認しましょう。
おすすめ度:★★★★
難易度:★★★
報酬:★★★
●ライティング
ライティングとは、ホームページに載せる記事を書く仕事です。
対象となるジャンルは、保険のこと、投資のこと、ITに関すること、美容のことなど、さまざまなものがあります。
ライティングの報酬は1文字あたり0.5~4円など文字単価で決まっている場合がほとんどです。
体験談やドラマのあらすじなど比較的簡単なものは単価が低く、医療系の記事や投資に関する記事など専門知識が必要とされる案件は単価が高い傾向にありますので高収入が期待できます。
最近募集が多いのは、DX(デジタルトランスオートメーション)や話題のChatGPTなどに代表されるAIのチャットボットについて、また暗号資産などに関してのライティングです。いっぽうで、プレゼントや特定商品のランキング記事、芸能ネタといった、専門知識が不要な案件もあります。
なお、報酬は文字数で決まりますので、文章を書くのが苦手、タイピングが苦手という方にはむきません。
反対に、文章を書くことが好き、好奇心が旺盛だという方にはおすすめの仕事です。
おすすめ度:★★★★
難易度:★★★
報酬:★★★
●出品登録
出品登録とは、オークションやフリマサイト、ECサイトなどへの出品登録をする仕事です。
商品写真の簡単な加工や、説明文の作成などを行いますが、場合によっては商品の受け取り、撮影、検品、発送なども含まれる場合もあります。
1件当たり10円~100円などと作業の内容によって幅があります。
商品の取り扱いがある場合、小さな子どもがいる方は気を付ける必要がありますし、置いておく場所も必要となります。
特に難しい知識はいりませんが、タイピングやコピペ、画像編集ソフトなど、基本的なパソコンスキルが必要と言えます。
おすすめ度:★★★★
難易度:★★★
報酬:★★★
●資料作成
資料作成の在宅ワークとは、営業で使用する資料をパワーポイントなどで作成する仕事です。
プレゼンで使用するものなので、文章力はもちろん、色使いなどのセンス、パソコンスキルが必要とされます。
場合によってはIllustrator®やPhotoshop®など画像編集ソフトのスキルが求められることもあります。
その場合報酬も高めになります。
なお、1つの資料あたり〇円といったように、1件あたりの報酬額が決められていることが多いです。
企業によって求めてくるレベルがさまざまなので、自分のスキルや希望に合った案件を選ぶようにしましょう。
おすすめ度:★★★
難易度:★★★★
報酬:★★★★
●営業事務
営業サポートとは、営業が営業活動を行う上で必要な準備や処理を行う仕事です。
営業リストの準備や見積書の作成、資料の送付、営業先と連絡業務のほか、営業の進捗管理として履歴を入力したり、社内への報告書を作成することもあります。など、営業の代わりに事務的な作業を行うことが多いです。また、営業の成績を表やグラフにしたりすることもあるので、Excelはもちろん、ピボットテーブルやグラフ作成、関数などに関する知識も求められる場合があります。
報酬は時給単価で1時間あたりおよそ1,200~1,500円程度です。
顧客へのアポ取りなど営業活動そのものを補助するようなやり取りが発生したり、プレゼン資料を作成するといったような難易度の高いものを求められる場合は、報酬額が高くなる傾向があります。
営業事務経験があったほうが優遇される場合が多いですが、未経験者でもOKという文字が入っている案件も多いので、比較的仕事を見つけやすいと言えるでしょう。
おすすめ度:★★★★
難易度:★★★
報酬:★★★
●経理事務
経理の在宅ワークは、一般企業の経理と仕事内容はほぼ同じです。
日常的な仕訳作業や支払い業務、請求書作成、入金管理などを行います。
報酬が時給単価で決められていることが多く、1時間あたり1,200~1,500円が相場です。
また、経理の場合は、経理経験者であることが必須条件となっているケースがほとんどで、未経験の場合、日商簿記の資格3級以上を持っていることなどが要求されます。
在宅経理の募集件数自体はかなり多いので、経験者であればすぐに仕事が見つけられます。
おすすめ度:★★★★
難易度:★★★
報酬:★★★
●人事業務
新規採用に関する募集活動や応募の管理、応募者との面接アポ調整、採用決定連絡などを行います。
未経験でも可となっていることが多いですが、ビジネス文章作成や慣習に慣れているなど基本的なビジネスマナーが求められます。
報酬は1時間あたりの単価で決められていることが多く、1時間あたりおよそ1,000~1,200円程度です。
おすすめ度:★★★
難易度:★★
報酬:★★
●翻訳
翻訳の仕事は、外国語を日本語に訳す、逆に、日本語の文章を外国語に訳す、または、その両方が想定されている場合があります。
翻訳する言語はさまざまで、もっとも多い英語のほかに、中国語、韓国語、最近ではフィリピン語やベトナム語、マレーシア語、タイ語など、その対象が広がりを見せつつあります。
とくに経済が急速に発展している中国語の仕事が多いです。
また、その内容もさまざまで、商品の取り扱い説明書だったり、相手企業とのやり取りメールだったり、プレスリリースを取り扱うこともあります。
もしくは1冊の本、まるごとの翻訳だったり、アニメーション丸ごとという場合もあります。
いずれにせよ、学術的、または最新テクノロジーなど、専門知識が必要なものも多く、単純に外国語が得意なだけではこなせないことがあります。
報酬は1文字あたりの単価で決められていることが多いです。
およそ10円くらいからありますが、医療系など難易度の高さにより50円を超える場合もあります。
おすすめ度:★★★★
難易度:★★★★
報酬:★★★★
●動画編集・作成
動画編集の仕事とは、動画の目的に合わせたストーリーにまとまるよう不要な部分をカットして、テロップを入れたり、BGMはその他音源を入れることです。
動画作成の仕事は、おもに広告で流す動画や研修動画をつくるもので、クライアントとの打ち合わせから入る場合も多く、ナレーターの手配なども任される場合もあります。
報酬額は1本あたりの単価で決まることがほとんどです。
取り扱う動画の長さや作業工程の多さ、難易度などにより価格が変わります。
おすすめ度:★★★
難易度:★★★★
報酬:★★★★
●CAD作成
CAD作成は、おもに建築物や機械、部品などの図面を作成する仕事です。
建築の場合、設計図やその仕様書をもとにして作成するのですが、クライアントとのすりお合わせや企画立案から携わる案件もあります。
最近では3DCADお募集案件が多くみられます。
報酬は1件あたりの金額で提示される場合がほとんどですが、時給換算にしておよそ1,300~1,800円程度となります。
おすすめ度:★★★★
難易度:★★★★
報酬:★★★★
●Webデザイン
Webサイトの構成を練るのがWebデザインの仕事です。
クライアントの希望にしたがいデザイン構成を作成し、プレゼンを行います。
プロとしてクライアントのとのコミュニケーション力や、提案力が求められる仕事なので、webデザインの経験が条件になっていることが多いです。
また、これまで手掛けた作品をまとめたポートフォリオの提出も求められることがほとんどです。
なお、報酬は1回あたりの金額で計算されるのが一般的です。
おすすめ度:★★★★
難易度:★★★★
報酬:★★★★
●コーディング
Webデザインをもとにホームページを作成する仕事がコーディングです。
まったく新規で最初から作成する場合もあれば、既存ページの更新や修正、または、ランディングページのみをひたすら作成する仕事までと、その内容はさまざまです。
報酬は1件あたり〇円と決められていることが多いです。
時給に直すとおよそ1,200~1,800円程度まで、難易度によって変わってきます。
おすすめ度:★★★★
難易度:★★★★
報酬:★★★★
●プログラマー
オンラインゲームやスマートフォンアプリ、ECサイトのバックエンド側のプログラムなどを構築するのがプログラマーです。
システムエンジニアの指示書にしたがい、ほかのプログラマーとともに1つのプログラムを仕上げることが多いです。
報酬は1件あたりの金額で決められていることが多く、時給にすると1,500~3,000円程度となります。
プログラム言語にもよりますが、多い人で月50万円以上稼ぐ方もいます。
おすすめ度:★★★★
難易度:★★★★
報酬:★★★★
●カスタマーサポート
お客様からのお問い合わせに答えるのがカスタマーサポートの仕事です。
インターネットを通じ電話でやり取りを行うので、接客が好きという方にむいています。
記録をつけたりパソコンでの操作もありますが、ごく簡単なものなのでパソコンスキルもそれほど求められません。
また、マニュアルも用意されているので、商品やサービスの詳細に詳しくある必要もなく、人と話すのが好きという方にむいている案件と言えます。
報酬は時間給で決められていることが多く、1,100円~1,300円程度ですが、まれに、受電回数で支払われる案件もあります。
なお、電話でのサポートと比較し数は少ないですが、チャットで回答をするお仕事もあります。
おすすめ度:★★★
難易度:★
報酬:★★★
●カスタマーセールス
リストに掲載されている方に電話をかけ商品やサービスをPRする仕事です。
詳しく聞きたいというアポが取れたら、営業担当者から折り返し電話をしてくれるので、サービスや商品に詳しくある必要はありません。
またアポを取る際の話し方についてもトークスクリプトが用意されているので、営業経験がないという方でもチャレンジできます。
報酬額は1件あたりの金額で設定されており、アポが取れたらインセンティブが別途発生することがほとんどです。
おすすめ度:★★★
難易度:★
報酬:★★★
在宅ワークを探すときのポイント・注意点
在宅ワークを探す際、コツやポイントとして押さえていただきたいこと、注意点があります。
▶業務時間が決められているものか、そうでないものか?
在宅ワークには、締め切り日が決められているだけで、作業する日時や時間までは決められていないものと、決められた時間に作業をしなければならないものがあります。
データ入力やライティング、プログラミングといった仕事は、納品日を指定されるのみで、作業する時間帯までは決められていないことがほとんどです。
たとえば、7日後に締め切り日だとします。その場合、毎日1時間ずつ作業しても、土日にまとめてやっても、どちらでも構わないことになります。
いっぽうで、カスタマーサポートや営業サポートなどにおいては、時間が決められていることが多いです。1日5時間、週3日などといったようにシフト制のものもありますし、依頼者である会社の営業時間に合わせたフルタイム勤務のものもあります。
子どもがいて確実に決まった時間に働くことが難しい、すきま時間を利用して働くといった方は前者のほうがおすすめです。
いっぽうで、確実に決まった金額を稼ぎたい、自由だとさぼってしまいがちだという方は後者のほうが向いていると言えるでしょう。
在宅ワークを探す際には、自分がどのスタイルで働きたいのか、働きやすいのかを考えて選ぶと良いです。
▶初心者、未経験でもOKの文字があるか?
在宅ワーク初心者の方で自信がない方は、初心者や未経験でもOKと文言に入っているものを選ぶと安心です。
または、オンラインなどで説明を行っている企業や、チャットによる質問受付をしてくれる企業など、積極的にサポートをしてくれそうな企業を選ぶことがおすすめです。
▶仕事のボリュームが適切か
1回きりで終わる単発の仕事もありますが、続けて、仕事を依頼される案件も多いです。継続的に仕事をしたいという場合は、後者を選ぶことがおすすめですが、その場合1週間あたりどれくらいの仕事になるのかなど、ボリュームや締め切りなどについて確認をしましょう。
たとえば、ライティングの場合、「5,000文字程度の記事を週に4.5本くらい」などといったように文字数や本数で書かれていることが多いです。
コツがわかれば、一定の分量をこなせるようになりますが、不慣れなうちは1本納品するのにも時間がかかるので、本数の目安が書かれていない場合は、どれくらいなのか質問してみましょう。
ペースについて、最初は少なめなど、相談にのってくれる企業であればなお良いです。
悪質な案件に気を付けよう
在宅ワークの募集のなかには、トラブルに巻き込まれかねない案件もあります。
記載内容と実際の仕事内容が異なっていたり、法的に問題がある、またはグレーゾーンにはいる仕事だったりすることがあり得るのです。
たとえば、「1か月で10万円も可!アンケートモニターの仕事」などといったように書かれていて、応募してみるとアンケートモニターの仕事はほとんどなく、別の仕事を紹介されるケースがあります。
また、ブランド品の販売を手伝うといった募集で受けてみたら、実際には偽ブランド品の販売で、違法行為だったということもあります。もしくは、商品の販売をするのに、一度買い取る必要があると、逆に買わされてしまうといったようなケースです。こういった案件は、最初から詐欺を目的とした募集と考えられます。
ほかにも、購入していない商品レビューやお商品をおすすめするSNSを投稿するといった案件を募集していることがあります。
こちらはステマと呼ばれる手法で、アメリカなどに続き、日本でも2023年10月から景品表示法で規制の対象となる予定なので、注意が必要です。
このようなものに引っかからないようにするためには、信頼できるサイトを利用することや、「月〇万円稼げる!」「高額・簡単・在宅ワーク」などといった甘い言葉にすぐに乗っからずに、しっかりと仕事内容を確認することが挙げられます。