パティシエに特化したおすすめの転職サイト5選|目的別に特徴やメリットを紹介
転職サイトにパティシエの求人ってあるのかな?
求人情報が少なくて、労働条件がはっきり分からないのは避けたいな…..
その前に、毎日の仕事が忙しくて転職先を探す時間がうまく確保できない!
パティシエとして転職を考えているものの、新しい職場探しに困っているあなた。
いまの職場に不満があるものの、どのようにすれば転職が成功するのか分からず、悩んでいるのではないでしょうか?
結論、パティシエの転職は、業界に特化した転職サイトの利用がおすすめです。
正社員希望なら「求人@飲食店.COM」、未経験なら「ベイクジョブ」、キャリアアップ希望なら「パティシエント」、カフェで勤務したい人は「スイーツネットジョブ」がおすすめ。
業界に特化した転職サイトは、パティシエならではの細かい検索項目が準備されていたり、業界に精通したコンサルタントのアドバイスを受けられたりします。
エージェントの手厚いサポートもあるので、うまく活用すれば時間のないパティシエもスムーズに転職できるでしょう。
しかし、自分に合わない転職サイトの利用は、大切な時間を無駄にするだけでなく、転職に失敗してしまうことも。
本記事では、元パティシエの筆者が、製菓・製パン、飲食業界に特化した本当に使える転職サイト5選を紹介します。
パティシエが転職を成功させるポイントや、パティシエの経験を活かせる職場も併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
本記事を読み終わったころには、あなたにピッタリの転職サイトが見つかり、新たな職場への第一歩を踏み出せるでしょう。
WEBライター
奥中ゆう
パティシエとして勤務後、歯科業界へ異業種転職する。現在は、当時の経験を伝えるべく、ライターとしてさまざまなジャンルの執筆に携わる。
【総合】パティシエの転職におすすめの転職サイト
1-1.正社員として勤務したい方向け転職サイト「求人@飲食店.COM」
求人@飲食店.COMは、株式会社シンクロ・フードが運営する飲食業界に特化した求人情報サイトです。
個人営業やオープニングの求人を数多く取り扱っているので、これから正社員として長くキャリアを形成していきたい人は、理想の職場が見つかるかもしれません。
1-2.未経験からパティシエになりたい方向け転職サイト「ベイクジョブ」
ベイクジョブは、日本最大級の製菓・製パン材料販売会社である株式会社冨澤商店が運営する求人情報サイトです。
製菓・製パンに関する求人情報を専門としているため、基本的な求人情報だけでなく、求職者が気になる「お店の理念」なども併せて掲載されています。
お気に入り機能を活用することで、じっくり比較しながら自分に合った職場を探せるでしょう。
1-3.キャリアアップしたい方向け転職サイト「パティシエント」
パティシエントは、株式会社ドリームラボが運営する、洋菓子・製パン専門の求人情報サイトです。
求人情報はもちろん、業界に関する情報を発信するコラムや、パティシエの転職に関するお役立ち情報を配信しています。
働きながら「学ぶ」ことを応援し、双方にとってメリットのあるマッチングをサポートしています。
1-4.カフェで勤務したい方向け転職サイト「スイーツネットジョブ」
スイーツネットジョブは、株式会社ココマーケッツが運営する、製菓・製パンに特化した老舗の求人情報サイトです。
パティシエやブーランジェリーだけでなく、カフェスタッフの求人情報も豊富に掲載されています。
関東圏の求人情報を中心に取り扱っているため、卒業を機に上京を検討している方にも利用しやすいでしょう。
1-5.ホテルで勤務したい方向け転職サイト「クックビズ」
クックビズは、クックビズ株式会社が運営する、飲食業界に特化した転職エージェントです。
飲食業界の求人情報サイトでは圧倒的な求人数を誇り、パティシエ・ブーランジェの求人も豊富に取り扱っています。
なかでも、ホテル・旅館の求人数が豊富で、ホテルパティシエを目指している方は希望の求人を探しやすいでしょう。
パティシエの経験を活かした転職・就職先
パティシエの経験を活かせるのは、洋菓子店だけではありません。
パティシエが活躍できる場は多くあるので、違う環境で働いて経験を積むのもよいでしょう。
ここでは、パティシエの経験を活かした転職・就職先を紹介します。
2-1.洋菓子専門店
これまでの経験を活かし、さらなるスキルアップを目指すのであれば、洋菓子店がおすすめです。
テイクアウト専門店、イートインのあるお店、大手チェーン店など、規模によって業務内容はさまざまです。
将来的に独立を考えている人は、個人店で経営方法も学ぶのもよいでしょう。企業では学べない開業ノウハウを吸収できます。
2-2.ブライダル業界
結婚式で欠かせない、華やかなウェディングケーキを一任される仕事です。
多くの人にとって一生に一度であるウェディングケーキを作るという大役を担えるのは、ブライダルパティシエの魅力のひとつでしょう。
新郎新婦のイメージを反映させたデザインから携わることもあり、一つひとつに想いを込めたケーキを作ることができます。
2-3.ホテル
パティスリーを併設しているホテルや、スイーツビュッフェを運営しているホテルでは、季節に合わせたさまざまなイベントを開催することがあります。
コンクールなどへ積極的に参加しているパティシエも多く、マジパンや飴細工を学ぶこともできるでしょう。
また、式場で振る舞うオーダーメイドのウェディングケーキを手掛けることもあります。ホテルならではの大規模な製作に取り組めるかもしれません。
2-4.製菓学校の講師
ある程度の経験を積んだあとは、製菓学校やお菓子作り教室の講師になる道もあります。
実務経験を求められることがありますが、未来のパティシエへ指導する立場になることも、自分のキャリアアップにつながるでしょう。
個人で運営するお菓子作り教室を開く場合も、実績や経験があると集客につながるかもしれません。
掛け持ちのバイトや、フリーランスのパティシエとして働きたい人にもおすすめです。
2-5.カフェ
パティシエはカフェでデザートを作る仕事にも就けます。
こだわりのデザートを提供しているお店も多く、特定の分野に特化した知識やスキルを磨けるかもしれません。
ケーキに合うコーヒーや紅茶などを学ぶ機会もあるでしょう。
お店によってはインテリアや雰囲気作りに力を入れていることもあります。
独立を考えている人にとっては、総合的に学べることが多い環境といえるかもしれません。
2-6.レストラン
レストランでは、コース料理の最後に登場するデザートを任されます。
メイン料理に負けない美味しさと華やかさが求められるため、幅広いスキルやアイデアが求められるでしょう。
また、レストランでは皿盛りをすることが多く、自分のセンスを磨く機会にもなります。
職場によっては、シェフの調理サポートやホールの仕事を兼任することもあるので、幅広い業務に興味がある人におすすめです。
2-7.食品メーカー
パティシエとして、食品メーカーで商品開発に携わる選択肢もあります。
新製品の開発や最終的な仕上げの工程など、企業によってさまざまな業務があるでしょう。
会社員と同じように勤務することもあるため、労働環境を変えたい人におすすめです。
大きな企業では福利厚生も整っているので、長く働ける環境といえるでしょう。
パティシエが転職サイトを利用するメリット
求人サイトを閲覧しながら、自分で転職・就職活動をすることもできますが、エージェントを利用するとさまざまなサポートが受けられます。
また、業界に特化した転職サイトを利用することで、細かい条件を設定した検索が可能になるでしょう。
ここでは、パティシエが転職サイト・エージェントを利用するメリットについて解説します。
パティシエが転職サイトを利用するメリット
3-1.転職サポートが受けられる
転職エージェントを利用すると、書類添削や面接日の調整、細かい条件交渉をサポートしてくれます。
パティシエ業界では、条件よりも「熱意」を重視される傾向にあり、自分で待遇や年収の交渉がしにくいものです。
また、書類添削や面接練習を受けておくと、希望する職場で内定を得られる可能性が高くなるかもしれません。
転職エージェントを利用すれば担当コンサルタントがサポートしてくれるので、より働きやすい環境への移動を実現できるでしょう。
3-2.こだわりの条件で検索できる
製菓・製パンに特化した転職サイトでは、業界ならではの細かい検索項目が設けられています。
「月8回休み」「商品開発」など希望する条件に絞り込んで検索することで、理想とする職場を探しやすくなるでしょう。
数ある求人情報の中から希望のものを探す手間が省けるので、在職中の忙しいパティシエでもスムーズに転職活動が行えます。
3-3.推薦書を書いてもらえる
転職エージェントによっては、応募時にお店へ「推薦状」を送ってくれることがあります。
推薦状には、求職者のスキルや経歴、人柄、志望動機などを踏まえ、担当コンサルタントの推薦理由などが記載されています。
推薦状の有無で合否が左右されることもあるため、強く希望するお店がある場合はメリットが大きいサービスといえるでしょう。
パティシエが転職サイトを利用するデメリット
転職サイト・エージェントの利用はメリットを得られることも多いですが、人によってはデメリットと感じることもあります。
サービスの内容次第で、転職活動に支障がでることもあるでしょう。
ここでは、転職サイト・エージェントの利用がデメリットとなるケースを解説します。
パティシエが転職サイトを利用するデメリット
4-1.自分で求人情報を探す手間がかかる
求人情報サイトでは、会員登録をせずにいつでも閲覧できる手軽さがある反面、自分で求人情報を探す手間がかかってしまいます。
まだ転職を決心していない方や、自分のペースで探したい方にとってはメリットですが、忙しく転職活動にリソースを避けない方は面倒に感じてしまうこともあるでしょう。
また、募集概要をきちんと確認せずに応募してしまうと、入職後のミスマッチのミスマッチにもつながります。
どちらが自分に向いているか、よく考えてから利用するとよいでしょう。
4-2.転職を急かされることがある
担当コンサルタントの都合で、応募を急かされることがあります。
多くの求職者を抱えているコンサルタントが、スムーズに業務を遂行するためかもしれません。
他にも、人気が高い求人の場合は、あっという間に応募が殺到するため、スピーディーに選考へ進めるために急かしている可能性もあるでしょう。
転職を急いでいない方は、担当者に事情を伝えておくようにしましょう。
4-3.希望の求人を紹介してもらえるとは限らない
数多くの求人がありながらも、経験やスキルによって希望の求人を紹介してもらえないことがあります。
好条件のお店では、求職者を選考して紹介することもあるでしょう。
また、希望の条件がしっかりと伝わっていないと、応募したくない求人を紹介される可能性もあります。
そのため、ひとつの転職エージェントだけを利用するのではなく、複数のサイトへ登録しておくことをおすすめします。
パティシエの転職・就職市場
近年、パティシエ・ブーランジェリー業界は、慢性的な人材不足が深刻化しています。
過酷な労働時間や、給与・休日など労働者が働きやすい環境が整っておらず、離職率が高いことが原因です。
多くの人が離職もしくは転職しており、他の業界と比べても高い水準であるといえるでしょう。
しかし、そういった労働環境を見直して「長く働きやすい環境」へ改善している企業も見られるようになりました。
現職の環境が「ブラック」であると感じるのであれば、転職を決意するタイミングかもしれません。
パティシエが転職を成功させるためのポイント
より良い環境へ転職を決意したからには、必ず成功させたいと考える人がほとんどでしょう。
焦って転職すると後悔や失敗につながることもあるため、慎重な行動が大切です。
ここでは、パティシエが転職を成功させるためのポイントを紹介します。
パティシエが転職を成功させるためのポイント4つ
6-1.転職の目的を明確にする
パティシエの仕事内容や労働環境は、企業やお店によって大きく異なります。
転職後に「思っていたのと違う」と感じてしまわないよう、転職の目的・理由を明確にしておくことが重要です。
たとえば、厳しい労働環境が原因で転職を考えている人は、「ライフワークバランスを重視できる職場」「休日・有給がしっかり取れる職場」などの条件に絞って転職活動することをおすすめします。
他には、現職の仕事内容にマンネリを感じている人は、知識や技術の習得ができる環境が整っている企業を選ぶのがよいでしょう。
独立のために個人店やカフェで経営の仕方を学ぶのもおすすめです。
6-2.自分の経験・スキルを棚卸しする
転職の意思が固まれば、自己分析を行いましょう。
これまでの経験やスキル、自分の強みを棚卸して、明確にしておくことも大切です。
志望する企業やお店にとって「自分を採用する価値」を分析しておくことで、志望動機や自己PRにも深みがでるでしょう。
自分にアピールポイントが足りないと感じた場合は、製菓・飲食に関する資格を取る方法もあります。
自分のスキルが可視化できるようになることで、面接官に好印象を与えられるかもしれません。
6-3.入念に企業研究を行う
パティシエの転職は、企業研究を入念に行うことが重要です。
志望する企業・お店の理念をしっかり理解できていないと、転職が失敗してしまうかもしれません。
お店の方針によっては、経験者であっても未経験と同じ扱いを受けることもあるでしょう。
また、飲食業界は非常に不安定で、将来性に欠ける企業があることも事実です。
ブライダルやレストランなど会食がメインのところでは、デリバリーが普及している現在では売上が落ちている可能性もあります。
将来性のある企業へ転職できるよう、自分のキャリアプランを練り直すことも大切です。
6-4.複数の転職サイトを利用する
転職活動をスムーズに進めるため、2~4社を目安に転職サイトへ登録することをおすすめします。
一つのサイトに絞ってしまうと、希望のお店が見つからなかったり、転職に時間がかかってしまうことがあるでしょう。
また、製菓・製パン専門の転職サイトだけでなく、総合型の転職サイト・エージェントの併用もおすすめです。
総合型でさまざまな求人に目を通したあと、製菓・製パン特化型の転職サイト・エージェントで業界独自のアドバイスを受けるとよいでしょう。
まとめ|パティシエの転職は複数のサイト利用がおすすめ
パティシエが転職を成功させるには、転職サイト・転職エージェントの利用が効果的です。
自分に合ったサービスを利用することが望ましいですが、なかなか見つけられない方は、複数の転職サイト・転職エージェントに登録して実際に利用してみましょう。
在職中で転職活動を行う元気がない方や、転職を失敗させたくないと考えている方にも、転職活動に有利なサポートが受けられる転職サイト・転職エージェントの利用がおすすめです。
パティシエに特化した転職サイト・転職エージェントをうまく活用し、後悔のない転職へつなげましょう。
パティシエが転職サイトを利用するときの流れ
STEP1
無料登録
公式サイトより「会員登録」をしましょう。
サイトによっては、プロフィールを登録する機能があります。
応募時の入力を簡素化できるので、合わせて登録しておくと便利です。
STEP2
コンサルタントと面談
転職エージェントの場合は、登録後に担当コンサルタントと面談の時間が設けられます。
希望する条件や外せない条件、自分の経験・スキルをまとめておくとスムーズです。
ただし、転職サイトを利用する場合は、コンサルタントとの面談はありません。
STEP3
求人の提案
面談でヒアリングした内容をもとに、条件にマッチする求人を紹介してもらいます。
コンサルタントによっては内部情報を知っていることがあるので、詳しく話を聞いておきましょう。
ただし、転職サイトを利用する場合は、コンサルタントからの求人紹介はありません。
STEP4
応募・書類選考
気に入った求人があれば、応募へ進みます。転職エージェントによっては、書類添削やスキルの洗い出しをしてくれるので、サポートを受けるとよいでしょう。
転職サイトの場合は、自分で書類を作成し応募へ進みます。
STEP5
面接・選考
書類選考が通過したら、面接の準備をしましょう。
転職エージェントによっては、模擬面接を実施していることがあるため、緊張しやすい人は利用するとよいでしょう。
STEP6
入社
内定がでれば、退職手続きを進めます。
これまでお世話になった職場へ失礼のないよう、円満退職を目指しましょう。
パティシエの転職に関するよくあるQ&A
Q 転職サイトの利用が不利になることはありますか?
A 転職サイトの利用が、採用に悪影響を与えることはありません。
募集している企業は優秀な人材を確保するために、転職サイトや転職エージェントへ利用料を支払って求人広告を掲載しています。
そのため、サイト経由での応募が不利になることはないでしょう。
Q 転職理由は正直に答えるべきですか?
A 面接ではできるだけ嘘をつかないのがよいでしょう。
採用面接は、双方にとって有益なマッチングであるかどうか見極める場です。
そのため、どのような理由であれ、正直に答えるのが好ましいでしょう。
「人間関係」や「労働環境」が理由の場合は、その後にプラスに捉えている旨を伝えるとマイナスな印象を与えにくいでしょう。
Q パティシエは何歳ごろまで働けますか?
A 何歳まで働けるという決まりはありません。
独立して開業するのであれば、自分が納得するまで働けるでしょう。
従業員として勤務するのであれば、体力面を考慮しながらお店と相談する方法もあります。
Q 未経験でもパティシエになれますか?
A パティシエになるのに特別な資格は必要ありません。
ただし、専門学校のような養成機関を卒業していない場合、採用される確立が低くなってしまうかもしれません。
パートやアルバイトとして採用されることもあるでしょう。