医療事務の資格は在宅で試験できる!仕事のメリットや資格の種類について
目次
今、医療事務の仕事が女性に大注目されています。
そして、「医療事務の資格」を取るべく、受験をする方々が増えてきています。
医療事務の仕事は、資格はなくてもできる職場が多いのですが、「医療事務」を単なる「事務」としてでなく、「スペシャリスト」として、資格制度を作る民間団体が増えてきており、それに魅力を感じる方々が多いからかもしれません。
もちろん、医療事務資格取得のためには試験があります。
そして、その資格は、合格率が高いものから、難しいものまで様々です。
しかし・・・驚くことに、在宅で資格試験が受けられ、資格を取得できる職種もあるんです!
そこで、、今回は、家事や育児などで外に出られない方々にありがたい「在宅で試験が受けられる医療事務の資格」についてまとめてみました。
■医療事務は、多くの医療機関になくてはならない職種です。
「医療事務」の仕事は、受付だけなく、診療報酬(医療費)の計算、いわゆる「レセプト業務」などを行う部署です。
これは、医療機関にとって、経営面の根幹をなす部署でもありますので、どの医療機関にとっても、なくてはならない職種です。
●女性にとっての「医療事務」の仕事のメリットは?
それでは、今や女性に大人気の「医療事務」の仕事のメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
私が考えるところ、少なくとも4つあると思います。
それは、
1.子育てしながらでも働きやすいです。
多くの子育て中の女性が、医療事務で活躍をされていることを考えると、子育て環境にマッチする仕事と言えます。
私が毎週見ている「求人情報」でも、「医療事務」の募集が、パートやアルバイトの形態で募集されています。
この形態ですと、自分の生活スタイルに合わせやすいですね。
2.医療事務のニーズは安定しています。
医療機関は、大小問わず全国に多数あります。
また、医療機関は、好不況を問わず、多くの人が利用するところですので、医療事務の仕事も、景気にも左右されにくい安定した職業ともいえます。
3.年齢に左右されにくいお仕事です。
医療事務は、体力勝負ではないので、幅広い年齢の方々が活躍しています。
4.働く時間も選びやすいです。
この頃の求人情報をみると、医療事務でも、フルタイムはもちろんですが、「パート」「アルバイト」「時間指定」や「残業なし」などの求人を見ることがあります。
医療機関によっては、医療事務の、働く時間を柔軟にチョイスできるような職場環境を作るなどで、人材確保に努めているように見えます。
■医療事務の資格は、医療機関では必須なの?
通常「医療事務」と呼ばれているこの資格は、1つの資格ではなく「医療現場の事務に関する資格」ということで、その種類はとても多いです。
医療事務の求人広告には、「資格は必須ではない」と書かれていることも少なくありません。
しかし、面接等で、資格の有無を問われるなど、近年、「医療事務の資格」が重視されることが増えてきており、医療事務の資格を取得していると、就職にとても有利になるようです。
ちなみに、「医療事務の資格」は国家資格ではなく、全て、民間団体や主催学校などの「認定資格(民間資格)」ですのでご承知おきを。
■在宅で、医療事務の試験が受けられる資格にはどのようなものがあるの?
医療事務の資格には、「医科」「歯科」「薬剤師」等多岐にわたっています。
そして、その数も多いです。
ここでは、
「医科」と「歯科」の「在宅で学習して、在宅で試験が受けられる、医療事務の資格」に焦点を当ててご紹介いたします。
●在宅で医療事務の試験が受けられる資格:医科の場合
まずは、病院やクリニックで働きたい方の、医科の医療事務の資格をご紹介します。
▲医療事務管理士
㈱技能認定振興協会が実施する、「医療事務管理士 技能認定試験(医科)」の合格者に与えられる資格です。
メディカルクラーク(医科)や診療報酬請求事務能力認定試験(医科)に次いで、人気の資格の1つです。
この資格は、医療保険制度や診療報酬の仕組みについての知識や、診療報酬の算定の能力を証明する資格です。
しかし、この資格は、インターネットに繋がったパソコンがあれば、いつでも 自宅受験ができます。
※対応講座:株式会社ソラスト
▲医療事務認定実務者(R)
医療事務認定実務者(R)は、2016年に新設された新しい資格です。
NPO法人 全国医療福祉教育協会が実施する「医療事務認定実務者(R)試験」の合格者に与えられる資格で、初心者向けです。
試験の内容は、接遇・マナーなど、受付業務に必要な知識が中心ですので、合格率が60~80%と高く、在宅でも資格取得を目指して学習ができ、試験も在宅でできます。
※対応講座:ユーキャン
▲医療事務検定試験
医療事務の基本的な算定知識がある方向けの検定試験です。
受験前に課題の提出が必要になります。
試験では、 医療保険制度、患者対応、医療費計算、請求事務の知識など、医療事務全般の基本的知識と技術が問われます。
平均合格率は 88.1 %ということですので、資格を取得しやすい試験といえるでしょう。
注意してほしい点は、この資格の試験は、全国各地での実施となります。
在宅の試験は、再試験の場合です。
ちなみに、教材は 日本医療事務協会のWEBサイトより購入できますので、在宅学習が可能です。
※ 対応講座、教材は日本医療事務協会
▲医療保険士
この資格は、医療保険学院の認定校(ヒューマンアカデミー etc.)で学習した方で、
「学習開始日から1年以内の方、講座の添削課題で一定の成績を収めた方」
が取得できる資格です。
医療事務の基礎知識である診療報酬請求業務のプロに与えられる資格です。
試験は在宅で試験ができます。
※ 対応講座:ヒューマンアカデミー
▲医療事務実務士
NPO法人 医療福祉情報実務能力協会が実施する「医療情報実務能力検定試験の合格者」に与えられる資格です。
診療報酬請求事務で求められる能力を証明する資格で、2級と1級があります。
そして、どちらも在宅で試験ができます。
※ 対応講座:TERADA医療福祉カレッジ
●在宅で医療事務の試験が受けられる資格:歯科の場合
では、次に「歯科関係の在宅で試験ができる医療事務の資格」を3つほどご紹介いたします。
▲医療事務管理士(歯科)
㈱技能認定振興協会が実施する「医療事務管理士 技能認定試験(歯科)の合格者」に与えられる資格です。
医療保険制度や診療報酬の仕組み、診療報酬を算定できる知識やスキルを求めています。
合格すると、「医療事務管理士」(歯科)の資格が与えられます。
受験は、会場受験と在宅受験があります。
在宅で試験を受ける場合、 インターネットに繋がったパソコンがあれば、いつでもどこでも試験を受けることができます。
試験の合格率は70%前後ですので、こちらの資格も、比較的入りやすい資格試験と思います。
※ 対応講座:ユーキャン、ソラスト
▲歯科保険請求事務技能検定試験
昭和50年から日本医療事務協会が実施する資格試験です
歯科医院での請求事務業務に必要な知識と技能レベルが審査されます。
平均合格率 96.8 %ととても高くこの資格も取りやすいでしょう。
試験は、会場受験と在宅受験を選べます。
いずれも、教材や資料の持ち込み、閲覧ができます。
ただ、試験合格者に与えられる資格名はありません。
履歴書資格欄に「日本医療事務協会主催 歯科保険請求事務技能検定試験 合格」と記載することで、資格の表示となります。
※ 対応講座:日本医療事務協会
▲歯科助手
私個人としては、歯科助手は、「医療事務」の職種で資格が取れるとは思っていませんでした。
しかし、 一般財団法人 日本能力開発推進協会では「歯科助手」があげられています。
学習内容は、 歯科医院などでの受付事務、カルテの作成の他、器具の清掃、患者の介添など歯科医師のサポート面もあります。
受験資格は、これらのカリキュラム修了者(受講開始から1年以内)のかたです。
そして、カリキュラム修了後は、随時、在宅で試験ができます。
※対応講座:キャリアカレッジジャパン
※青色の文字は、資格の講座が開かれている企業や団体です。参考まで。
■在宅で、医療事務の勉強をするには?
ところで、在宅で学習・試験をして、医療事務の資格を取りたい方には、2つの方法があります。
これには、メリットとデメリットがありますので、「自分がどのような医療事務の資格を取りたいか」をしっかり考えてうえで選ぶとよいでしょう。
1.市販のテキストで独学
自分の目指す資格のテキストを、市販で求めて、集中して繰り返し学習することです。
医療事務の試験は、多くの主催団体が実施していますので、それぞれの団体が作成しているテキストなどを使用するのもよいでしょう。
在宅での学習のメリットは、「費用を抑えて学習できる」ところです。
そして、デメリット?としては、学習スケジュールを自分でたてたり、「やる気の維持」にどのように保つか…でしょうか。
2.通信講座で学ぶ
もし、「書店でどのテキストを選べばよいかわからない」「独学で学習を続ける自信がない」という方は、通信講座をおススメします。
通信講座は、専門学校通学よりは安価で、費用は約5~6万円が多いようです。
そして、指導やサポートもしっかりしてくれます。
たとえば、添削課題を提出すると、丁寧な解説とアドバイスが返ってきて、自分の不足しているところがわかります。
また、通信講座は、学習スケジュールがしっかり組まれていますので、迷いが生じにくいです。
ですから、独学が不安な方には、通信講座をおススメします。
■ 医療事務資格のための費用は?
もちろん、在宅学習の全体的な費用は、学校の授業料よりもかなり抑えられます。
私が、ざっくりと調べたところでは、資格をとるための学習費用は、主催団体や通信講座の会社、コースなどによっていろいろですが、5000円程度~40000円程度と幅広いようです。
そこに、在宅試験費用等、諸経費がかかります。(こちらも団体によっていろいろです。)
■ まとめ
いかがですか。
医療事務の資格は、一生もので、結婚や出産などのブランク後の再就職や、引っ越しなどの環境の変化などでも動じない?資格と言えます。
でも、特にうれしく思ったことは、「資格所得の試験が在宅でできる」事です。
このシステムでしたら、ご病気の方や障害をお持ちの方、介護で手が離せないなど、様々な理由で「在宅」にいられる方々にも、朗報といえるのではないでしょうか。
「やる気があれば道は開かれます!」
医療事務の資格取得を考えていらっしゃる方、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
参考サイト
http://www.u-can.co.jp/%E5%8C%BB%E7%99%82%E4%BA%8B%E5%8B%99/column/column02.html