在宅ワークでやる動画編集の仕事とは?メリットデメリットなど参考知識をご紹介☆
スマホなどで簡単に動画が撮影できる時代になり、最近ますます「動画編集」という作業が身近に感じられるようになっています。
動画編集というのは、映像制作の仕上げの工程のことをいいます。画像や動画を編集し、一繋ぎの映像に仕上げる作業です。結婚式によく流れる新郎新婦の生い立ち・出会い~ゴールインをまとめた動画を思い浮かべてみてください。いくつもの写真や動画を繋げ、素敵なBGMと合わせ、文字などが入っていることも多いですよね。それが、動画編集の結果、仕上がった作品です。
しかし、こういったイベントなどで披露するためだけでなく、例えば子どもの運動会の動画を編集して家族で楽しむ、旅行の動画を編集して思い出に残すなど、個人的に動画編集を趣味としている人も少なくないでしょう。
このような動画編集の作業を、在宅ワークで仕事として行うことができるのをご存知でしょうか?
在宅ワークで動画編集の仕事を探すと、仕事の数はかなりあります。そして、「未経験者でも可」としている求人も多く見かけます。それでは、在宅ワークとしての動画編集という仕事をもう少し掘り下げてみていくことにしましょう。
動画編集の仕事
在宅ワークの動画編集とは、どのような仕事なのでしょうか?動画編集は既述の通り、すでにある動画を編集する作業ですので、撮影や素材作りは含みません。具体的には、「動画を分割する」「動画を繋げる」「文字を乗せる」が基本です。動画を繋げた際に、その繋ぎ目にエフェクトを入れる、文字の大きさを調整する、文字の間隔を調整する、などといった少し知識が必要な作業も発生しますが、そのあたりについては、ネットでいくらでも情報が載っていますので、独学で習得することは十分可能です。
それでは、どのような動画を取り扱うことになるのでしょうか?多くみられるのは、YouTubeに配信するための動画の編集です。YouTubeに動画をアップし、その再生回数により収入が得られるというシステムで利益を上げている人(会社)が現在多くみられますので、そういったところが、高い再生回数を見込める動画の編集ができる人を必要としています。
動画編集の在宅ワークは、クラウドソーシングなどで見つけることができますが、「未経験者も可」としている求人もあるため、容易に応募することができる反面、仕事の単価にはかなり幅があります。10分ほどの動画編集で100円、という仕事から、一本の動画編集の報酬が10,000円を超えるものまであります。
本業の合間に、趣味も兼ねて動画編集を副業にすることも可能ですし、ステップアップをしていって、まとまった時間が動画編集に充てられれば、本業にすることも不可能ではありません。そうすると、編集前段階の撮影から手掛けるなど、クリエーターとしての力を発揮することができるかもしれませんね。
動画編集に必要なもの
在宅ワークとして動画編集の仕事を始めるにあたって、必要なものはそこまで多くありません。まずはパソコン。一定以上のメモリと、場合によってはグラフィックボードというものが必要になります。メモリは、多ければ多いほど、複数のソフトを同時に起動させることや、ソフトを早く安定して作動させることが可能になります。グラフィックボードとは、映像を綺麗に表示させるためのものです。本格的な動画編集にステップアップし、レンダリング(何らかのデータをもとにして表示内容を作ること)が必要になると、このグラフィックボートの搭載が不可欠になってきます。但し、未経験者から仕事を始めようとしている場合には、メモリ容量の多いパソコンがあれば十分でしょう。
また、動画編集の仕事に関する指示や素材を受け取るために、ネット環境も整えておいたほうが良いでしょう。編集方法などをネット検索で独学するのであれば、尚更です。
動画編集ソフト
在宅ワークとしての動画編集に欠かせないのが、編集のためのソフトです。未経験者であれば、まずは無料ソフトをダウンロードして試してみることをお勧めします。無料ソフトは検索をすればたくさん見つかりますし、使い方もネット上で簡単に調べることができます。こういった無料ソフトで編集をしているうちに、「こういった機能があればいいな」「もっとこうしたら良くなるのに」といった具体的な「やりたいこと」が出てきたら、その機能がついている有料ソフトを買ってみましょう。
また、ソフトの使い方がどうしても分からないといった場合には、オンライン講座などもありますので、これから本格的に動画編集を仕事にしたいと思っている人にはお勧めです。
メリットとデメリット
それでは在宅ワークとして動画編集を仕事にする場合、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
【メリット】
・(動画編集が趣味であれば)趣味が仕事になる
・在宅でできる
・自分が編集した作品が残る
【デメリット】
・未経験者の場合、単価の低い仕事から始めなくてはならないうえに、基本的な編集作業についてはある程度の勉強が必要
・納期がある
・単価の高い仕事であればあるほど、作業にまとまった時間が必要
・仕事内容によっては、ある程度のパソコンのスペックが必要
ただし、どんな仕事も、最初から簡単に高額を稼げるケースなどあまりないのですから、「一から学ぶ姿勢」「作業時間を確保するための工夫」「仕事内容に見合ったスペックの準備」などはデメリットとというよりも、当然の必要労力かもしれません。「好きなことを自宅で仕事にすることができる」というメリットのために、多少の努力や労力は付きものです。ここで記した「デメリット」を「デメリット」と感じない人は、動画編集の仕事に向いているかもしれません。
まずは楽しもう
趣味だった動画編集を仕事にするとなった場合、まずは楽しんで、色々な機能を試しながら、少しずつ学んでいきましょう。もちろん、指示や納期を守る必要はありますが、好きなことだからこそ、動画編集の作業自体を楽しむことが成長への近道と言われています。編集作業に慣れてくると、他の動画から様々なことを学ぶことができ、「このようにするためにはどうしたら良いのか」「こうしたらもっと良くなるだろう」という疑問や意欲が次々と湧いてくるでしょう。その一つ一つを解消していくにつれ、動画編集のスキルが向上していくのです。それが、成果物のクオリティを高め、作業効率アップにも繋がっていきます。
そして、在宅ワークとしての動画編集を本業にしていきたい!という方は、例えば動画編集のコンテストに参加してみることも一つの選択肢としてあります。もちろんコンテストでは、既に本業としている人と戦うのですから、ハードルは高いですが、ここで高い評価が得られれば、本業も見えてくることでしょう。
また、知人のイベント等で動画編集の作業を手伝っていると、何らかの繋がりで、仕事が舞い込んでくる可能性もあります。そういったイベント等では積極的に動画編集の役を買って出て、最後のテロップにさりげなく自分の名前を入れておくと、思いがけない出会いや仕事に繋がるかもしれませんね。
さいごに
「在宅ワークをしてみたい。」「副業を検討している。」「自分が好きな動画編集を仕事にできたらいいな・・・。」
そういった方は、本コラムに記載したメリットとデメリットを天秤にかけ、自分に向いているかどうか精査してみてください。好きなことを仕事にできるというのは、誰にとっても嬉しいことですし、やりがいや醍醐味も倍増しますよね。しかし、仕事にしてみたら、難易度や作業時間といった観点から無理をしてしまって、「好きな作業だったのに苦痛になってしまった」となっては残念です。是非、一から学ぶ姿勢と楽しむ姿勢を大切に、在宅ワークとしての動画編集にチャレンジしてみましょう!