転職活動中の方必見!就職に役立つ資格をご紹介します♪
「いつか就職する時のために、資格をとりたい」「キャリアアップのために、役に立つ資格をとりたい」のようにお考えの方は少なくないかと思います。
現在子育て中で、いずれ社会復帰したいと考えている場合は、特に「資格」を意識するのではないでしょうか?
今回は、就職の際に役に立つ資格、そうでない資格についてご紹介していきます。
就職には資格がないと厳しい?
就職活動をする上で、一概に資格が必須とは限りません。
例えば、保育士として働くには、国家資格を持っていなければなりませんが、最初は保育助手として無資格で働きながら資格取得を目指すというケースも多くあります。
実務経験を積みながら資格を取得が可能な職種もあるということです。
とは言え将来のために資格をとっておきたい方のために、いくつかおすすめの資格をご紹介します。
就職に役立つ資格
「仕事に直結する資格」という意味で、女性に特におすすめの資格は、以下の通りです。
■登録販売者
登録販売者とは、風邪薬や鎮痛剤など副作用のリスクが低い一般用医薬品を販売することができる医療系の国家資格です。
主にドラッグストアや薬局などで、薬剤師不足を補う存在として活躍することができます。
副作用のリスクが高い第1類医薬品は薬剤師でなければ販売ができませんが、一般医薬品のうち、登録販売者が販売できる第2類・第3類医薬品は9割以上あります。
販売登録者の資格を取得することにより、ドラッグストア、薬局、コンビニエンスストア、ホームセンターなどへの就職が可能になります。
全国各地にドラッグストアや薬局があり、求人も安定していますから、就職先は見つけやすいでしょう。
また、国家資格であるにも関わらず試験の難易度は低めで、独学でも取得しやすいので、非常に狙い目の資格と言えますね。
■保育士
言わずと知れた、保育園で働く保育の専門家です。
保育士の求人は安定していますし、保育園や託児施設だけでなく、学童保育や養護施設・病院など、保育士資格を必要とする職場は数多くあります。
ただし、資格取得は決して簡単ではありません。通信教育などで独学で取得することも可能ですが、じっくりと勉強に取り組む期間が必要でしょう。
資格の勉強と同時進行で実務を経験するという方法もあります。保育助手・保育補助であれば、無資格で働くことができます。
パート・アルバイトで募集していることが多いので、まずは気軽に保育士の仕事を学んでみる、というのも一つの手ではあります。
もしくは、社会人向けの保育士・幼稚園教諭専門学校というものもあります。そのような学校であれば現場での実習もできますし、就職先を紹介してもらうことが可能です。
そして近年では、幼稚園と保育園の機能を合わせた施設「認定こども園」を増やそうという動きが出てきています。
こども園の場合、施設にもよりますが、保育士の資格のみで働くことは可能です。しかし、将来のことを見据えて幼稚園教諭の資格を取得しておくとさらに安心ですね。
■介護職員初任者研修
こちらは、介護施設で働く際に必須と言ってもいい資格です。
主な仕事内容は、身体障害者、特定疾患者、65歳以上の高齢者の食事介助・歩行介助・入浴介助・おむつ交換などがあります。
その他にも、家庭に訪問し、日常生活を送ることが困難な高齢者や身体障害者に対しても各種介助を行います。加えて、掃除・洗濯・買い物・調理など日常生活のサポートも行います。
無資格でも介護施設で働くことは可能ですが、任される仕事は少なくなってしまいます。もし介護業界への転職をお考えであれば、とっておいたほうが有利な資格と言えますね。
現在、介護業界は慢性的な人手不足の状態にありますので、就職先に困ることはないと思われます。
試験の難易度はそれほど高くはなく、講座を実施しているスクールも数多くありますので、取得しやすいと言えるのではないでしょうか。
カリキュラムは130時間ありますが、スクールの講座日程によっては最短1ヶ月での取得も可能です。国家資格でここまで短期間で取得できる資格はあまりありませんので、早めに結果を出したい方には特におすすめですね。
また、介護職員初任者研修を取得したあとでキャリアアップが可能なのも魅力の一つです。
というのも、実務経験3年以上であれば介護福祉士の受験資格が得られますし、さらに介護福祉士の実務経験が通算5年以上であればケアマネージャーの受験資格を得ることができるのです。
■簿記
就職に役立つ資格の代表例とも言える、簿記。民間資格ではありますが、特に経理関係の仕事に就く際に重宝されています。
簿記の内容は、企業が行う仕入れや売り上げなどの取引について、帳簿への記録の仕方(仕分け)を学ぶものです。
一般企業の経理担当であれば簿記の資格がなくても働くことは可能ですが、会計事務所や税理士事務所の場合は、応募資格に「簿記2級以上」のように記載されていることがほとんどです。
会計の基礎知識が身に付く資格ですので、持っているに越したことはありません。
資格の難易度については、3級であればそれほど難しくはありません。スクールであれば3ヶ月ほど通えば取得できますし、独学でも取得は十分可能です。
ただし、2級以上になると難易度はかなり上がります。その分、履歴書に書くと就職に有利になるのです。
スクールに通って集中して勉強した方が取得しやすいかと思いますが、会計事務所などで実務経験を積みながら独学で取得までを目指す方法もあります。
奥が深い分野ですので、会計を極めたい方は1級を目指してもいいでしょうし、キャリアアップのために税理士や会計士の資格を目指すのもいいでしょう。
■社会保険労務士
社会保険労務士は、社会保険の加入手続きや保険料の計算などの社会保障制度に携わる業務を行う国家資格者です。
社会保険労務士になるためには、国家資格試験に合格する必要があります。毎年8月に一度だけ実施され、合格率は7%~10%と難易度はやや高いですが、通信教育や独学で合格した人も大勢います。
受験資格は「学歴」「実務経験」「国家試験合格者」の3つのカテゴリーがあります。学歴は大学や専門学校卒業生等ですが、実務経験は社会保険の実務経験や労働組合の専従経験も認められます。
また国家資格合格者も受験資格があることから、比較的受験資格要件の緩い行政書士の試験に合格した後に社会保険労務士を受験する人もいます。
社会保険労務士の就職先は、まず社会保険労務士事務所や他の士業の法律事務所があります。ここでは労務管理の専門家として、企業からの依頼で、賃金形態や労災、年金などの相談にのるというものです。
この他一般企業に就職して、労務関係の専門家として人事部や総務部で活躍するという道もあります。企業としても、社会保険業務を外部に委託する必要がなくなるので、社会保険労務士を雇用するメリットがあるのです。
ただし社会保険労務士の業務は複雑で奥が深いことから、単に資格をもっている人よりも実務経験が豊富な人の方が重宝される傾向があります。このため最初は社会保険労務士事務所などでパートとして経験を積み上げる努力も必要です。
■キャリアコンサルティング技能士
キャリアコンサルティング技能士は、優れたキャリアコンサルティング技能・知識のレベルの到達度を証明する国家資格です。
キャリアコンサルティングというと、あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、簡単にいえば、学生や求職者、その他の社会人を対象に職業能力に関する相談やアドバイスを行う業務です。
技能士は、技能や知識の到達度によって、1級(指導者レベル)と2級(熟練レベル)にレベル分けがされています。2008年に創設されたこの資格は当初2級のみでしたが、2010年に1級が設けられました。比較的新しい資格のため、まだ有資格者が少ない分野の国家資格だといえます。
受験資格を得るためには実務経験が必須です。実務経験を5年経験して、2級の受験資格を得られます。あるいは、受験資格を満たす養成講習を受講することで3年の実務経験に短縮されます。
実務経験とみなされる一例としては次のようなものがあります。
・企業の相談員として人事、労務に対する相談対応
・生活保護受給者を対象とした就職相談
・障がい者の就労支援
・子育て中の求職者を対象とした就職相談
これらの経験は業務として行ったものに限らず、ボランティアとして行ったものも含まれます。過去にこうした実績のある方であれば受験することが可能です。
就職先としては、ハローワーク、人材派遣会社、教育機関などが想定できます。正職員ではなく、嘱託や相談員という立場であれば、さらに就職先は広がります。
こうした実績を積めば、将来は独立してコンサルタント事務所の開設やセミナー講師という道も考えられます。
就職にはあまり役立たない資格
ここでご紹介する資格は全く役に立たないわけではありませんが、比較的取得しやすく、就職活動においてそれほど重視されないと思われる資格です。あくまでご参考までにご覧ください。
■MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
MOSとは、WordやExcel、PowerPointなどのオフィスソフトのスキルを証明する資格です。
スペシャリスト(一般レベル)とエキスパート(上級レベル)があり、一般的には就職に役立つ資格とされています。
この資格は、パソコン初心者が操作を覚えるためや、パソコンでの仕事をスムーズにするためにはとても有効です。
しかし、履歴書の資格欄にMOSと書いたからといって、企業側から即戦力として期待されたり、採用の決め手になるということはまずありません。
というのも、MOSはあくまでも初歩的な操作が身に付くもので、専門的な資格というわけではないからです。
今や社会人でパソコンを使えるのは当たり前ですし、MOSを持っていなくても高度なパソコンスキルを備えている方もたくさんいます。
持っていて損ではありませんが、少しでもパソコン操作の経験があれば、資格がなくても十分やっていけるでしょう。
■ファイナンシャルプランナー
こちらは、保険・資産・教育資金・住宅ローンなど、家計に関わるさまざまな知識が身に付く資格です。
実際のところ、3級であれば比較的簡単に、短期間で取得することができます。
そして資格として非常に有名ではありますが、取得したからといって即、就職に役立つというわけではありません。
金融機関や保険会社で働いている方が、仕事の幅を広げるために取得することはあるようですが、一般企業の採用でファイナンシャルプランナーの資格を持っていても、それほど有利には働かないでしょう。
まとめ
いかがでしょうか?就職に役に立つ資格・役に立たない資格についてご紹介してきました。
「就職に役立つ」という要素ももちろん重要ですが、資格ありきで仕事を選ぶのではなく、自分が輝ける仕事を見つけることが大切です。
そうしないと、せっかく苦労して資格をとっても就職しても、長続きしないかもしれません。
全くの未経験の業種・職種に挑戦するのであれば、まずはパートでもいいので飛び込んでみることをおすすめします。
実務と平行して勉強した方が間違いなく身に付きやすいですし、先輩や同僚から試験突破のアドバイスを受けることもできるでしょう。
何より、万が一「やってみたら自分には合わなかった」ということがあっても、軌道修正ができます。続けられそうにないと感じたら、別の仕事に切り替える柔軟さも必要です。
ぜひ、生き生きと活躍するために、資格を有効活用してくださいね!