ダブルワークのメリット・デメリットとは?注意点や稼げる額についても解説!
目次
今、ダブルワークで効率的に稼ぐ女性が多くいるということをご存知でしょうか。
ダブルワークをしている人の割合は平均10~30%ですが、女性に限るとその割合はぐっと上がり、2017年の日経ウーマン調査の結果では、だいたい60%程度となっています。
2つ以上の仕事を掛け持ちしている状態をダブルワークと呼びますが、このダブルワークが広まった背景には、残業時間の減少と就業規則の変更があると言われています。残業時間が制限され、退社時間は早まったものの、以前はもらえていた残業手当がもらえなくなり、その結果給料が減ってしまったという人が、その補填のためダブルワークを始めているのです。
また、政府がダブルワークを認める就業規則を推奨するようになり、企業側も優秀な人材を確保するためにそのような就業規則に変更している動きが見られます。
本コラムでは、ダブルワークを始める理由、ダブルワークの内容、仕事の選び方など、気になる女性のダブルワーク事情に迫ります。ダブルワークという選択肢がこれまでなかったという女性は、「ダブルワークをしてみようかな」と思うことになるかもしれません。
ダブルワークを始めようと思っている女性は、仕事の探し方など参考になることが多く盛り込まれていますので必見です。そして、既にダブルワークをしているという女性にも、時間の使い方など見直すきっかけになるかもしれません。
ダブルワークとは?
ダブルワークとは、「W(2倍)で仕事をすること」、つまり、掛け持ちで2つの仕事をすることを指します。
たとえば、日中はカフェで働き、夜はバーで店員として働くといったスタイルです。普段美容院に勤めている美容師が、自宅でも美容院を開業し個人的にヘアカット等を請け負っている場合もダブルワークと言えるでしょう。
このように2つの仕事をしている状態をダブルワークと言いますが、3つやっている場合はトリプルワーク、もしくは2つ以上の場合もダブルワークと表現する場合があります。
いずれにせよ、どちらかが本業という区分けをせずに、それぞれ、個人事業主やアルバイト、パートなど、非正規雇用で働いているケースが多いです。
▷「副業」との違いって?
最近よく耳にする言葉に、「副業」があります。副業とは、メインの本業に対し、副=補助的な仕事もしているということです。具体的には、本業が休みである週末や帰宅後に、別の仕事に従事するというようなときです。兼業とは異なり、比率的には本業に重きが置かれた状態を指します。たとえば、正社員でプログラマーをしているが、休日などや深夜に、業務委託でプログラミングの仕事を個人的に請け負っている方などはそれにあたります。
なお、副業のことをサイドビジネスと呼ぶ方もいます。
▷「兼業」との違い
兼業とは、複数の業務を兼ねるということですので、ダブルワークと同じ意味と考えて良いです。
副業とは異なり、どちらも同じくらいの比重であるときを指します。
たとえば、漁師をやっている方が、自分の獲ってきた魚料理を出す飲食店や旅館を経営しているといったケースです。
また、「兼業農家」という言葉も昔からあります。この場合、普段はサラリーマンをやっているが、春や秋など季節に応じ、田植えや稲刈りなどの作業を行うといった状況です。
この場合、正確に言うと、費やす時間や収入の比重は半々ではない場合が多いですが、明確な決まりがあるわけではないため、多少曖昧でイレギュラーなケースがあることも覚えておきましょう。
ダブルワークは正社員でも可能?
▷ダブルワークができるかは就業規則による
ダブルワークが可能か、どうかは、その会社の就業規則でどう書かれているかによります。
正社員の副業を禁止する法律は存在しません。そのため、法律的にはダブルワークでアルバイトしても問題ないのです。むしろ政府が主体となり、働き方改革の一環として副業・兼業を推奨しています。
法律上では禁止されているものではなく、むしろ、厚生労働省において副業の自由化が推し進められています。その背景には、日本経済が頭打ちになっていること、賃金がなかなかあがらないこと、少子高齢化が進み税収も伸び悩んでいることがあります。
厚生労働省が出しているモデル就業規則も、平成30年1月には、ダブルワークを視野に入れたものに改定されています。
なお、就業規則とは、労働条件や業務上の決まりについて会社が定めたものです。
常時10人以上の従業員がいる会社であれば作成されているので、「見た覚えがない」という方は、上司や人事部等に確認をすると良いでしょう。
▷ダブルワークをする際の注意点
繰り返しになりますが、ダブルワークは法律で禁止されているわけではありません。
また、厚生労働省もダブルワークを推進しているということもあり、就業規則でダブルワークを禁止している企業は特殊な職種などでない限りないと言えるでしょう。
しかし、ダブルワークをする際に条件付けや注意事項が書かれていることがほとんどです。
たとえば、ダブルワークをする際は報告制にするとしているところが多いです。
また、「業務上支障が出るような状態にしないこと」、「業務上知り得た秘密について漏洩しないこと」、「ライバル会社などで働くことにより自社の利益を損なうようなことをしない」などといったことも書かれていることが多いです。
そもそも、労働基準法により、「使用者は、原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えさせて労働させてはいけません」と決められています。その点も理解したうえでダブルワークを検討しましょう。
参考URL:厚生労働省「モデル就業規則について」
参考URL:厚生労働省「労働時間・休日」
ダブルワークのメリット・デメリットは何?
▷メリット
・収入が増える
ダブルワークをすると、その分収入もアップします。
本業のみで収入をあげるとなれば、年度ごとの昇給か、昇進か、労働時間を増やすという方法しかありません。確実性はないですし、実際に大幅に年収を増やすことは難しいと言えるでしょう。
しかし、ダブルワークであれば簡単です。単純にダブルワークした分だけ収入アップが期待できます。
・さまざまな経験ができる
ダブルワークで別の仕事をすることにより、1つの仕事ではできなかった経験をしたり、新しい世界を知ることができます。
・スキルアップ、キャリアアップにつながる
別の仕事をすることにより、新しいスキルを習得することができます。
結果、キャリアップすることも期待できると言えるでしょう。
・刺激や気分転換になる
別の仕事をすることで、気持ちが切り替わり気分転換やストレス解消につながるものです。
異なる環境で異なる業務をすることで、それが刺激になり、常に新鮮な気持ちをもって業務に当たれるということも言えます。
▷デメリット
・頭の切替えが大変
2つ以上の仕事をすることは刺激や気分転換になる一方、うまく頭を切替えないといけないというデメリットもあります。1つの仕事のことを引きずっていてもう1つの仕事に集中できなかったり、納期や処理方法を間違えてしまうなんてことは避けたいところです。
勤務先に行くのであれば比較的切替えがしやすいですが、在宅ワークの場合、環境が変わらないため、特に注意が必要です。
・時間がなくなる
ダブルワークをすることにより、総労働時間が増えるのであれば、単純に自分の時間がなくなります。家族と過ごす時間が減ってしまったり、睡眠時間が減ってしまうなんてこともあり得ます。
・心身への負担
ダブルワークにより休息の時間が減ることで、疲れが取りきれなかったり、寝不足により頭がうまく働かない状況に陥ることも考えられます。
また、睡眠は十分とっていても、無自覚な内に精神的な負担やストレスがたまっていき、原因不明の不調を感じるケースもあります。
参考:正社員の人がダブルワークするメリット5つ|正社員のダブルワークは大変?メリットやデメリットも解説|CxO Works
ダブルワークを行う際の注意点とは?
▷税金と確定申告
ダブルワークで収入を得ると、税金がかかるのが一般的です。
具体的には「所得税」と「住民税」の2つがアップします。
所得税とは国に納める税金であり、住民税は都道府県や市区町村など地方自治体に納める税金です。いずれも所得に応じてかかる累進課税の税金です。
一般的にサラリーマンの場合、雇用先の企業が税金の計算をし、納税をしてくれています。
年末には年末調整も行ってくれます。
しかし、この年末調整は1箇所でしかできず、収入が大きい勤務先で行うことになります。
したがって本人が確定申告を行う必要が出てきます。
なお、ダブルワーク先の所得が年間20万円以下の場合、確定申告は不要です。
逆に年間20万円を超える所得があるにもかかわらず確定申告をしないと無申告と判断され、「脱税」扱いがなされます。
▷社会保険
社会保険とは、病気やケガ、失業、加齢といった人生のリスクに備えるための制度です。
具体的には以下のようなものがあります。
・健康保険
・厚生年金保険
・介護保険
・雇用保険
・労災保険
ある一定の条件で働いている方に加入義務が発生します。
具体的には以下のような条件です。
・週の所定労働時間が通常の労働者の4分の3以上の者
ただし、上記を満たさずとも、下記の条件すべてに当てはまれば、 加入の対象となります。
・勤め先の従業員が501人以上
・週の所定労働時間が20時間以上
・月額賃金が8.8万円以上
・2ヶ月を超える雇用の見込みがある
・学生ではない
なお、現在は従業員数が501人以上とありますが、2022年10月には101人以上に、2024年は51人以上の会社に拡大されます。
もし、それぞれの勤務先でいずれも条件を満たしているのであれば、どちらも加入するということになります。当然、それぞれの所得に応じた社会保険料が給与から天引きされることになります。ただし健康保険に関しては、どちらか一方の加入となり、健康保険証は1枚となります。
ダブルワークを始める人ってどんな人?
ダブルワークを始める理由は、人それぞれです。「収入を増やしたいから」という人が大半ですが、中には「時間を有意義に使うため」「好きな仕事をダブルワークとして始めたい」「キャリアアップのため」などという理由で始める人も多いです。
例えば、平日本業の就業が終了した後に、飲みに行く時間をもうひとつの仕事に費やしたとしたら、お金は出ていくどころか入ってくるのですから、収入の観点から言えば時間をとても有意義に使えていることになります。
また、夜テレビを見る時間やスマホをいじっている時間を、ダブルワークのために費やす時間へと変換するだけで、生活にもメリハリができるでしょう。このように時間を有意義に使いたいという人が、ダブルワークを始めているのです。
「趣味を仕事にしたいけれど、いきなりそれを本業にするのは無謀なので、まずはダブルワークとして始めてみる」という女性も多いです。自分の描いたイラスト、自分で撮影した写真、ハンドメイド作品などをネットで簡単に販売できる時代です。
また、ヨガインストラクターのように、資格を取って人に教えるということも、ネットで集客をして施設を借りれば実現できます。好きなことで収入が得られる楽しさを、ダブルワークというかたちで味わっている女性が多くいるということです。
向上心があり、自己実現やキャリアアップのためにダブルワークを始める女性も少なくありません。ダブルワークで得られた経験や実績を、本業に活かすことを目的としているので、より専門性の高いダブルワークによく見られるタイプです。
ダブルワークの内容
ダブルワークとして始めるもうひとつの仕事にどんなものがあるのかというと、実は数えきれないほどの種類があります。それぞれタイプ別に整理していきましょう。
【成果報酬型】
成果を出して、その結果報酬がもらえるというタイプです。
・メディア
自身が立ち上げたブログやSNSで広告を掲載し、読者がそこから商品を購入したりサービスを予約したりした場合、収入が得られるというアフィリエイト。
ユーチューブに自分の制作した動画をアップし、そのPV数により収入を得ているユーチューバー。今やIT知識がそれほどなくても、誰でもブログやウェブページを作り運営することができますし、動画配信も簡単にできる時代ですので、メディア系のダブルワークはとても人気があります。
・投資
主に株式投資やFXが人気で、最近は少額から始められるものもあり、勉強も兼ねてお小遣い稼ぎのために行っている人が多いようです。長期的な視野を持ち、その日その日の結果に一喜一憂しない人が向いています。ちょっとした隙間時間にできるということも、ダブルワークとして取り入れやすいと言えるでしょう。
また、中古のアパートを格安で購入し経営するという不動産投資にも、実は普通の会社員が続々と参入しています。少額資金でも始められるというメリットがあるため、国内の大家の約7割がサラリーマンであるという調査結果もあります。
株式投資やFXは、株の急落などで大損をしてしまうリスクが常に潜んでいますが、アパート経営の場合、基本的に入居者が決まったら契約更新までの約2年は自動的に安定した収入が得られます。
近年特に、高齢化により空き家が増え、お手頃価格の中古物件が多く存在しているということも、人気に拍車をかけているようです。もちろん、空き室ゼロの状態を保たなければならないなどの努力は必要ですし、入居者トラブルもないとは言い切れませんが、総じてリスクが少ないと言われている不動産投資は、今後も注目を集めていくでしょう。
・転売
端的に言えば、安く仕入れて高く売ることです。自宅で眠っている洋服などをネットオークションなどで販売したり、海外旅行先で安くてかわいい雑貨を購入し、帰国後それを、購入した金額より高い値段で販売したりと、方法は様々です。
しかし、最低価格と出品者数は常にチェックし、基礎知識や流行に関する情報収集をしっかりしておかないと、全く売れない状況が続き、稼ぐことができませんので注意が必要です。プレミアのつきそうなものなど、後に価格高騰しそうなものを見越して仕入れておくことが、効率よく稼ぐコツになります。
・ものづくり
女性が得意とするハンドメイド作品をネットなどで販売する方法も、人気があります。作品内容は多岐に渡りますが、洋服、アクセサリー、雑貨などが多いようです。趣味で裁縫を続けているうちにたくさん作品が出来上がり、それらの処分に困り、結果的に販売してみたら思ったよりも売上が良く稼げたという話はよく耳にします。
ハンドメイド作品を売るためのサイトが豊富というのも、ダブルワークとして始めるためのハードルを下げていると言えるでしょう。
作品販売のためのウェブページを自分で作らなくても、そういったサイトに登録することや、SNSを利用することなどで、簡単に販売することができるので、IT知識に乏しい女性でも始めやすいのです。「いずれ自分の作品で食べていけるようになりたい!」という人も、手始めにダブルワークとして始めてみることで、感触が掴めるのでお勧めです。
・その他
アンケートモニターやレビュー投稿など、消費者としての声と引き換えにポイントや現金がもらえるという方法もあります。また、芸能人を見てみたいという理由などで、趣味としてエキストラや番組観覧に応募し、謝金を得るという方法も面白いでしょう。
アンケートモニターを始めるなら、「マクロミル」がおすすめです。マクロミルではアンケートメールが豊富に配信されているため、継続的に稼ぐチャンスがあるでしょう。
【時間労働型】
自分の時間を切り売りするタイプの働き方です。
・教える
カウンセラー、講師、インストラクターなどといった、得意分野を他の人に教えるという仕事もあります。平日夜や週末に、人を集めて講座を開催するなどすれば、本業と両立させることは十分可能です。本業に関連した内容であればキャリアアップにも繋がりますし、こちらの業務が軌道に乗れば、こちらを本業とすることもできます。
また、本を執筆して出版する方法もあります。
・代行
家事代行やベビーシッターは、依頼人が女性を指定する場合が多いので、特に女性が活躍している仕事です。
例えば、保育士として日中保育園で勤務していて、夜や週末はベビーシッターとして依頼人の家で子どものお世話をするというダブルワークはよく見られるスタイルです。
「現役保育士」とプロフィールに書いておけば、ベビーシッターとしての需要も高まり、報酬も高く設定できますので、とても効率の良いダブルワークと言えるでしょう。
また、子育てを終えた女性が、自身の子育て経験を活かして、保育士の資格がなくても他人の子どもを預かることができるファミリーサポートという制度に登録をすることもあります。
ファミリーサポート制度は各自治体によって細かなルールは異なりますが、基本的に、小さいお子さんのいる家庭が、「頼れる親などが身近にいないため誰かに子どもを預かってほしい」という時に、近隣に住むサポート会員を紹介してもらい、マッチングを行って、問題がなければ双方同意のもと子どものサポートをお願いするというしくみです。
サポート会員には保育士の資格がなくてもなることができますが、自治体が提供する講座などの受講が必須というケースが多いので、サポート会員になりたいという女性は自分の住む自治体に詳細を問い合わせてみましょう。
報酬は、ベビーシッターより安価な金額設定で、だいたい1時間600~700円程度が相場になっています。夜間、早朝、休日は報酬が上がります。
待機児童がなかなか減らない状況下で、ベビーシッターやファミリーサポートは需要が高まっていますし、働く母親が増えていることから、家事代行サービスを利用する家庭も急増しています。
家事代行とは、料理・掃除・洗濯・買い物など家事全般を代行する仕事です。特別なスキルは必要なく、家事全般がこなせるのであれば誰にでも始めることができます。
ただし、他人の家で自分一人が残って仕事をするというシチュエーションになることが多いので、当然ながら依頼主との信頼関係を崩すようなことはしてはいけません。家の中には貴重品や機密書類などが置いてありますが、それらに触れないようにするなど、十分配慮する必要があります。
また、時間制で報酬をもらうシステムが一般的なので、「1時間で掃除を終わらせる」「その次の30分で買い物を済ませる」などといった、時間の管理能力も必要となります。そして何より、家事全般が好きで苦にならない女性は、家事代行の仕事に向いているでしょう。
・美容関係
美容師、ネイリスト、リラクゼーションスタッフなど、美容関連の仕事も特に女性に人気です。基本的に資格やスキルが必要になる分野ですので、初心者であればまずは資格を取得し、ダブルワークで仕事として実践を積み重ねていくことになるでしょう。
また、例えば一口でネイリストと言っても、ネイルチップの販売、ネイルサロンの勤務、ネイルアート講師など、働き方は様々です。自宅で週末限定のサロンを開いている人もいます。本業との兼ね合いや自分のキャリアプランなどに合わせて、どういった方向性で働くのかをまずは検討しましょう。
・事務、アルバイト
医療事務、経理事務、事務補助など、資格や経験があれば事務の仕事で即戦力として力を発揮できます。また、飲食業や接客業のアルバイトも短時間から勤務することができるのでダブルワークとして始める人も多いようです。
ただし、学生でもできるファミレスやファーストフード店などといった場所ではなく、大人が通うバーやスポーツカフェが人気です。接客業では幅広い層のお客様と接するので良い刺激にもなりますし、バーなどの雰囲気が好きな人であればより一層楽しく仕事ができるでしょう。
以上が比較的人気のある仕事ですが、実際のところ、ここで挙げた仕事以外にも、様々な仕事をダブルワークとしている女性が多くいるのが現状です。「こんなに種類があると、何にしたら良いのか迷って決められない・・・」という方は、次にご紹介する「仕事の選び方」を参考にしてみましょう。
仕事の選び方
本業以外にもうひとつ仕事を始めようと思った時、どのようにして仕事を選べば良いのでしょうか?
一番肝心なのは、自分が好きで楽しいと思える仕事であることです。辞めようと思えばいつでも辞められるのがダブルワークですから、楽しくなければ長続きしません。逆に、少しぐらい失敗をしても収入面で打撃を受けることはあまりないので、好きな仕事にチャレンジしやすいとも言えます。自分の得意分野、興味のあること、好きなことは何かを考え、業種と職種を絞りましょう。その上で、本業と両立できそうかどうか検討し、最後に収入で決めましょう。収入から入ってしまうと、結局「つまらない」「きつい」「モチベーションが上がらない」などといった理由で続かない可能性が高まります。
また、ダブルワークを始める目的を明確化し、目標を数値化することで自身のモチベーションを保つことができます。「何のためにダブルワークを始めるのか?」「半年でいくら稼ぎたいのか?」「稼いだお金は何に使うのか?」といったことを具体的に書き出してみましょう。既述の通り、いつでも辞められるダブルワークですから、目標設定をしてモチベーションを保つことは、長続きするためのコツとも言えます。
最後に、例えば「人脈を増やしたい」「異性と出会いたい」など、報酬以外の目的もあれば更なるモチベーションアップに繋がります。
二つの仕事を両立させるための工夫
「ダブルワークをしたいけれどそんな空き時間はなさそう・・・」と思っている方がいたら、まずは自分の一日のスケジュールを振り返り、本当に自分に空き時間がないのかどうかを考えてみましょう。二つの仕事を両立させるためには、時間をうまく使う工夫が必要です。従って、まずは自分の生活の中の無駄な時間や、優先度の低いことをしている時間を炙り出してみましょう。
まず、一日の中の行動を全て書き出し、優先準備を付けます。例えば、「睡眠」「食事」「仕事(本業)」「入浴」などは最優先事項です。一方で、「テレビを観る」「スマホをいじる」「飲み会」などは、優先度が低いと言えるでしょう。このようにして、必要性の低いものを削っていくと、空き時間がいくつか出てくることが分かります。この空き時間をダブルワークに充てていきましょう。
通勤時間をダブルワークに充てるのも良い方法です。例えば通勤時間が片道1時間であれば、往復2時間。週に10時間を通勤のために使っているとします。その10時間を、何もしないで過ごせば収入はゼロですが、ダブルワークの時間に充てたら、時給1,000円と換算したとしても10,000円の収入になります。月に40,000円です。スマホが一台あればできる仕事もありますので、電車やバスの中の時間を有意義に使うことでダブルワークは実現します。
また、時短テクニックを使って最優先事項に費やす時間を短縮する工夫も取り入れてみましょう。例えば「夕飯準備」であれば、冷凍やストックをうまく活用して料理時間を短縮することができます。「掃除」は週に一度まとめてするなど、毎日のルーティンワークを減らし、その分をダブルワークに充てるということもできます。
このように、自分の生活を見直すと、以外と空き時間はつくれるものです。
例えばアンケートモニターなら、スマホを使って空き時間に作業できるので、気軽に始められるでしょう。アンケートモニターサイト「マクロミル」では、最短1分で答えられるアンケートもあります。空き時間の活用を習慣づけるためにも、まずはマクロミルの登録をおすすめします。
専業主婦もダブルワーク
専業主婦が、家事や育児の合間に仕事をすることも、広義ではダブルワークといいます。
特に小さい子どもがいる専業主婦は、家事と育児で一日があっという間に終わってしまうということもしばしばありますが、既述の通り生活を見直すと隙間時間があるかもしれません。
子どもが昼寝をしている間や、子どもが登園・登校している間、夜家族が寝静まった後などに、自宅でできる仕事をしている専業主婦は意外と多いのです。
筆者も実は専業主婦ですが、約10カ月前に在宅ワークを始めました。第二子を出産してから2か月後のことでした。「そんなに小さい赤ちゃんがいるのに仕事ができるの?」と思われるかもしれませんが、赤ちゃんは寝ている時間が長いので、意外と仕事時間の確保に困難はありませんでした。
今、赤ちゃんは成長し、昼寝の時間が短くなってしまいましたが、「寝ている時間は家事ではなく仕事」と決め、多少大変でも、赤ちゃんが起きている時間に掃除や夕飯準備などを済ませ、寝たと思ったらすぐパソコンを開くようにしています。
このように、小さい子どもがいる専業主婦でも、時間の使い方次第でダブルワークは可能です。多少家事の手は抜くことになりますが、家族の理解があり、自分が楽しく働けているのであれば、何も問題はありません。
専業主婦がダブルワークをする理由は、いくつかあります。先に述べたような、一般の会社員がダブルワークを始める理由とは、少し性質が異なります。
・息抜き、リフレッシュのため
家事や育児はルーティンワークが多いので、「何か違うことをしたい!」という衝動に駆られるこがしばしばあります。特に子どものペースに合わせて過ごしている日々の中では、自分の世界に浸って何かに集中することでリフレッシュにもなるのです。
・将来のため
今は子どもが小さく専業主婦という道を選んでいても、子どもが大きくなったらいずれは仕事を再開したいと考えている女性は多いのではないでしょうか。将来のために、少しずつでもキャリアを積んでおきたい、スキルアップしておきたい、ブランクを埋めておきたい、といった女性が、ダブルワークを始めています。
・社会との繋がり
人間には本質的に「どこかに所属していたい」という欲がありますが、専業主婦は家にいることが多く、社会と関わることが少ない自分に不安や不満を抱えるケースが多く見られます。ダブルワークを始めると、社会との繋がりができ、場合によっては企業に所属する場合もあるので、所属欲が満たされます。
このように、専業主婦がダブルワークで稼ぐことは、もはや珍しいことではありません。人によっては、夫よりも高額を稼いでいる人もいるのです。
最後に
ダブルワークで新しいことに挑戦したり、新しい自分を発見したり、新しい世界に飛び込んでみるという選択肢。本業ではないからこそ、一歩を踏み出しやすいこともあります。
一日に使える時間は、皆平等に24時間です。この24時間をどのように使うかは、自分次第なのです。もっと有意義に使いたいと思った方は、是非ダブルワークを始めてみてはいかがでしょうか。独身女性、既婚女性、正社員、派遣社員、専業主婦・・・どんな女性にもダブルワークの道は開けています。さらなる人生の充実が待っていることでしょう。
まとまった時間の確保が難しい女性は、スキマ時間で稼げるアンケートモニターがおすすめです。「マクロミル」で配信されているアンケートの中には、最短1分で回答可能な場合も。ダブルワーク挑戦への第一歩として、まずはマクロミルに登録してみてはいかがでしょうか。