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パートをダブルワークする注意点とは?保険や確定申告の基礎知識も紹介

公開日: 2019.01.11
最終更新日: 2022.10.07

パートをダブルワークする注意点とは?保険や確定申告の基礎知識も紹介

パートをしている主婦が、何らかの理由で新たに別のパートを始め、ダブルワークの状態にあるケースは珍しいことではありません。また、パートとは別に、在宅業務委託の仕事をしたり、自分で起業してみたりと、ダブルワークのかたちもさまざまかもしれません。
このように、主婦がダブルワークをする際、気を付けなければならないことがいくつかあります。本コラムでは、主婦のダブルワークの実態と、注意点などについてまとめています。

そもそもダブルワークとは?

ダブルワークとは、W、つまり2つの仕事をするという意味です。
似たような言葉に副業という言葉がありますが、副業は、すきま時間や休日にサブ的に行うものであり、場合によってはその収入の額についてさほど重要視していないケースが多いと言えます。自由になるお金や収入を増やすためといった方もいますが、本業に役に立つから、人生経験を積むため、人脈を広げたいからなど、金銭目的以外を理由にする方もいます。
いっぽうでダブルワークは、本業ほどに時間は割かないまでも、収入を目的として就業する場合が多いと言えます。
本業の収入だけでは足りない場合に、ダブルワークを取り入れる方は少なくありません。
フルタイムワーカーでも、なかなか給与が上がらないといった方は、ダブルワークを始める方もいるでしょう。
そもそも職業によっては、就業できる時間が限られているものもあります。
学習塾のパートなどは、学校が終わった時間が授業開始となるため、午後から勤務になることがほとんどです。
その場合、午前は別の仕事を行う、つまりダブルワークが十分可能であると言えます。

 

ダブルワークはあくまで収入重視ということで、本業就業前、後に、毎日1,2時間ほど就業したり、毎週末など、定期的に勤務するといった特徴があります。

掛け持ちの基本スタイルとは?

パートの掛け持ちをされている方でよくあるのは、日中、ある仕事をし、一度帰宅し、食事の支度などをしたうえ、再び夜間働きに出るというパターンです。
日中は一般事務や工場での作業、スーパーのレジなどの職種が多く、夜は、短時間でも勤務できるファミレスやコンビニで2,3時間仕事をするといったことが多いです。
ただし、まだ小学生以下など小さな子どもがいる場合は、夫の帰宅が早くてお世話を任せられる、または、両親が近くに住んでいてお世話をお願いができる、といった環境が整っている方が利用できる掛け持ちと言えるでしょう。

 

もうひとつパートの掛け持ちスタイルでよくあるのは、美容室や病院など、平日に休業日があるパートをしている方が、その平日に別の仕事を行うというものです。
休業日は1日、あっても2日程度なので、もうひとつの仕事は頻度が少なくてもできる職種でなければなりません。
多いのはデモンストレーションや販売などを行う単発の仕事です。
日給1万円以上もらえるものも多く、休業日を活かして最大限稼ぐことが可能です。

 

ほかにも、企業によっては、週あたりの働ける日数や時間を調整しているところもあります。年金制度改正法により、パートでも社会保険が適用されるといったルールが実施され始めたからです。
そのため、収入を最大限増やすため、週3回✕週2回といった割合で2つのパートをしているといった方も出てきています。
さらに、1つのパートをしながら、帰宅後や休業日に在宅ワークを掛け持ちする方も急増中です。
自宅にいながらにして仕事ができるため、子どもがいる人にとってもハードルが低く、新たに始める方が増え続けています。

ダブルワークの際に気を付けなければならないこと

パートを掛け持ちするなどしてダブルワークを始める際には、いくつか気を付けなければならない点があります。どれも、疎かにすると、トラブルになったり、損をしてしまったりする可能性がありますので、必ずチェックしておきましょう。

 

【勤務先との関係】

 

まず、メインの仕事とは別に新たな仕事を始める際には、求人欄に「ダブルワーク禁止」と書かれていないかどうかを確認しましょう。同時に、メインの就業先が、ダブルワークを禁じていないかどうかも確認しておく必要があります。

ここで、「メインの就業先に、ダブルワークしていることを知られたくない」という人がいるかもしれませんが、可能であれば、ダブルワークしていることを正直に伝えておくことをお勧めします。

この先に述べる税金と保険の話にも関連しますが、ダブルワークしている2つの就業先が連絡を取り合って必要な手続きを行う必要が生じる可能性もあります。
仮にそういった連絡を取り合う必要が生じなくても、納税手続きの段階で、メインの就業先に送られてくる書類などでダブルワークが知られてしまうという可能性が十分にあり、その際に気まずい思いをするのであれば、先に話しておいた方が良いかもしれません。

 

【確定申告】

 

ダブルワークをしている場合、確定申告が必要です。

なぜなら、年末調整を行えるのは、片方の企業だけだからです。

この場合、メインとする企業で年末調整を手続きして下さい。

ただし、パートやアルバイトで給与所得のある主婦が、業務委託などの在宅ワークでダブルワークしている場合は判断が複雑です。

業務委託などによる雑所得は、年間20万以下の場合、確定申告が不要となるためです。

なお、この所得とは、収入から経費を引いた金額を指します。

つまり、何かを仕入れて販売するといった副業を行っている場合、収入が30万円と条件の

20万円を超えていても、仕入れや配送料に10万円かかっていれば、30万円―10万円で所得は20万円となり、確定申告が不要と判断できるのです。

しかし、20万円を超えていなくても、源泉徴収が行われている仕事をしている場合は、確定申告をしたほうが得する場合もあります。

なぜなら、源泉徴収されている税金が返ってくる可能性があるためです。

なお、20万円を超える雑所得があった場合は、必ず確定申告を行うようにしましょう。

 

【配偶者控除】

 

 

配偶者控除とは、納税者の所得から一定額の所得を引くといった制度です。

結果、課税所得が減り、支払う税金も減額されます。

この配偶者控除を受けるには、パートなどによる所得が一定額以下であること、配偶者本人の年間合計所得も1,000万円以下であることを満たす必要があります。

配偶者控除が受けられれば節税対策になるので、配偶者の所得を調整される方が多いです。

ちなみに配偶者控除とは別に配偶者特別控除という制度もありますが、2018年以降は配偶者の給与所得の合計が150万円以下であれば、納税者は満額の38万円の控除を受けることができます。したがって、ダブルワークで2箇所から給与所得を得たとしても、150万円以下に抑えれば満額の控除を受けることができます。

150万円を超えた場合も0になるわけではなく、所得金額に応じて段階的に減額されることにはなりますが、ダブルワークでパートを2箇所でする際は、合計所得がいくらになるかを考えたうえで働くことがおすすめです。

 

【保険】

 

ダブルワークをしていると気をつけなければならないことに、年金や健康保険などの社会保険も挙げられます。

配偶者の扶養に入っている場合は第3号被保険者となり月々の保険料は発生しませんが、ダブルワークをすることにより年間所得が130万円を超える場合は、自分自身で保険料を負担する必要があるためです。

ちなみに国民年金保険料は年間20万円弱で、国民健康保険料は年間9万円程度です。決して少ない数字とは言えません。しかもこれを支払ったからといって配偶者の支払額が1人分となり金額が減るということもありません。

所得が130万円を超えたばかりに損をしたということにならないよう、年間所得を注意深く見守ることがおすすめです。

 

なお、パートの社会保険については適用が拡大することになっています。

現在は従業員が501人以上の会社で働いている方で、週20時間以上、年収106万円以上の方が社会保険への加入が必須ですが、2022年10月からは101人以上の会社で、2024年10月からは51人以上の会社で働くパートも社会保険への加入が必要になります。

(雇用期間の見込みも1年以上から2ヶ月超に緩和)

ただし、これはダブルワークしている会社のうちどちらか、または両方がこの条件を満たす場合です。

2つの会社での労働時間、所得を合算するわけではありません。

社会保険にどうしても加入したくないという方は、片方の企業での労働が上述の条件を満たさないよう、それぞれの労働時間や給与を調整するようにしましょう。

主婦がダブルワークをする理由

「日中は事務職などでパートをし、夕方帰宅をして夕飯準備、帰宅した夫とバトンタッチをして夜間はレストランなどで別のパート」「週3でメインのパート、週2で単発のパート」「週5でパートをしているが、夜間や休日などに在宅で別の仕事」・・・一口でダブルワークといっても、このように、かたちはさまざまです。そして、どのケースを取ってみても、主婦業に加えてのダブルワークですから、ハードなスケジュールであることに間違いはありません。

では、ダブルワークをしている主婦は、なぜ仕事を掛け持ちする道を選んだのでしょうか。

まず一つ目に挙げられる理由としては、「メインの仕事がマンネリ化してしまい、新しい環境で違う仕事がしてみたくなった」というものがあります。メインの仕事を辞めるまではいかないけれど、いつもとは違う環境で得られる新たな経験、刺激、出会いなどを求め、ダブルワークを始めることが多いようです。

そして二つ目に挙げられる理由としては、「もっとシフトを増やしたいが、今の仕事ではこれ以上増やせないと言われた」というような収入面の問題です。

三つ目は、「休日や夜間の時間を有効活用したい」という理由です。平日昼間にパートを入れているものの、夜子どもが寝静まったあとの時間や、夫に子どもを託せる休日などにも仕事をしたいというパターンです。
これは、収入面の問題とも言えますが、自己啓発という側面もあるかもしれません。少しの空き時間も無駄にしたくない、自身の向上のために時間を使いたい、という意欲のある主婦がダブルワークという道を選んでいるのでしょう。

ダブルワークが可能な企業を見つける方法とは?

ダブルワークを禁止している企業があるなか、ダブルワークが可能な企業はどのようにして見つけるのか、その方法をご紹介します。

 

▽これから仕事を探すなら・・・

 

・求人情報サイトで「副業OK」「副業可」「ダブルワークOK」などと備考に書かれていないかチェックをする

・検索サイトで「求人」などのキーワードに、「副業OK」「副業可」「ダブルワークOK」などを付け加えて検索する

・気になる求人情報を出している企業の人事担当者に直接質問をする

 

なお、求人情報サイトのなかには、検索条件に「副業可」などといった選択肢を用意しているところもあるので、絞り込み検索もできます。

 

 

▽働いているところがある場合

 

就業規則や上司、総務部などに確認をしましょう。

さいごに

ダブルワークで時間を有効に使い、生き生きと働く主婦が増えていると言われています。
一方で、気を付けなければならない点を抑えておかないと、思わぬ事態に陥ってしまう可能性があります。

後半は少し難しい話になってしまいましたが、ダブルワークで収入を増やそうと頑張っていたのに、中途半端な年収となってしまい、結局手取りが減ってしまった・・・ということになっては残念です。

パートを始める際には、夫としっかり相談をして、年収の目安も決めておくと良いでしょう。

 

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