ライティング講座 ステップアップ編 vol.2
前回に引き続き、ライティング講座ステップアップ編をお送りいたします。今回は、ライターとして仕事をするにあたり、求められるスキルである「企画構成力」「情報収集力」についてピックアップしてみましょう。
どんなに短い文章にも構成は必須
「短い文章だから」と思いつくままに書き進めていくと、まとまりのない文章になっていまいます。お金をいただく以上、分かりやすく整理された文章を書くことは、ライターとして最低限の仕事です。「ライティングの仕事をする」という意識を持つと、つい凝った文章を書きたくなり、複雑な構成の文章を書いてしまう傾向が見られますが、まずは起承転結がきちんとしていることが何よりも大切です。短い文章であれば、特にその構成は重要になります。読み手に伝わる文章を書くためには、最初に構成と文字数を目安でいいので考えてから、書き始めるようにしましょう。
「好奇心」を忘れない
「企画を立てる」というと難しいイメージがあるかもしれませんが、どんなに小さなコンテンツにも、企画主旨や想定読者は存在します。最初は、依頼されたテーマの中にその記事の主旨を読み取るところからスタートし、慣れてきたら自分なりにテーマ出しをする練習をしてみましょう。「テーマを見つけられない」という方も多いかもしれませんが、こればかりは慣れが一番重要です。回数をこなしていくことで、自然とコツが身についてきます。そして、自分の身の回りを取り囲んでいるさまざまな事象の中から「これはテーマになりそう」「これは違う」というように、勘が利くようになります。そして、気になるテーマを見つけたら、情報収集してみましょう。内容的にどの程度膨らませられるものかを判断するのも、ライターとして必要なスキルです。
編集者やディレクターから依頼されたテーマで記事を書くのがライターですが、やはり企画から立てられるライターは重宝がられるもの。ステップアップを目指すなら、企画から携わることのできるライターを目指しましょう。
【ライター:丸山智子】