LP制作の仕事を始めるには?仕事内容はなにするか具体的に解説!

最近、求人情報、とくに在宅ワークの募集でよく見かけるのが、LP制作という仕事です。

主婦やサラリーマンから人気が高まっている仕事のひとつでもあります。

でも、LPってそもそも何のことなのか、よくわからないという方もいるでしょう。

そこで今回は、LP制作の仕事がなぜ人気なのか、仕事内容とはどのようなものなのか、どうやったらLP制作の仕事を始められるのかなど、LP制作の仕事に関する疑問を徹底的に解説していきたいと思います。

 

 

LP制作の仕事がおすすめの理由

 

LP制作の仕事がおすすめの理由には以下のようなものがあります。

 

〇主婦の仕事や学生のバイト、サラリーマンの副業として最適だから

 

LP制作の仕事は、フリーランスでも受けることができます。

フリーランスであれば、働く場所も、時間も自由に決めることができます。

つまり、フルタイムワークは厳しい子育て中の主婦の方や、すきま時間でバイトしたいといった学生、収入を増やしたいといったサラリーマンに最適な仕事と言えるのです。

 

〇たくさんの仕事があるから

 

LP制作に対するニーズはたくさんあります。

つまり、仕事に困らないということです。

企業が、インハウスでLP制作を業務とする担当者を置くことはほとんどなく、外部発注することがほとんどだからです。

 

〇報酬額が高め

 

一般的なほかのフリーランス案件と比較し、時給換算で報酬額が高めの傾向にあります。おまけに、1ページあたりの単価で報酬が決まることが多いので、早く終わらせられれば効率的に稼ぐことができます。

 

LP制作の仕事が人気な理由がこれでお判りいただけたのではないでしょうか。

ではここから、LPやLP制作の仕事について具体的に解説していきます。

 

LPとは?

 

 

そもそもLPとは、LandingPage(ランディングページ)のことです。

Landingには「着地」という意味がありますので、着地する(はじめに到着する、行きつく)ページということになります。

皆さんはリンクやボタンをクリックしたときに、キャンペーン情報や問い合わせ、または購入手続きがすぐにできるページが開いたときはありませんか?

それがランディングページです。

だいたいは縦長1ページ飲み、読み進めていくと申し込みボタンなどがついていることがほとんどです。

基本的には、Web検索したときに上部のほうに出てくる広告や、メルマガ内のリンク、またSNS上のリンクから飛ばすように設定されています。

 

LPとHP(ホームページ)との違いは?

 

 

LPもHPと同じような見かけなので、どう違うのかと疑問に思う方もいるでしょう。

確かに、一般的なHP(Webサイト)とほぼ一緒です。

しかし、一般的なHPはトップページがあり、さまざまなメニュー、たとえば、理念や会社概要、アクセス方法など、総合的な案内が掲載されているのに対して、LPは基本的に1ページで、商品の説明や値段、使用方法、またはキャンペーンなどのプロモーションが掲載されているだけで、そのほかの余計な情報を載せていないことがほとんどです。

なぜなら、LPは、確実に「購入」「問い合わせ」といった具体的なアクションを起こしてもらうことを最大の目標にして作られているものだからです。

Webマーケティングの考え方では、「コンバージョン(CV)」と呼ばれています。

一般的に「コンバージョン」は「変換」を意味しますが、Webマーケティングの考え方では、「最大の効果」いった意味合いで使用されます。

ものを販売する企業では、その商品が販売されることがCVとなるでしょう。

もしくは家や車などの高額商品においては、まずはモデルハウスやショールームなどに来てもらうことが第一歩なので、資料請求、見学申し込みなどをLPのCVとすることが多いです。

 

 

LP制作の仕事内容

 

 

LP制作の仕事は、ずばりランディングページを制作することです。

どのように仕事を受けるかによって多少異なりますが、おおまかに以下のような流れで制作をしていきます。

 

1:基本的なコンセプトを決める、確認をする

 

ランディングページは、CVを狙い制作するものですが、具体的にどのようなアクションをしてほしいのかを、まず明確にしていきます。

一般的には、資料請求や、お問い合わせ、申し込み、購入などのアクションが目的になります。

 

2:ターゲットを決める

 

CVをしてほしい、ペルソナを決めていきます。ペルソナとは、ビジネス用語で具体的なユーザー像のことを指します。

一般的なターゲティングでは、“30~40代男性、既婚で子どもがいる人”といったふうにおおまかに設定することが多いですが、ペルソナではより細かく設定していくことが多いです。

たとえば、“都内に住んでいる”“高学歴”“年収は1,000万円以上”“自己啓発に興味がある”などといったように、細かい条件付けをしていきます。

絞り込めば絞り込むほど、どのようなLPにすれば良いのかが絞れてくる上、実際に効果を発揮しやすいためです。

 

3:構図(デザイン、ワイヤーフレーム)を設計する

 

 

一般的なデザインとしては、トップ(上部)に、アイキャッチになる画像やキャッチコピーなどユーザーの興味を引くものを置きます。

最初に目にする部分なので、思わず下に読み進めたくなるようなアイテムをもってくることが重要です。

つぎに、製品やサービスの詳細についての案内を置くことが一般的です。

なぜなら、ただのキャッチコピーだけでは購入や申し込みといった行動に移す人はほとんどいないからです。

そのため、商品やサービス内容の説明、料金や利用条件など、ユーザーの意思決定に必要な情報を盛り込んでいきます。

 

なお、ユーザーレビューや、効果がわかるような数値データ、グラフなどを入れことで、商品やサービスに対する購買意欲を高めるような仕掛けをすることも一般的です。

PRが上手でも、「魅力的だけど、本当に効果があるのかしら?」「わざわざ取り寄せるほどおいしいのかな」などど、行動をためらう方もでてくるためです。

 

 

最後にくるのは購入、資料請求など、具体的なアクションのためのボタンです。

購入なり、行動をいざ決断した人が、確実に行動へと移せるよう、わかりやすく、押したくなるようなボタンを配置することがセオリーです。

 

アクションを起こしてもらうのがLPの目的なので、これらを効果的にデザインし、配置することが大変重要です。

 

4:実際にページの制作をする

 

デザインに従ってコーディングを行います。

LPは、CV率をあげることが最大のポイントなので、デザインイメージどおりに制作していきます。

 

 

なお、実際にLP制作担当として仕事をするとき、1や2は、別の担当者により決められていて、3、4のみを担当するということも多々あります。

 

 

LP制作に必要なスキルとは

 

 

LP制作をするにあたり必要なスキルがあります。

 

◆コーディングスキル

 

コーディングとは、htmlやCSSといった言語を使って、ページをつくりあげることを意味します。

WordやPowerPointなどで1枚の案内やスライドをつくるのとは異なり、Web上にのせるLPをつくるには、コーディングと呼ばれる作業が必要となるためです。

これはあくまでLP制作に必要な基本的な部分であり、最低限必要なスキルと言えます。

 

◆デザインスキル

 

LP制作をするにあたり欠かせないのがデザインスキルです。

繰り返しになりますがLPはCVを達成することが最大の目的であり、実際に達成をするには、効果的なLPデザインが必要です。

効果的なLPデザインを作り上げるには、おおまかに2つの能力が必要と言えます。

1つ目は、ビジュアル面での表現力です。

LPは目標としたペルソナを引き付けるような見た目にすることが必要です。デザインやカラーに対するセンス、そしてそれを実際に表現する力が求められます。

2つ目はロジカルシンキングです。

デザインが良いだけでは、ユーザーに目的の行動をとらせることは難しいです。

ユーザーを誘導するための仕掛けづくりが必要ですが、そのためには、起承転結、ストーリー作りが欠かせません。ついては、論理的に考える思考力、つまりロジカルシンキングスキルが必要と言えます。

 

LP制作に合ったほうが良いスキルとは

 

 

コーディングやデザインスキルのほかにあったほうが良いスキルには下記のようなものがあります。

 

◆デザインソフトのスキル

 

画像やボタンなどの素材をつくるためにIllustratorやPhotoshopといったデザインソフトを習得が望ましいです。

LPはユーザーの行動を促進するために、見た目を派手にしたり、視覚的にモチベーションをあげたりといった工夫が必要ですが、そのためにはデザインソフトを使用することが望ましいからです。

 

◆マーケティングスキル

 

良いLP、つまりCV率の高いLPを制作にするには、ペルソナの設定が欠かせません。

また、ライバルとなる企業の情報を得て差別化を図ることも、CV率の高いLPにするためには必要と言えるでしょう。

そういった意味ではマーケティングスキルがあったほうが、望ましいと言えます。

 

◆ビジネス、法律に対する知識

 

広告を作る人に欠かせない知識としては「景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)」があります。

誇大広告に対する世間の目はますます厳しくなっており、法律なので違反をすると当然罰則対象になります。

また、提供する商品やサービスによりますが、製品であればPL法(製造物責任法)も関係してきます。

こういった知識をもつことで、よりレベルの高い仕事をこなせるようになります。

 

◆プログラミングスキル

 

htmlとCSSができれば、最低限のLP制作は可能です。

しかし、企業のニーズに的確に応える、CV率の高いLP制作には、JavaScriptやPHPといったバックエンド側の言語スキルが必要です。

htmlだけで基本構造は制作できますしCSSである程度デザイン面での表現は可能ですが、お問い合わせのフォームを作成したり、実際に申し込み処理をできるような仕掛けまでできないと、制作できる範囲が限られてしまいます。

 

◆コミュニケーションスキル

 

LP制作は企業から請け負うことがほとんどです。

その企業担当者がどういうものを欲しているのか、十分にヒアリングすることが必要です。

制作できたら、その担当者に理解、納得してもらうことも必要となるので、そういった意味ではコミュニケーションスキルが不可欠ということができます。

 

LP制作の仕事の見つけ方

 

 

LP制作の仕事を探すには、おもに3つの方法があります。

 

1:求人情報サイトで探す

 

リクルートや、indeedなど、雑多な求人情報を取り扱うサイトで見つけることができます。

LP制作を請け負う広告代理店やWebサイト制作会社、デザイン会社などがLP制作者を募集しています。

 

2:クラウドソーシングサイトで探す

 

クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングサイトでは、LP制作の案件が多数掲載されています。

この場合、フリーランス向けの募集であり、月給制ではないことがポイントです。

基本的にもらえる金額は1件あたりの報酬額とこなした件数で決まるので、安定した月収が欲しい方は注意が必要です。

逆に、やればやるほど稼げるのがメリットです。

ただし、クラウドソーシングサイトでは、1案件ごとに、10~20%の手数料をクラウドソーシングサイトに支払う必要があります。

つまり、1件10,000円の仕事を請け負ったとしても、手数料として2,000円が引かれるので、最終的に獲得できるのは8,000円ということになります。

 

3:在宅ワーク紹介サイトで探す

 

ママワークスなど、在宅ワーク案件を中心紹介しているサイトでも、LP制作の案件が多数掲載されています。

こちらもフリーランス向けであり安定性はないものの、自分のペースで仕事ができること、やればやるだけ稼げることが最大のメリットです。

しかも、クラウドソーシングサイトと異なり、手数料がかからないのがポイントです。

 

 

LP制作でいくら稼げる?

 

 

LP制作、1件当たりの報酬は10,000~50,000円と幅が広いのが特徴です。

htmlとCSSだけで構築できる簡単なものであれば単価は安く、逆に凝ったものであれば単価があがっていく仕組みです。

 

仮に1件あたり10,000円のLP制作を請け負い、それを1日1本、毎日5時間、月に20日間働いたとします。すると以下のような計算になります。

 

時給換算:10,000÷5=2,000円

1か月あたりの収入:10,000円×20=20万円

 

次に、1件あたり20,000円のLP制作を請負い、それを1日1本、毎日8時間、月に20日間は働いたとします。

 

時給換算:20,000÷8=2,500円

1か月あたりの収入:20,000円×20=40万円

 

このように1件あたりの単価が高い仕事を請け負えば月収があがることになります。

 

LP制作でより稼ぐには?

 

 

1件あたりの単価が高いものを受ければ、1件あたりの稼げる金額は当然あがります。

しかし、理解していただきたいのは、単価10,000円の仕事を5時間で終わらせれば時給2,000円になるのに対し、難易度やややあがる20,000円の仕事を10時間かけて終わらせても同じ時給2,000円になるということです。

しかし、難易度やややあがる20,000円の仕事でも5時間で終わらせることができれば、倍の時給単価、この場合は時給4,000円となります。

したがって、難易度の高めで1件あたりの報酬が高い仕事でも5時間で終わらせることができるような知識、経験を済むことでより稼げるLP制作者になれるのです。

 

繰り返しになりますが、難易度の高いLPをこなすには、htmlやCSSといった知識だけでなく、デザイン力やプログラミング力をつけていくことが必要です。

 

まとめ ~まずはコーディングから学んでみよう~

 

 

LP制作は主婦やサラリーマン、学生にとってもおすすめの仕事と言えます。

特に、LP制作をするには資格は不要なので、htmlやCSSを習得すれば仕事を開始することが可能です。

経験を積み、より高度な知識を得られれば効率的に稼ぐこともできます。

まずは、htmlやCSSを学ぶところから始めてみましょう!

 

 

 

経理事務の仕事を始めるには?仕事内容はなにするか具体的に解説!

一般企業に必ずいるといっていいのが、経理事務です。

皆さんの中にも経理事務に興味を持っている方がいるのではないでしょうか。

今回は、経理事務のメリットをご紹介した上、具体的な仕事内容や仕事を始めるにはどうすればいいかについて解説をしていきます。

 

 

経理事務には、こんなメリットがある

 

経理事務のメリットは下記のようなものがあります。

 

〇経理、財務の知識が身につく

 

経理の知識を得るには、経理事務を経験するのが一番です。

最初は簡単な経理事務しか任せてもらえなくても、経験を積むことでより難しい知識を得ることができます。

もちろん、簿記の資格をとったり、スクールで経理を学ぶことも可能ですし、有意義ではありますが、実際の現場での経験を通して、より実績的な知識を得ることができます。

 

〇転職や再就職するときに仕事が見つけやすい

 

経理事務は、どこの企業にとっても必要な職種です。

したがって、募集件数が多く、転職や再就職の際でも仕事が見つけやすいと言えます。

また、経理事務を募集する際は実践経験を重視する企業が多いので、未経験者と差をつけることが可能です。

 

〇将来性がある

 

管理職になるのに、経理の知識があることが条件としている企業もあります。

なぜなら、経営に関与する人は、予算やコスト意識、財務知識など、お金全般のことを知っていなければならないため、昇進の条件と考える企業があるためです。

逆に経理経験者であれば、改めて簿記の資格を取得しなくても、十分にその条件を備えていると言えます。

また、将来、起業をする場合も、経理経験があると役に立ちます。

 

〇フリーランス、在宅ワーカーとして働きやすい

 

子育てをしながら無理なく仕事ができるということで、フリーランスの在宅ワーカーを選ぶ人が増えています。

経理事務は、フリーランス向けの募集が多いので、経理事務を経験することで仕事選びの幅が広がると言えるのです。

 

 

経理事務とは?

 

 

そもそも経理事務とは、一般的に経理部門に属し、企業の財務データを管理し、経済活動の見える化を行う仕事です。

わかりやすく言うと、収入や支出、または資産を把握して、利益を得る企業活動を支えるポジションです。一般家庭にたとえて言うと、家計簿をつけているのと同じようなイメージです。

ただし、家庭でも企業でも重要なのは、収支がうまくいくことです。

ですから、経済活動を見える化をするだけでなく、管理や分析も、提言といったことも経理部部門の役割であり、経理事務はそのための実質的な業務も行います。

 

経理事務の仕事内容とは?

 

 

経理事務のおもな仕事には下記のようなものがあります。

 

◆帳簿管理

 

帳簿とは会社が事業を行う上で発生する取引やお金の流れを記したものです。

帳簿の作成は会社法によって義務付けられていますので、必ず作成する必要があります。

また、これが正確でないと、正しい決算書も作成できませんし、経営者が判断や方針付けを誤ってしまいますので、正しい知識をもって、しっかりと日々の記録を行う必要があります。

具体的には、「仕訳帳」「総勘定元帳」「日記帳」の3種類があります。

 

経理事務の業務として、この帳簿に記帳することが主な仕事として挙げられます。

 

◆請求書の支払い処理

 

さまざまな部署から挙げられた請求書に対し、支払いを行います。

またその記録をします。

支払いが遅れると信頼問題になりかねませんので、しっかりと実行していくことが必要になります。

 

◆請求の管理

 

発行した請求書に対し期限の管理を行い、きちんと支払いがなされているかを確認します。

せっかく物が売れてもお金を回収できなければ企業経営が成り立ちませんので、これも経理事務の重要な仕事のひとつです。

 

◆給与の計算と支払い

 

従業員の給与を計算し、その支払いを行います。

人事部、総務部など別の部署と一緒に行う場合もあります。

 

◆税務申告

 

収益やかかった費用などから、支払うべき税金を計算します。

そのため、年に一度決算書や納税申告書の作成を行います。

会社が支払わなければならない税金としては、国や地方に払う法人税のほか、消費税、固定資産税があります。

ほかにも、従業員から源泉徴収した所得税や住民税を支払うのも大事な仕事です。

 

◆予算作成とその管理

 

前年度の収支をもとに、予算作成をします。

一言で予算といっても、企業の性格により項目は異なりますが、おもに。売上予算、原価予算、経費予算、収益予算などがあります。

 

 

<参考>経理事務と他の事務との違い

 

 

経理の仕事は他の事務と重なる部分とそうでない部分があります。

まず重なる部分については、おもにPCを使って作業するといった部分です。

帳簿付け自体は会計ソフトを使用することが一般的ですが、ExcelやWordを使用することも多いです。

とくに規模の小さい会社では総合的な経理システムを導入しておらず、請求の管理や報告等にExcelを使用していることが多いです。

他の事務と異なるところは、扱うものが違うということです。

たとえば営業事務であれば、取引先の情報の管理や営業活動の記録、請求書の発行や営業ツールの作成など、営業員を支える業務が主な仕事となります。

いっぽうで経理は、収支、お金の出入りに関する業務が主体です。

常に数字を見て、数字を入力する、数字からものを判断するといった仕事になります。

 

経理事務が大変なところ

 

 

経理事務はメリットも多いですが、決して簡単な仕事とは言えません。

「経理事務のこんなところが大変だ」というデメリットの部分もご紹介していきます。

 

◆常に集中が必要である

 

経理部門の仕事は財務の健全性を維持すること、そして、合法的かつ効率的な経済活動をサポートすることです。

そのため、その基礎的データを作成することになる経理事務は注意深さが必要です。

また、支払いに関しても処理し忘れると会社の信頼を落とすことに繋がりますから、確実な業務遂行が求められます。

したがって、常に集中して気が張る仕事だということができます。

 

◆特定の時期が忙しい

 

経理事務の仕事は日々発生しますが、支払い処理が増え締め作業がある月末、月初が忙しくなりがちです。

また、年間を通しては、決算業務や株主総会の資料作りで3月から5月あたりが、いわゆる繁忙期になります。

ほかにも、経理がどこの範囲まで仕事を担当するのか、企業の事情にもよりますが、賞与時期や年末の年末調整が発生する時期も忙しくなることが多いです。

このように、経理の業務内容がら、特定の時期に業務量や残業量が増えてしまうのが経理事務の大変なところのひとつです。

 

◆雑多な仕事を担当させられる

 

経理部門のほかに、人事や総務、労務などの専門部署がある大きな企業なら良いですが、多くの企業では、経理が給与計算や労務も兼ねているのが実情です。

したがって、経理事務をしたいが、望まない仕事をさせられる恐れがあります。

また、支払いの遅延があった場合、支払いのお願いをしなければならないのが嫌だといった声もあります。

経理事務が何を担当するのかは企業によって大きく異なりますが、経理事務に専念をしたいという方は、応募前に業務内容を確認すると良いでしょう。

 

経理事務はどれくらい稼げる?

 

 

経理事務の年収は、正社員であれば300万円~600万円、財務的な知識をもっていれば600万円以上、管理職につけば1,000万円超えることもあります。ちなみに、国税庁が毎年出している「民間給与実態統計調査」によると、正社員の平均年収は500万円程度です。

ただしこれも企業によって大差があるため、求人情報で掲載されている給与や、将来的な昇給に関してしっかりと確認することをおすすめします。

パートなど時給制の場合、他の一般的な事務と比較して100~200円程度高い場合が多いです。これも決算などの処理までできる能力を持っている場合、より高額になる可能性があるので、差があると言えるでしょう。

 

経理事務に向いている人とは?

 

 

経理事務に向く人とはどんなタイプでしょうか。

いくつか特徴があります。

 

◆数字を扱うのが好きな人、数字から物事を判断したい人

 

経理は、ずばり経済活動を数字で示し、数字で分析する仕事です。

したがって、数字が好き、数字から物事を正確に判断したいという方に向いていると言えます。

 

◆淡々と仕事をしたい人

 

経理の仕事は、比較的黙々と行う作業が多いと言えます。

自分のペースで仕事をするのが好きという方に向いていると言えます。

逆に言うと、わいわい意見を出しながら、皆で何か作り上げていくのが好きな方には向いていないと言えるでしょう。

 

◆細心の注意をしながら、緊張感をもって仕事をしたい人

 

経理業務は、ちょっとしたミスが大きなミスに繋がったり、影響を与えることがあります。

したがって、細心の注意を払いながら確実にタスクをこなしていくといった意識が必要となります。緊張感をもって仕事をしたいという方には向いていると言えます。

 

◆タスク・自己管理能力がある人

 

経理の仕事は、締め切り厳守であることが多いです。

したがって、タスクを管理し、場合によっては、優先順位をつけながら仕事をこなしていく必要があります。

仕事に見通しをつけることができたり、自己管理能力がある人が向いていると言えます。

 

 

経理事務に必要なスキルや資格とは?

 

 

経理事務には下記のようなスキルが必要と言えます。

 

◆計算能力や数学的感覚

 

経理業務では数字を取り扱いますので、計算能力が求められます。計算自体は誰にでもできる能力と言えますが、ある程度の早さで暗算できることが望ましいです。

また、数学的感覚も必要です。これがあることで、ちょっとした入力ミスなどにもいち早く気が付くことができますし、経理という立場から、他部署や経営陣への助言などもできるためです。

 

◆簿記

 

仕訳ができるのはもちろん、決算処理など、基本的な簿記知識が必要です。

一般的には、日商簿記3級あれば経理事務を行うことが可能ですが、なかには、中級レベルである2級を求められる場合もあります。

 

◆ITスキル

 

会計ソフトウェアやクラウドサービスを使用するので、使いこなせる能力が必要です。

また、Excelなどの表計算ソフトに対するスキルも必要です。

最近は請求書発行もソフトウェアを使用することがほとんどですが、Excelでデータをまとめてインポートするなどといった操作をすることもあります。

 

 

経理事務の仕事を探すには?

 

 

経理事務の仕事を探すには、下記のような方法があります。

目的別にご紹介していきます。

 

◆正社員狙いなら…

 

求人情報サイトで探すのが最も一般的です。

「経理」と検索する、またはジャンル別に探せば、たくさん求人が見つかるはずです。

 

◆自分に合った会社かわかってから正社員を狙いたいなら…

 

派遣会社に登録し勤務先を探してもらうのが最も一般的です。

その際、将来的に社員登用をしてくれる紹介予定派遣を条件に紹介してもらいましょう。

または、求人情報サイトで、試用期間がある案件に応募することもおすすめです。

試用期間といっても継続雇用が基本ではありますが、雇用側は応募者の能力や人柄を見極め、場合によっては継続しないという選択をしてきます。

逆に雇用される側も、実際に働いてみて合わないと感じたらやめることができます。

いきなり社員として登用されるよりも、格段にハードルは低くなります。

 

◆自分のペースで働きたいなら…

 

子育てをしながら、もしくは友人との時間や趣味も大切にしながら経理事務をしたいといった方は、在宅ワークに特化した業務委託がおすすめです。

企業と雇用契約を結ぶのではなく、フリーランスとして経理事務を請け負うといったスタイルです。

最近注目されている働き方で、ママワークスやクラウドワークスといった業務委託案件を多く取り扱うマッチングサイトで見つけることができます。

 

経理事務を始めるには?

 

 

経理事務を始めるには、仕事探しをする前に、まずは資格取得をおすすめします。

繰り返しになりますが、経理には簿記の知識が必要です。

大半の企業では、新卒を除いて一から教える、人を育てることを避ける傾向にあります。

したがって、求人の条件に、簿記をもっていることが指定されていることがほとんどです。

もしくは、経理経験があれば、簿記の資格がなくてもOKといった場合もあります。

ただしその場合、入社試験として簡単な簿記テストを設けているケースもあります。

いずれにせよ、簿記の知識は最低限なので、まずは資格習得を目指しましょう。

 

経理事務はやりがいがある

 

経理業務は、ただの事務と思われがちですが、大きく経営に関わることができる可能性を秘めた仕事です。

単純な仕訳作業や請求書処理ばかりと思われがちですが、経理部門自体は、数字を見て会社の健全性を考えたり経営陣や他の部署にとって助言をするといった役割があるため、知識を深めることで会社の成長に寄与することができます。

最初は資格取得や、下積みが必要ですが、「自分を成長させていきたい」「会社に貢献したい」「経営に関わりたい」といった方におすすめです。ぜひ、一歩を踏み出してみましょう!

 

 

Web制作の流れとサイト設計の全体図を徹底解説!

大企業はもちろん、フリーランスで活動する人でも、自身のホームページなどを持っている時代、インターネットの世界には、数多くのページが存在しています。

 

長いURLを一文字ずつ打ち込んでページを表示させることももちろん可能ですが、その作業なしに、キーワード検索をして、情報を得ることの方が圧倒的に多いのではないでしょうか?

 

ではWeb制作に携わる際に、制作者はどんな流れで、どんなことに気をつけてページを制作・サイト設計をしているのでしょうか?

 

ここではWeb制作の流れをサイト設計の全体図について、解説していきたいと思います。

 

 

1.目的・ターゲットを明確にする

 

Web制作をするにあたって、そのページを制作するための「目的」が必ずあるはずです。

 

その案件の目的を明確にすることなく、なんとなく制作を始めてしまうと、後でページの構成を大幅に変更することになったり、場合によっては0から作り直す必要が出てしまったりして非効率です。予算オーバーの原因にもなります。

 

まず、どんな人をターゲットにしてそのページを制作するのか、ということを、Web制作を依頼する人と制作する人の間で明確にしてから、制作を開始することが重要です。

 

企業ページでも、既存の顧客向け、潜在的な顧客向け、採用希望者向け、投資家向けなど、いくつかターゲットとなりうる人たちがおり、それぞれの人が欲しいと思う情報は当然同じではありません。

 

キャンペーンの案内の場合は、広告から直接、LP(ランディングページ)に飛ばす、という手法もあります。

 

またどのターゲットに対しての情報を一番目立たせるのか、それぞれにどんなアクションを取ってもらうことを目的としているのか、という優先順位についても、具体的なWebデザインをする前に考えなければなりません。

 

それぞれ、情報を届けたい人を明確にイメージすることで、その人たちにとって、使いやすい、見やすいページを制作することを目指すことができるのです。

 

ユーザビリティ(使いやすさ)が向上することはもちろんのこと、実はSEOにも影響を与えます。

 

SEOとは、Serch Engine Optimizationの略で日本語では「検索エンジン最適化」などと訳されます。

 

通常、インターネットユーザーはGoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索をして、上位に表示されるページをクリックして情報を得ることが多いはずです。

 

ページ制作の目的やターゲットにもよりますが、より多くのユーザーに情報を届けたいという場合、一般的にはこの検索順位が上位で表示されることを目指します。

 

この上位表示されるための基準となる仕組みは、検索エンジン側で随時見直しが行われていますが、ユーザーにとって使いやすいページ、見やすいページ、情報の価値が高いページが上位表示される傾向があるのです。

 

 

2.「要件定義書」を作成する

 

Web制作を依頼する人と制作者が異なる場合、両者の間で齟齬がないようにすることも大切なことです。目的やターゲットを明確にするとともに、そのためにどんな仕様にすべきかについて「要件定義書」を作成して、文書で残しておきます。

 

目的・ターゲットについての情報を共有しておくことで、Web制作を依頼する人と制作者の間での認識のすれ違いを防ぎ、コミュニケーションをよりスムーズなものにします。

 

そして、定義書には制作スケジュールや予算、最終的な成果物なども明記することで、いつまでに、何を、というのを明確にしたうえで、いざ制作開始です。

 

外注などをせず、Webページを自作する場合には、必ずしも要件定義書の作成は必要ない場合もあります。

 

 

3.「サイトマップ」を制作する

 

サイトマップとは、ページの構成を地図のように一覧にしたものです。

企業のホームページなどにも、「サイトマップ」というページを設けて表示していることもあります。いわゆる目次です。

 

 

 

ページの目的・ターゲットを明確にしてから、早い段階でこのサイトマップを制作することで、目的・ターゲットに対して、適切なサイト設計を考えていきます。

 

「欲しい情報に簡単にたどり着ける」という点を検証するのに、サイトマップがあると便利です。構成が複雑になって欲しい情報にたどり着くのに、何クリックもしなければならないとなると、ユーザビリティが下がり、ユーザーはそのページから離れてしまいます。これではSEO対策上も不利になるのは前述の通りです。

 

サイトマップはWebページの全体像を捉えるのに適しているとともに、最終的にはホームページ等にサイトマップを各ページへのリンク付きで掲載することによって、ユーザーにとっても、知りたい情報のありかや、ページの全体像を把握するのに役立ちます。

 

 

4.「ワイヤーフレーム」を制作する

 

サイトマップはページ全体を俯瞰するのに役立ちますが、ワイヤーフレームは具体的にページの構成を図式化したものです。言わばラフ案です。

ワイヤーフレームは、「UI」「UX」と呼ばれる点を意識して制作されます。

「UI」というのは、User Interface(ユーザーインターフェース)の略で、簡単にいうと、ページの見た目や操作性です。例えば、スクロールのしやすさや、ボタンのわかりやすさなどです。

 

文字の大きさはもちろん、フォントの種類、情報の配置、ボタンの位置、フォームの入力内容など、工夫すべき点はたくさんあります。

 

最近ではスマホで検索することも多いため、スマホでも閲覧がしやすいか、という点も考慮してWeb制作されていることが一般的になってきました。

 

「UX」は、User Experience(ユーザーエクスペリエンス)の略で、ページ利用者がユーザーとして得られる体験・感情のことです。

 

例えば、住所を入力する画面で、郵便番号を入力すると自動的に住所が途中まで入力されて表示されると、自身で入力しなければならない文字が少なくなって嬉しいという経験はありませんか?

 

逆に、内容を確認しようと一つ前のページに戻ったことによって、アンケートなどの入力内容が全て消えてしまって、もう一度入力するのが煩わしくなり、入力自体を諦めたくなることもあります。

 

EC(イーコマース:電子商取引)サイトの場合、入力フォームの煩わしさで購買意欲をそがれてしまって、結局顧客獲得のチャンスを失ってしまっては、二度とそのサイトから購入したくないという結果に至ってしまうことでしょう。

 

ユーザーとしての体験・感情というのは、企業としては、非常に重視すべきポイントなのです。

 

そして、良いUXを実現するためには、良いUIを構築する必要があります。

顧客にどんな良い体験をしてもらうか、について、より深く検討したうえでUIを構築したWebページは、企業イメージそのものの向上に貢献してくれるものになりうるのです。

 

 

5.コンテンツを制作する

 

次に、いよいよWebサイトに掲出をするコンテンツ内容を決めたり、デザインを決定したりしていきます。

 

Webページはパソコンであれスマホであれ、画面越しに読まれることを想定していますので、画面のサイズはもちろんのこと、目が疲れにくい色使いなども気にすべきポイントです。

また、特定の色が見えにくいという人もいます。色覚の多様性に配慮した、誰もが見やすいデザイン・色を意識すると良いでしょう。

 

 

 

さらに、デザインだけでなく、文書の表記ルールを明確にしておくことも、読みやすさを高めることに貢献します。

デザインや表記がページごとに統一されていることはもちろん、サイト全体で一貫していると、統一感が生まれ、読みやすさもアップします。

 

動画やイラスト、テキスト文書など、必要なコンテンツを決めて、準備していきます。

 

 

6.作成作業に入る

 

実際にWebサイトとして表示されるために、いざ作業に入ります。

作成作業には、ホームページ作成ツールを使用した比較的難易度の低い方法、CMSを使った方法、HTML・CSSを使って作成する難易度高めの方法などがあります。

 

まず、作成ツールを使用した場合ですが、難易度が低いものの、できることの範囲が限られることから、クオリティが下がってしまうため、あくまでの簡易的なWebサイトとなります。

ホームページを作成する予算が取れない、個人事業主でとりあえず簡単なページだけでも作成しておきたい、などというニーズには対応できるでしょう。

 

逆に難易度が高いですが、自由度が高いのは、HTMLやCSSを使ったWeb制作です。

HTMLとは、Hyper Text Markup Language(ハイパー・テキスト・マークアップ・ランゲージ)の略で、Webページを作成するための言語です。

CSSとは、Cascading Style Sheet(カスケーディング・スタイルシート)の略で、Webサイト上でのフォントの色や大きさ、背景色などを指定するための言語です。

専門の言語を習得する必要があるため、難易度は高くなりますが、言語を使って自由に設計することが可能なことから、より複雑な要求に応えることが可能となります。

 

 

また、中間的な存在として、CMSがあります。Contents Management System(コンテンツマネジメントシステム)の略で、作業工程は多いですが、工程を覚えれば、初心者でも比較的簡単にWebサイトの管理をすることが可能です。

ブログの更新や、ニュースリリース・お知らせなどは、掲出頻度の高い作業となりますので、担当部署でCMSを操作してページ管理をさせることが可能です。

 

CMSの代表例は、WordPress(ワードプレス)です。

使いこなすには学習や慣れが必要ですが、HTMLやCSSを使ったWeb制作に比べて、高度な知識なしに操作することが可能であり、世界中で広く普及しています。

 

他にもECサイト特化型のCMSなどもあります。

 

 

7.リリース(公開)

 

Webページをリリースするにあたっては、まずドメインを取得します。

ドメインは、「〜.co.jp」や「.com」「.net」といった各ページの住所のようなものです。

 

そして、サーバーを確保する必要があります。

レンタルサーバーという選択肢もあります。

 

Webページは、リリース前に実際にテスト画面などで操作確認などが行われ、問題がないことを確認してリリースされます。

 

パソコン、タブレット端末、スマートフォンそれぞれで、問題なく見られるか、レイアウト崩れはないか、文字化けがないか、など確認をしていきます。

 

 

リリース後にも、不具合を生じたり、改修が必要になったりすることもありますし、定期的に新しい記事などを掲出していくなど、Webページのリリースはゴールというよりスタートです。

 

ここまでWeb制作の流れ、サイト設計の全体図について見てきました。

随時、見直しをして、改修をすることで、PDCAを回して、サイトのユーザビリティを高めていけると良いですね。

 

 

 

 

 

コールスタッフの仕事内容は?

求人情報を見ていると、コールセンターで働く「コールスタッフ」の募集を見かけることが多いかもしれません。通常の事務よりも時給が高いことが多いので、気になっている方も多いのではないでしょうか?

でも、経験がないとなかなかイメージが湧きにくいかもしれません。

 

私自身は、大学時代にはアルバイトとして、その後、就職先の保険会社では社員として、コールスタッフと関わりのある仕事をしてきました。

今回は、そんなコールスタッフの仕事について簡単にまとめてみました。

 

 

1.コールスタッフの仕事内容って?

 

コールスタッフの仕事は、簡単に言うと「電話対応」です。

主に、コールセンターと呼ばれるところで、多くのスタッフがいる中で、電話対応を行うことが多いです。

 

大企業のコールセンターなどでは、ヘッドセットと呼ばれるイヤホンとマイクがくっついているものを身につけ、両手が空いた状態で電話対応をします。

雇用形態としては、パート、アルバイトのほか、契約社員という場合も多くあります。

 

一言で「コールスタッフ」と言っても、業務内容は大きく2種類にわかれます。

1つは「インバウンド」、そしてもう1つは「アウトバウンド」です。

 

インバウンドとは、受信業務を中心としたコールセンターでの対応のことで、例えば企業の問い合わせ受け付けの窓口です。

お客様からの問い合わせに回答をしていくことを目的としたコールセンターであるため、基本的には「待ち」の姿勢で電話対応をします。

 

それに対して、アウトバウンドと呼ばれるものは、発信業務を中心としたコールセンターでの業務です。何か企業側から顧客や一般消費者に対して伝えたいことがある場合に、電話をかけて案内をしていきます。「キャンペーンのご案内」などで架電をするため、ノルマが課される場合もあります。電話での営業活動とも言えるでしょう。

 

このようにインバウンドとアウトバウンドでは、電話を受ける側なのか、架ける側なのかという違いがあります。どちらのケースでも、コールセンターでは1日にたくさんの件数の電話に対応していくことになるため、電話を受け続けるのか、電話を架け続けるのか、これは意外と大きな違いです。

 

インバウンドでもアウトバウンドでも、通常は事前に研修があり、マニュアルなどを使って対応していくため、未経験でも大丈夫です。

一つの企業で、インバウンドのコールセンターとアウトバウンドのコールセンター、どちらも持っているところもあります。

 

また、コールセンターは人件費や賃料などをおさえるため、郊外に設置されていることが多く、違う企業のコールセンターが複数ある地域もあります。

いくつかのコールセンターがある地域では、優秀なコールスタッフの流出を防ぐため、時給が高めに設定されていることもあり、実際、違う企業のコールセンターに転職をする人もいます。

 

求人に応募をする際は、インバウンドなのか、アウトバウンドなのかをよく確認して応募をすることをお勧めします。

 

 

2.コールスタッフって大変なの?

 

「コールスタッフ」「電話での業務」と聞くと、“きついのでは?”“大変そう!”と思われる方もいるかもしれません。

 

実際、コールセンターで働くことは大変なのでしょうか?

働いた経験のある私が感じた「大変なこと」をいくつか挙げていきたいと思います。

 

 

①クレームを言われることがある

 

どんな仕事でも、クレームを言われることはあります。

インバウンドのコールセンターでも、商品そのものに対するクレーム、企業姿勢に対するクレームなど、あらゆるクレームを受付するのも仕事のうちです。

 

ひどく激昂して電話をかけてくる人も稀にいらっしゃいますが、コールスタッフはあくまでも企業の窓口として受付をしているだけであって、自分自身に言われているわけではありません。

業務と割り切って対応することが必要です。

 

また、電話対応そのものに対してもクレームを受けることもあります。

「敬語の使い方」「説明の分かりにくさ」などからクレームになることもあり、自分の対応が原因となっていることから、精神的にダメージを受けることもあります。

しかしこれも、自分自身のスキルアップのための経験値として、「失敗は成功のもと」と考えて、気持ちを切り替えましょう。

 

②マニュアルなど、決まりを覚える必要がある

 

企業規模が大きいほど、マニュアルは細部にわたって作られています。

しかし、裏を返せば、AときたらBと答える、CときたらDと答える・・・と企業側で事前に決めてくれていて、自分自身で考えなくて良いということになります。

 

「よくある問い合わせ」については、一字一句コメントが決まっているケースもあります。例えば、保険会社の場合、お客様の「改正改名」「住所変更」「保険契約の解約」などは非常に多い問い合わせであるため、お客様に対してのコメントが決まっているだけでなく、その時の対応方法などは、事前の研修などで練習した上で、実際のお客様対応をするスキームが出来上がっていました。

 

③ノルマ達成が難しいこともある

 

わかりやすいノルマとしては、アウトバウンドで「アポ成約◯件」など、アポイントメントを取り付けるノルマなどが設定されていることがあります。

 

そして実は、インバウンドでもノルマが設定されている場合もあります。

受電件数を増やして、コールセンター全体でより多くの電話を受け付けできる態勢を整えるため、1件あたりの通話時間をできるだけ短く終える、というノルマなどです。

 

他にも応対品質の良さを抜き打ちでチェックされたり、品質コンテストが行われたりすることもあります。

 

企業によって、ノルマに対しての厳しさは異なるかと思いますが、私の在籍していた保険会社では、努力目標という感じで、達成した場合にはご褒美があるものの、未達成の場合のペナルティなどはありませんでした。

 

また、もう20年以上前のことになりますが、大学時代にアルバイトしていた放送局では、コールセンターというほどの人員はおらず、特に目標やマニュアルなどもなく、ただノリで対応する程度のものでした。

今考えると、応対品質にはかなりの差があったと思います。

 

求人に応募する際には、ノルマの有無や雰囲気などを確認しておくと良いでしょう。

 

 

④通話は録音されている

 

よく企業のコールセンターに問い合わせの電話をかけると、オペレーターにつながる前に「この通話は品質向上のために、録音されています」と事前に案内が入るケースがありますが、実際に、録音したものを後で確認に使用することがよくあります。

 

コールスタッフ側からすると、対応は全て録音され続けている環境ということになり、緊張してしまうかもしれませんが、これはコールスタッフを守るためでもあります。

 

案内すべき内容をきちんと伝えているにもかかわらず、お客様が「聞いていない」と主張してくるケースをはじめとして、「言った、言わない」が原因のトラブルを確認するには、録音した通話を確認するのが一番確実です。

 

また企業によっては、通話の品質を点数化して、案内漏れもなく、感じの良い案内ができているスタッフを表彰する制度を導入しているところもあります。

 

 

3.コールスタッフに向いている人とは?

 

では、コールスタッフにはどんな人が向いているのでしょうか?

 

①コミュニケーションが好きな人

 

インバウンド、アウトバウンドともに、人とのコミュニケーションが好きな人は向いています。

 

どんな仕事でも、ある程度コミュニケーション能力は求められますが、コールセンターでの電話では、基本的に一期一会の方との通話となるため、同じお客様に何度も対応するというよりは、その都度その都度がはじめましてのコミュニケーションです。

 

初めての人と話すのは苦手、電話は苦手という方でも大丈夫です。

必ず「スクリプト」という基本的なコメントは用意されていますし、事前の練習もあります。また「聞き上手」というのも大切です。

 

「声の第一印象」を意識したコミュニケーションになりますが、コミュニケーションが好きな人は、声のトーン、明るさ、話すスピード、簡潔な説明など、好印象で対応ができる人が多いのではないでしょうか?

 

②気持ちの切り替えができる人

 

コールスタッフは、直接お客様とお話しするという業務の特性上、クレームを言われることも多いと認識しておいたほうが良いと思います。

 

特に、「電話」というツールは相手の姿が見えず、また自分自身も相手に見られていないためか、実際に会っている時に比べて強い口調でクレームを言う方もいらっしゃいます。

 

また無理難題を言う顧客に対して「お客様は神様ではありません」と掲げた企業もありましたが、建設的ではない文句を言いたいだけの人に、たまたま偶然当たってしまう可能性もあります。

 

私の在籍していたコールセンターでは、どうしようもないクレーマーの対応を専門とするスタッフも用意されていました。

 

前述の通り、クレームの大半は、自分自身に対して向けられているわけではなく、本来は企業や企業の商品・サービスに対してのものであり、スタッフはあくまでも、業務上、受付をしているだけです。

 

そんなスタッフに対して怒りをむき出しにしてくるような人のせいで、精神的なダメージを受ける必要はありません。

しかし、電話という1対1のツールで話し続けられると、人間なので気持ちが下がるということもあります。

 

しかし、次の電話のお客様にはそんなことは関係ありません。

もちろん、自身の対応が悪くてクレームに発展してしまった場合には、直すべきところは直して次に活かす必要はあります。

 

でも、一番大切なことは、気持ちを引きずらないことです。

 

 

 

 

4.コールスタッフの醍醐味は?

 

ここまで、クレームを受けることがある、気持ちの切り替えが必要・・・というような話をしてきましたが、その逆のことも多々あります。

 

コールスタッフは、その企業にとっての電話での窓口。感謝の連絡を受けることもあります。

 

また、「あなたの説明がわかりやすかった」など、自身に向けたお褒めの言葉をいただくこともあります。

さらに、ノルマを達成した際には、達成感を味わうこともできます。

 

また、コールスタッフとして長く勤務していると、SV(スーパーバイザー)やASV(アシスタントスーパーバイザー)など、スタッフを教育・サポートする立場となり、チームをまとめて、共に目標達成を目指していくことになる場合もあります。

チームの目標達成時には、やり甲斐や達成感も、より大きなものとなります。

 

コールスタッフは、常に人員を確保する観点から、通常の事務職よりも、もともと時給が高い傾向があります。

チームをまとめる立場になると、さらに時給アップも見込めます。

収入面からも、この仕事に魅力を感じる人も多いと思います。

 

 

5.コールスタッフは在宅でできる?

 

次に、コールスタッフは在宅で可能か調べてみました。

 

コロナ禍を経て、自宅で発信・受信をするコールスタッフを認めている企業も以前より増えています。

 

家事に育児に忙しい主婦にとっては、通勤ストレスがない在宅コールスタッフは、ワークライフバランスを取りやすい仕事と言えるでしょう。

 

もちろん、通信環境を整えることは必要です。

電話はもちろんのこと、基本的にマニュアルへのアクセスはインターネットを通じて行うことから、高性能のルーターの設置などにより、安定したネット環境を整える必要があります。

 

また、自宅のチャイム音や、子供の声などの生活音が入らないようにする工夫も必要となります。

 

懸念点としては、マニュアルを見てもわからないことを、通話中にすぐに確認することが難しいことです。

 

通常、コールセンターではSVやASVが通話中でもサポートを行ってくれています。

何か問題が生じた際に手を挙げると、経験のあるスタッフがサポートに駆けつけてくれて、その場ですぐに解決することも多々あります。

 

在宅でのコールスタッフは、SVやASVによるサポートが即座に受けられないことも多いため、「折り返して確認をする」などの対応が必要になることがあります。

1回の通話で完結しないとなると、より多くのお客様対応をすることの妨げになるため、業務効率が悪くなることもあります。

 

 

6.最後に

 

ここまで、コールスタッフやコールセンターについて、私の経験も含めてまとめてみて、その内容に怖気付いてしまった方もいるかもしれません。

 

実際、コールスタッフは長く続かない方もいますし、向き不向きはあると思います。

 

しかしながら、特別な資格や経験は一切不要です。

また、電話での上手な話し方やマナーが身につくだけでなく、嫌なことを言ってくる人に対しての絶妙な対応力というのも身につきます。

精神的にも強くなれると思います。

 

やってみて、意外と自分には向いている仕事だと気づき、長年勤務している方がいらっしゃるのも事実です。

 

最初は高い時給に魅かれて、というきっかけでも良いと思います。

気になる方は是非、「コールスタッフ」を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

アポインターの仕事内容とは?効率的にアポイントを取る方法

 

アポインターとは?

 

アポインターとは、電話をかけて商品やサービスの案内をし、契約を結ぶためのアポイントを取るお仕事です。

対象となる相手は個人、企業のいずれかであることが多く、その商品やサービスにより電話をかける相手が変わってきます。

ほかに、テレアポやカスタマーセールス、コールスタッフなどという仕事もありますが、基本的に同じ職種です。どれも、電話をかけてセールスをするという業務になります。

 

 

アポインターの仕事内容とは?

 

 

企業の最終目的は、自社製品を購入してもらう、または契約をしてもらうことです。

その前に商品やサービスを売り込む必要があるため、アポインターに電話をかけさせてアポイントを取らせるのです。

つまり、アポインターにもっとも望まれることは、アポを取ることです。

電話をかける対象はリストで渡されることが一般的で、まずは、対象者にひたすら電話をかけていきます。

電話をかけて相手が応答した場合、商品やサービスの説明をするのですが、実際に自分が契約までを行うのではなく、興味を持ってくれた人に詳しい説明を別途するためのアポを取るところまでが仕事範囲となります。

詳しい説明は別の営業スタッフや社員がしてくれるので、また別の対象者にひたすら電話をかければ良いという仕事です。

なお、このアポインターの仕事の多くは、事務所でみな集まって架電をするといった場合もありますが、在宅ワークでできる場合が多いです。

 

アポインターはどれくらい稼げる?

 

 

アポインターがもらえる金額について解説していきます。

一般的にアポインターの報酬は、架電件数により決まることがほとんどです。

たとえば、1件架電するにあたり20円などといったような単価設定がなされていますので、かければかけるほど報酬が増える仕組みです。

なお、実際にアポが取れると、アポ1件あたり500円などとインセンティブがもらえることが多いです。

したがって、どんどん電話をしつつ上手にセールスをしてアポを取れるようになれば、それだけ1時間あたりの報酬(時給単価)が上がっていくイメージです。

 

仮に、1件あたり平均1分でかけるとします。架電1件あたり20円で設定されているのであれば、1時間あたり60本、つまり時給単価は1,200円となります。

仮にインセンティブが500円と設定されていて、60本かけたうち1本でもアポが取れれば、1,200円+500円=時間給1,700円となります。

もちろん、アポイントを2、3本取る人もいますので、その場合は一般事務などよりも多く稼げることになります。

 

 

アポインターに向く人って?

 

 

 

アポインターに向く人の特徴は下記のとおりです。列挙した全部の特徴を備えてなければならないというわけではなく、当てはまる数が多ければ多いほどアポインターに向くと言えます。

 

 

◆人と話すのが好きな人

 

アポインターは人と話すことが基本となります。

ですから、人と会話するのが好きという方に向いていると言えます。

とくに、相手がどのような方でも明るく話せる人には特に向いていると言えるでしょう。

逆に、話すことが苦になったり、淡々と一人で行う事務作業のほうが好きという方はアポインターに向かないと言わざるを得ません。

 

◆人にものを勧めるのが好きな人

 

アポインターはセールスの一種です。

商品やサービスの良いところを伝える仕事なので、普段からものを勧めるのが好きという方にむいていると言えます。

 

◆はきはきとした、丁寧な言葉遣いで話せる人

 

アポインターは、相手に説明をわかってもらう必要があります。

もごもごしていたり、早口だと相手に何を言っているのかわかってもらえないようでは、アポを取ることは難しいと言えます。

また、丁寧な言葉遣いができることも重要です。

とくに年配の方や企業をターゲットとしたセールスの場合、きちんとした話し方ができないと相手に不快感を与えかねません。さらに企業対象の場合は、ビジネスマナーに通じていることも求められます。

 

◆細かいことにくよくよしない人

 

アポインターのつらいところは、電話をしても話を聞いてもらえないことが多々あることです。

「いま忙しい」「興味がない」などという理由で、電話を切られてしまうこともありますし、1時間かけても不在やお断りばかりが続くことも十分あり得ます。

そこを気になり悩んでしまう方はアポインターに向くとはいえません。

あまりくよくよせず電話をかけ続けることができる人なら向いていると言えます。

 

◆とにかく稼ぎたい人

 

アポインターは、かければかけるだけ報酬が増えるうえ、成果=アポ件数によりインセンティブが加算されます。

頑張り次第で高額収入を得ることができるので、とにかく稼ぎたいという方こそ向いていると言えます。

 

◆副業やバイト・パートを探している人

 

アポインターは、在宅ワークでできる業務委託での募集が多いです。

しかも、電話をかける本数に応じて報酬額が決まる仕組みなので、ノルマが決められているのではなく、ある程度自分のペースで時間が決められる案件が多いです。

したがって、学生や主婦がすきま時間を活かして仕事をしたいといった場合や、サラリーマンをやっているが気軽に副業をしたいといったケースにぴったりの仕事と言えます。

 

アポインターに必要なスキルとは?

 

 

アポインターに特別なスキルは必要ありません。

「セールスなんてやったことないし、どう勧めればいいかわからない」と悩む方が多いようですが、対象リストは用意してもらえる上、どう話を切り出して、どうアポを取ればいいかなどはトークスクリプトが用意されているからです。

ただし、敬語や丁寧な物言いなど基本的なビジネスマナーを知っておくことが必要です。

また、相手の状況や性格によって多少トーンを変えたり、トーク内容も微妙に変えるなど工夫できるとより稼げるアポインターになることができます。

なぜなら、本来であれば興味を持っていただける相手だとしても、夕食を作っていたり、子ども世話をやいている忙しい時間帯にしつこくサービスを案内しては、効果が得られない=アポを取ることができない可能性があるためです。

読み取る力や思いやりや気遣いができるとなお良いと言えるでしょう。

なお、架電した場合の記録を残したり、アポの対応依頼をするのにパソコンを使うケースがほとんどです。難しい作業はありませんが、最低限のPC操作ができる必要があると言えるでしょう。

 

 

効率的にアポイントを取る方法とは?

 

 

◆明るくはきはきした声で会話を開始する

 

もっとも大事なのは相手に良い印象を与えることです。

そのためには、明るくはきはきした声であいさつすることが必要です。

 

◆メンタルを整える

 

「断られるかも」「話を聞いてもらえないかも」など不安な気持ちでかけると、声のトーンがどうしても低くなりすぎたり、ごまかすような口調になってしまいがちです。

自信をもって「あなたに得になるかもしれない話を提案させていただきたい」といった気持ちでかけると良いです。

 

◆最初の15秒程度で簡潔に用件をお伝えする

 

いくらアポを取ることが目的とは言え、いきなり長々と商品の説明を始めると相手に迷惑がられてしまう恐れがあります。なかには怒り出す方もいるでしょう。

まずは自分がどのような用件でかけているのか明確に伝え、誠意をもって対応しましょう。

 

◆話は簡潔にわかりやすくする

 

商品やサービスの長所を伝えたいあまりに、相手の反応を気にせずに一気に話をしてしまったり、細かいところまで説明し、一番伝えたいことが伝わらず話がわかりづらくなってしまうことがあります。

最低限伝えたいことを説明し、相手の理解や興味の持ち方を見ながら、話を進めていくと良いでしょう。

 

◆相手の立場にたったメリットの伝え方にする

 

商品がサービスの良い点をPRすることは重要です。

しかし、もっと重要なのは、それが相手にとってどのようなメリットを生むのかという点です。

たとえば学習教材のセールスをする場合、「この学習教材をやると20-30点あがる」「多くの人が利用している」「塾に行く場合の半分の値段で受講できる」などといった一方的なトークだけをしていては、たくさんのアポを取ることは難しいと言えるでしょう。

対象リストのお子さんの学習レベルや親としての悩みを聞き出し勧め方を変えることで、格段にアポイント率を上げることができるようになります。

 

◆電話をかけるタイミングを工夫する

 

子育て世代が対象の場合、夕食どきや土日の早朝などは避けたほうが良いでしょう。

企業の場合でも、朝は忙しいことが多いので避けたほうが良いですし、終業間際も迷惑に思われることがあります。

かける相手によりタイミングを見計らってかけることが大切です。

 

◆しつこくしすぎない

 

いくらアポを取りたいからといって、相手が断っているのに無理に話を続けようとしたり、食い下がることは避けたほうが良いです。

かえって悪い印象を与えてしまいます。

相手が忙しくてとりあえず断っているのか、明確な理由があって断っているのかなど状況を見極め、場合によっては、別のタイミングを見計らって再度かけるくらいの気持ちで対応する音をおすすめします。

 

◆相手の話にも耳を傾ける、相づちを打つ

 

アポを取るためにこちら側の伝えたいことをひたすら主張するアポインターがいますが、かえって逆効果になりかねません。

むしろ相手がいろいろお話をしてきたら、チャンス到来と言えます。

相手がそういう考えをもっているのか、何を困っているかうまく拾って、じっくりとセールスにつなげていきましょう。

きちんと相手も話を聞いているということをアピールするために、しっかりと相づちを打つのも必要です。

 

▽上級技~<事前調査をする>

 

とくに企業が相手の場合、電話をかける前にその企業の事前調査を行うことを強くおすすめします。

なぜなら、単純に「●●という商品についてご案内させていただきたくお電話しています」などと自己紹介するよりも、次のように相手の事情に合わせたトークをするほうが成功の確率があがるためです。

 

(例)

「御社は〇〇という事業を始められたかと思いますが、その際の××に関してはどう工夫されているのでしょうか。」「〇〇にあたっては私も多少勉強させていただいたのですが、△△という問題が発生する傾向にあると分かりました。もし御社も同じような問題に遭遇しているようでしたら、弊社の●●がお役にたてるのではないかと考え、お電話した次第です」

 

相手の事情や状況を事前調査し、悩みどころを推測することにより、より話を聞いてもらいやすくなります。

 

アポ率をあげるトーク例とは?

 

 

繰り返しになりますが、アポを取るには、相手からうまく悩みを引き出し、相手の立場にたってメリットを伝えていくことが大事です。

学習教材のアポインターのトーク例をご紹介します。

 

………………………… ここから …………………………

 

<アポインター>今日は学習教材の案内をさせていただくためにお電話をしています。

<対象者>うちはやりませんのでいらないです。

<アポインター>そうなんですね。参考までにお伺いしたいのですが、学習塾に行かれているから…ということなのでしょうか?

<対象者>いや、うちは勉強をしない子なんで、無駄になるだけだから…。

<アポインター>そういうご事情だったんですね。部活が忙しいとかですか?

うちもそうだったのですが、多くの方が、部活やゲームばっかりでなかなか机に向かってくれないという悩みを抱えてる方が一番多いのですが…

<対象者>そうです。うちもまさにそれで、部活で疲れてるといってゲームばかりで…。

<アポインター>悩ましいですよね。でも、やらないと勉強がわからなくなってしまうから、ますます勉強嫌いになっちゃう、嫌いだから勉強をまったくやらなくなって、また嫌いになる…という悪循環になってしまうんでしょうね。

学校の勉強に追いつけている子は、勉強を嫌がらないので、部活があってもささっと復習して学力的に高いレベルをキープし続けてるんです。

成績も良いからモチベーションがアップしてさらに勉強に励むという好循環になっています。

なので、逆に言うと、授業に追いつけるように対処すれば、いま勉強を嫌いといっている子もその好循環にもっていくことができるんです。

<対象者>そうなんですか?でも、うちの子本当にやらなくて…。

<アポインター>皆さんそうおっしゃいますね。

確かに、追いつくために毎日1時間机に向かわなきゃいけなかったら、ほとんどの子どもが脱落します。でも、10分程度動画を見るだけの教材だと、続けるのがそう難しくないんです。

実際に、勉強をしてくれるようになった、成績があがったというお子さんがたくさんいます。

<対象者>え?たった10分で?そんな教材信じられないですが…

<アポインター>1つの単元を10分構成でまとめた解説動画なんです。そもそも、日本の学校の授業は板書が中心で進むのが遅いですし、皆が理解できるようにすすめているため、1つのことを学ぶのに1時間かけているという事情があるのです。

でも、それがかえって子どもたちに「授業はつまらない、退屈だ」と思わせてしまっている可能性が高いんです。

ですから、私どもの教材では、お子様の集中力を途切れさせることのないよう簡潔にまとめて10分動画にしています。もちろん、基礎的な部分の説明だけにしているため、物足りないと思う子も出てくるのですが、あえて無理させないように作っています。

それが続かせるコツだからです。

<対象者>なるほどね。なんかよさそうですけど、ほんとにそんなので成績あがりますか?

<アポインター>おっしゃるとおり、それだけで成績をあげるのは実は難しいです。

そのため、理解をしたか確認をしたり、知識を定着させるため問題も用意しています。

ただこれも、5問のみで、10分もあれば余裕で解けるようにしています。つまり合計20分ですね。

短いですが、まずは、「わからない」「苦手」をなくす、モチベーションをアップさせることが、勉強をしないというお子さんには何より重要だからです。

<対象者>まぁ、そうですね。でも、たかがそれだけで成績があがるかは、やっぱり怪しい気が…。

<アポインター>皆さんそうおっしゃいますね。

実は、そこもポイントでして、1つの単元あたり10分動画を「基礎編」「応用編」と2つ用意しているのです。ですからさらに上を目指せるような仕組みにしています。さらに、添削サービスや、わからないことが出た場合、オンラインで質問受付もできる体制をとっています。

<対象者>あ、そうなの?え、でも値段って結構しますか?

<アポインター>オンライン質問などのサービスを受けるかどうかによってお値段は変わってきますが、月々2,000円からで、学習塾や家庭教師を利用されるより断然お安く済みます。

よろしければ、詳しい担当から再度お電話させていただき、お子さんの学習状況をお聞きして学習プランを一緒にたてさせていただきますが、どうなさいますか?

<対象者>あ、そう?聞くだけ聞いてみようかしら…

 

………………………………………………………………………………………………………………

 

あくまでこちらは一例ですが、対象者の悩みをうまく引き出しながら、無理なく誘導をしています。

ただしこれは、勉強をしないお子さんをお持ちの方向けのトーク例です。

勉強の習慣があるけど成績がいまいちあがらないお子さんをお持ちの方には、「わかっているつもりで実は基礎力が十分についてない可能性があります。そういったお子さんは、まず学校の授業を10分程度おさらいしてから問題を解かせるのが効果的なんです」といったように、違ったトークに変えていきます。

 

このように、ターゲットによりトークを工夫することがアポ獲得の重要ポイントになります。

 

アポインターにチャレンジしてみよう

 

 

いかがでしたか?

アポインターは、「電話をかける仕事」と考えると、単純作業、誰にでもできる仕事と言えますが、トークスクリプトを読み上げるだけでなく、自分なりに工夫しながら会話をしていくことで、アポを獲得、インセンティブを得ることができる仕事でもあります。

やりがいを感じてセールス力がアップすれば、さらに高収入を得ることができますので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

なお、アポインターの仕事は、ママワークスなど在宅ワークを多く取り扱う求人情報サイトで見つけることができます。

ぜひ一度チェックしてみましょう。

ママワークス|アポインターの求人

 

 

架電業務が大変?成果の出る営業電話のコツ

架電業務とは?

 

架電とは電話をかけることです。

したがって架電業務とは、電話をかける業務、つまりテレセールスと言い換えることができます。

ほかにも、テレアポ、アポインター、アウトバウンド、カスタマーセールスなど、いろいろな呼ばれ方がありますが、これらはいずれも、いわゆる電話営業のことを指しています。

 

 

架電業務の仕事内容とは?

 

 

架電業務の主な仕事内容は、対象リストにしたがって電話をかけること、アポを取ることです。

まず、対象リストの電話番号に電話をします。

出なかったら次の対象者に電話をかけていきます。

逆に対象者が電話に出た場合は商品やサービスについて簡単に説明をしていきます。

興味を引くことができ、詳しい説明を聞きたいと言われたらアポ成立となります。

アポが取れた場合、社員または営業担当に対応依頼するまでがひとつの流れとなります。

実際にその後は、営業担当が折り返し電話をしたり対象者の自宅に訪問するなどして、より詳しい説明をしたり契約手続きを取ります。

なお、架電結果を管理システムやExcelなどのファイルに記録する場合も多いです。

「不在」「拒否」「アポ成立」などと結果を入れることにより、結果を共有するためです。

 

 

架電業務の働き方とは?

 

 

架電業務の仕事は、ほとんどの場合は業務委託といった形をとる場合が多いです。

多くの企業では、社員に架電業務をさせずにアウトソーシング、つまり外部委託しているケースが多いです。

不在や電話に出ないといったケースも多いですし、架電業務は業務委託で任せて、興味がある方の最終クロージングだけ社内のスタッフに任せるといった仕組みにしているところが多いです。

 

したがって、架電業務は企業と雇用契約を結んで行うのではなく、業務委託という契約をして請け負うといった働き方が一般的です。

結果、事務所に勤務するのではなく、自宅で架電をしていくスタイルが多いと言えます。

 

 

>>業務委託ってなに?

 

業務を社内ではなく、社外の企業、個人に発注をする場合の契約を指します。

実際に業務を請け負う場合は、契約書を交わします。

雇用契約ではないので、給料ではなく報酬という形で金銭が発生します。

この報酬は、あくまで実施した仕事への対価というものです。

雇用契約の場合は、頑張ろうと頑張らまいと給与が計算されるという仕組みですが、実際に仕事が完成しなかったら支払いがされません。注意が必要です。

 

 

架電業務のやりがい、メリットとは?

 

 

「架電業務はやりがいを感じる!」「架電業務はメリットがある!」という方も多いです。

どのようなやりがいやメリットがあるのか解説していきます。

 

◆頑張れば頑張るほどお金がもらえる

 

架電業務は、架電数で報酬が変わってきます。

たとえ不在でお話しすることができなくても、話を聞いてもらえずに電話を切られてしまっても、気持ちを切り替えて次の対象者に電話をかけていくことによりどんどん報酬が加算されていきます。

また、トークを工夫しアポを獲得すれば、インセンティブがつくので、報酬がぐんとアップするのも魅力のひとつです。

単純作業でひたすら時間や作業を売る=お金にするというより、能動的に仕事をすることで報酬が増えるためやりがいがあると感じる方が多いようです。

 

◆働く時間が自由であることが多い

 

架電業務は、時間やかける本数が乗るまで決められているのではなく、与えられたリストに対して自分のペースで進められることが多いです。

したがって、子育て中の主婦のパートや勉強が主の学生のバイトとして人気がある上、サラリーマンの副業としても注目を集めています。

 

◆自宅でできる

 

架電業務の多くは在宅ワークで行います。

コールセンターのような事務所で一斉にかける場合もありますが、最近では在宅ワークで行える仕事が多いです。

通勤をしなくて済むのですきま時間を目いっぱい使うことが可能ですし、ノーメイクや普段着でも業務がこなせるのもポイントです。

 

 

架電業務に資格や必要なスキルとは?

 

 

架電業務には特別な資格やスキルはいりません。

人と話すのが基本なので、引っ込み思案の方や、人との会話が苦痛という方にはむきませんが、基本的にどなたでもできる仕事です。

「営業なんかしたことない」とあきらめてしまう方が多いですが、トークスクリプトが用意されているので、不慣れな方でもそのマニュアルにしたがっていけば業務をこなすことは可能です。

「商品やサービスについて勉強しないといけないの?」と不安に思う方も多いようです。

しかし、こちらもトークスクリプトを見ながら説明できるので、あらかじめ勉強をするということは必要とされていません。

そもそもアポを取ることが架電業務の業務範囲となるので、わからない質問をされたり、詳しい説明が聞きたいと言われたら、折り返し電話や訪問説明のアポを取れば大丈夫です。

 

 

架電業務はどれくらい稼げる?

 

 

架電業務は1コールあたりの単価とかけた本数によって報酬が決まります。

案内する内容によりますが、1本あたり20~50円などと単価が決められています。

難しい内容ほど単価が高く設定されている可能性が高いです。

自分が無理なく続けられるものといった観点で仕事を探すと良いでしょう。

とくに企業担当者に電話をかける場合は、ビジネスマナーの知識が必要です。

 

なお、不在の場合、架電料が別途設定されている場合と報酬が発生しない場合があるので、インセンティブの金額と共に、条件はしっかりと確認するようにしたいものです。

 

では、1件あたり30円、不在は10円と設定されている架電業務で、1時間あたり60本かけられたとします。うち、40本が不在だとすると、下記のような金額になります。

 

トークをできた本数20×30円+不在だった本数40×10円=1,000円

 

さらにアポ成立インセンティブが1件あたり500円で、仮にアポが2件取れたとします。

 

インセンティブ代:2本×500円=1,000円

 

つまり基本単価1,000円にインセンティブ1,000円を加えた金額が2,000円なので、時給単価が2,000円の仕事をしたということになります。

 

これを毎日3時間ずつ、20日間続けたとすると、1か月当たり12万円稼げたことになります。

ほかの一般的な在宅ワークよりも高額と言えます。

 

 

成果の出る営業電話のコツとは?

 

 

架電業務は、いわゆる営業電話なので、アポ獲得という成果を出すことが最大の目的です。

では成果の出る営業電話のコツとはどんなものがあるでしょう。

 

◆最初の印象をよくする

 

何はともあれ、営業は印象が大切です。

電話での営業は声やトーンで印象が決まるので、明るくはきはき話すことが重要です。

年配の方の場合は特に相手が聞き取りやすいように、ゆっくり丁寧に話すよう心がけましょう。

 

◆相手の話をよく聞く

 

セールスをしたいがあまり、商品やサービスの説明を延々と続けてしまう方が多いです。

しかし、会話はキャッチボールが重要です。

さらに、欲しいと言われていないものを紹介し勧めるわけですから、一方的に話してしまっては相手の不快感をあおってしまいます。

基本的に電話をかける対象者は、商品やサービスにニーズを持っている可能性がある人たちに絞られているはずです。

どんな悩みをもっているのかを上手に聞き出し、それを解決できる商品として自社商品をアピールするスタイルを心がけましょう。

 

◆気持ちを切り替える

 

電話に出てもらっても「忙しい」「いらない」「もうかけないで」などと冷たくされる場合も多いです。

電話をお願いされているわけではない相手に架電するわけですから、むしろ当然のことと思ってください。

でも架電自体は仕事です。

人格を否定されているわけではないので、気にせずに気持ちを切り替え、どんどん電話をするようにしましょう。

「あ、この方はたまたま忙しかったんだな。本当はこの商品を必要としているかもしれない。タイミングを変えてまた変えてみよう」「たまたな機嫌が悪かったのかな。じゃ、今度は次の人にかけてみよう」などと前向きに割り切ることができれば、楽しく仕事をすることができます。

 

◆なにがいけなかったのか考えて工夫する

 

アポが取れる人と取れない人の差は、工夫しているかどうかであることが多いです。

ただ単に電話をしてトークスクリプトどおりに話していては、ターゲットの気持ちを掴むことはなかなか難しく、アポ成立とはなりにくいと言えます。

その人に合わせた話し方や相槌、返し方が必要ですし、そもそも、話を合わせるためにいろんな知識を得ておくことも重要です。また、もっとも大切なのは、何がいけなかったのか、なぜアポが取れなかったのかを考え、トークの仕方をどんどん工夫していくと良いでしょう。

 

 

架電業務の仕事はどこで見つける?

 

 

架電業務の仕事を見つける方法を紹介します。

 

1:求人情報サイトで見つける

 

架電業務は、一般的な求人情報サイトで募集を見つけることができます。

カテゴリーとしては、「営業」「カスタマーサービス」などに分けられていることが多いです。

 

2:テレアポ代行会社に登録をする

 

架電を一気に請け負うテレアポ代行会社があります。

そこに登録し、自分に合った案件を紹介してもらいましょう。

 

3:在宅ワーク専用の求人情報サイトで探す

 

ママワークスなど、在宅ワークを中心に仕事を紹介している求人情報サイトがあります。

基本在宅での仕事が掲載されているので、自宅で、しかも自分のペースで仕事をしたいという方におすすめです。

 

なお、いずれの方法にせよ、検索するときには「テレアポ」「カスタマーセールス」「電話営業」「アウトバウンド」などのキーワードに着目すると良いです。

呼ばれ方がさまざまですが、いずれも架電業務を行う職種です。

 

 

架電業務の将来性は?

 

 

架電業務で経験を積むことで、将来的に違う業務に就くことも可能です。

たとえば、アポインターを管理するSVになったり、トークスクリプトをつくる業務に就くことも可能です。

または独立して架電業務代行会社をつくることさえ可能です。

架電業務自体も頑張った分だけ報酬があがる職種ですが、アポ成約率が高まれば、先に述べたような新しい道が、自然と見えてくるはずです。

 

CADオペレーターになるには?仕事内容はなにするか具体的に解説!

皆さんは「CADオペレーター」というお仕事について、聞いたことがありますか?

言葉は聞いたことがあるけれど、どんな仕事なの?と思っている方も多いかもしれません。

今回は、「CADオペレーター」とはなにする仕事なのか、どんな人が向いているのか?どうしたらなれるのか?

「CADオペレーター」の仕事内容や必要な資格・スキルなどついて調べてみました。

 

「CADオペレーター」とは?

まず「CADオペレーター」の「CAD(キャド)」とは、「Computer Aided Design(コンピューター支援設計)」の略で、簡単に言うと、パソコンで設計図を作成できるソフトのことです。

 

 

CADオペレーターは、設計士やデザイナーの指示のもと、このCADを使って図面を作成していくのが主な仕事です。

 

関係企業としては、建築事務所やゼネコンが代表例で、建築業界や不動産業界でよく使われています。さらに、自動車や機械部品、家電や家具、アパレル業界など、実に幅広い分野でCADオペレーターは活躍をしています。

 

つまり、CADオペレーターは、設計やデザインをするのに使うソフトを扱っており、業界によって、設計するもの、デザインをするものの対象が異なります。

 

CADは、平面の場合は、二次元(2D)CAD、立体の場合は三次元(3D)CADと呼ばれ、業界によって、二次元で作成するのがメインか、三次元で作成するのがメインかが異なります。

また、ソフトによって価格もまちまちで、無償で使えるソフトもあります。

 

例えば不動産関係のチラシによく掲載されている、“お部屋の見取り図”などは、二次元のCADで作成されるものの一つです。三次元に比べると入力も比較的簡単で、三次元の方がより完成イメージを共有しやすいものとなりますが、二次元にもまだまだニーズがあります。

 

 

三次元でのCADは、位置関係などを立体で確認することができて、製作に時間がかかりますが、その分、第三者に対して、より具体的なイメージを共有することができます。

業界によっては、手書きの図面を作成することなく、最初から三次元でのCADでデザインすることもあります。

 

 

厚生労働省による職業情報提供サイト「jobtag」によると、一般に利用される汎用ソフトのほか、建築設計や土木設計に使う建築・土木系CAD、自動車や産業機械の設計を行う機械系CAD、回路図の製図などに使う電気・電子系CADなど、それぞれの業務に特化したCADがそれぞれあります。

 

一般の汎用ソフトとしては「AutoCAD(オートキャド)」、建築系で使われることの多い二次元CADソフトとしては「Jw-CAD(ジェイダブリューキャド)」、デザイン分野でよく使われるソフトとしては「Vectorworks(ベクターワークス)」などがあります。

 

まずは「自分自身がどんな分野の設計に関わりたいか」によって、使うソフトや身につけたい知識も違ってきます。一言でCADオペレーターと言っても、分野によって身につく技術は異なるのです。

 

まずは、どの業界のデザイン・設計に興味があるのか、という点がポイントになるのではないでしょうか?

 

「CADオペレーター」の仕事の進め方とは?

CADオペレーターは、図面をトレースする仕事や設計補助がメインのため、設計者・デザイナーと共同で仕事を進めていくことになります。

そのため、複数人でのコミュニケーションを経て図面製作をしていきますので、コミュニケーションスキルは必要です。

設計者・デザイナーの意図をくみ取り、製図をしていくことが求められます。

 

 

一方で、図面自体はパソコンのソフトを使って製作をしていくため、長時間パソコンと向き合っての仕事となります。ただ文字を打ち込むのとは違って、設計された数値に合わせた細かい作業となることも多いため、集中力や正確さが要求されます。

 

また、時にはタイトなスケジュールで作成しなければならないこともあり、アウトプットのスピード、スケジュール管理能力も重要です。

 

CADで描かれた図面を利用して、材料となる資材の調達をしたり、費用の見積もりを作成したりすることになるほか、修理や改修の際に図面が再び利用されることもあります。

ものづくりにおいて、非常に重要な工程の一つです。ものづくりが好きな人は向いていると言えるでしょう。

 

CADオペレーターの勤務形態としては、企業の正社員やパート・アルバイトなど、雇用されるケースもあれば、フリーランスで活躍している人もいます。

 

雇用されている場合には、関連する営業事務を幅広く担当することもあるようです。

専門的な面のみならず、一般的な事務作業なども兼任しているケースも多く、CAD以外のWord(ワード)・Excel(エクセル)などの一般的に事務で利用されているソフトも、基礎的な使い方は知っておいた方が良いでしょう。

 

CADオペレーターは、専門ソフトを使うということもあり、一般事務よりも給与・報酬設定が高い傾向があります。より高い収入を得たい人や、建築・デザインに興味がある人やチャレンジしたい人には、オススメの仕事と言えるでしょう。

 

「CADオペレーター」に必要な資格・スキルってなに?

では、CADオペレーターになるにあたって、持っていなくてはならない資格はあるのでしょうか?

 

 

結論から言うと、CADオペレーターになるために取得しなければならない資格はありません。

ただし、業務を遂行するにあたり、持っていたほうが良い知識・スキルがあり、それに伴う検定試験などがいくつかあります。

 

CADオペレーターと一言で言っても、1章で紹介した通り、専門分野が異なると、使うソフトが違ったり、必要となる専門知識も異なったりします。

 

まず大前提としては、それぞれの分野で必要なソフトを使いこなせないとなりません。

「AutoCAD」、「Jw-CAD」、「Vectorworks」など、必要に応じて、ソフトの使い方を身につける必要があります。

 

これらのソフトは、建築などを学ぶ学生も日常的に使っているものであり、その使い方などは、ネットなどを利用して独学で学ぶことも可能です。

 

CADオペレーターとして、もっともメジャーと言える検定試験は、一般法人コンピュータ教育振興協会による「CAD利用技術試験」です。

これは、CADに関する知識にとどまらず、機械図面や建築図面などの作図やトレースに関する問題も出題されます。

 

他に、CADに関する検定試験は、全国建築CAD連盟認定の「建築CAD検定試験」や全世界共通の認定資格である「オートデスク認定資格プログラム」、「Vectorworks操作技能ベーシック認定試験」などがあります。

 

これらの検定試験を通過していることで、よりソフトの使い方がわかっていることを企業にアピールすることが可能ですし、基礎的な使い方を確認することで効率的な仕事にも繋がります。

 

また、CADオペレーターには、ソフトの使い方に加えて、図面の読み方なども、必要なスキルになります。さらに、専門性を高めることを目的に、設計や製図に関して学びを深めていくと、自身のスキルアップに繋がっていくでしょう。

 

「CADオペレーター」になるにはどうすれば良い?

では、CADオペレーターになるには、どうすれば良いのでしょうか?

 

企業などで既に実務経験を積んでいるうえでの転職ではない、未経験の場合には、CADオペレーター養成講座などを受講して、CADに関する基礎知識を学ぶことが望ましいでしょう。

 

もちろんCADについて独学で学んでいくことも可能ですが、実務経験がない就職活動をする場合には、基礎からしっかり学んできていることをアピールすることも必要になるからです。

 

CADオペレーター養成講座は、通学の他に、オンラインで受講できるコースを用意しているところもありますので、働きながら知識を得ていくこともできます。

 

また、費用面が心配な場合は、ハローワークの職業訓練を探して、受講を検討してみるのもオススメです。

 

 

受講を希望する場合は、ハローワークへの来所が必要となるようですが、自身の住む都道府県内に該当の講座があるかの確認は、厚生労働省「ハローワークインターネットサービス」を使って、自宅のインターネットで検索可能です。

 

私が検索した際は、建築の仕事に関する設計の基礎知識、CADの知識及び技能・技術を習得する内容の「建築CAD」の講座の開催を確認することができました。

こちらの受講をすると、全国建築CAD連盟が認定する「建築CAD検定試験2級」の知識が習得できるようです。

訓練の総時間は311時間。期間は3ヶ月、日数56日で自己負担額は教科書代7,260円となっています。(2023年11月現在)

 

なお訓練後の就職想定は、CADオペレーター、設計補助、建設関連会社の営業事務とありました。

実際の授業は、委託された専門学校が実施するものであり、自己負担は0円ではありませんが、比較的リーズナブルに受講できる方法ではないでしょうか?

 

未経験で、対策なしでの就職活動は厳しいのが現実です。

自身がかけられる時間・費用を見極めて、CADオペレーターに関する基礎知識を身につけたうえで、採用を目指したいものです。

 

そして、「CADオペレーター」で求人情報を検索してみることです。

ママワークスでも、「CADオペレーター」に関する求人は数多くあります。

それぞれの求人情報には、その企業でどのソフトを使用するかなども、掲載されています。

まず求人情報を探してみてから、どのソフトから学び始めるか検討するのも、有効かと思います。

 

「CADオペレーター」は在宅でできる?

では、CADオペレーターは、在宅ワーク可能でしょうか?

 

 

結論から言うと、業務を遂行するうえではパソコン上での作業が中心であるので、在宅ワークが可能です。

特に、フリーランスで活動しているCADオペレーターは在宅ワークをしているケースが多いと思われます。

 

一方、企業の正社員やパート・アルバイトなど、雇用をされているCADオペレーターの場合には、出社義務などがあって、通勤しているケースもあります。

 

また、フリーランスの場合でも、クライアントである企業との打ち合わせなどで、外出しなければならないこともあります。

 

現在はZOOMやTEAMSといったオンライン会議ツールも一般的ですし、必要に応じて、オンライン会議システムでの対応の可否を企業側に確認しておくと、子供の体調不良などで外出することが難しくなった際などの対応がスムーズです。

 

企業側も、よりスキルの高い人なら安心して在宅ワークを任せられるかと思いますので、自身のスキルを磨いておくことも大切です。

 

「CADオペレーター」になったら気をつけたいこと

次に、CADオペレーターになったら気をつけたいことについては何か、について調べました。

 

CADオペレーターは、長時間パソコンと向き合う仕事、ということで、「目の疲れ」「視力低下」などには注意が必要かもしれません。

 

 

一般的な事務でも、パソコンを使用する時間が長いと同様の問題はありますが、CADオペレーターの場合、図面を作成していく細かい作業となるため、より画面を凝視しやすい作業となります。

 

また、座ったままの作業で運動不足にもなりがちですので、作業時間を決めて休息を入れる、などに気をつけたいものです。

 

最後に

ここまで、CADオペレーターについて色々と基礎的な情報を中心に見てきましたが、建築・デザインなどに興味がある人にとっては、非常にやりがいのある仕事であると思います。

 

身につけなければならないソフトの使い方や知識などはありますが、実践を重ねることによって、上達していくこと間違いなしです。

 

また、建築家やデザイナーを目指す人にとっても、より上のステップを目指すうえでの足がかりとなる仕事だと感じました。

 

紹介した通り、ハローワークでの訓練など、未経験者向けにも開講されています。

 

また、「CADオペレーター」で求人検索をすると、たくさんの求人情報を見つけることが可能です。ママワークスでも、「CADオペレーター」に関する求人は数多くありますので、ぜひ活用してみてください!

興味のある人はぜひ、第一歩を踏み出して、より良い仕事に繋がりますように。