LP制作の仕事を始めるには?仕事内容はなにするか具体的に解説!
最近、求人情報、とくに在宅ワークの募集でよく見かけるのが、LP制作という仕事です。
主婦やサラリーマンから人気が高まっている仕事のひとつでもあります。
でも、LPってそもそも何のことなのか、よくわからないという方もいるでしょう。
そこで今回は、LP制作の仕事がなぜ人気なのか、仕事内容とはどのようなものなのか、どうやったらLP制作の仕事を始められるのかなど、LP制作の仕事に関する疑問を徹底的に解説していきたいと思います。
LP制作の仕事がおすすめの理由
LP制作の仕事がおすすめの理由には以下のようなものがあります。
〇主婦の仕事や学生のバイト、サラリーマンの副業として最適だから
LP制作の仕事は、フリーランスでも受けることができます。
フリーランスであれば、働く場所も、時間も自由に決めることができます。
つまり、フルタイムワークは厳しい子育て中の主婦の方や、すきま時間でバイトしたいといった学生、収入を増やしたいといったサラリーマンに最適な仕事と言えるのです。
〇たくさんの仕事があるから
LP制作に対するニーズはたくさんあります。
つまり、仕事に困らないということです。
企業が、インハウスでLP制作を業務とする担当者を置くことはほとんどなく、外部発注することがほとんどだからです。
〇報酬額が高め
一般的なほかのフリーランス案件と比較し、時給換算で報酬額が高めの傾向にあります。おまけに、1ページあたりの単価で報酬が決まることが多いので、早く終わらせられれば効率的に稼ぐことができます。
LP制作の仕事が人気な理由がこれでお判りいただけたのではないでしょうか。
ではここから、LPやLP制作の仕事について具体的に解説していきます。
LPとは?
そもそもLPとは、LandingPage(ランディングページ)のことです。
Landingには「着地」という意味がありますので、着地する(はじめに到着する、行きつく)ページということになります。
皆さんはリンクやボタンをクリックしたときに、キャンペーン情報や問い合わせ、または購入手続きがすぐにできるページが開いたときはありませんか?
それがランディングページです。
だいたいは縦長1ページ飲み、読み進めていくと申し込みボタンなどがついていることがほとんどです。
基本的には、Web検索したときに上部のほうに出てくる広告や、メルマガ内のリンク、またSNS上のリンクから飛ばすように設定されています。
LPとHP(ホームページ)との違いは?
LPもHPと同じような見かけなので、どう違うのかと疑問に思う方もいるでしょう。
確かに、一般的なHP(Webサイト)とほぼ一緒です。
しかし、一般的なHPはトップページがあり、さまざまなメニュー、たとえば、理念や会社概要、アクセス方法など、総合的な案内が掲載されているのに対して、LPは基本的に1ページで、商品の説明や値段、使用方法、またはキャンペーンなどのプロモーションが掲載されているだけで、そのほかの余計な情報を載せていないことがほとんどです。
なぜなら、LPは、確実に「購入」「問い合わせ」といった具体的なアクションを起こしてもらうことを最大の目標にして作られているものだからです。
Webマーケティングの考え方では、「コンバージョン(CV)」と呼ばれています。
一般的に「コンバージョン」は「変換」を意味しますが、Webマーケティングの考え方では、「最大の効果」いった意味合いで使用されます。
ものを販売する企業では、その商品が販売されることがCVとなるでしょう。
もしくは家や車などの高額商品においては、まずはモデルハウスやショールームなどに来てもらうことが第一歩なので、資料請求、見学申し込みなどをLPのCVとすることが多いです。
LP制作の仕事内容
LP制作の仕事は、ずばりランディングページを制作することです。
どのように仕事を受けるかによって多少異なりますが、おおまかに以下のような流れで制作をしていきます。
1:基本的なコンセプトを決める、確認をする
ランディングページは、CVを狙い制作するものですが、具体的にどのようなアクションをしてほしいのかを、まず明確にしていきます。
一般的には、資料請求や、お問い合わせ、申し込み、購入などのアクションが目的になります。
2:ターゲットを決める
CVをしてほしい、ペルソナを決めていきます。ペルソナとは、ビジネス用語で具体的なユーザー像のことを指します。
一般的なターゲティングでは、“30~40代男性、既婚で子どもがいる人”といったふうにおおまかに設定することが多いですが、ペルソナではより細かく設定していくことが多いです。
たとえば、“都内に住んでいる”“高学歴”“年収は1,000万円以上”“自己啓発に興味がある”などといったように、細かい条件付けをしていきます。
絞り込めば絞り込むほど、どのようなLPにすれば良いのかが絞れてくる上、実際に効果を発揮しやすいためです。
3:構図(デザイン、ワイヤーフレーム)を設計する
一般的なデザインとしては、トップ(上部)に、アイキャッチになる画像やキャッチコピーなどユーザーの興味を引くものを置きます。
最初に目にする部分なので、思わず下に読み進めたくなるようなアイテムをもってくることが重要です。
つぎに、製品やサービスの詳細についての案内を置くことが一般的です。
なぜなら、ただのキャッチコピーだけでは購入や申し込みといった行動に移す人はほとんどいないからです。
そのため、商品やサービス内容の説明、料金や利用条件など、ユーザーの意思決定に必要な情報を盛り込んでいきます。
なお、ユーザーレビューや、効果がわかるような数値データ、グラフなどを入れことで、商品やサービスに対する購買意欲を高めるような仕掛けをすることも一般的です。
PRが上手でも、「魅力的だけど、本当に効果があるのかしら?」「わざわざ取り寄せるほどおいしいのかな」などど、行動をためらう方もでてくるためです。
最後にくるのは購入、資料請求など、具体的なアクションのためのボタンです。
購入なり、行動をいざ決断した人が、確実に行動へと移せるよう、わかりやすく、押したくなるようなボタンを配置することがセオリーです。
アクションを起こしてもらうのがLPの目的なので、これらを効果的にデザインし、配置することが大変重要です。
4:実際にページの制作をする
デザインに従ってコーディングを行います。
LPは、CV率をあげることが最大のポイントなので、デザインイメージどおりに制作していきます。
なお、実際にLP制作担当として仕事をするとき、1や2は、別の担当者により決められていて、3、4のみを担当するということも多々あります。
LP制作に必要なスキルとは
LP制作をするにあたり必要なスキルがあります。
◆コーディングスキル
コーディングとは、htmlやCSSといった言語を使って、ページをつくりあげることを意味します。
WordやPowerPointなどで1枚の案内やスライドをつくるのとは異なり、Web上にのせるLPをつくるには、コーディングと呼ばれる作業が必要となるためです。
これはあくまでLP制作に必要な基本的な部分であり、最低限必要なスキルと言えます。
◆デザインスキル
LP制作をするにあたり欠かせないのがデザインスキルです。
繰り返しになりますがLPはCVを達成することが最大の目的であり、実際に達成をするには、効果的なLPデザインが必要です。
効果的なLPデザインを作り上げるには、おおまかに2つの能力が必要と言えます。
1つ目は、ビジュアル面での表現力です。
LPは目標としたペルソナを引き付けるような見た目にすることが必要です。デザインやカラーに対するセンス、そしてそれを実際に表現する力が求められます。
2つ目はロジカルシンキングです。
デザインが良いだけでは、ユーザーに目的の行動をとらせることは難しいです。
ユーザーを誘導するための仕掛けづくりが必要ですが、そのためには、起承転結、ストーリー作りが欠かせません。ついては、論理的に考える思考力、つまりロジカルシンキングスキルが必要と言えます。
LP制作に合ったほうが良いスキルとは
コーディングやデザインスキルのほかにあったほうが良いスキルには下記のようなものがあります。
◆デザインソフトのスキル
画像やボタンなどの素材をつくるためにIllustratorやPhotoshopといったデザインソフトを習得が望ましいです。
LPはユーザーの行動を促進するために、見た目を派手にしたり、視覚的にモチベーションをあげたりといった工夫が必要ですが、そのためにはデザインソフトを使用することが望ましいからです。
◆マーケティングスキル
良いLP、つまりCV率の高いLPを制作にするには、ペルソナの設定が欠かせません。
また、ライバルとなる企業の情報を得て差別化を図ることも、CV率の高いLPにするためには必要と言えるでしょう。
そういった意味ではマーケティングスキルがあったほうが、望ましいと言えます。
◆ビジネス、法律に対する知識
広告を作る人に欠かせない知識としては「景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)」があります。
誇大広告に対する世間の目はますます厳しくなっており、法律なので違反をすると当然罰則対象になります。
また、提供する商品やサービスによりますが、製品であればPL法(製造物責任法)も関係してきます。
こういった知識をもつことで、よりレベルの高い仕事をこなせるようになります。
◆プログラミングスキル
htmlとCSSができれば、最低限のLP制作は可能です。
しかし、企業のニーズに的確に応える、CV率の高いLP制作には、JavaScriptやPHPといったバックエンド側の言語スキルが必要です。
htmlだけで基本構造は制作できますしCSSである程度デザイン面での表現は可能ですが、お問い合わせのフォームを作成したり、実際に申し込み処理をできるような仕掛けまでできないと、制作できる範囲が限られてしまいます。
◆コミュニケーションスキル
LP制作は企業から請け負うことがほとんどです。
その企業担当者がどういうものを欲しているのか、十分にヒアリングすることが必要です。
制作できたら、その担当者に理解、納得してもらうことも必要となるので、そういった意味ではコミュニケーションスキルが不可欠ということができます。
LP制作の仕事の見つけ方
LP制作の仕事を探すには、おもに3つの方法があります。
1:求人情報サイトで探す
リクルートや、indeedなど、雑多な求人情報を取り扱うサイトで見つけることができます。
LP制作を請け負う広告代理店やWebサイト制作会社、デザイン会社などがLP制作者を募集しています。
2:クラウドソーシングサイトで探す
クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングサイトでは、LP制作の案件が多数掲載されています。
この場合、フリーランス向けの募集であり、月給制ではないことがポイントです。
基本的にもらえる金額は1件あたりの報酬額とこなした件数で決まるので、安定した月収が欲しい方は注意が必要です。
逆に、やればやるほど稼げるのがメリットです。
ただし、クラウドソーシングサイトでは、1案件ごとに、10~20%の手数料をクラウドソーシングサイトに支払う必要があります。
つまり、1件10,000円の仕事を請け負ったとしても、手数料として2,000円が引かれるので、最終的に獲得できるのは8,000円ということになります。
3:在宅ワーク紹介サイトで探す
ママワークスなど、在宅ワーク案件を中心紹介しているサイトでも、LP制作の案件が多数掲載されています。
こちらもフリーランス向けであり安定性はないものの、自分のペースで仕事ができること、やればやるだけ稼げることが最大のメリットです。
しかも、クラウドソーシングサイトと異なり、手数料がかからないのがポイントです。
LP制作でいくら稼げる?
LP制作、1件当たりの報酬は10,000~50,000円と幅が広いのが特徴です。
htmlとCSSだけで構築できる簡単なものであれば単価は安く、逆に凝ったものであれば単価があがっていく仕組みです。
仮に1件あたり10,000円のLP制作を請け負い、それを1日1本、毎日5時間、月に20日間働いたとします。すると以下のような計算になります。
時給換算:10,000÷5=2,000円
1か月あたりの収入:10,000円×20=20万円
次に、1件あたり20,000円のLP制作を請負い、それを1日1本、毎日8時間、月に20日間は働いたとします。
時給換算:20,000÷8=2,500円
1か月あたりの収入:20,000円×20=40万円
このように1件あたりの単価が高い仕事を請け負えば月収があがることになります。
LP制作でより稼ぐには?
1件あたりの単価が高いものを受ければ、1件あたりの稼げる金額は当然あがります。
しかし、理解していただきたいのは、単価10,000円の仕事を5時間で終わらせれば時給2,000円になるのに対し、難易度やややあがる20,000円の仕事を10時間かけて終わらせても同じ時給2,000円になるということです。
しかし、難易度やややあがる20,000円の仕事でも5時間で終わらせることができれば、倍の時給単価、この場合は時給4,000円となります。
したがって、難易度の高めで1件あたりの報酬が高い仕事でも5時間で終わらせることができるような知識、経験を済むことでより稼げるLP制作者になれるのです。
繰り返しになりますが、難易度の高いLPをこなすには、htmlやCSSといった知識だけでなく、デザイン力やプログラミング力をつけていくことが必要です。
まとめ ~まずはコーディングから学んでみよう~
LP制作は主婦やサラリーマン、学生にとってもおすすめの仕事と言えます。
特に、LP制作をするには資格は不要なので、htmlやCSSを習得すれば仕事を開始することが可能です。
経験を積み、より高度な知識を得られれば効率的に稼ぐこともできます。
まずは、htmlやCSSを学ぶところから始めてみましょう!