在宅ワークに理想的な環境とは?円滑に進めるアイディアをご紹介☆
自宅で行う在宅ワークは自由が効く為、副業として全うされる方も多いと思います。ですが「在宅ワーク」といっても職種によっては多くの時間を確保しなくてはいけないこともあり、家事を担いながら作業時間を確保するのは大変です。そこで今回は在宅ワークを円滑に進められるアイディアを提案し、皆さんが公私混同せず在宅ワークに集中できる環境作りを目指します。理想は自身がリラックスでき、なおかつ邪魔されない環境です。
在宅ワークの課題とは?
在宅ワークにはメリットもありますが、いいことばかりではなく不便に感じることも多々あるようです。
Adobeが行った調査によると以下のような結果となりました。
※出典:Adobe
このアンケート結果を見ると、39.6%ともっとも多かった「会社にある紙の書類をすぐに確認できない」というものや、「稟議や書類処理が遅れる」といった意見については、企業自身のシステムや制度の問題であり、個々人では改善しようがないわけですが、なかには、自分自身で改善できる項目も散見されます。
たとえば、「プリンタやスキャナーがない」という問題や「データや情報管理、セキュリティの問題」、「ファイルの共有」、「机や椅子など物理的な環境要因」などといった部分です。
業種にもよりますが、今後、テレワークや在宅ワークというスタイルは広がりを見せると予想されます。実際に転勤の廃止や本社の移動を都心から地方に移すといった試みをはじめた大手企業も出てきました。
そのため、テレワーク、在宅ワークが導入しやすい業種の方やフリーランスを目指す方は、早々に課題解決のための対策をうつと良いでしょう。
在宅ワークに必要なインフラ整備
在宅ワークに必要なインフラはおもに2種類に分けられます。
「作業環境」と「機器・ネットワーク」です。
なお、推奨の数字は厚生労働省が出しているテレワークにかんするガイドラインによるものです。
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作業環境
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【部屋】厚生労働省が推奨しているのは10㎥(立法メートル)以上です。しかもデスクなどが設置されていない部分をカウントしての数字です。
2畳で1坪、約3.3㎡(江戸間)ですから、天井高が一般的な2.5mの住宅であれば約8.25㎥(立法メートル)ということになり、3畳だとおよそ11.6㎡となります。
とはいえ、実際に3畳別の部屋を用意するのは大変なので、書類やパソコンなどを置ける造り付けの棚があれば2畳程度でも快適に過ごせると言えるでしょう。
リビングや寝室の一角に在宅ワークスペースを設ける場合にはそもそも問題ない数値と言えます。
【窓】部屋を広く見せたり、気分転換させてくれる存在が窓です。
直射日光が強くあたるような窓はかえって疲れの原因となりますが、換気もできますし開放感
が得られます。ときおり、パソコンから視線を窓の外にむけるだけで目の疲れを軽減させることも可能です。
【カーテン】
窓にかけるカーテンは、ブラインドか、外の様子がわかりつつ中が見えないミラーカーテンがおすすめです。
日差しを遮るという目的と、外の空気をとりこめつつ、のぞかれにくいといったことがあります。
【空調設備】
室温は17度から28度、相対湿度40~70%が推奨されています。
夏も冬もこの室温をキープするためには、エアコンの設置がかかせないと言えるでしょう。
【照明】
照度の推奨基準は、机上で300ルクス以上となっています。
暗い中で明るいディスプレイを見続ける目を疲れさせてしまうので、明かりが届きにくい場所
は避けたり、デスクライトなどを活用しましょう。
【デスク】
座ったときにちょうど良い高さであること、パソコンや資料など十分必要なものが置けるだけの広さを確保することが大事です。パソコンの大きさにもよりますが、幅は100cm以上、飲物やライトなどを置いたりすることを考えると120cm程欲しいものです。
そういった意味ではダイニングテーブルで十分だと考える方も多いと思いますが、食事などのためにわざわざ一度片付けしたり再度セッティングしたりすることは非効率的なので、専用のデスクを確保することが望ましいです。
【椅子】
机にあった高さ、または調整が可能であること、背もたれがあるものがおすすめです。その背もたれの傾きもフレキシブルだと尚良いでしょう。肘掛けがあると、一呼吸をおいてリラックスすることができます。
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機器・ネットワーク
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【パソコン】
会社で貸与されない場合は自分で用意します。
場所が異動できるノートパソコンが便利ですが、場所が決まっているのであれば割安感のあるデスクトップがおすすめです。
また、イラストレーターなど細かい作業が伴う方は22インチ以上の大きなディスプレイがおすすめです。また発色の良さにも注意しましょう。
また、どの職業の方にも言えることですが、ノングレアタイプがおすすめです。
光沢タイプは光が反射して見えにくかったり、長時間使用すると目疲れの原因となります。
【スマートフォン】
連絡手段や、オンライン会議などに欠かせません。
【インターネット環境】
固定回線またはモバイル通信サービスの利用が必須です。
1人暮らしなのであれば、どこでも持ち歩けるモバイル通信が良いでしょう。
【セキュリティ】
ウィルスなどをチェックするセキュリティソフトの利用は必須です。
【オンライン会議用ツール】
現在販売されているノートパソコンの場合、カメラやマイクが標準的についていると思いますが、デスクトップの場合でついていない場合は、カメラとマイクを別途用意します。
スマートフォンで行うことも可能ですが、画面の見やすさや使いやすさを考えるとパソコンに軍配があがります。
また、zoomやslackをはじめとした各種オンライン会議ツールを必要に応じてインストールしておきましょう。
在宅ワークの集中力をあげるアイディア5選
1:仕事用の服に着替える
普段会社勤めをしていれば当たり前である着替えは、在宅ワークが続くとついパジャマのままで始めてしまったりする方が多いようです。
確かに出かける必要がない、カメラを使った会議もない場合パジャマでの仕事も可能ですが、気持ちの切替えがうまくできないこともあります。
まずは、仕事に着ていくような服に着替えたり髪も整えましょう。
それだけでぐっと緊張感が増すはずです。
ついモチベーションが落ちがちな在宅ワークでは、できるだけ会社にいる環境を再現することが重要なのです。
2:環境を整える
繰り返しになりますが、在宅ワークではできるだけ会社にいる環境を再現することが重要です。
家にいると、どうしても、休みの日のような気分になってしまいがちです。
自宅に居ながらにして仕事モードに切り替えるには、プライベートスペースの中にも仕事スペースを設けることです。
「ここに座ったら仕事を始める」ということを脳にインプットさせれば、そこに座ると自然とモチベーションがアップするようになります。
家が手狭な場合は、部屋の片付けなどから着手しましょう。
3:コアタイムを決める
人は長い間集中力をキープすることは難しいです。
会社にいて仕事をしているにしても、おそらく、同僚と会話をしている間はリラックスしているなど、緊張とリラックスをうまく繰り返して1日を過ごしていることと思います。
自宅で仕事をする際には、そもそも緊張感をキープし続けることは難しいものです。
したがって、集中する時間=コアタイムを決めることをおすすめします。
とくに小さなお子さんがいて集中しにくい環境にある場合には、コアタイムの設定は不可欠と言えます。
4:ストレッチ休憩を設ける
コアタイムを決めるのが重要であるように、逆に休憩時間を設けることも重要です。
「会社では休憩時間なんかないのに?」と思われるかもしれませんが、ほとんどの方にとって在宅ワークはモチベーション維持や集中力の確保が大きな課題です。
これらができないと生産効率が落ちこみます。
休憩時間を設けることにより、モチベーションをあげたり、集中力を取り戻し、生産効率あげることが可能になるのです。
なお、休憩といっても、スマートフォンやパソコンでSNSやネットを見ることは避けましょう。目を疲れが癒やされないからです。
おすすめは10分程度の軽いストレッチです。目の疲れ、座りっぱなしによる腰痛や肩こりの防止などにもつながり、集中力アップの効果がより期待できます。
5:気分転換用のアイテムを用意する
集中力をアップするために、4つのアイデアを実践していても、ずっと自宅で仕事をしていると、どうしても気分が滅入ってしまうことがあるものです。
そこで、おすすめなのが、気分転換用のアイテムをいくつか用意しておくことです。
たとえば、「フレーバーティ」や、いつもより少し高い豆をつかった「プレミアムなコーヒー」などです。さらにミルを使って挽くことから始めれば、その時間がリフレッシュタイムになるはずです。ほかにも、「一粒高級チョコ」や「お香」などもおすすめ。
「2時間ごとに」または「ここまで仕事が終わったら」「疲れを感じたら」など、自分のなかでタイミングを決めて活用するようにしましょう。
机の上に置くもの
お仕事用具 ―当たり前ですね。
筆記用具 ―アイディアが浮かんできた時に書き留めることが出来ます。
充電器 ―パソコンなどを使う方へ。充電がなくなる度にとりに行く必要がなくなります。
辞書 ―単語の定義を確認しましょう。
音楽プレイヤー ―静かすぎる環境が苦手な方に。
TVは視線が移ってしまい作業を中断しがちになるので止めましょう。音が必要な方は音楽やラジオをつけましょう。目線は常にお仕事道具へ。
飲み物 ―好きな飲み物を注いでおきましょう。同様にお菓子などもちょっとした息抜きが必要な時に役立ちます。
ハンドクリーム ―私のおススメです。リフレッシュにもなりますし、手からいい匂いがすれば気分もあがります。
クッションやカーディガン ―デスクワークの場合同じ体制のまま作業を行うので体が凝り冷えてしまいます。予め準備しておけば体への負担が減ります。
目薬 ―電子器具を使う方へ。目が疲れやすいので常備しておくと役立ちます。観葉植物などを置いて疲れを和らげるのもいいでしょう。
私用の携帯電話 ―可能なら「おやすみモード」などにし音がならないようにしましょう。作業に集中する為です。
TV ―先ほども述べましたが、視線は常にデスクの上にあるように。
専用アドレスを作ろう
クライアントとの連絡を「メール」で行う方がほとんどだと思いますが、ここで提案したいのは「在宅ワーク専用のメールアドレス」を作ることです。GメールやYAHOO!メールなど無料で取得できますので、在宅ワークのお仕事が決まり次第作りましょう。
私用のアドレスと分けることで公私混同を避けることが出来ます。また自宅のWi-Fi環境を整えておけばいつでもクライアントと連絡内容を確認できるので円滑に作業が進みます。
近年では郊外にもWi-Fiスポットが増えていますので、可能であるなら外に出て作業を行うこともオススメです。環境がガラッと変わり新鮮な空気を取りいれることで気分転換にもなりモチベーションが保たれます。