デザイン系在宅ワークにおすすめの資格って何?
在宅ワークでデザイン系の仕事をしてみたいけれど、どんなことから始めれば良いの?という方は多いのではないでしょうか?
今回は、在宅ワークの可否、デザイン系の仕事の実態、おすすめの資格などについて、実際にデザイン系の仕事をしている家族への取材をベースに、調べてみました。
デザイン系の仕事って在宅ワーク可能なの?
一言でデザイン系の仕事といっても、イラストレーターやWEBデザイナー、広告デザイナーなど様々な仕事があります。
結論から言うと、それらはほとんど在宅ワークをすることが可能で、実際に在宅で仕事をしている人もたくさんいます。
デザイン系の仕事の場合、現在では、他の仕事と同様、パソコンで作業をすることがほとんどです。
具体的には、Adobe Illustrator(アドビ イラストレーター)やAdobe Photoshop(アドビ フォトショップ)などのデザインソフトを使えることが大前提になります!
そのため、これらのソフトをパソコンにインストールしておくことはもちろん、使い方がわからない場合は、まず使い方を身につけることが、最低限必要です。
これらのソフトの基本的な使い方は、多くの解説本が販売されており、独学で使い方を身につけていく方法もあります。
また、費用はかかりますが、使い方講座を受講する、という方法もあります。
初心者が効率的に使い方を学ぶには、まずは基礎講座のようなものを受講するのがおすすめです。
オンラインで受講できる講座もあります。
デザイン系の仕事におすすめの資格って?
では、IllustratorやPhotoshopに関する資格はあるのでしょうか?
サーティファイ社が主催するIllustrator能力検定試験、Photoshop能力検定試験のほか、Adobe Certified Professional(アドビ認定プロフェッショナル)などがあります。
しかしながら、一番大事なことは、これらを使って、依頼に叶ったデザインを完成し、提出することです。
残念ながらデザインの業界で未経験者が採用されることは、新卒採用をしている大手企業のデザイン部などでない限り、非常に難しいようです。
多くの小規模なデザイン事務所では、即戦力を求めています。
そのため、資格を持っているから、ということだけでは、なかなか採用に至ることは難易度が高いと言えます。
どのようにデザイン系の仕事につける?
では、どのようなことをすればデザイン系の仕事に近づけるのでしょうか?
一般的には、自分自身の作品集(ポートフォリオ)を作って、それを履歴書がわりに就職活動をします。未経験者でも、どういうテイストの作品を作り出すことができるのか、を担当者が見て判断する材料になるからです。
そのため、まずは自分自身の作品作りを、事前にしておく必要があります。
しかし、相当大きな企業でない限り、未経験者は採用されても賃金は安い傾向にあります。まずは自分自身の経験作りのため、賃金が安くても始めてみる、と割り切れるのであれば良いのですが、家庭の主婦のように働く時間が限られている人、ワークライフバランスを維持したい人にはなかなか難しいでしょう。
未経験者でもチャレンジする場はある!
上記のように、未経験者には厳しい業界ではありますが、SNSなどが広まったことにより、希望がないわけではありません!
例えば「coconala(ココナラ)」というサイトでは、自分自身のスキルに対して、自分自身で値段をつけてサービスを販売することができます。
サイトを見ると、実際に、イラストやロゴなどあらゆるデザイン、WEBデザイン、写真の加工など、デザイン系のサービスを提供している人がたくさんいることがわかります。
他にも、メルカリなどのアプリを通じて、実際にデザインした作品を販売することも可能です。
いずれも自分自身で値段を設定することが可能なため、どれくらい売れるのかは未知数ですが、短期間でお小遣い程度の収入を得ることはできそうです。
また、実質的に経験値が上がることになり、ポートフォリオを増やすことにも繋がります。自分自身の自信にも繋がることでしょう。
さらに、Instagram(インスタグラム)などのSNSに自身の作品を投稿して、多くの人に直接作品を見てもらうこともできます。
作品を投稿していくことで、Instagram自体が自分の作品のポートフォリオにもなります。
また人気が出てフォロワー数が多くなってくると、企業側からのアプローチを受けるチャンスもあるかもしれません。
デザインソフトの使い方の他に学べることはあるのか?
デザインソフトはあくまでもデザインを制作する上で使うツールであり、実際にデザインをしていくうえで、知っていた方が良い知識というのはあります。
ここからは、デザイン系在宅ワークに関連する資格を見ていきます。
①ウェブデザイン技能検定
→特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が実施するもの。
ウェブデザインに関する知識・技能、実務能力等が問われます。
②CGクリエイター検定
→デザインや2次元CGの基礎から、構図やカメラワークなどの映像制作の基本、モデリングやアニメーションなどの3次元CG制作の手法やワークフローまで、表現に必要な多様な知識が問われます。
③DTPエキスパート
→DTPとは、Desktop Publishing(デスクトップ パブリッシング)。パソコン上で印刷物のデータを制作することです。
「DTPエキスパート」では、メディアの持つ役割と、そのもたらす効果に目を向けたメディア設計及び制作を実践するため、「DTP」「色」「印刷技術」「情報システム」「コミュニケーション」の分野の知識が問われます。
④色彩検定
→1〜3級までと、UC級があります。色に関する幅広い知識や技能を問う検定です。
UC級とは、色のユニバーサルデザイン、色覚の多様性に配慮した、誰もが見やすい色使いについて出題されます。
特定の色の組み合わせが判別しにくい人や、加齢によって色の見分ける力が衰えてきている人について、その特性を理解し、配慮した色使いができる人を増やす役割を担っています。
このように、デザイン系の資格も意外といろいろなものがあります。
どれも前述のように、持っているからといって、お仕事がすぐにもらえる、というほど甘くはありません。
しかし、少なくともそれぞれの仕事に従事するうえでの知識を備えていることを企業にアピールする材料になりますし、自分自身も仕事をするうえで必要な知識をインプットできる機会になります。
まとめ
デザイン系の仕事の場合、従事している人たちは、在宅ワークができている人が多い一方で、未経験者に対しての門戸が狭かったり、仕事の納期がタイトなことによってワークライフバランスの維持が難しかったりすることが多いようです。
自分自身のペースでデザイン系の仕事をしたいという場合は、まずは地道にSNS等の力を使って、自分自身で少しずつサービスを提供して実績に繋げていくのが、難易度を下げる意味で良いのではと思いました。
そして、資格は必要ないものの、自分自身がデザインしていくうえで必要な知識・強化したい知識に関する資格を取得していくことで、デザインに活かせることが増えていく、というのが理想的だと感じました。
知識が多いと、またその知識を教授する仕事、という展開もあります。
実際、デザイン系の仕事をしている私の家族は、専門学校でイラストを教える仕事をしていました。
何事も知識は武器になります。
上手に資格を利用して、お仕事受注に繋げていけたら良いですね。
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