内職にはどのような種類がある?稼げる仕事の探し方を解説
在宅で行う仕事の中で、「内職」と呼ばれる種類のものをご存知でしょうか?
実は、一口に「内職」といっても、その種類や難易度、給与は様々です。ここでは、内職に関する様々な情報や、お仕事の種類についてご紹介していきます!
在宅ワークで人気の「内職」とは?
在宅ワークにおける「内職」とは、主に手加工を伴う仕事のことです。
たとえば、紙や箱の組立て、シール貼り、裁縫や縫い物などの作業があります。
また、「在宅ワーカー」と「内職」では、厳密には意味合いが異なってきます。
在宅ワーカーの場合は、「個人事業主」として仕事を行います。クライアントの依頼に基づいて作業を行う場合も、クライアントとは1対1の関係性です。
内職をする人も、自宅で作業を行う点では「在宅ワーカー」と呼ぶこともできます。しかし実際は、発注者との関係性が異なっています。
内職の場合、発注者や製造業者から支給された原材料を用いて、作業を行います。この点で、内職を行う人は個人事業主ではなく「労働者」と定義されるのです。
- 内職と在宅ワーク、具体的にはどう異なるの?
なんだか難しい話になってしまいましたね。内職と在宅ワーク、定義は違えど大体同じようなものです。
しかし1点だけ、大きく異なる点があります。それは、法律が定まっているか否か、ということです。
内職の場合、「家内労働法」という法律によって、最低賃金や安全、衛生面での規則が定まっています。法律によって、ある程度の労働環境が守られている、といえるでしょう。
一方、在宅ワークに関する法律は、まだ十分に整備されていないのが現実です。そのため、在宅ワークを行う際には、基本的には「自己責任」ということになってしまいます。
万が一のケースを考えたときに、内職において存在している法律は、心強い存在であるといえそうです。
「内職」の種類
【チラシ・DM封入作業】
指定された封筒や透明袋にチラシやお手紙を封入していく作業です。
なかには、A4サイズのものを3つ折りにおってからといった作業も求められる場合があります。
ごく簡単な作業なので、1通あたりの時間はかかりませんが、その分1通あたりの単価も1円以下など低い場合が多いです。
なお、特殊な道具は不要ですが、チラシなどを置くスペースや作業机は確保したほうが良いです。
ダイニングテーブルなどで行う場合は、机の上を一度きちんと片付けたり清掃する手間が必要となるためです。
また、紙を大量に扱うと手が荒れることがあります。
特に、冬は乾燥するので、ハンドクリーム等でケアをすることがおすすめです。
【シール・ラベル貼り】
封筒や商品の箱、または商品そのものにシールやラベルを貼り付ける仕事です。
指定された位置に貼り付けるだけなので、どなたにでもこなせる仕事と言えます。
ただし、シールが曲がっていたり、めくれ等があると受け取ってもらえない恐れもあります。
単純作業でもきっちりとした仕事ができるという方でないと向かない作業と言えるでしょう。
なお、比較的簡単な作業であるため、1個あたりの単価は1円以下など低めに設定されています。
特殊な道具等は必要ありませんが、髪の毛やごみなどが挟まってはまずいので、きれいに清掃するか、専用の作業台があると良いです。
なお、個人名の入った宛名シールの貼り付けの場合、個人情報にあたるため紛失等あれば大きな問題に発展する恐れもありますので十分気をつけるようにしましょう。
【袋詰め】
ノベルティグッズや商品を袋詰めする内職も人気です。
単純作業であるうえ、内職の場合それほど大きなものを取り扱うことはないため、どなたにでもできる仕事と言えるためです。
ただし、商品や袋に指紋をベタベタつけたり、指定された形になっていないと納品時にはじかれることがあります。
したがって、単純作業でもきちんとこなせる方でないと向かない仕事と言えます。
【組立ての仕事】
シャープペンシルやボールペンなどの文房具、電子部品などの組み立ての作業も内職で募集があります。簡単なものだと1個あたりの単価も数円程度ですが、ハンダゴテなど特殊な道具がいるものは、1個あたりの単価が50円などと高く、より稼ぎたいという方に人気があります。
【アクセサリー加工の仕事】
手先が器用な女性に人気の内職に、アクセサリー加工の仕事があります。
ビーズを通したり、フックをつけたり、ワイヤーの加工などを行います。
説明ビデオや案内書を渡されるので、自分でデザインする必要は無く、淡々と作業していく仕事です。1個あたりの単価は数十円と高いものが多く、数をこなせるようになれば稼げる仕事と言えますが、造りが悪いと数としてカウントしてもらえないので、1個1個丁寧に作り上げる必要があります。
【SNS発信の仕事】
企業やお店の代わりにSNSを使って宣伝をする仕事です。
スマホがあればできるうえ、完全在宅でできるので、小さなお子さまがいる方にも人気の内職です。
1回あたりの単価が決められていることが多いですが、なかには、購入や予約を受けつけたり、問い合わせをもらえると報酬が発生する成功報酬制をとっていて、1件あたり数千年もらえる場合もあります。
いっぽう、コメント文は用意してもらって、ひたすら投稿するタイプのものは、1回あたり数円程度と低価格になります。
また、条件として、インスタのフォロワー数の人数が設定されている場合もあります。
【セールスの仕事】
自宅にいて対象者に電話をかけたり、営業メールを送る仕事です。
電話をかける際のトーク内容は事前に渡されるので、とくに難しいことはありません。
1件あたりの単価が決められていて、担当からの折り返し電話のアポが取れれば、インセンティブが支払われることが多いです。
いっぽう、メールもテンプレートの文を貼り付ける単純作業です。
または、企業のホームページの問い合わせフォームで送信を行う場合もあります。
数をこなすことで報酬が増えますので、これらはパソコン慣れしている方におすすめと言えます。
なお、仕事を請け負うにはパソコンやインターネット回線が条件とされていることが多いです。
内職の探し方とは?
◆求人情報サイトの活用
内職の探し方でもっとも一般的なのは、求人情報サイトの活用です。
「え?内職なのに求人情報サイト?」と思う方もいるでしょうが、最近では内職に関する募集も掲載されています。
インターネットでの検索であれば「内職、募集」「内職、求人」などといった2つの単語で探すと良いです。
組み立て系から、封入系、シール貼りなど、さまざまな募集が見つかるでしょう。
材料の引き取りや納品が必要なところ、担当が配達を請け負ってくれるところなど条件はさまざまです。なかには、自分で持っていく必要があるけれども、台車を貸してくれたり、ガソリン代を負担してくれるといった条件を提示してくれる会社もあります。
長く続けるためには、無理なく続けられるような条件のところと契約することがおすすめです。
◆地域情報誌の活用
地域だけに配られる情報誌にも、内職の求人情報が掲載されていることも多いです。
内職を必要とする企業が近辺にお住まいの主婦をターゲットにしているため、主婦が目を通すような情報誌を選択するためです。
オートロック式のマンションなどにお住まいでポストに投函されていない場合は、お店などに無料で置かれているので、手に入れてみましょう。
◆自治体に問い合わせする
県や市区町村で内職に関する情報提供をしているところがあります。
たとえば、千葉県では、「内職をお探しの方へ」というページがあり、さらにエリア別のページが設けられています。
一般的なルールや注意事項も案内されているので、一度お住まいの地域の自治体ホームページを見て見ましょう。
内職を始める際のポイントとは?
〇仕事内容が自分にあっているか確認
内職にもいろいろ種類があります。
シール貼りであれば比較的向き、不向きはありませんが、細かい調整が求められる仕事や、道具を必要とする仕事があります。
また、壊れやすいものを取り扱う場合、小さなお子さまがいる場合は子どもが触れることがない場所や時間に仕事することが望ましいので、自分に合っているかどうかを考えてから選ぶようにしましょう。
また、1週間あたりのノルマ数がある場合、自分が本当にこなせるかの確認も重要となります。
もしやってみて、どうしても合わないと感じたら、悩んでいないで次の仕事にチャレンジすることも大事です。
〇単価が見合っているか確認
内職の場合、1個あたりの単価が決められていることが一般的です。
シール貼りや封入など簡単な作業は、1個あたり1円以下のものもあります。
1個あたりにかかる時間やその単価が見合っているのか、収入として十分か確認してから始めるようにしましょう。
やってみたら意外と時間がかかり、十分稼げないといったケースも多々あります。
その場合は、より良い条件のものを探すことがおすすめです。
〇計画をたて納期を守ろう
内職である程度稼ぐためには、たくさん数をこなすことが必要です。
かつ、長く続けるのは、納品日を確認し、1日あたりの作業目的量を決め、
着々と進めることが重要です。
「内職」の給与について
実際に働くうえで、やはり気になってくるのは「給与」に関する情報ですよね。
ここでは、「内職」で働く場合の給与事情について、様々な情報をご紹介していきます!
【内職は単価あたりの給与で計算される】
内職という形で働く場合、給与は単価あたりで計算される場合がほとんどです。
1個作ったら何円、といった具合に、こなした仕事の量に応じて得られる金額も上がっています。
これは、時間給によって給与が計算されているアルバイトとは大きく異なる点です。
給与が単価計算であるぶん、頑張りに応じてお金を稼ぐことができます。
一方、作業速度が遅かったりするうちは、効率的にお金を稼ぐのが難しかったりします。
【内職の給与の相場はどのくらいか?】
内職で得られる給与は、月当たりだと「20000円~40000円」が相場だと言われています。
もちろん、これより多く稼いでいる人もいます。一般的に、内職の専門性が高まるほど単価が上がって、給与も上がるといえます。
一方、内職を始めたばかりの人や、子育てなど他の予定があって、作業に時間を割けない方の場合は、相場よりも給与が低くなることもあります。
また、時給換算の内職の相場は「300円~500円」であると言われています。世間一般のアルバイトでの給与と比較すると、多少給与は低いといえるでしょう。
【給与を上げるために必要なこと】
内職の給与を上げるためには、
①専門性を高め、より難易度の高い仕事に挑戦する
②とにかく数をこなす
ということが必要でしょう。つまり、出来るだけ単価の高い仕事を選び、あとは数をこなすことでより多くのお金を稼げる、ということです。
仕事の難易度や専門性、単価については、下で紹介する「内職の種類」を参考にするとよいでしょう。
「内職」のメリット・デメリット
内職の長所、短所を理解しておくことで、より広い視野を持って仕事に取り組むことができます。ここでは、内職のメリット・デメリットとして考えられる点をご紹介していきます。
- 内職のメリット1:作業がカンタン
内職の1番のメリットはやはり、「作業がカンタンである」ということでしょう。
内職の場合、手作業が中心ですから、単価を選ばない限り、カンタン・単純に仕事を進めることができます。また、専門的知識を必要としないので、誰でも仕事に取り組むことができます。
在宅ワークを始めたばかりの方や、どんな仕事をすれば良いか分からない方にはありがたいといえるでしょう。
- 内職のメリット2:種類が豊富
「内職の種類」の項からも分かる通り、一口に内職といっても、その種類は非常に豊富です。
実際には、ここで紹介した以上の内職が存在します。そのため、自分にあった作業を選択することも容易いでしょう。
また、いくつかの作業を並行して行うことで、仕事の「飽き」を防ぐことができる、といった利点もあります。
- 内職のデメリット:単価が低い
内職のデメリットとしては「作業の単価が低い」という点が挙げられます。
単純作業ということもあり、作業あたりに得られる報酬はどうしても低くなってしまいます。
数をこなすことである程度のお金は稼ぐことができますが、それでもアルバイトの場合などと比べると、給与は低くなります。
ただし、「内職の種類」の項でも触れたように、作業の種類によっては高単価を得られる仕事もあります。これらを選んで作業に取り組むことで、より多くの報酬を狙うことは可能です。
「内職」の将来性
「将来性」という観点から見たとき、内職はどのような立ち位置にあるのでしょうか?
たとえば、シール貼りや組立てなどの単純作業は、機械やロボットに置き換えられているのが現状です。
今後、手先の発達したロボットが開発されると、これらの仕事は人間の手を離れることになるでしょう。
それでは、内職の将来性は危ういのか、というと、そういう訳でもありません。
たとえば、アクセサリー作りなどの作業の場合、その人の個性を打ち出すことができれば、十分に将来性はあるといえます。ロボットは、人の個性や独創性までは真似することができないからです。
また、細かい裁縫のお仕事など、人の手が込んだ作業については、まだまだ将来性があるといえるでしょう。
一般的に、高い技術が必要な仕事の需要は、今後も伸びていくことが想定されます。
長期に渡って内職の仕事をしたい、という方は、ぜひ今の段階から、これらのお仕事に注目し、技術を身につけておきましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、「内職」にまつわる様々な情報についてご紹介してきました。
内職の作業は、在宅ワークを始めたばかりの方にはぜひ取り組んでいただきたいお仕事の1つです。
内職をしてみたい、という方は、ぜひこの記事の内容を参考にしながら、自分にあったお仕事を見つけてくださいね!