在宅ワークに関する評判って何がほんと?体験談を元に在宅ワークの実態をご紹介!
私の在宅ワーク歴は、トータルで20年ほどになります。「トータル20年ほど」と記載したように、妊娠・出産で一時期、在宅ワークを中断していたときは確かにあります。ただその中断時期でも、業務委託先から「稼働の有無」はいつも確認していただいていました。ですから委託先とは20年ほど継続して連絡をとり、現在に至っています。よって「在宅ワーク歴は、トータル20年ほど」と表記したわけです。
前置きが少し長くなりましたが、皆さんにとって在宅ワークのイメージってどんな感じですか?おそらくそれに対しては、賛否両論、いろいろあると思います。そこで在宅ワーク歴約20年の私が実感している在宅ワークについて、一般的な評判を盛り込みながらご紹介したいと思います。
在宅ワークの評判がいろいろある中、どうやって見つけたの?
このことは私が在宅ワークをしている旨を話したときに、必ず聞かれる質問。ただ20年ほど続いている在宅ワークは、そもそもが通勤のバイトとして採用され、在宅ワークに変更した特殊な例になります。ですので、ここでは割愛させていただきます。
それ以外の在宅ワークについてはすべて、今から挙げる大きく分けて二つのパターンで見つけました。ここでは、それぞれの見つけ方についてご紹介します!
【パターン1:アルバイト情報サイトへの応募】
私が在宅ワークを始めるまでに、それに対して一番感じていたことは「怖い」という感情でした。と言いますのが、私が在宅ワークを始めたころは、「内職詐欺」という言葉が頻繁に聞かれたほど、在宅ワークに関する詐欺が横行していた時代でした。しかも上記の通り20年ほど続いている在宅ワークは、通勤勤務を在宅ワークに切り替えたもの。ですからその会社がどんな企業なのか「顔」が見えていたので、在宅ワークとは言え、何も不安はありませんでした。
ただそれ以外の在宅ワークに関しては全く担当者の「顔」が見えないので、「内職詐欺とか大丈夫かな…」と非常に心配でした。そこで次に挙げる点を必ず実行してから、在宅ワークの求人に応募をさせていただくようにしました。
1:在宅ワークの情報サイトは、必ず信頼できるところだけを利用する
2:例えちゃんとしたサイトに掲載されている求人であっても、応募をする前に必ず募集先のサイトを確認する
一般的に言われている在宅ワークの評判の一つに私の感情と同様の「怖い」というというものがあります。それはきっと私のように委託先の「顔」が見えないことに対する「怖さ」なのでしょう。私は特にリアルタイムで「内職詐欺」の注意喚起を見ていたので、 利用するサイトは必ず名の通っているところからしか応募をしませんでした。
ただ万が一のことも考えて、応募をしたい(する)求人は必ずそれを出している企業のホームページを確認してから、応募をしていました。そのおかげもあってか今までのところは、在宅ワークで嫌な思いをしたことはありません。
しかし(絶対にあってはならないことですが)万が一在宅ワークでトラブルに巻き込まれたとき、「消費者相談室」や「消費生活センター(国民生活センター)」へのご相談をおすすめします。中でも「消費生活センター」は全国各地にあるだけではありません。電話及び一部地域限定にはなりますが、土曜・日曜・祝日に利用できる相談窓口も。とにかく何か違和感を感じたら、すぐに「消費生活センター」に相談をしましょう。
なお、在宅ワークの求人で“研修費”の名目で送金を求めてくる企業は詐欺です。よく考えてみてください。一般企業で新入社員として入社後に研修を受けた際、“研修費”を徴収されましたか?そんなことはない筈です。
例えば私の以前お世話になった会社で、私は自主的に資格取得を目指したことがありました。その際、私が資格取得を目指していることを知った勤務先は、資格取得集中講座を特別に作ってくださった上に、勤務時間内に受講させてくださいました。そのときでさえ、“研修費”は請求されませんでした。
つまり在宅ワークを始める前に、“研修費”を請求する企業はもしその職種に対して例え未経験であってもおかしいと即座に頭を切り替えて必ず相談をしてください。
【パターン2:企業サイトへの直接の応募】
なぜ私が企業サイトに直接応募をしたのかを説明するために、少しだけ私自身のことを紹介させていただきます。私は出産前、ライターと校正の仕事をしていました。校正に関しては現在本業で行なっており、今の会社ではWワークが認められています。元々文章を書くことが好き、ということもあり、「じゃあライターは副業として“在宅ワーク”でしよう!」と決めたのです。
ところが私は、在宅ワークのライター求人をなかなか見つけることができませんでした。(そのときに「ママワークス」を知っていれば、こんなに苦労をすることがなかったのですが…)そこで以前の勤務先で「企業のサイトうえに求人が出ていて、そこに直接問い合わせたら採用された」という話を聞いたことがあったので、同様に制作会社のホームページを検索して在宅ワークの求人を探していくことに。すると確かに企業のホームページ上で、求人を掲載しているところがありました!
そこでそのサイトに直接応募。その結果、業務委託の契約をしていただけることになりました。この方法もホームページで企業の「顔」が確認できて安心なのでおすすめ。
しかも大抵の企業は、トライアルに対して合否のみを伝えてこられます。しかし(もしかするとその企業がたまたまそのような対応をしているだけかもしれませんが)その直接企業のサイトから応募をしたところは、提出したトライアルに採点・コメントを付けたうえで、合否を伝えてくれる対応の丁寧さ。正直時間はかかってしまいますが、職種をある程度絞っている方で、その希望職種の求人が少ない場合は、一度トライしてみるのも良いかもしれません。
在宅ワークの良い評判はなに?
在宅ワークの良いところはたくさんあります!ここでは分かりやすく、箇条書きにして在宅ワークの良い点を挙げていきます。
【1:天候や気候の心配なし!】
近年特に、経験したことがない暑さに見舞われたり、地震や大雨、竜巻などが立て続けに発生したりと、天候や気候を心配しながら出勤されている方は多いと思います。また急な電車の運転見合わせや交通渋滞など、予測不可能な出来事のために帰宅が遅くなることも。
一方当然のことながら、在宅ワークだとこれらの心配は全くありません。最近では気温がその会社の規定値を超えれば、出勤するかテレワークに切り替えるのかを選ぶことができる企業もあります。しかしまだまだ、そのような企業は非常に少ないのが現状。しかし在宅ワークなら、その心配自体ありません。
【2:自分のペースで仕事ができる!】
例えば私は通勤電車の中で、在宅ワークのライティングの構成であったり、頭の中で考えた文章をざっくりと下書きしたりしています。また帰宅後晩御飯やお風呂などが落ち着いてからの時刻に、下書きした文章に肉付けをしていきます。本業ではもちろん、このような自分のペースでの業務時間の使い方は絶対にできません。
一方在宅ワークの場合、もちろん家のことが忙しかったり、急な体調不良のときは業務を中断したりすることが可能。この「自分のペースで仕事ができる」という利点は、お子さんがいらっしゃる方には大きなポイントではないでしょうか?
またお子さんがいると言えば、大抵の方の場合避けては通れないのが、“PTA”。私はPTAの役員を子どものこども園時代も、小学生に入学してからも経験しました。PTA役員になると行事があるときは必ず、業務対応で丸一日拘束されます。しかも行事の前日も、準備対応のため昼以降は拘束。そんなとき本業との兼ね合いが一番大変でした。おそらく在宅ワークだと例えPTA役員になっても、業務との兼ね合いも取りやすいのではないでしょうか。
【3:公私ともに良い刺激が得られる!】
例えば在宅ワークのライターの場合、書くテーマがある程度決まっていてライター自身がそのテーマを選ぶことができる委託先があります。一方「今回のテーマはこれです」と委託先から連絡がくるまで、ライターは書くテーマが分からないところも。ただどちらのパターンにも共通しているのが、「在宅ワークのライターは、普段からいろいろなことに興味を持ち、分からないことがあれば調べる姿勢を持ち続けるのが大切」ということ。
私もいただいたテーマの単語自体を知らないことはしょっちゅう。ですからその単語のことを調べるために図書館で本を借りる割合は、3日に一回ほどになります。ただこの年齢になっても知らないことを知る機会を与えていただけているのは、私は幸せなことだと思っています。
また在宅ワークのライターの経験のおかげで、本業の校正の際、気をつけるべきポイントがより分かるように。おかげさまで在宅ワークを始める前より、要領良く本業を進めることができるようになりました。
在宅ワークで注意したほうがいい評判ってなに?
確かに在宅ワークにも、注意すべき点はあります。ここではそれらについて、ご紹介したいと思います。
【1:業務に対する単価の幅の広さ】
在宅ワークは、時給に換算すると1000円以上の業務もあれば、時給に換算したら1000円に対して十分の一ほどになる業務もあります。どうもここ数年の通信機器の発展と「テレワーク」に対する国を挙げてのバックアップにより、在宅ワークは職種により報酬に差が出てきたように思います。ただ私が在宅ワークを始めた頃に比べれば、どの在宅ワークも随分と業務単価は高くなり、業務内容もかなり増えたように感じます。
一方でこの報酬の幅は例え同じ業務であっても、上記のように時給に換算すると1000円のところがあれば、100円に満たない委託先も正直なところあります。ですからまずは在宅ワークに応募をする前に、必ず募集内容をしっかりと確認しましょう。また面接の機会がある場合は、面接時に必ず報酬面を確認した方が良いかもしれません。
ただちゃんと委託先からの納期を守るなどして信頼して貰えたり、(在宅ワークのライターの場合)記事の内容がしっかりしているなど委託先から評価をして貰えれば、(私の本業の報酬アップの仕方と比較して)すぐに報酬に反映してくださるのも在宅ワークの特長。またちゃんとくださった業務を納期までに仕上げて提出していれば、(在宅ワークのライターの場合)週に一本だった業務を二〜三本にしていただけるなど、報酬アップのチャンスはいろんなところに存在するのも在宅ワークの特長です。
あと企業によっては、(在宅ワークのライターの場合)トライアル記事に対しても、報酬を出してくださるところも。とにかくまずは与えられた業務にしっかりと対応しましょう!
【2:緊張感なく、ダラダラしてしまう危険性も… 】
自宅で緊張感を持続させながら、チャキチャキと業務をこなすことは、実は至難の技。なぜなら自宅とは大抵の方の場合、気持ちをリラックスさせることができる唯一の場所だから。
ところで私は、在宅ワークで「ライター」と「採点」を行なっています。実は約20年続いているのが「採点」業務。例えば採点の場合、業務は有線LANのパソコンで行ないます。企業情報を取り扱うことになるので、業務は在宅で行ないます。しかもその際私は、必ず書斎で業務対応をしています。
ところで採点の業務の場合、採点内容により単価が変わります。例えば比較的単純な漢字の採点の場合、単価は低いです。それに対し作文の採点は、単価が高いです。ただ単価が低い漢字の採点は、割り振られる量が非常に多いです。一方単価の高い作文の採点は、採点量が少なめ。
「じゃあ例え単価が低くても、漢字の方が楽そうだしいいんじゃない!?」と思われるかもしれません。しかし漢字の採点は、単調さゆえに緊張感が緩んでしまうことも。そのため、最悪の場合、採点を間違えてしまう可能性があります。
「じゃあやっぱり大変そうだけど、作文の採点の方がいいの!?」ということになりそうですよね?しかし作文の採点は本当に“根気勝負”。しかも例え静かな書斎で採点をしていても、集中力を欠いているときはその静寂さが気になります。挙句の果てには、時計の針の動く音さえ気になり業務に取り組めなくなることも。本当にどんな業務内容であっても、適度な緊張感を保ちつつ業務をこなすことは大変なことなのです。
【3:業務の「オン・オフ」の切替が難しい!?】
「自分のペースで仕事ができる」ということは、逆に言えば基本「何か突発的な事が起こった場合は、業務の納期を変えることなく、自分だけの力で対応しなければならない」ことに他なりません。例えば子どもが体調不良のため看病をすれば、当然のことながら業務は押してしまいます。しかし仕事が押したからと言って、納期は変わりません。よって例えば土日を利用して業務を進めたり、家族が寝静まった時間を利用して業務の対応をしなければなりません。ですからある種在宅ワークは、業務とプライベートの「オン・オフ」の切替が難しい就業形態であるとも言えるでしょう。
特に私のように在宅ワークを副業としている方にとって、そこのところでどう気持ちを切り替えればいいのかが難しい…と感じている方も。私の場合、書くのも間違い探し(校正)もとにかく好き。例えば美容院に行ったとき雑誌を出されても、雑誌を読むのではなく、文字の間違い探しや画像の色合いを見てしまうほど。その結果「雑誌を読む目的」が、いつのまにか「雑誌を校正する目的」に変わってしまうことは毎回。そして文字の間違いや画像のアラを見つけると「よっしゃ!」と思わず心の中でガッツポーズ!これほど校正とライティングが好きなので、業務とプライベートの「オン・オフ」に関しては、あまり気にはなっていません。
在宅ワークの評判はいろいろですが、選択決定権は「あなた」にあります!
ここまでご紹介してきた通り、在宅ワークの評判は、良いものも悪いものもどちらもあります。ただその評判を活かすかどうするのかは、あなた次第!まずは応募前に応募先を確認し、業務委託書の内容をしっかりとチェックしましょう。あとは業務上の決まりごとさえ守れば、在宅ワークには何も恐れることはないと思います。
と言うよりもむしろ在宅ワークは、通勤のストレスから解消され、気候に関係なく快適な環境で業務に取り組め、自分のペースで仕事できる素晴らしい業務形態のような気がします。
ところで私の採点業務委託先では、在宅ワーカーと委託先の「意見交換会」があります。そこでは必ず冒頭に自己紹介の時間があります。そこで私の約20年の在宅ワーク歴を話すと、最後の質疑応答で必ず聞かれるのが「20年ほど在宅ワークを続けてこられた理由」。その都度表現は変わりますが、その理由に関して「意見交換会」で一貫して伝えているのが、「無理をせず、目の前のいただいた業務をコツコツと対応してきたから」という理由。
とにかく無理をしない。やるべきことを決められた日時内にする。ただそれだけです。逆にそこさえちゃんとできれば、万事うまくいきます!