意外と知らない!?在宅ワークのデメリットを徹底解説します☆
正社員雇用が減り、派遣雇用、契約雇用などが増えつつある昨今、とくに若者にとっては働きにくい世の中になってきました。
また、「一億総活躍社会」実現にむけて、働き方改革が企業だけではなく国全体の課題として労働環境の改革が叫ばれています。
少子化が進むなかで、50年後も誰しもが活躍出来る社会を目指すといった働き方改革は、多様な働き方が実現するでしょう。
そんな中で、インターネットやスマートフォンの普及で、在宅ワークが幅広い世代の雇用を生んでいます。
在宅ワークは、自宅に居ながら就業出来ることから、通勤に時間や労力を費やすことなく、自由な時間に仕事が出来るといった理想的な働き方と見られています。
この、請け負い契約に基づく在宅のお仕事を「在宅ワーク」と呼び、インターネットを介してデータ入力やアンケート入力、ライター業務やリライトや校正業務、WebデザインやWebサイト構築、プログラミングなど幅広い分野でお仕事があります。
また、女性や高齢者など社会で働きにくい年代にとっても労働の機会が増え、とても人気があります。
とくに女性は、結婚、妊娠、出産、育児と、その時々のライフステージに合わせて、働き方を変えざるを得ない場合があります。
子育てが終わると同時に、今度は親の介護が待っているなど、思うように正社員として働けない状況の人は多いのではないでしょうか。
このようなライフステージに振り回されることなく、労働出来る働き方が在宅ワークとも言えるでしょう。
働くスタイルが自由で、自分の優先したいものを優先出来る働き方は、メリットがたくさんあります。
その一方で、在宅ワークを行う上でのデメリットも知っておく必要がありますね。
これから、在宅ワークを始めようとする人にはとくに、デメリットの部分を把握することで、自分に合った在宅ワークの在り方や働き方の工夫が可能です。
作業単価が低い
プログラミングやサイト構築などの専門スキルを要する業務以外、在宅ワーク案件のほとんどは、作業単価が低く設定されていることが多くあります。
中には、ほんの一例ですが専業主婦などを狙った悪質意図のある業務依頼などもあるため、注意が必要です。
企業にとって、在宅ワークに委託するメリットは、作業人件費の削減や交通費などの間接経費の削減です。
作業単価を安く委託するには、在宅ワーク初心者や専業主婦などはもってこいの委託先とも言えます。
初心者歓迎などの謳い文句の奥に、在宅ワーカー側は企業のねらいや意図をよく汲み取る必要があります。
また、在宅ワークで仕事を受託するまでには相当のエネルギーを要します。
企業側に、ワーカーのスキルを証明しにくいなどの原因から、仕事を受けるまでに時間や労力がかかることが十分にあります。
この場合は、初めから大きい仕事を狙って契約を望むのではなく、小さい案件を引き受けてコツコツと作業、納品を繰り返すことがとても大切です。
在宅ワークで重要なのは、企業とワーカーとの信頼関係です。仕事の納品が一つの信頼関係を築く鍵となるので、受けた仕事はしっかりとこなし、納品期日までには納品するといった当たり前のことを繰り返して、まずは経験と実績を積んでいきましょう。
経験とスキルが上がることで、次第に作業単価が高くなったり、スキルに見合った企業と契約が取れたりとステップアップ出来るはずですので、焦らないことが大切です。
受託出来る案件が少ない
在宅ワークで一定の収入を得るためには、一定の案件数が必要です。意外と多いのが、企業からの委託案件が少ないといった点です。
企業にとっては、必用案件をやってもらえれば良いところ、ワーカーにとってはコンスタントに一定数案件が欲しいのが現状です。
在宅ワーカーに振り分けられる仕事が少ないといったケースが多く、ワーカーによっては数社の企業掛け持ちで受託している人も多いでしょう。
掛け持ちで受託していても、毎月コンスタントに案件があるかどうかの保証はありません。
毎月決まった給料を受け取れる正社員とは違い、在宅ワークでは案件を納品しないと報酬が発生しません。そういった意味でも、案件数というのは直接収入に関わってくるので非常に重要です。
一定の収入を得続けるためには、自分で案件を確保し続けるといった労力が必要になってきます。
クラウドソーシングなど、マッチングサイトで仕事を受ける場合でありがちなのが、仕事探しに多くの時間を費やしてしまうことですね。
まとまった案件を確保するには、時間と労力が思いのほかかかるといったことも知っておきましょう。
急に仕事がなくなることもある
在宅ワークで受注する仕事のなかには、仕事が急に来なくなることがあります。
とくにライティング業務では、そのライティングの種類や分野によって更新ストップなどで急に案件数が減ったり、なくなったりといったことが多々あり、安定受託というのはなかなか難しいのが現状です。
企業の編集部会議などでの決定の場合や、外部発注記事を減らすなど理由はさまざまですが、ワーカーにとってはコンスタントにお仕事がもらえないデメリットに繋がります。
また、個人のサイトやブログ記事なども同様で、長期案件、長期契約は難しいと考えて良いでしょう。
このように、安定した受託作業が難しいことからも、様子を見ながら複数社との契約で仕事をもらうことをおすすめします。
数社掛け持ちで仕事を請け負い、一定収入を維持する努力もワーカー側には必要ということですね。
作業時間の確保と納品期日に追われる
在宅ワークを副業としてこなす人も、本業として取り組んでいる人も、ある一定の収入を得るためには、常に作業をしている状態を続けなければ収入に繋がりません。
「在宅ワーク=自由時間に作業出来る」といったメリットもありますが、実際にはかなりしっかりしたスケジュール管理が必要です。
先ず、納品期日を守ること、そして納品物の質を高めるといった点です。これを守り切るには、作業時間と作業場所などの管理を自分で行う必要があります。
空いた時間に作業しようなどといった曖昧なスケジュールでは、急用や家族の急病などの時に対応しきれません。
期日に余裕をもってスケジュール管理をすることで、イレギュラーなことが起きても対応が可能です。
また、なかなか作業が進まない場合や集中力がない場合は、どうしても作業時間がダラダラと長引く、深夜や早朝に作業を強いられ睡眠時間を削るなど無理なスケジュールとなってしまいます。
自分の能力と作業時間をよく考慮して、スケジュールを管理しましょう。
セルフコントロールが必要
作業時間の確保に繋がることですが、在宅ワークを行う上で非常に大切なのがセルフコントロール力です。
在宅ワークを選択する人は、いろんな境遇の人がいるかと思います。どんな状況の人でも、一度案件を受けたならば責任をもって納品しなければいけません。
作業進捗スケジュールをしっかりと立てて、時間の確保、気分転換などの切り替え、作業スペースの確保、家族の理解を得るなど、トータル的にコントロールする力が必要です。
仕事だからと言って、作業に時間を費やすことで家事がおろそかになったり、子どもを放ったらかしにしたり、家族に負担がかかってしまっては、在宅ワークを選択した意味がありません。
在宅ワークの良いところを最大限に活かしきるためにも、マネージメントが必要です。
そして、在宅ワークの仕事内容と性質を家族にも理解を得ることが大切ですね。
基本的に、家のなかは家族がくつろぐ空間であるということを認識しておくことです。
家族がくつろぐリビングとは一線を画し、作業スペースを確保したり、小さいお子さんがいる場合は、子どもの宿題時間にパソコン作業を進めたりと、大事なものを大切にしながら仕事が出来る在宅ワークを実現してほしいと思います。
急用や急病で納品が間に合わない
在宅ワークを進めるなかで、どうしても案件が納品期日に間に合わない場合が出てくることがありますね。
急用や家族の急病などで作業が遅れるといったことは日常茶飯事でしょう。
こんな時に大事なことは、仕事への責任感とコミュニケーション力ですね。決して、仕事に対して投げやりにならないことは大切です。そして、会社側へのコミュニケーションは必須です。
進捗状況の現状と、遅れる理由、いつならば納品可能なのかを伝える必要があります。
大抵の場合、企業側も余裕をもって納品期日を設定しています。遅れる旨を伝えられれば、早い段階で対応が可能です。
その都度、企業とのコミュニケーションを図ることは在宅ワークではとても大切です。
修正依頼が多い
どんなにスキルが備わっていたとしても、企業が依頼を出す案件の狙いや意図をよく汲み取らないで作業を進めてしまうと、修正依頼として納品物が戻ってきます。
特殊な依頼という場合もあります。会社とワーカーの相性というのも多少はあるようですね。
依頼案件の特性と求められるスキル、それと自分のキャパシティやスキルをよく照らし合わせて応募なり、請け負うなりする必要があります。
そもそも、自分の興味関心のない分野やスキル不足の分野の仕事に対しては、なかなか作業も進まなく、修正依頼が何往復もなされるなどといった場合もあります。
その案件を受けても大丈夫かどうか、自問自答しながら仕事を選択していきましょう。
自己責任を問われる仕事
働く上で、常駐勤務も在宅勤務もトラブルやアクシデントはつきものです。失敗をいかに乗り越えるかが、スキルアップや自己成長にも繋がります。
常駐では、すぐそばに仕事仲間がいて助けを求めることも可能ですが、在宅ワークでは個人で乗り切らなければいけません。
とにかく、納品期日に納品することが大前提で仕事が進んでいきます。
家族の急病やPCのアクシデントなどで、作業が止まってしまっても納品期日は変わりません。
いかに、期日に納品できるか、また納品出来ないのであれば効果的なコミュニケーションを取ることが非常に重要ですね。
不測の事態でも、逃げることが出来ない、自己責任が問われる仕事として認識することが大切です。
確定申告が必要
企業勤務の場合は、税金の申告や納税などは会社側が管理して、行ってもらえます。
しかし、在宅ワーカーの場合、確定申告を引き受けてくれる企業以外は、自分で確定申告を実施し、納税しなければなりません。
会社で一定時間以上の勤務であれば、会社の社会保険に加入が可能ですが、在宅ワークによって一定時間以上収入が発生している場合は、自分で国民年金や健康保険などの手続きを行わなければいけません。
これまでは、当たり前のように会社にしてもらっていたことを、個人事業主として自分で行う必要があります。
ネット環境が必須
在宅ワークのうち、多くを占めるパソコンの仕事は、Wi-fiの仕事環境が必須です。
家の中ももちろん、カフェや図書館など家の外で仕事を進める上でも、Wi-fiの環境が整っていることが最大条件ですね。
Wi-fiがあれば、受託する仕事の幅が格段に増えますし、時間を惜しまずに作業をする事が出来ます。
在宅ワークは、とくに副業や掛け持ちの人にとって作業を少しでも進めることはとても重要になってきます。時間さえあれば、作業を進めるといった積み重ねが収入に繋がります。
また、高単価の仕事を受注することも可能になるので収入アップにはWi-fiの環境は欠かせませんね。
逆の言い方をすれば、ネットの環境さえあれば、どこででも仕事が出来るのが在宅ワークの魅力です。
さらに仕事の幅を広げるのであれば、ネット環境が整っている場所を見つけておくことも良いですね。
コストはすべて自分で支払う
在宅ワークにおいて、必要なパソコンやプリンターなどの機材費用、プリントアウトやFAXなどの通信費用、作業時に使う光熱費など、作業にかかってくるコストはすべて自分で支払います。
このような、経費削減も企業が在宅依頼する狙いでしょう。お仕事にかかる費用と作業単価をよく見極めて賢く在宅ワークを進めて行けると良いですね。
デメリットを知って、自分らしい在宅ワークを
以上、今回は在宅ワークにおけるデメリットに注目してきました。在宅ワークには自由で気楽といったメリットもありながら、多くのデメリットがあることが分かりました。
このように、在宅ワークのデメリットを知ることは、これから在宅ワークを始めようとする人にとってはとても大切ですね。
やむを得ず在宅ワークをしなければならない人、フリーランスに挑戦したい人、フリーエンジニアとしてスキルと収入を確立したい人など、在宅ワーカーはさまざまです。
いずれも、在宅ワークのデメリットを認識しながらも、自分らしい在宅ワークを確立していくことが重要です。
気楽に簡単に行える仕事ばかりではなく、責任感やセルフコントロール力が必須なのも分かりました。
雇用の多様化の時代に、在宅ワークは多くの希望や可能性を秘めています。年齢、性別関係なく、仕事を請け負うことが出来る在宅ワークは今後も飛躍的に発展していくでしょう。
インターネットやスマートフォンの普及で、さらに仕事の幅も増えるなかで、自分の興味関心や能力に制限を付けずにスキルアップを図っていくことが、いくつになっても仕事を請け負える人材として残っていくのではないでしょうか。
パソコンが苦手な人も、専門的なことが分からない人も、一歩踏み出して勉強し始めてみてはいかがでしょうか。
以上、在宅ワークのデメリットのように越えなければならない課題がたくさんありますが、人生に何度も訪れるライフステージの変化に対応出来るのが在宅ワークでもあります。
なにか、一つでも在宅で請け負える仕事や分野があるとこの先、心強いのではないでしょうか。
悪質な依頼主につかまるな
インターネットの普及やクラウドソーシングの参入によって、幅広い年齢層に在宅ワークの雇用機会が進んできました。
アンケート回答からWebサイトのライター業務、Webデザイン系業務など、分野も様々です。
クラウドソーシングなどの仕事のマッチングサイトのような場では、企業のほかに個人で依頼をかける人も多く増えています。
個人のブログやWebサイトを充実させるために記事を外注するのですね。特に、個人との受託契約を結ぶ際には、雇用条件などよく調べて把握する必要があります。
場合によっては、依頼主が未成年といったケースもあり、給料未払いなんて最悪の事態も起こりかねません。
実際に、インターネットによるマッチングでのトラブルは絶えません。
依頼主も、引き受ける側も本名を伏せてニックネームを名乗り、交渉を進めるので注意が必要です。
また、依頼主とのトラブル発生の際の解決方法が非常に難しいケースが多いです。本名を伏せている場合や、連絡先がメールアドレスのみで、相手を特定することから先ず困難な場合があります。
第三者が介入しにくい雇用関係に、この場合も個人の責任が問われてしまうといった厳しい労働環境ということを覚悟する必要があります。
身体を壊しやすい
在宅ワークは、自由な時間と場所で仕事が出来る理想的な労働環境で、楽に仕事が出来そうなイメージですが、逆に納品期日に追われて根をつめたり、休憩なしで長時間労働をしてしまったりと、知らず知らずのうちに身体に負荷をかけてしまう場合があります。
すぐそばに、仕事仲間がいないのもあり、そんな無理のある働き方にも気付かずに、つい働き過ぎてしまい、身体を壊してしまうことがあります。
とくに、パソコン系のお仕事では、長時間のデスクワークによる首肩の凝り、腰痛をはじめ、目の疲れ、視力の低下など身体のいたるところに支障が出て来るでしょう。
上手に休憩時間を確保すること、仕事のペースや進み具合を把握しておくこと、納品期日までのタイムスケジュールをしっかりと付けておくことが大切ですね。
仕事に集中出来ない環境
自宅で作業をする在宅ワークは、ある程度の割り切りと仕事への集中力が必要です。家の中は、家族がくつろぐスペースと書きましたが、それは自分にとっても同じことですね。
居心地の良い空間が我が家ですから、この居心地の良い空間でいかに仕事に集中出来るかといったことが課題になってきます。
家にいれば、雑多に追われることもありますし、急な呼び出しを強いられ、仕事の邪魔になるような材料ばかりです。
また、疲れたらすぐ休める環境、なにか食べたくなったら食べられる環境は、仕事への集中力を欠きます。
ほどよく緊張感があり、ある程度プレッシャーがかかっている状態の方が、集中力が上がるのではないでしょうか。
自分が一番集中出来る場所やスタイルを確立出来ると良いですね。家の中がどうしても集中出来なければ、カフェや図書館など自分のベストな場所を探してみるのも良いでしょう。
時給単価ではない
在宅ワークのほとんどが、納品物に対する報酬によって成り立つために、時間給ではありません。納品までに、どれだけ時間を費やしても報酬は変わりません。
それは、どんなに修正依頼を受けて、なかなかOKをもらえなかったとしても同じ報酬です。会社勤務で言う残業手当がないと言っても良いでしょう。
在宅ワークは自分の好きな時間を充てて仕事が出来る半面、その作業に長時間かかっても残業手当などは発生しないことを認識しておきましょう。
自分が行った納品物に対する報酬しかもらえないので、時給単価の価値を上げるには、スキルをさらに上げるしかないのが現状です。
コツコツと仕事をこなしていくうちに、これまでの仕事が早く進められるようになったり、作業効率がいつの間にか上がっていたりします。
実績と経験を積み上げながら、地道にスキルを上げていくことで収入アップを図っていきましょう。
システム手数料の存在
これまでのツテや、企業とのつながりが全くない状態で在宅ワークを始める人にとって、仕事にありつける絶好の場がクラウドソーシングですね。
クラウドソーシングサイトには、多くの案件があり、仕事の幅も広く、高望みしなければすぐに仕事を見つけることが出来るでしょう。
しかし、仕事を斡旋してくれるサイトには、システム手数料を支払わなければならないといったルールがあります。
これは、各サイトによってルールが異なりますが、大抵のクラウドソーシングサイトではシステム手数料の存在があります。
ワーカーの作業報酬料から約10~20%のシステム手数料が引かれます。
例えば、システム手数料20%のサイトだとしたら、10,000円の仕事をして得た報酬額10,000円から2,000円がシステム手数料として引かれて、手元に入る報酬額は8,000円ということになります。
このように、仕事を仲介してくれた仲介料というのがシステム手数料ということです。
このシステム手数料に関しては、割り切って作業するほかなく、あとはクラウドソーシングを利用せず直接企業との契約を取る以外はありません。
Webサイト会社などとダイレクト契約が取れれば、このようなシステム手数料は発生しないことを知っておくと良いでしょう。