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専業主婦が再就職すべきタイミングとは?ブランクの解消方法とポイントを紹介!

「結婚や出産のタイミングで仕事を辞め、専業主婦として生活してきたけれど、子育てが少し落ち着いたからまた働きたい」という方は多いですよね。その時、「本当にまた働けるのか?」「就活が大変なのでは?」など不安に思う方も、やっぱり多いと思います。

今回は、私自身が採用担当にかかわっていた経験談、その中でも専業主婦の方の再就職についてご紹介します。「思っていたより、簡単かもしれない」「挑戦してみよう!」という気持ちになっていただけるのではないでしょうか。

目次

専業主婦からの社会復帰が難しいのはなぜ?

専業主婦が社会復帰するのが難しいとされる一番の理由は「ブランク」です。
もともと仕事をしていたとしても、出産や子育て、または介護などの事情で仕事から離れていた場合、その期間が長ければ長いほどブランクがネックとなると考えられます。
では、そのブランクが具体的にどのように影響するのかについて考えていきましょう。
これらの影響を理解し、クリアにしておけば、逆に社会復帰はそう難しくないと言えます。

◆スキルの問題

仕事を離れている間に、社会ルールの変化やIT技術の進化などにより、やり方が変化している可能性があります。
たとえ同じ業界や職場に復帰したとしても、離れている間に「浦島太郎」のような状況になっている恐れがあります。
また、それほど大きな変化がない業界だったとしても、仕事から離れている間にスキルがなまっていて、以前と同じようなスピードや精度でこなせないという可能性も考えられます。
これらのことを考えると、積極的に新しいスキルを身につけようとする努力や、腕を磨こうという気持ちを持つことが大切だと言えます。

◆コミュニケーションの問題

専業主婦から社会復帰をする場合、ある程度年齢も進んでいる状況だと思います。
上司が自分よりも年下である可能性が高く、違和感をもつ方もいるようです。
「年下のくせに」などという偏見を持ってしまうと、コミュニケーションに問題が出てくる可能性があります。
むしろ、年齢に関係なく、上司の指示には素直に従うといった気持ちが重要です。
実際に、子育てや介護を経験したり、専業主婦を経たからこそ得た知恵や知識もあることでしょう。コミュニケーションを円滑に行うことで、それらの経験を仕事に活かす機会も出てくるはずです。


◆会社の目標や体制に適応できるかという問題

子育てや介護などを理由に専業主婦になった場合、時間の使い方ややらなくてはいけない仕事などがあると思います。
会社にも当然。会社の目標やそれを達成すべく締め切りや納期、それから勤務条件が定められています。
専業主婦も大変ではありますが、納期や仕様は他社やお客様などに左右されることも多く、無理のあるスケジューリングとなることもありえます。
それらを、「無理です!」と投げ出すことなく、どう対応していけばいいか考えながら、適応していく努力が必要です。

専業主婦の再就職で重要なこと

専業主婦が再就職すると言っても、みな状況はそれぞれ違うでしょう。
子育てが理由で専業主婦になっていた方だとしても、子どもが幼稚園に入ったことをきっかけにして再就職するのか、小学生になったのか、中学生なのか、その年齢によって、まったく状況が異なるはずです。
幼稚園にあがったばかりとなると、まだひとりでこなせないことも多く、お迎えに行く必要もあるでしょうし、小学生の場合は、宿題などのサポートも必要です。
つまり、自分の状況を判断したうえで、その状況でも十分働けるような仕事を見極めることが重要と言えます。
パートなのか、正社員なのか、どれくらいの通勤時間でいけるのか、残業はあるのか・・・
職場や家族に迷惑をかけないよう、自分自身に過度のストレスがかからないよう、実際に働き始めたときのことを想定しながら仕事選びをするようにしましょう。

ほかにも、もうひとつ重要なことがあります。
それは、自分の状況に合わせるだけでなく、「好きなこと」「得意なこと」を見極め、選ぶことです。
状況に合わせることはもちろん重要ですが、仮に、「好きでないこと」、または「苦手な仕事」を選んでしまうと、長続きにしない可能性があります。
そう言うと、「わたしには得意なものなんてないわ・・・」という方もいるかもしれません。
しかし、飛び抜けたスキルを持っている方ばかりではありませんよね。
ちょっとしたこと、または、好きという気持ちがあれば良いのです。
話すのが好きであれば接客業に、パソコン相手に黙々とした作業が好きなのであれば事務業を目指すなど、自分の「好き」から仕事を絞ってみて下さい。
決して得意でなくても、嫌いでなければ、続けているうちに上達するはずです。

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仕事復帰することのメリット

仕事復帰することには、いくつかメリットがあります。
仕事復帰に前向きになれない、または迷っている方もいらっしゃることと思いますので解説していきます。

◆収入が増える

仕事をすると収入を得ることができます。
当然、家計全体の収入が増え、経済的に余裕が生まれることとなります。
子育てには教育費が意外にかかるものですが、収入が増えれば、子どもにプラスαの習い事をさせてあげることができたり、将来の備えとして蓄えたりすることもできます。
もちろん、ちょっと贅沢な食事をするなど、日々に潤いをもたらすことも可能です。
さらに、経済的に余裕が生まれると精神的にも安定すると言えるでしょう。

◆社会との繋がりが広がる

専業主婦であった場合も、子どもの通う学校や習い事を通じて、ほかのママと知り合う機会はあります。
しかし、仕事復帰をすると、同僚、取引先と一気にその関係が広がり、社会との繋がりをより感じることができます。
また、仕事をすることで、政治や経済といった世の中の動きに興味が湧き、視野が広がるといっったメリットもあります。

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◆自己肯定感や前向き度がアップ

専業主婦の仕事は、生活面を支えるといった基本的な労働が多く、また給与が発生するわけではないため、他の人から「当たり前のこと」として評価されにくい性質があります。
なかには、自分でさえ「わたしは何もやっていない」などと感じてしまい、自己肯定感が低い方もいます。
仕事復帰をすると自己肯定感が向上し、ますますやる気もアップするという好循環が生まれます。また、外からの刺激もあり、自分から積極的にライフスタイルを充実させようという前向きな気持ちも生まれます。

やっておきたい準備とは?

具体的に仕事復帰を考え始めた方が知っておきたいのは、“やっておきたい準備”についてです。
スムーズに仕事をスタートさせるためにも、漠然とした不安を取り除くといった意味でも、とても重要な作業となります。

◆子どもに関するサポート体制を確認

仕事復帰を考えた方は、幼稚園に入園、または小学校に入るなど、その人なりに一区切りついた方がほとんどでしょう。
たしかに、子どもの手が離れる時間帯ができれば、その間に仕事ができると言えます。
とはいえ、急な発熱などで幼稚園や小学校、学童に行けないときがありますので、対策をたてておくことが必要です。
一般的には、両親、地域のファミリーサポート、病児保育などがあります。
そして、連絡先や料金、預け方法、利用する優先順位をあらかじめ一覧にしておくと、急な発熱にも慌てず対応できます。

◆事前に勉強をしておく
仕事復帰前に業務に関する勉強や練習をしておくこともおすすめです。
パソコンを使う事務であれば、タイピングから、関数、ビジネス文章の作成など、基本操作や作業をやってみると良いでしょう。
また、もしやりたいことがあれば、そのための資格取得の勉強をスタートすることもおすすめです。

◆通勤シミュレーションをしておく

実際に通勤するようになった場合を想定し、シミュレーションすることもおすすめです。
混み具合の確認も含め、雨天時の通勤にも無理がないかなど想像しながら、実際に朝早く起きて会社にまで行ってみるといったことです。
子どもがまだ小さい場合、準備に手間取り、思ったように家を出られない可能性も高いです。
とくに、お子さまがまだ小さく、保育園に預けて働くなんて方は、保育園に連れて行き、そのあと職場に向かうところまで実践することをおすすめします。
距離が近く、歩いていけると想定していたものの、実際には途中に公園など子どもの興味が引かれるものがあり、想定時間内にたどり着けないなんて恐れがあるためです。

専業主婦が、離職前に培った社会人スキルは大きく評価される

再就職するにあたって、資格や免許など新たに取得しなければいけないと思い込んでいる方がいらっしゃるかもしれません。確かに、即戦力につながる資格は「無いより、有ったほうがいい」ですが、「無くても」再就職はできます。

なぜなら、専業主婦の方は結婚するまでの期間に、社会人としてのマナーやスキルを身につけていることが多いからです。例えば、今、30代前半の方で結婚するまで5年間働いていたとします。「電話にでる」「電話をかける」「メールの送受信」などの連絡は、会社ごとにルールや慣習があり、それらにのっとって行うことは知っていますよね。フォーマットがない場合でも、失礼のないやり取りができる方が多いでしょう。

「え?そんなこと?」と思われるかもしれませんが、新卒の方の中には、電話やメールでのやり取りを行うのが難しい人が混じっています。新卒を採用すると、一から社会人としてのマナーを覚えてもらうための講習を行う企業は多いですよね。

一度仕事を辞めていても、社会人としてのマナーを失っていない専業主婦を雇用すると、それだけで雇う側はずいぶんと助かるというわけです。

専業主婦の再就職成功のために覚えておきたいポイント~雇用形態にこだわらない~

絶対に正社員として再就職したいと考えている方がいらっしゃいます。育児と両立させながら正社員として働きたいと思うこと自体は、全く問題ありません。ただ、その選択肢以外を考えたことがないということなら、一度正社員以外の働き方も調べてみることをおすすめします。

派遣社員のなかでも、「パートタイム型派遣」は、雇用形態はフルタイムの派遣社員と同じですが、短時間で週3~4日程度の勤務です。子育て中の女性が利用するのに便利な働き方といえるでしょう。

働く時間は短いぶん、収入は高くありませんが、無理をすることは少なくてすみます。子育てをしながら正社員として働く前に、この働き方で経験を積むのもひとつの手です。超短時間勤務は、より短い勤務となります。

子育てに一段落したといえない状態でも、週1日2時間程度働けそうなら挑戦してみるのがおすすめです。ブランクが長くなることが不安な方は、この働き方でブランク期間を短縮させるのもよいでしょう。ブランク期間を短縮でき、経験も積むことができる働き方です。

このように色々な働き方を考え、自分の希望が定まってきたら、履歴書を用意します。通過すれば面接となりますが、その前に下記の9.再就職する前に「働く」人の常識感覚を取り戻そうを一読していただけると幸いです。

再就職する前に「働く」人の常識感覚を取り戻そう

結婚前や出産前に働いていた頃、結婚や出産を経て働いている先輩のなかに「ちょっと感覚の違う人がいる」と感じたことはありますか? 

もし、そういった感覚を持ったことがある方は「自分がそうならないように」すればよいわけです。一度も「あれ? ちょっとずれてるかも?」といった方を見かけたことがない方は、下記を参考にしてみてください。

「再就職する理由を、履歴書にどう書きますか?」「面接でどう伝えますか?」

ママ友と「そろそろ子育ても落ち着きそうだし、働きはじめたいんだよね」と気軽に話せることであっても、場面が変わるとかなり言葉に気を使う必要があります。

さすがに履歴書に「子育てが一段落したので、社会復帰したい」といった文章を書かれることは少ないのですが、話し言葉を使う面接の場面で「子育てが一段落したから」「家族に迷惑をかけない範囲で」といった言葉を使われる方がいらっしゃいました。

女性として言い分はよくわかります。けれども、このような発言は、周囲の人から労働意欲が低いと捉えられがちです。男性社員だけでなく、子育てをしながらハードワークをこなす女性社員からも、そういった発言をする方は評判がよくありませんでした。

雇用する側は、仕事の能力を求めているだけでなく、職場にあてはまる能力を求めますよね。自分の家庭の事情を優先して、休みや遅刻、早退を主張する方がマッチする職場はあまりありません。休みや遅効、早退はやむを得ない場合があります。そのときに、伝え方を工夫して、他の仲間の勤労意欲を削がないように気を使える人でいることが大切です。

再び働き始めると、この感覚は自然に戻ることが多いのですが、再就職活動をスタートした直後の方は戻りきっていないことがあるようです。自分の発言は、会社の中に入ったときに問題ないものであるかどうか気にするようにしておきましょう。

志望動機をどう書いたらいいかわからない!専業主婦が再就職のために履歴書を書くときのポイント

再就職する理由を改めて履歴書に書くのは、簡単なようで難しいですよね。「子育てに一段落したから」という理由を、履歴書に書けるように変化させてみましょう。

「子育て期間中に、再就職するときに備えFPの勉強をすすめてきました。」と経理事務経験のある方が書くと、かなり説得力のあるフレーズと言えます。マイナスと捉えられることのあるブランク期間を、プラスに見てもらえるようにするわけです。

事務の経験がない、前職が営業の方なら「コミュニケーション能力を活かした営業経験を踏まえ」といったフレーズを加えてみましょう。未経験者の再就職という側面ではなく、営業経験者という面にクローズアップさせる文章にするわけです。

新卒の就活の際にも経験してきたことですが、マイナスに見られそうなポイントも目線を変えるとプラスに見てもらえるようにすることはできます。例えば、子育て中に自分が得た体験をプラスするのも素敵な履歴書です。子どもに関わる商品・サービスを扱っている会社ならより、育児経験はプラスとなります。

何も考えずに、あちこち応募して、がっかりする体験が多いのは大変ですが、悩みすぎると前に進めません。フルタイムで働くのが無理そうなら、時短勤務。いきなり正社員で働くのが大変そうなら、派遣。今の女性は、多くの選択肢から仕事を選ぶことができます。

毎月どのくらいの収入が必要なのか。どのくらいの時間働けるのか。それらを考えあわせて、自分の生活になるべくあった仕事を選びましょう。

パソコンのスキルに自信がない…… WordやExcelはやっぱり必須?

「Wordならなんとかなるかもしれないけれど、Excelは普段使わないのでほとんど忘れてしまった」という話をよく聞きます。「パソコンのスキルに自信がないから、Excelの復習をしてから就活を使用と思う」と、パソコン教室へ通う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、パソコンスキルと仕事内容があまり関係ない職種に就職する場合は、Excelを使えなくても問題ありません。事務や経理を希望されている方以外は、わざわざパソコン教室へ通わなくてもよいかもしれません。

例えば、専業主婦の方に人気のある「医療事務」はほとんどパソコンを使いません。使うのはレセコンです。次項で、再就職を考えている方から人気のある医療事務についてご紹介します。

専業主婦の再就職先に人気の「医療事務」とは?

医療事務は、病院で患者様の応対を行いながら、医療費の計算を行う仕事です。医療事務に特化した派遣業を営む方は「事務職のなかで、唯一、医療事務はコミュニケーション能力の高さが重要でしょう」という話をされていました。

医療事務だけが、コミュニケーション能力を必要とするという話は極論ですが、確かに「お客様」である患者様と接する仕事なのでコミュニケーション能力はかなり重要視されます。例えば、採用面接でパソコンを使う能力は低くても、これから覚えてもらうという方向で話は進みます。しかし、敬語が使えない方や、わかりやすく丁寧に説明できない方は、2次選考に進むことはあまりありません。ただ、医療事務の仕事は大病院とクリニックでは随分異なります。

大きな病院では医療事務の仕事も細分化されています。そのため、部署によって必要な社交性やパソコンスキルの度合いが異なるのです。しかし、クリニックでは「人当たりの良さ」が、かなり重要です。医療事務の仕事内容は、病院の規模によって異なりますので、大きな病院と個人病院にわけてご説明します。

クリニックの医療事務

個人病院の医療事務は、病院に関する事務作業全てを行う場合や、窓口業務のみを行う場合など、院長の考え方でかなり働き方が変わります。

勤務時間についても、大病院よりも勤務先によってかなり異なります。医療事務の勤務時間は「病院の受付時間より15分程度早め」から「診療が終わるまで」です。そうすると、午前の診察だけなら拘束時間は長くありませんが、夕方の診察を終えるまで働くとかなり長くなります。

個人病院で医療事務が1人というところでは、「午前3時間+夕方3時間」という働き方をしなければいけません。この働き方に慣れた主婦の方から話を聞くと「朝働いて、休み時間に病院から家に帰る途中で買い物をして、家に帰って家事をしながら一休みできるから、長い昼休みは好き」ということでした。けれども「長い昼休みを持て余してしまう」方もいらっしゃいます。

医療事務が1人の病院に限らず、午前と夕方の診察の間を長い休憩時間とされる場合もあります。朝8時半~12時半、16時~19時半など朝晩働き、昼間が休憩です。自分はどういった働き方が向いているのかも考えてみましょう。

医療事務のスタッフ数をある程度確保している病院では、「朝早く出勤し夕方までの勤務」と、「午後から(または、午前の遅い時間)出勤して夜の診察の最後まで働く勤務」があり、シフト制になっていることがあります。

シフト制で働く場合は、朝8時半~17時半まで働く早番と、朝11時~20時まで働く遅番などに別れます。毎回、早番で勤められるのなら問題ないけれど、夜20時まで働く日があるのは困るという方や、朝早いのは子どもを送り出す時間を考えると難しいなどあると思います。そういう方は、毎日早番だけや遅番だけのスタイルで働ける医療事務の仕事もありますので募集要項をチェックしてみてください。

拘束時間と働き方は病院によって違います。個人病院で医療事務を希望されるときは、気を付けて募集要項を確認してください。

クリニックは、医療事務の資格が無くても応募できることがよくあります。例えば、無資格であっても、小児科や産婦人科では子育て経験がある女性を歓迎する傾向にあるからです。

また、パソコンのスキルは、簡単な入力さえできればそれほど問わない場合もあります。患者様への心遣いが病院の評判につながり、病院の経営にまで関わるからです。「医療事務としてのスキルは働きながら覚えてもらえばいい。人柄で採用を決定する」という考え方の院長もいます。

大きな病院の医療事務

大学病院や三次救急病院などで働いている医療事務の方は、派遣社員として勤務している方のほうが正社員よりも多いことが一般的です。病院の正社員として働かれている方ももちろんいらっしゃいますが、大学病院といった大病院の医療事務は正社員募集がとても少ないので、求人を探すのは少し難しいでしょう。そこで、今回は派遣社員として大きな病院で働くケースについてご説明します。

医療事務の勤務時間帯は、8時半から17時半までの9時間(昼休み1時間)に設定されていることが一般的です。一般的な会社員と同じですね。残業もほとんどありません。ただ、毎月レセプトの時期は、部署によって残業があります。

仕事内容は、外来受付や外来会計、入院受付、入院会計など、どこに配属されるかで異なります。給与は、個人病院よりも低めに設定されることが一般的です。だいたい、時給850~950円程度だと思っておくとよいでしょう。

しかし、医療事務のスペシャリストになると話は別です。医療事務の資格を持ち、外来会計や入院会計などのレセプトを行える、高い能力を有している方は、時給3,000円以上の契約で働いていることもあります。このような高い時給で医療事務専門として働いている方は、医療事務に特化した派遣会社と契約していることが多いようです。

一般の募集で申し込んでも、時給3,000円以上の契約はあまりありません。医療事務のスペシャリストを目指す方も、最初は時給1,000円以下の契約からスタートすることになるようです。

大病院の医療事務は、医療事務に関する資格と経験を重視する傾向にあります。無資格の場合、就職は難しいかもしれません。ただ、無資格であっても採用されるケースはあります。英語や中国語の会話ができる方は、病院に就職しやすい場合があるので、それについては6.英語や中国語などのスキルがあると、医療機関に採用されやすい?でご紹介します。

英語や中国語などのスキルがあると、医療機関に採用されやすい?

また、英語や中国語などのスキルがあると医療事務の資格や経験がなくても採用されやすい病院やクリニックもあります。患者様が海外の方が多い場合、語学ができる病院スタッフは即戦力となるからです。

医療事務の資格を取得していないけれど、病院で働いてみたいという方は履歴書に持っている語学の資格はしっかり記入してください。また、面接の際にもアピールしましょう。

海外から訪れ日本の医療機関を受診する方は増加傾向にあります。また、日本に住んでいるけれど、まだ日本語で身体の状態を伝えるのは難しいと感じる患者様は、常に一定数いらっしゃいます。

英語や中国語などのスキルが高い方は、自分が得意とする語学を使って患者様を助け、働きながら医療事務の経験を積むことができます。働きながら学びたい方に、ぴったりですね。

ここまでは医療事務に関する再就職事情をご説明しました。次項では、一般事務や経理を希望する方に再就職事情をご説明します。

事務に再就職するのは難しい?

事務は、デスクワーク中心で時間の融通も利きやすく、育児と両立させやすい仕事のひとつです。また、医療事務と違って「未経験」で応募する方はあまりいらっしゃらないと思います。結婚や出産前の頑張りがそのまま反映されやすい職種で、主婦の方の再就職先として人気があります。

しかし、希望者は多いのですが、事務職の求人数は減ってきていると言われています。また、求人はあっても、募集要項のレベルも自然と高くなりがちです。 

エクセルやワード、パワーポイントなどマイクロソフトオフィスを高いレベルで使いこなせる方は、それを履歴書に必ず書くようにしましょう。「MOS」は、世界共通の公的な資格です。パソコンを使う職種に再就職したい方は、とっておきたい資格といえるでしょう。

営業事務を目指す方は、経理事務や貿易事務ほど特別な資格を持っていなくても、再就職しやすい事務と言われています。お客様と直接接する機会もある事務なので、ビジネスマナーが重要です。昔覚えたビジネスマナーを復習しておきましょう。また、営業担当と連携をとって動く仕事なので、コミュニケーション能力が重要視されます。

経理は、簿記2級以上が経理の応募資格となっているのを見かける方が多いのではないでしょうか?以前取得していらっしゃる方は有利ですね。まだ取得していない方は「日商簿記検定試験」は受けておくほうがよい資格といえるでしょう。経理事務の再就職したい場合は、簿記2級以上、それにプラスしてFPや税理士の資格を持っておくと安心です。

貿易事務の経験がある方は、語学の力を離職前と同じレベルかそれ以上にしましょう。そして、貿易実務検定を受けておくと再就職しやすくなります。

事務職は、専業主婦が再就職に選ぶ一番多い職種ですが、事務職の仕事自体は減っています。事務のスペシャリストを目指す意気込みで受けるくらいでよいほどです。けれども、雇用形態にこだわらなければ、高いハードルも比較的越えやすいものになるかもしれません。次項で、専業主婦が再就職を成功させるためのポイントをご紹介します。

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