ハローワークで在宅ワークの仕事の求人情報は探せるの?応募のポイントや職種一覧も紹介
近年、働き方の多様性が注目を集めるなかで、在宅ワークへの関心はますます高まっています。自分のペースで仕事を進められる、通勤が必要ないといった点は魅力的ですよね。しかし「在宅ワークの探し方がわからない」「ハローワークでも見つかるの?」といった疑問を持つ人もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、公的な機関であるハローワークでも在宅ワークを探す方法や活用する4つのメリット、注意点などを詳しく解説します。ハローワークの活用方法を知ることで、在宅ワークへがより身近なものになるかもしれません。ぜひ参考にしてください。最後に、在宅ワークに特化したおすすめの求人サイトも紹介しています。
ハローワークにも在宅ワーク求人はあるのか?
ハローワークは地域の雇用を支援する公的機関として、幅広い求人情報を提供しています。そのなかには、在宅勤務やテレワークといった働き方に対応した求人も含まれます。以前は在宅ワーク可能な求人の数は多くありませんでしたが、働き方改革や近年の社会情勢の変化に伴って在宅勤務を導入する企業が増加し、ハローワークでも在宅ワーク求人を見つけやすくなりました。
求人数は時期や地域によって変動しますが、根気強く探すことで希望に合った仕事を見つけられるでしょう。
ハローワークを活用する4つのメリット
求人を探す方法はいろいろありますが、ハローワークを活用する主なメリットは次の4つです。
- 窓口の職員に相談できる
- 条件が合わなくても交渉してくれるケースがある
- 求人紹介だけでなく面接や選考対策もしてくれる
- 地元の求人が豊富
それぞれ解説します。
1.窓口の職員に相談できる
ハローワークを利用する大きなメリットの一つは、職員に直接相談できる点です。一般的な求人サイトでは、掲載されている情報をもとに自己判断で応募する必要がありますが、ハローワークでは自分の希望やスキルに合った求人を職員が探してくれます。
特に在宅ワークに関する不安や疑問がある場合、専門知識を持った職員にアドバイスを受けることで、より適切な求人選びが可能となるでしょう。「どのような業種が向いているのか」「求人票のどこを注意して見るべきか」といったポイントも説明してくれるため、初めて在宅ワークに挑戦する人にもおすすめです。
2.条件が合わなくても交渉してくれるケースがある
ハローワークでは、求人情報に記載されている条件が必ずしも固定ではないケースがあります。例えば「週5日勤務」と書かれていても、職員が企業側と交渉して「週4日でもOK」など柔軟に対応してくれることも。
在宅ワーク可能な求人に関しても「一部出社が必要」といった条件が記載されているケースもありますが、職員を通じて交渉することで、完全在宅に変更できる可能性もあります。個人での交渉が難しい場合でも、ハローワークを通せばスムーズに話が進むことがあるため、積極的に活用するとよいでしょう。
3.求人紹介だけでなく面接や選考対策もしてくれる
在宅ワークの面接はオンラインで実施するケースも多く、対策を事前に準備することが大切です。ハローワークでは求人紹介だけでなく、面接対策や職務経歴書の作成支援などもしています。
オンライン面接に苦手意識を持っている人にとって、ハローワークのサポートは心強い味方となるでしょう。また企業によっては、ハローワークを通じて応募することで、選考が有利に進む場合もあります。
4.地元の求人が豊富
ハローワークは、地域に密着した求人情報が豊富です。特に中小企業や地元企業などの求人は、ハローワークにしか掲載されていないケースも少なくありません。在宅ワークでも、地元企業とのつながりを持ちたいという人にとって、ハローワークは貴重な情報源となるでしょう。
「地元で在宅の仕事があればいいんだけど……」と考えている人は、ハローワークの求人情報をチェックしてみてください。意外な出会いがあるかもしれません。
ハローワークで在宅勤務・テレワーク可能な求人を検索する方法
ハローワークで在宅ワークの求人を探すには、オンラインの「ハローワークインターネットサービス」を活用する方法と、直接窓口で相談する方法の2つがあります。オンラインでは「在宅勤務」「テレワーク」といったキーワードで検索し、詳細な条件を設定することで、希望に合う求人を見つけやすくなります。
窓口で探す場合は、職員に希望条件を伝えることで一般の求人サイトには掲載されていない非公開求人を紹介してもらえることも。また企業の求人情報に「リモートワーク可」の記載がなくても、職員が企業と交渉して在宅勤務の可能性を探ってくれることもあるため、気になる求人を見つけたら直接相談するのも有効な手段です。
ハローワークで探せる!在宅勤務・テレワーク可能な職種一覧
ハローワークでは、さまざまな職種の在宅勤務・テレワークの求人が掲載されてます。ここでは、代表的な職種を6つ紹介します。
- エンジニア・プログラマー
- カスタマーサポート
- 事務
- Webライター
- Webマーケティング
- Webデザイナー
それぞれ見ていきましょう。
1.エンジニア・プログラマー
情報技術(IT)分野の専門家であるエンジニアやプログラマーは、在宅勤務との相性が良い職種です。インターネット環境とパソコンがあれば場所を選ばずに業務を遂行できるため、多くの企業で在宅勤務が導入されています。具体的な業務内容としては、ソフトウェア開発、システム構築、Webサイト制作などが挙げられます。
2.カスタマーサポート
カスタマーサポートの仕事も在宅勤務に適した職種の一つです。企業の製品やサービスに関する問い合わせ対応を電話やメール、チャットなどで行います。マニュアルが整備されていることが多く、未経験でも挑戦しやすいのが特徴です。
また、最近ではAIを活用したチャットボットの補助業務などの対応を求められるケースも増えています。柔軟な対応力やコミュニケーション能力が求められるため、接客経験がある人に向いているでしょう。
3.事務
以前は在宅勤務が難しいといわれていた事務ですが、クラウドサービスの普及によって自宅にいながらデータ入力や資料作成、経理業務などの業務を遂行することが可能となりました。
Excel、Word、PowerPointなどの基本的なパソコンスキルがあれば応募可能な求人も多く、事務経験者にとっては参入しやすい職種といえます。未経験から始められる求人も掲載されていますが、正確性やスピードが求められるため細かい作業が得意な人に向いているでしょう。
4.Webライター
企業のWebメディアやブログなどに掲載する文章を作成するWebライターも、在宅ワークの代表的な職種です。インターネット環境とパソコンがあれば、場所を選ばずに仕事ができるため、正社員やパートとしてではなくフリーランスとして活躍している人も多くいます。
文章力だけでなく、リサーチ能力や情報の整理能力も必要とされるため、ライティングのスキルを磨くことで選考を通過しやすくなるでしょう。特定の分野(例:美容、IT、金融など)に特化していると、高収入を得やすいです。
5.Webマーケティング
Webマーケティングの分野でも、在宅ワークの求人が増えています。SEO対策、SNS運用、リスティング広告の管理など業務内容は幅広く、専門的なスキルが必要とされますが、研修制度が充実している企業もあり未経験からでも挑戦可能です。
6.Webデザイナー
Webデザイナーは、WebサイトのデザインやUI/UX設計を担当する仕事です。IllustratorやPhotoshopなどのデザインツールを使用し、企業のサイトやECサイトのデザインを作成します。
在宅で働く場合、クライアントや開発チームとのコミュニケーションがより重要になるため、オンラインでのプレゼンテーション能力やプロジェクト管理能力も必要です。
ハローワークで求人選びに失敗しないためのポイント4つ
「ハローワークにはブラックな求人しかない」という話を聞いたことがある人もいるでしょう。確かにハローワークは企業が無料で求人を掲載でき、審査も厳しくないため、他の求人サイトに比べるとブラックな求人が多い傾向にあるかもしれません。ここでは、ハローワークで求人を探す際、失敗しないためのポイントを4つ紹介します。
- 条件や業務内容をしっかり確認する
- 極端に報酬が低いまたは高い案件は避ける
- ハローワーク職員に聞く
- 常に求人掲載している企業は要注意
それぞれ解説します。ぜひ参考にしてください。
条件や業務内容をしっかり確認する
給与や勤務時間に目が行きがちですが、他の条件や業務内容もしっかり確認しましょう。求人票に記載されている業務内容が曖昧だったり、具体性に欠けていたりする場合は要注意。例えば「在宅ワーク可能」と書かれていても、実際にはどの程度在宅で働けるのか、出社が必要な日数はどれくらいなのかなど、詳細を確認することが大切です。
また、業務に必要なスキルや経験についても確認しておきましょう。「Excelの基本ができていれば大丈夫」と書かれていても、実際にはマクロの作成が必要だったり、高度な関数の使用が求められたりする場合もあります。自分のスキルと求められるスキルにミスマッチがないか確認しましょう。
仕事内容が不明瞭な求人に応募すると「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりかねません。不明点があれば、直接企業に問い合わせるか、ハローワークの職員に相談すると安心です。
極端に報酬が低いまたは高い案件は避ける
市場相場に対して極端に低い報酬の求人は、労働環境が悪い可能性が高いです。逆に、相場に比べて高すぎる報酬を提示している求人は、何らかのリスクが潜んでいることもあります。「未経験歓迎・高収入」などのうたい文句には注意し、給与の内訳や手当の詳細を確認しましょう。相場と比較しながら慎重な判断が大切です。
不安に感じたら、同じ職種の他の求人と比較してみるのもよいでしょう。ハローワークの職員に「この職種の一般的な報酬相場はどれくらいですか?」と聞くのもおすすめです。
ハローワーク職員に聞く
求人情報について疑問点があれば、ハローワークの職員に遠慮なく質問しましょう。職員は、日々多くの求人情報を扱っているプロです。求人票には書かれていない情報や企業の評判など、貴重な情報を教えてくれる可能性があります。
例えば「この企業、離職率が高いと聞いたけど本当ですか?」「今のスキルで応募は可能か」といった質問でも、丁寧に答えてくれるはずです。疑問点を解消してから応募することで、トラブルを防げます。
常に求人掲載している企業は要注意
ハローワークで同じ企業の求人が、常に掲載されている場合は注意が必要です。何度も求人を出しているということは職場環境や待遇に問題があり、すぐに辞めてしまう人が多いのかもしれません。
「この企業の求人、いつも出ているな」と感じたら、その理由を探ってみましょう。ハローワークの職員に「この企業の求人が頻繁に出ている理由はわかりますか?」と質問してみるのもおすすめです。場合によっては、企業の評判や過去の求職者の声を教えてくれるかもしれません。
また、求人情報サイトやSNSで企業の評判を調べてみるのも一つの方法です。「在宅ワークなのに、頻繁に出社を求められる」「業務量が膨大で、プライベートの時間がまったくない」といった口コミがないか、チェックしてみましょう。
ただし、企業の成長に伴って常に人材を募集している場合もあるので、一概に悪い企業とは限りません。「常に求人を掲載している=ブラック企業」と決めつけず、気になる求人は徹底的にリサーチしましょう。
在宅ワークに向いている人の特徴5つ
在宅ワークは時間の自由度が高く、通勤の負担もないため、多くの人が魅力を感じる働き方です。しかし、誰にでも向いているわけではありません。ここでは、在宅ワークに向いている人の特徴を5つ紹介します。
- 自宅に仕事環境が整っている人
- 自発的に行動を起こせる人
- 計画性のある人
- 1人でもモチベーションを維持できる人
- 責任感の強い人
それぞれ解説します。一つの目安として参考にしてください。
1.自宅に仕事環境が整っている人
集中して仕事に取り組むためにも、仕事環境を整えることが大切です。静かなスペースが確保できない、ネット環境が不安定、パソコンのスペックが低いといった場合、業務の効率が落ちてしまう可能性が高いでしょう。
専用のデスクを設置して家族と共有しないパソコンを用意するなど、仕事とプライベートを明確に分けられる環境が理想的です。また、オンライン会議に対応できるWebカメラやヘッドセットなども、仕事の効率を上げるために有効です。どうしても自宅で最適な環境が確保できない場合は、個室型のコワーキングスペースを利用するのもよいでしょう。
2.自発的に行動を起こせる人
在宅ワークでは上司や同僚の目が届きにくいため、自己管理能力が大切になります。自分で仕事のスケジュールを立てて期限を守り、必要に応じて周囲に連絡を取るなど、自発的に動ける人は在宅ワークに向いています。
誰かに言われなくても自分で考えて行動できる、疑問があれば自分から質問できる人は、在宅ワークで活躍できる可能性が高いでしょう。また新しい課題に直面した際も、自ら解決策を探る姿勢が求められます。
在宅ワークでは「今日は何をすべきか」「この仕事の優先順位は?」といったことを、常に自分で判断する必要があります。「自分で考えて行動するのは苦手」という人は、在宅ワークを始める前に、自己管理能力を磨くトレーニングをしてみるのもよいでしょう。
3.計画性のある人
在宅ワークでは、自分で仕事の計画を立て実行する能力が求められます。日々のタスク管理から長期的なプロジェクト管理まで、計画性を持って取り組める人が向いているでしょう。
例えば、1日の始まりに「今日やるべきこと」リストを作成し、優先順位をつけて取り組む、週の始まりに週間計画を立てて締め切りや重要なミーティングを確認するなど、短期的・長期的な計画を立てて仕事を進められる人は、在宅ワークで優れたパフォーマンスを発揮できる可能性が高いです。
4.1人でもモチベーションを維持できる人
在宅ワークは基本的に1人で作業を進めていくため、孤独を感じやすい環境です。周囲の目がないぶん、モチベーションを維持するのも難しい場合があります。「誰かに見られていないと、サボってしまいそう」という場合、在宅ワークは向いていないかもしれません。
一方で「自分の成長のために働いている」「この仕事を通じて社会に貢献したい」といった内発的な動機を持っている人は、在宅ワークでも高いモチベーションを維持できる可能性が高いです。また、自分なりのモチベーション維持法を持っている人も、在宅ワークに適しています。
例えば「朝に散歩してから仕事を始める」「1時間集中して働いたら5分間のリフレッシュタイムを取る」といった、自分なりのルーティンをつくることで、モチベーションを維持しやすくなります。1人でもがんばれる自信がある人は、在宅ワークでも力を発揮できるでしょう。
5.責任感の強い人
在宅ワークでは、自己管理能力と並んで責任感も大切です。期限を守る、質の高い仕事を提出する、チームメンバーとの約束を守るなど、さまざまな場面で責任感が問われます。
「任された仕事は必ずやり遂げる」「チームの一員として、自分の役割を果たす」といった意識を持っている人は、在宅ワークに向いているでしょう。また問題が発生した際に、自ら素早く報告・連絡・相談ができる人も、責任感が強いといえます。
在宅ワークでは上司や同僚の目が届きにくいからこそ、より高い責任感が求められます。「誰も見ていなくても、自分の仕事に誇りを持って取り組める」という人は、在宅ワークとの相性が良いでしょう。
ハローワーク以外にも!在宅ワーク求人を探せるおすすめサイト3選
ハローワーク以外にも、在宅ワーク求人を探せるサイトはあります。おすすめは、次の3サイトです。
- CXO Works(シーエックスオーワークス)
- ママワークス
- ReWorks(リワークス)
それぞれの特徴を解説します。
CXO works(シーエックスオーワークス)
引用:CXO works
「CXO works(シーエックスオーワークス)」は、フルリモートの案件に特化した求人サイトです。専門性の高いスキルが求められる案件が多く、経営層の立場に近い仕事にチャレンジしたい人におすすめ。
副業OKの案件が豊富なため、現在の仕事を続けながら在宅ワークに挑戦したいと考えている人にも最適です。
ママワークス
引用:ママワークス
スキマ時間を活かせる案件が豊富な求人サイトを探しているなら「ママワークス」がおすすめ。子育て中の主婦(夫)向けに作られたサイトで、時間も場所も自由な案件が中心のため、理想のワークスタイルを叶えたい人におすすめです。
さまざまなレベルの案件が豊富に掲載されているため、自分にぴったりの在宅ワーク案件が見つかるでしょう。
ReWorks(リワークス)
引用:ReWorks
正社員への転職を目指すなら「ReWorks(リワークス)」をご活用ください。フルリモート可能な正社員求人に特化しており、希望条件の仕事を効率的に探せます。プロによる無料のキャリアカウンセリングなどサポートも充実しており、始めての転職活動でも安心です。転職に関するお役立ち情報も満載のため、情報収集にも使えます。
まとめ
ハローワークでも、さまざまな在宅ワーク求人を見つけられます。エンジニアからWebライター、カスタマーサポートまで職種は幅広く、経験や希望に応じて選択可能です。求人を探す際はハローワークの職員と相談しながら、業務内容や条件をしっかり確認することがポイント。
また在宅ワークを始める前に、自身の適性や家庭環境なども考慮しましょう。求人情報は生物といわれるほど頻繁に入れ替わるため、気になる求人があれば早めに職員へ相談するのがおすすめです。