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働くママを子供はどう思うか

公開日: 2016.08.23
最終更新日: 2020.04.17

働くママを子供はどう思うか

■ライタープロフィール■

東京都在中。夫、私、4歳(年中)長男、0歳長女の4人家族。扶養範囲内で週3日のパート外勤と在宅ワークをかけもち。現在は育休中のため、在宅ワークのみを行う。

仕事を始めたい。でも、子供に対して罪悪感を感じていませんか?

キャリアアップのため、家計のため、または社会との接点を持ち続けるため、、、仕事をする理由は十人十色です。

しかし、子育てをしながら仕事を始めるときに「子どもとの時間が減るのではないか、そのために子供に寂しい思いをさせてしまうのではないか?」と、子どもへの罪悪感を持ってしまうことはありませんか?

私自身も同じ経験をしました。4年前、在宅ワークをはじめる時には、0歳の息子を区のファミリーサポートの方(*1)に預けて、自宅の別室で2時間みてもらいました。また2年前、外勤の仕事をはじめた時には、泣いている2歳の息子を初めて保育園に預けました。どちらの時も同じように「一緒にいれなくてごめん、寂しい思いをさせてごめんね」と心が痛んだのを覚えています。

ママが働くことで子どもに与える影響

妊娠・出産をしていざ会社復帰!というママが気になるのは
【自分が働きに出ることで子供に悪影響がでないか…】
ということだと思います。ひと昔の子育てだったら「子どもが小さいうちは家にいて当然」というのが一般的でしたのでまだ生後1歳未満の子どもを保育園に預けると聞くと「かわいそう」という人がいます。
「私が子どもたちと毎日寄り添う方がいいのか?」
「でも仕事を諦めたくない…。」
そんな思いに挟まれて悩んでいるママは多いと思います。ですが、果たして本当に「かわいそう」なのでしょうか?

ここに名古屋大学出版会/服部祥子・原田正文さんらが発表したレポートによりますと、「母親の就労の有無や就労形態は、子どもの心身発達のどの面についても差をもたらさない」という結果から【母親が働くことによる子どもへの悪影響は特に見当たらなかった】ということです。さらに【独立心が高い子どもの母親は働いている】という結果も出ています。これらを読んでいただくと、働いて子どもを保育園に預けるということに対しても“罪悪感”はなくなるかと思います。
※この調査は生後4カ月から小学校入学までも6回、5,000人の子どもの定期検診を行い、心身の発達状況を追跡研究した『乳幼児の心身発達と環境‐大阪リポートと精神医学的観点』をもとに出た結果をご紹介しています。

ママが働くことのメリット

ではママが働くことで子どもにはどんなメリットがあるのでしょうか?

◆収入がある
働くママと専業主婦のママの生涯賃金が1億円の差があるという話があるそうです。そして、出産から22年間(誕生~大学卒業まで)にかかる子どもの養育費は1人当たり平均総額約1,640万円です。子どもが兄弟であればその倍…。男性が安定した収入を得続けることが不安定な時代だからこそ、パートナーと2人分の収入がある方が良いでしょう。また、習い事なども通えるので、そこで将来の夢や関心が湧くことだってあり得ます。このように収入があるということで、子どもに与えられる機会や可能性は確実に高まることでしょう。

◆生活にメリハリが出る
育児だけをしていると、社会との接点が減ってしまう、変化のない毎日を過ごしてしまいかねません。しかし、働くということで意識も切り替わります。
「やる気スイッチ」とも言えるでしょうか?仕事のためにメイクをし、服をきちんとするとメリハリが出ます。また、買い物やご飯のタイミングを考えながら過ごすことで「時間管理」ができます。それによって【常に効率を意識した毎日】を過ごすことで心が充実して子どもたちへも優しく接することができると思います。

ママが働くことのデメリット

先程はメリットをご紹介しましたが、次はデメリットについてお話していきます。

◆体力的にきつい
やらなくてはいけないことが専業主婦より増えるので、それだけ体力がきつくなるのは想像できます。出勤に合わせて起床時間が変わる、専業主婦であれば昼間にできることも、仕事が終わってからやらなければなりません。子どもの習い事や行事があれば、貴重な休日の過ごし方も考えなくてはいけません。仕事を始めたばかりの時は特に疲れてしまい、家事もおろそかになってしまうことも注意していかなくてはいけません。

◆子どもと過ごす時間が少なくなる
会社に出社しているということは、働いている8時間ほどは子どもと過ごすことができません。専業主婦であればその時間を一緒に遊ぶこと、初めての瞬間に立ち会うといった“成長の瞬間”を見逃してしまうことがあるかもしれません。

◆自分の時間はない
仕事に家事に育児に…実際、休む時間すらない状況ですから、その中で「自分の時間」を確保するのはもっと大変なことかもしれません。なかなか自分へのために費やす時間が取れないことから精神的に疲れてしまうことで、子どもに対しても精神的ストレスを与えてしまうかもしれません。【仕事・家事・育児・休息+自分時間】を確保するための時間管理が大変であることもデメリットの1つかもしれません。

 

仕事を始めて、生活全体が好転したこともたくさん!!

まずは、起きる時間が規則正しくなり、一日の生活に良いリズムができました。早寝早起きになったおかげで、子どもの食と健康面がぐんと向上した気がします。私自身も、時間の使い方を意識して“家事”“仕事”“子どもとの時間と区切ることができたことで、「時間がない」と焦ることなく子どもと過ごす時間を目一杯楽しむことができるようになりました。

ママ自身の気持ち面でもイイコトがたくさん。

仕事の前後など、ほんの少しでも自分の時間を持てるようになったことで、自分の意志や優先順位に迷いがなくなりました。また、家計を助け自活できているという充実感や、社会とつながり誰かの役に立てているという実感が持てることで、ちょっぴり自信がついて、今の自分が好きになりました。結果、ニコニコ笑顔でいられる時間が増えましたよ。今では仕事を始めてよかったと思っています。

子どもは、どんな環境においても、好奇心と学習力で慣れていく順応性をしっかりと持っています。大切なのは、ママ自身がニコニコでいること。笑顔で頑張るママの姿を見せることこそ、子どもの成長にプラスなのかもしれませんね。

 (*1)会員になると一時保育などを時間制でお願いできる、区が運営するサポートシステム

 ライター 石井佳苗

【参照元】
◆働く母をもつ子供の方が○○!?データに見る母が働くメリット・デメリット
◆【ワーママ305人の本音】働くママのメリット・デメリットは?

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