高収入を得られるお仕事16選☆医師になるには?学童擁護員ってどんな仕事?
目次
- 高収入を得られるお仕事を徹底調査!
- 日本の平均年収はいくら?一体いくら稼げれば高収入なの?
- 高収入を得られる仕事1:総合商社勤務
- 高収入を得られる仕事2:コンサルティング業
- 高収入を得られる仕事3:メガバンク勤務
- 高収入を得られる仕事4:保険業勤務
- 高収入を得られる仕事5:メディア、出版業界勤務
- 高収入を得られる仕事6:通信キャリア業界勤務
- 高収入を得られる仕事7:石油業界勤務
- 高収入を得られる仕事8:医薬品メーカー勤務
- 高収入を得られる仕事9:プラント業界勤務
- 高収入を得られる仕事10:映像、音楽業界
- ちょっと変わった高収入のお仕事1:学童擁護員
- ちょっと変わった高収入のお仕事2:給食調理師
- ちょっと変わった高収入のお仕事3:初生ひな鑑別師
- 専門職で高収入なお仕事1:医師
- 専門職で高収入なお仕事2:弁護士
- 専門職で高収入なお仕事3:公認会計士
- 自分にあった業界で高収入を目指そう!
高収入を得られるお仕事を徹底調査!
働く主婦も増えている現代社会、女性でもできれば高収入を得られる仕事につきたいと考える方が増えています。
働いて得られる給与の高さ低さによって、仕事に対するモチベーションも変わってきます。しかしながら、個人の給与というのは、あまり他の人に話をするようなことでもないため、どういったお仕事が高収入を得られるのか知らないという方も少なくありません。
今回は、会社勤務で高収入を得られるお仕事を業界別にご紹介すると共に、独立開業で高収入を得られる「士業」についてもまとめます。
日本の平均年収はいくら?一体いくら稼げれば高収入なの?
高収入のお仕事を見ていく前に、まずは、いくら稼げたら「高収入」ということになるのか、その判断基準から見ていきたいと思います。
国内の平均年収は、2015年某企業の調査によれば、20歳から59歳までの平均年種が440万円と算定されています。日本の平均年収は、2008年から緩やかに下降していく傾向にあり、2008年と2015年の平均年収には、実に20万円近い差が生まれています。
また、日本企業の大半は、今も年功序列の賃金体系を維持している場合が多いため、平均年収は、年齢が上がるほど高くなる傾向にあります。20代から30代の若い世代は、平均年収が400万円以下になっています。
日本の平均年収は、今後も下がっていくと推測されており、高収入の方と低収入の方の二極化が進むと言われています。いわゆる高収入と言われる年収800万円以上の人と、年収200万円から400万円の2つの層が生まれると予測されています。
専門的な知識や技術を身につけている方は、時代に左右されることなく、コンスタントに高収入を得ることが可能で、一般的に高収入と言われるお仕事に従事している方は、医師、弁護士、会計士などのように高い専門性を持っているようです。
しかしながら、インターネットの普及やAIの開発などにより、今後、こういった専門性の高い職業も、いずれはAIに代替されていく時代が到来するという見方をする専門家もいます。
当面の間は、高収入を稼げても、私たちの子供たちの世代になれば、もしかしたら、今高収入を得られるお仕事は、仕事そのものがなくなっているなんてこともあるのかもしれませんね。
高収入を得られる仕事1:総合商社勤務
まず、最初にご紹介する高収入を得られるお仕事は、総合商社勤務。総合商社とは、三井物産、三菱障子、伊藤忠商事、丸紅など5大商社に代表されるような商社のことです。5大商社以外にも、トヨタが運営するトヨタ通商や、双日などもこの総合商社に含まれます。総合商社に勤務する人の年収は、様々な業界の中でもっとも高収入で、平均年収は1129万円と言われています。
年代別に収入の変遷を見てみると、総合商社で働くサラリーマンは、20代なら年収500万から800万円、30代になると年収1000万円を越えると言われています。かなり高収入を得られる人気の高いお仕事ですが、給与が高額である分、仕事はかなり厳しいという実態もあります。
商社勤務の場合は、国内・海外を問わず、世界中に転勤しなければなりません。もちろん、転勤先は会社が決めますので、発展途上国や治安の悪い環境に赴任するというリスクもあります。結婚している場合は、家族の理解がなければ、転勤先には単身赴任というケースも少なくありません。
総合商社のお仕事に向いているのは、英語が得意な方や海外での仕事に興味がある方、そして、億単位のプロジェクトを動かすといったスケールの大きな仕事をしたい方です。
高収入を得られる仕事2:コンサルティング業
続いてご紹介する高収入を得られるお仕事は「コンサルティング業」のお仕事です。コンサルティングとは、企業の経営戦略などを提案するお仕事のことで、最初は、大手コンサルティングファームなどに就職してノウハウを身につけ、将来的には独立開業することも可能な業界です。
コンサルティングファームは、日本なら野村総合研究所、三菱総合研究所などが有名ですが、海外なら、デロイトトーマツコンサルティングや、アクセンチュアなど有名企業がたくさんあります。そういった意味で、コンサルティング業は、世界を舞台に活躍できる魅力的なお仕事と言えます。
コンサルティング業に従事する方の平均年収は1063万円と言われており、かなりの高収入であることが分かります。もちろん、給与が高い分、求められる仕事のレベルは非常に高く、労働環境もかなり厳しいものがあります。
コンサルタントとして勤務する方の中には、不眠不休で仕事をしなければならないようなケースが非常に多く、1日の睡眠時間が2時間なんということもザラにある業界です。
2008年リーマンショックの影響で、多くの企業がコンサルティングファームに支払う経費を節減することになり、コンサルティング業界はかなり景気が悪くなりましたが、2010年以降は、徐々に回復しており、以前と変わらないぐらいの水準となっているようです。
高収入ではありますが、景気に左右されやすいという特徴があるのが、コンサルティング業というお仕事です。
高収入を得られる仕事3:メガバンク勤務
続いてご紹介する高収入なお仕事は、メガバンク勤務。メガバンクとは、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行の大手3行のことを指しており、この3行に勤務する方は、かなり高収入を得ていると言われています。
日本の銀行は、統合・合併しながら、再編が進んできましたので、今後、この3行以外にもメガバンクが登場したり、3行の間でまた、合併などが起こる可能性もあります。
メガバンクに勤務する方の平均収入は1004万円と言われており、年代別に見ると40歳ぐらいで年収1000万円を越えるようです。
20代の平均年収は約400万円から500万円、30代は、500万円から800万円ほどと言われていますので、長く勤務すればするほど、高収入になるということになります。
成果報酬制を取り入れる企業が多くなっている時代に、ここまではっきりと年功序列で給与を設定しているお仕事も珍しいですが、メガバンク勤務では、高収入を得るためには、とにかく長く勤務することが必須条件になります。
メガバンクに勤務する方は、キャリアを積まなければ攻守丹生を得ることは難しいのでとにかくコツコツと勤務していく忍耐力が必要です。順調に出世するために、面倒な人間関係もうまくこなしていかなければならないという側面があります。
高収入を得られる仕事4:保険業勤務
続いてご紹介する高収入を得られるお仕事は、保険業勤務の方です。保険業界には、生命保険と損害保険の2種類の企業があり、大手保険会社の一例を挙げると、生命保険なら「日本生命」「第一生命」「アフラック」「明治安田生命」「メットライフアリコ」などがあります。
損害保険の大手企業には、「東京海上日動火災」「損保ジャパン」「日本興亜損保」「三井住友海上火災」など、どれも一度は聞いたことのある有名企業ばかりです。
保険会社に勤務する人は、日系企業に勤めるか、外資系企業に勤めるかによって、年収の上昇率が異なります。平均年収は948万円ほどと言われていますが、日系の保険会社に勤務する場合は、メガバンク同様賃金が年功序列で上がっていく仕組みになっていますので、30代で年収の低い方だと400万円ほどが目安と言われています。とにかく、長年勤務しなければ高収入は望めません。
一方、外資系保険会社に勤務する場合は、仕事の実績が直接年収に反映されるため、高い人だと30代でも1500万円というかなりの高収入を得る方もいるようです。実績に応じて評価されるので、自分に実力のある方は、外資系保険会社に勤務する方がメリットが大きいと言うことができます。
高収入を得られる仕事5:メディア、出版業界勤務
続いてご紹介する高収入を得られるお仕事は、メディア、出版業界勤務です。出版業界及び、新聞・テレビなどのメディア関連のお仕事は、平均年収が906万円とかなり高収入が期待できる業界として知られています。
放送関連は、大手ならフジテレビ、日本テレビ、TBS、テレビ朝日、テレビ東京の他、NHK勤務などが挙げられます。他にも、放送関連のお仕事には、地方局の民法各社に勤務するチャンスがあります。
新聞社は、大手なら朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞、毎日新聞の4社で、他にも地方紙やスポーツ新聞など、様々な媒体での勤務が可能です。
同じく高収入が見込める出版業界には、角川書店、集英社、高段者、小学館など、大手出版社などが挙げられます。
しかしながら、メディア、出版業界は、インターネットやスマートフォンの普及により、かなり売上が減少しています。今後もこの動きは加速する見込みで、特に出版業界は、斜陽産業と見る専門家も多いようです。
テレビや新聞などは、他業界から参入するのが難しい事業であるため、競合する企業が少なく、ほぼ独占市場となっています。そのため、ある一定以上の利益を定期的に確保できる業界なので、勤めている方の収入も高収入になるという傾向がありました。
今後は、メディア、出版業界自体の売上が確実に減っていきますので、それに応じてこの業界に勤務する方たちの収入も減っていくことが予想されます。
10年後も今と変わらず高収入を得られるお仕事とは言い難いですね。
高収入を得られる仕事6:通信キャリア業界勤務
続いてご紹介する高収入を得られるお仕事は、通信キャリア業界です。通信キャリアとは、NTTドコモやソフトバンク、あるいはKDDIといった携帯電話やインターネットなどの通信業務を手がける企業の総称です。
NTT東日本やNTT西日本など、固定電話やインターネット回線事業を行う企業もこれに含まれています。
通信キャリア業界は、新聞、テレビ、出版などのメディア業界と同じく、他者の参入が非常に難しく、このサービスを提供する数社が、ほぼ市場を独占できる状態が続いています。
そのため、安定した収益が見込める通信キャリア業界勤務の方は、かなり年収が高く高収入を得られるという結果になっているようです。
通信キャリア業界に勤務する方の平均年収を年代別に見ていくと、20代は400万から600万円、30代は、600万円から700万円となっており、早い段階で日本の平均年収よりも高い報酬を得ることができるようです。
現在は、寡占状態となっている通信キャリア業界ですが、政府は、自由競争が国民の利益になると考え、携帯電話の通信費用の見直しなど、業界全体に対する抜本的な対策を今後、強化していく見込みです。
規制緩和などで、他業界から新たに新規参入者が出てくる可能性もあり、もしかしたら、あまり高収入が望めない業界になる可能性もあります。
高収入を得られる仕事7:石油業界勤務
続いてご紹介する高収入のお仕事は、石油業界勤務。石油業界はコスモ石油やENEOS、昭和シェルなどのエネルギー産業に取り組む企業で、平均年収は859万円とかなり高収入な業界です。
原油価格の上昇や下降によって、多少影響を受ける業界ではありますが、石油という専売品を扱う業界ですので、資金がかなり豊富にあると言われてきました。しかしながら、石油資源は、今のペースで使用し続けると、約50年ほどで底をつくと言われています。
水素やシェールガスなど、石油代替燃料の開発が最重要課題とされており、新エネルギーを開発する分野は今後成長が見込まれています。
それに比べると、今後資源が枯渇する可能性が既に明らかになっている石油業界は、斜陽産業と見て間違いありません。当面の間は高収入かもしれませんが、これから20年後、30年後には、持続できない業界と言えます。
高収入を得られる仕事8:医薬品メーカー勤務
続いてご紹介する高収入のお仕事は、医薬品メーカーのお仕事です。医薬品メーカーには、アステラス製薬、ファイザー製薬、ノバルティス、武田製薬など、かなり大手の企業があります。
医薬品メーカーは、主に薬の開発や営業・販売を手がける業界ですが、新薬を作るためには、製造許可が必要であることと、新薬自体に特許が認められていることから、かなり莫大な利益をあげることのできる業界と言われています。
医薬品メーカーに勤務する方の年収は、所属する部署によっても異なりますが、平均して836万円と高収入になっています。
しかしながら、2010年には、大型新薬の特許権が次々に有効期限切れとなり、それ以降は、新薬開発のペースも遅く、なかなかかつてのような大きな収益が望めない状態が続いているようです。
医薬品メーカーは、これからの時代に生き残りをかけて、様々な新薬の開発に取り組んでいる状況ですので、特に研究職などで勤務する場合は、これからも高収入が期待できる業界と言えるかもしれません。
高収入を得られる仕事9:プラント業界勤務
続いての高収入が得られるお仕事は、プラント業界勤務の方です。プラント業界は、日本全国、及び海外転勤もあり、グローバルに活躍する人材が求められています。
石油プラントや電気系のプラントなど、エネルギー開発とも密接に関連する事業を手がけています。プラント事業を行う大手企業には、東芝プラントシステム、東洋エンジニアリング、千代田化工建設など、大手企業が名を連ねています。
プラント業界に勤務する方の平均年収は、784万円と言われており、これまで紹介した業界に比べると、やや低めではあります。しかし、20代で450万円、30代で550万円ほどの年収を稼げることから、日本の平均年収から比べると、若い世代の所得が多いという特徴があります。
プラント業界は、日曜日のみが休日という場合が多く、転勤先も、発展途上国や未開の地など、世界の果てまで仕事をしにいかなければならないという側面もあり、高収入とは言うものの、決して待遇の面ではそれほど有利というわけでもありません。
転勤しないで働く部署もあるようですので、プラント業界に入りたいけど、転勤したくないという方は、企業の募集要項をよく確認してから応募してください。
高収入を得られる仕事10:映像、音楽業界
続いてご紹介する高収入を得られるお仕事業界は、映像・音楽業界です。映画の制作配信や、アニメのクリエーションを手がけるプロダクションの他、歌手のCDやDVD制作などを手がける音楽業界も、高収入が見込めるお仕事が多いことで知られています。
映画業界の有名企業は、東宝、東映、松竹など日本の映画会社の他、海外ではワーラーブラザーズなどがよく知られています。アニメーションのプロダクションは、宮崎駿監督のアニメ知られるスタジオジブリの他、サンライズ、IGポートなど、たくさんの企業がこの業界に参画しています。
音楽会社は、芸能人を多く輩出しているエイベックスやユニバーサルミュージック、ソニー、ワーナーミュージックなどが有名です。
音楽業界で高収入を得られるかどうかは、ヒット作が出るかどうかにかなり依存している部分がありますので、企業やプロダクションによっても、報酬の良し悪しにはかなり開きがあります。
高収入を狙いたい場合は、よりヒット作が多く誕生しそうな勢いのあるメーカーに勤務するというのが、一つの選択です。
現在は、スマートフォンを使ってYoutubeなどの動画サイトを利用すれば、誰もが気軽に映画や音楽を楽しめる時代になりました。
また、昔ガラケーの時代には、「着うた」サービスなども音楽業界の収益の一部となっていましたが、現在は、これもなくなってしまいました。
映像や音楽の業界は、サービスの入れ替わりなども激しく、その時代を象徴するような流行を的確にとらえてサービスを提供していく必要があります。
業界内だけでなく、今後の流行がどうなるかなど、時代を先読みできるかどうかが、企業の成功にかかっています。
ちょっと変わった高収入のお仕事1:学童擁護員
これまで、高収入を得られるお仕事を業界別に見てきましたが、ここからは、ちょっと変わった高収入のお仕事をご紹介していきます。
まず最初にご紹介するちょっと変わった高収入のお仕事は、学童擁護員(みどりのおばさん)です。
学童擁護員は、小学校や中学校の通学路で子供たちの安全を守るために配備される職員のことで、女性の学童擁護員は通称「みどりのおばさん」と呼ばれています。
このお仕事の年収は、勤務する地域によっては、定年間際には年収800万円を越える高収入を得られる意外なお仕事として知られています。
学童擁護員は、本来夫に先立たれた寡婦を経済的に支援するために失業対策の一環として生まれたお仕事です。学童擁護員の仕事が誕生してすぐは、日雇いで行う仕事でしたが、その後非常勤職員になって1965年からは、正規職員という待遇で勤務できるようになっています。
みどりのおばさんの実質労働時間は約2.5時間ほどで、休日も週休2日となっています。これだけ短時間労働で高待遇でありながら、退職前には年収800万円という高収入を得られるというのは、驚きですね!
学童擁護員の求人は、各市町村で募集されます。興味がある方は、市町村役場などにお問い合わせください。
ちょっと変わった高収入のお仕事2:給食調理師
続いてご紹介するちょっと変わった高収入のお仕事は、給食調理師のお仕事。いわゆる「給食のおばちゃん」です。
市町村の学校給食を作る給食調理師は、平均年収が600万円を越える高収入なお仕事です。また年間平均ボーナスも170万円ほど支給されており、かなり高収入なお仕事となっています。
給食調理員で、上記のような高収入を得られるのは、地方公務員一般職に該当する方々です。同じ給食調理師でも、一般企業や民間団体で給食を提供している場合は、地方公務員一般職の方に比べてかなり年収は低くなるようです。
給食調理師のお仕事は、高収入ではありますが、立ち仕事で重い鍋や調理器具を抱えたりするため、重労働なお仕事です。腰を悪くしたり、手が腱鞘炎になったりするという方も多いようです。また、包丁で手を切ったり、火傷してしまったりと、仕事中に怪我をするリスクもあります。
また、給食調理室は、冷暖房がありませんので、真夏や真冬は労働環境がかなり厳しいというデメリットもあります。大変なことも多いお仕事ですが、女性でも安定して高収入が得られるので、そういった点では非常に魅力的なお仕事と言えるでしょう。
ちょっと変わった高収入のお仕事3:初生ひな鑑別師
最後にご紹介するちょっと変わった高収入なお仕事は、初生ひな鑑別師のお仕事です。鶏や七面鳥、アヒルなど、家畜として飼育されている鳥類のひなを鑑別するお仕事です。
生まれたばかりのひなは、性別を見分けるのが難しく、初生ひな鑑別師は、専門の訓練を受けることで、鑑別技術を学びます。日本で発達してきた技術であるため、ひなの鑑別を行える人材は、世界的に少なく、初生ひな鑑別師は、海外でも活躍することができる珍しいお仕事です。
初生ひな鑑別師の年収は、平均して500万円から600万円と言われていますが、ヨーロッパへ行って働くと、初年度から年収700万円は稼げるという高収入なお仕事となっています。
初生ひな鑑別師になるには、鑑別士養成所に入って、雌雄識別の技術や理論を身につけます。受験資格は、満25歳以下で、高校卒業資格を有し、視力が1.0以上で色盲ではないということが条件となっています。
初生ひな鑑別師の養成過程を終了すると、資格試験が課せられます。この試験では、36分以内に400羽のひなを99%以上の確率で正確に鑑別しなければなりません。
実際に初生ひな鑑別師として働く場合は、1日8時間ほど勤務し、1時間に1000羽ほどのひなを鑑別していかなければならないそうです。
正確に判別することも重要ですが、スピードと集中力が問われるお仕事です。また、朝が早いので、早朝2時過ぎから仕事を始めるというケースも少なくありません。
鑑別の仕事をする現場は、農場、試験場など様々で、要請のあったところに行って鑑別を行います。そのため、車の運転が不可欠で、普通自動車運転免許を取得していることが望ましいと言えます。
現在では、韓国にもひな鑑別の技術が伝えられているようですが、まだまだ世界的に見ればこのお仕事をできる人口は少ないので、希少な人材としてこれからも高収入が望める業界と言えます。
専門職で高収入なお仕事1:医師
ここからは、専門職で高収入を得られるお仕事をご紹介していきます。
まず、専門職で高収入なお仕事の代表としては、人の命を預かる「医師」が挙げられます。医師の平均年収は、1000万円以上と言われており、開業医などになると、専門分野にもよりますが、年収3000万円以上という方もたくさんいます。
医師を目指す方は、まず、医学部にて6年間の専門過程を学びます。その後、医師国家試験に合格して、インターン研修を2年ほど経験しなければなりません。
はじめは勤務医として働く場合が多く、その後、経験を積んで独立開業という流れが一般的です。医師の仕事は、専門分野が幅広く分かれており、人の病気の治療に関わりますので、景気に左右されず、常に需要があるお仕事です。
医学部試験や医師国家試験はかなりの難関で、合格するためには、高い学力が求められます。また、医療技術は、常に進歩していますので、医師になった後も、研究論文を発表したり、学会に参加したりと、最先端医療について、常に学びつづける必要があります。
高収入ではありますが、排泄物のような汚いものや、あまりみたくないご遺体を見たりと、医師の仕事は、本当になりたい方でなければ、精神的にも肉体的にもキツい部分もあります。
また、勤務医だと当直があったり、労働時間が24時間を越えることもザラですので、そういった意味では、かなり過酷なお仕事と言えるでしょう。
医師は全体的に高収入なお仕事ではなりますが、美容整形や、男性の性器治療を行う形成外科などは、軍を抜いて収入が高い分野です。同じ医師でも担当する分野によって収入にはかなりの幅があるようです。
専門職で高収入なお仕事2:弁護士
続いてご紹介する専門職で高収入なお仕事は「弁護士」。いわゆる「士業」というお仕事の一つですが、弁護士になるための司法試験は国内最難関と言われています。
司法試験の受験資格は、法学部の大学院過程まで学んだ人か、そうでない人の場合は、受験資格試験に合格しなければなりません。
一般的には、資格取得後に法律事務所などで弁護士としての経験を積み、独立開業するという流れです。弁護士も医師同様かなり高収入が望めるお仕事で、開業している場合は、平均収入が1000万円を越えています。
弁護士資格を取得するのは、至難の技ですので、専門性の高い知識を持っているからこそ、これだけの高収入を得ることができると言えます。
専門職で高収入なお仕事3:公認会計士
最後にご紹介する専門職で高収入なお仕事は、公認会計士。弁護士同様「士業」の一つである公認会計士は、企業経営の監査を行うお仕事です。
大企業は、企業運営が健全に行われているかを会計の観点から監査してもらう「企業監査」を受けなければなりません。そのため、景気の良し悪しにかかわらず、公認会計士は常に需要があります。
世界的に有名な会計ファーム「アーンストアンドヤング」や「KPMG」などに会計士として所属したり、中規模の会計事務所などに所属して働くケースなど、いくつかの選択肢があります。
会計期末になると、どこの企業からも仕事が着ますので、公認会計士は季節的に忙しさが変動するお仕事でもあります。企業勤務しながら会計士として働く方でも、年収は800万円から900万円ほどと高収入です。
独立開業した公認会計士の年収は、1000万円を越えており、医師、弁護士などと並んで、とにかく高収入が得られる仕事と認識されています。
こういった専門性の高い職業についている方は、社会的な信用が高くなりますので、収入面以外でもいろいろなメリットがありそうです。
ただし、今後AIの発達により、企業監査を行う公認会計士のようなお仕事は、徐々に需要がなくなっていくと推測されています。弁護士はともかく、医療の分野でもロボットが手術を行うケースなども出てきており、これからは、医師でも職を失う可能性があるようです。
専門性の高い仕事ほど、汎用性がないことが、逆にAIに仕事をとられてしまいやすいということになってしまいそうです。また、日本の医師の人数は飽和状態と言われており、あまり人気のない分野以外は、そこまで稼げないという見方をする専門家も多いようです。
自分にあった業界で高収入を目指そう!
高収入を得られるお仕事を、業界別にご紹介してきました。世界を舞台に活躍する商社社員をはじめ、ちょっと変わった「みどりのおばさん」のようなお仕事まで、日本には高収入を得られる様々なお仕事があります。
サラリーマンとして勤務する場合は、メガバンクや通信キャリアのように、長年勤務しなければ高収入を得られない業界がある一方で、外資系企業に勤めれば、若いころから高収入を狙える保険業界など、その報酬形態も様々です。
生き方が多様化する現代社会において、今後ますます機械やAIなどの事業参入の割合も増えていきます。人口減少には歯止めがかからない状況も踏まえると、人が働ける分野は徐々に減っていき、これまでとはまったく違った社会で、何かしら生き残る道を探らなければならないのかもしれません。
今回ご紹介した高収入なお仕事の中には、石油業界のように、既に、最終寿命が見えている業界もあります。今は高収入でも、将来的には、縮小していくと考えられる業界でお仕事を探すのはあまり効率的とはいえません。
コンサルティング業界などは、就労時間も長く女性にはあまり向いていない職場と考える方も多いようです。
収入の高さで仕事を選ぶというのは、一つの選択肢ではありますが、自分の生活スタイルや、人生の中で優先したいことは何なのかをよく見極め、家族、仕事、趣味などのバランスがもっとも自分に適した働き方を選ぶのが、ベストなのかもしれません。