インテリアコーディネーターの収入について!業種や企業別に徹底解説★
公開日:2018.09.18 最終更新日:2019.07.08 |
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「インテリアコーディネーター」と聞くと、田舎育ちの私としては「時代の先端をいっている」「ファッショナブル」なイメージのある職業に感じます。
近年では、住居などの空間に、快適さや、自分らしさを出したい方々が増えているようですので、まさに、時代のニーズにあった職業の一つと言えるでしょう。
そこで、今回は、この気になった「インテリアコーディネーターと収入」についてまとめてみました。
インテリアコーディネーターってどんなお仕事?
多くの人々は、自分の住居を、より快適に住みたいという思いや願いを持っています。
その願いをかなえるのが「インテリアコーディネーター」という仕事です。
たとえば、
「この部屋の床には、○○な照明があうのでは?」
「この部屋は、お子様が使うので、お子様お好みのこのようなカーテンではいかがでしょう?」
など、お客様の思いや趣味、家族構成などを考えながら、住空間作りをアドバイスしていきます。
つまり、インテリアコーディネーターは、快適な住空間を作る「住まいのスペシャリスト」「プロフェッショナル」といえるでしょう。
インテリアコーディネーターの求められる資質は?
前にも述べましたが、インテリアコーディネーターは、 インテリアに関する幅広い知識を持ち、専門家の立場から、家具・照明・住宅設備などのアドバイスや、お客さんの要望に合わせて住空間全体をプロデュースするのが主な仕事です。
そのため、家具、照明、住宅設備などの知識はもとより、製図やパースの作成能力・コーディネーションスキル・プレゼンスキルなどが求められます。
そのため、資格があると、その人の信頼度が高くなり、収入にも影響するようです。
インテリアコーディネーターの資格をとるには?
インテリアの資格試験は、「社団法人インテリア産業協会」が毎年実施しています。
インテリアコーディネーター資格試験は、年齢・実務経験などの制限はありません。
そのため、初めてでもチャレンジしやすい試験であり、また、合格も狙いやすい試験です。
では、インテリアコーディネーターの資格試験には、どのような内容を勉強すればよいのでしょうか。
試験には、一次試験と二次試験があります。
一次試験は、インテリア商品と販売関する基礎知識、インテリア計画と技術の基礎知識
二次試験は、論文、プレゼンテーションの試験です。
※一次試験は、2014年秋から「学科」試験1科目に統合して実施(出題範囲は大きく変更なし)
実際、合格者の約半数はインテリア業界以外の人、合格者の7~8割が女性となっており、正しい方法でコツコツと勉強をすれば誰でも合格できる試験です。
主な就職先は?
インテリアコーディネーターとして仕事をした場合、特に、建築設計事務所や、デザイン事務所、住宅メーカーなどが代表的です。
しかし、最近の傾向では、
・リフォーム専門会社
・リフォームショップ
・個人の工務店
・建設会社
・照明メーカー
・建材や家具メーカー
・デパート
・インテリアショップ
・マンション会社
・不動産会社
など、求人が多くなっています。
また、意外?な職種として、
・雑貨のお店
・スーパーやホームセンター
にも求人募集があります。
もちろん、インテリアコーディネーターとして「独立開業」もあります。
インテリアコーディネーターの収入はどのくらい?
では、インテリアコーディネーターの仕事の収入は期待できるでしょうか。
もちろん、インテリアコーディネーターといっても、所属する企業の大小や職場の仕事内容等によって違いがあるように見えます。
賃金構造基本統計調査調べによりますと、
平均給料は23万円~31万円程度です。
この金額で年収を計算すると、インテリアコーディネーターの年収は300~500万円くらいでしょうか。
しかし、大手企業では、最大年収が、約870万円の場合もあるようです。
インテリアコーディネーター収入:業種別年収は?
インテリアコーディネーターは、様々な業種で活躍していますので、ここでは、その代表的な業種5種の平均的年収をまとめてみました。
・住宅メーカー:380万円
・リフォーム専門会社:370万円
・家具販売店:360万円
・独立したデザイン事務所:370万円~700万円
・フリーランスのインテリアコーディネーター:400万円~
これらを比べてみますと、インテリアコーディネーターの平均年収は、およそ300~400万円くらいのようです。
意外だったのは、かなりインテリアコーディネーターが活躍している住宅メーカーでも、突出した年収ではないということです。
もちろん、経験年数にもよると思いますが・・・
しかし、職種によっては、売上のノルマや目標数値があって、それを達成するとインセンティブがもらえるところもあるようです。
さらに、インテリアコーディネーターの資格取得者には、資格手当が支給される企業もあるようです。
インテリアコーディネーターの収入をリサーチしてみました。
では、実施の、インテリアコーディネーターの収入について、いろいろな角度から見ていきましょう。
まず、ここでは、インテリアコーディネーターの「働き盛りの30代と最大年収を迎える50代」の年収の比較です。
インテリアコーディネーター収入:働き盛りの30代と50代の年収の比較は?
このデータは、厚生労働省の統計をもとに、月額給与・ボーナスを照らし合わせてみたものです。
それによりますと、
働き盛りの30代:およそ336.42万円
最大年収を迎える50代:およそ453.6万円
という結果になりました。
インテリアコーディネーター収入:最終学歴別の50代の年収の比較は?
次は、最終学歴別の50代の年収の比較のデータです。
こちらは、人事院の民間統計調査をもとにしたデータです。
これによりますと、年収が一番高くなる50~54歳では、
大卒:567.0万円
短大卒:426.4万円
高卒:362.9万円
という結果となりました。
やはり、最終学歴によって100万円以上の収入の開きがあるようですね。
インテリアコーディネーター収入:企業別の年収の比較は?
ここでは、企業の大きさ別の、インテリアコーディネーターの収入の比較です。
ここでは、大きく分けて、大企業・中企業・小企業で働くインテリアコーディネーターの年収についてリサーチしてみました。
このデータは、厚生労働省の企業規模比率をもとにしています。
それによりますと、
大企業:年収438.5万円 給与27.4万円
中企業:年収362.9万円 給与22.7万円
小企業:年収328.9万円 給与20.6万円
となりました。
やはり、ここでも、大企業と小企業では、100万円以上の差がでてくるんですね。
インテリアコーディネーターの収入:男女別平均年収・給与は?
最後に、「男女別のインテリアコーディネーターの収入」についてまとめてみました。
これは、厚生労働省の賃金統計基本調査で算出された男女比率から、40代の男女、それぞれの平均年収の予測です。
男性:平均年収:438.5万円 給与:27.4万円
女性:平均年収:313.7万円 給与・19.6万円
これを見ると、男性と女性の間には110万円以上の開きがあります。
もちろん、給与自体から男女差が8万円くらいありますので、年収には完全に影響がでてきます。
「この差は痛い」と思う方も少なくないのでは?
参考:有名企業のインテリアコーディネーターの年収
CМで有名な、住友林業・積水ハウス・セキスイハイムの
3社の、インテリアコーディネーターの年収を、求人情報から計算したところ下記のような結果になりました。
もちろん、勤続年数や成績によって変わりますので、あくまでも参考までに。。
住友林業:年収336万円~ 給与21万円
積水ハウス:年収380万円~ 給与23万円
セキスイハイム:年収519万円~ 給与25万円
インテリアコーディネーターの収入:年収1000万円は可能?
結論から言いますと、インテリアコーディネーターとして年収1,000万円は「可能性がある」と言えます。
インテリアコーディネーターとして、企業に勤めている場合はかなり難しいですが、フリーランスとして働く形態をとり、多くのクライアント様を持って、仕事をすれば、収入もアップして稼げる仕事とも言えるでしょう。
しかし、フリーランスになるには、それなりの能力と努力と、クライアントから求められるような存在にならなければなりません。
そのためには、学校や職場で学んだセンスと経験、そして人脈が必要不可欠となります。
そして、当然ながら、職場からの強い信頼を得ることが基本となります。
また、インテリアコーディネーターとしての実力だけでなく、交渉力や豊かなコミュニケーション力なども求められます。
インテリアコーディネーターの収入:他の仕事とくらべて高いの?
当然のことですが、有名企業に勤めるインテリアコーディネーターでも、さすがにプロスポーツ選手のように高い月収や年収などの収入は稼ぐことはできないでしょう。
確かに、インテリアコーディネーターの収入は、全体的に見てみると、年収は450万円程ということで決して高いとはいえないでしょう。
しかし、かなり低いという事でもありません。
ですから、一般企業の平均なみといえるのではないでしょうか。
一方、フリーランスで仕事をしているインテリアコーディネーターの場合、本人の能力にもよりますが、一般企業に勤めている人と比べると、高い収入を得ることもできます。
つまり「実力次第」という事です。
まとめ
いかがですか。
最近では、インテリアコーディネーターの活躍範囲は、一般住宅以外にも、商業施設や公共施設など活躍の場が広がってきています。
また、高齢化に伴い、高齢化社会の中での「バリアフリー」や「ユニバーサルデザイン」といった、今までになかったリフォーム市場にも、インテリアコーディネーターの力が求められるのでは・・・と考えています。
このように考えると、インテリアコーディネーターは「将来性のある職業」といえるでしょう。
そして、その業績によっては、収入アップも・・・期待できるのではないでしょうか。
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