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自営業と個人事業主の違いは?それぞれのメリット・デメリットとは?わかりやすく解説!

自営業ってどんな働き方?主婦でも自営業者になれる?

インターネットの爆発的な普及により、会社員を辞めてフリーランスや在宅ワークなど、様々な形で「自営業」を営む方が増えています。

自営業と言うと、一昔前は、小料理屋や商店といった、小さな店舗経営を行う人と言うイメージがありましたが、今では、これ以外にも、ライターやプログラマーなど一人起業したり、投資家として不動産売買などで収益を上げたりと、自営業にもいろいろな形が出てきています。

会社勤めをしなくて良い「自営業」というのは、漠然と「自由に自分の好きなことをやって生活している人」と考える人も少なくないと思いますが、実際に自営業でビジネスを運営していくには、思いもよらない苦労があります。

今回は、自営業を営むことのメリットやデメリットの他、自営業になるまえに必要な準備、そして自営業者を名乗るために必要な手続きなど、自営業に興味のある方に役立つ情報をご紹介致します。

自営業と個人事業主、フリーランスは何が違うの?

・自営業

 

自営業とは、会社や組織に属さず、自分で事業を営んでいる人のことを指します。

明確な定義はありませんが、一般的に、飲食店やオンラインショップを含めた小売店、理容店や塾など、拠点を置いた事業を営んでいる人を指す場合が多いです。

また、自分で事業を営むといった点で共通している個人事業主とは異なり、会社を設立した会社経営者も自営業に含まれます。

 

・フリーランス

 

もともとフリーランスとは、中世のヨーロッパにおいて契約で動く傭兵、「freelance」が語源だという説が濃厚です。Freelanceは、「Free=自由な」「Lance=槍」の略語であり、現代においては「自由契約で働くこと」を指します。

また、会社や組織に所属をせずに働いている人そのものを、フリーランスと呼ぶことも多いです。

 

・個人事業主

 

個人事業主は、フリーランスとは異なり、税法上の区分です。

個人が事業を興す際税務署に「開業届」を出すことで、個人事業主となることができます。

個人事業主の場合、さらに「青色申告承認申請書」を出すことで、節税面で大きなメリットがある青色申告を行うことができます。

 

 

参照URL: SAISON CARD

https://www.saisoncard.co.jp/credictionary/bussinesscard/article226.html

 

 

自営業者になるためにはどうしたらいいの?

自営業というのは、自分で事業を運営し、収益を上げて生活する人のことを指します。

自営業を営む人は、白色申告か青色申告で確定申告を自分で行わなければなりません。もし、税制上の特典が多い青色申告で確定申告を行いたい場合は、個人事業主として、税務署に開業届を提出しなければなりません。

自営業とフリーランスには、ほとんど大差がありませんが、フリーランスの方の中には、企業と雇用契約を結んで働く場合もあります。

自営業とよく比較される言葉として「自由業」というのが挙げられますが、自由業に従事するひとは、企業との雇用契約が無い間柄で労働することのことを指します。

自由業に属する職業をいくつか挙げてみると、弁護士、会計士、税理士などが挙げられます。いわゆる「士業」と呼ばれるお仕事の方は、働く時間が自由というだけではなく、企業やクライアントに対して雇用契約や業務委託契約が発生しないため、自由業という風に分類されます。

自営業者の中には、インターネットを介して仕事を受注するプログラマーやウェブデザイナーなどもいます。こういった職種の方たちは、企業と業務委託契約を結んでいますので自由業とは言いません。

フリーランスと自営業はほぼ同じと見て構いませんが、個人事業主ではなく、法人設立していてもフリーランスという風に扱われる場合もあります。

自営業の方は、大まかにいって個人事業主で法人化していない業態の方と言う風に解釈すれば間違いないでしょう。

おすすめの自営業

在宅で自営業を始めようとすれば、どんなことができるのかご紹介していきましょう。 

1.WEBライター・デザイナー
自宅でできる業務で最も一般的なのがWEBライターです。仕事はクラウドソーシングのサイトを介して見つけることができます。
書き込むテーマは、育児、美容、インテリア、グルメなど多岐にわたっています。自分の得意の分野のテーマがみつかれば、ためらわずにチャレンジしてみましょう。

募集記事は3千字~5千字のものが多く、この規模の記事だと、1記事あたり1千円~7千円の収入を得られます。クライアントの信頼を得られれば長期間継続して依頼してもらえることもあります。

文章を書くのが苦手だという方は、テープ起こしの業務があります。これは会議の議事やインタビューの録音音声を文字として入力する業務です。WEBライターと比べて単価は低くなりますが、初心者でも取り組みやすい業務のひとつです。

同様にクラウドソーシングで見つけられる仕事としては、WEBデザイナーがあります。絵画に自信のある方は、こちらにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

2.自宅で教室を開く
人に教えるスキルの有る方には、自宅で教室を開くという方法があります。ピアノ教室、書道教室、学習塾などは、昔からある業態で一般的なものです。慣れるまでの間は、少人数を対象に始めて、口コミによって顧客を増やしていくのが効率的です。

自営業のメリットは何?

自営業とは、どんな働き方なのか?また、自営業者になるために必要な届け出については、前章でご紹介した通りです。

続いては、自営業を営むことのメリットについて見ていきたいと思います。

まず、自営業という形で働く人にとっての一番のメリットは、自分の好きなことや能力を生かして働けるということです。どんな事業を行うのか、どのぐらいの規模で行うのか、すべてを自分の責任で自由に決めることがでいます。

サラリーマンのように、会社に決められた部署や自分が得意でない仕事をさせられるということもなく、自分のアイデアや才能を発揮して生き生きと働くことができます。

一人起業で自営業を行う方は、面倒な人間関係もありません。オフィスを構えたりしない限りは、どこかに出勤する必要もなく、自由な働き方ができるというのも、自営業のメリットと言えるでしょう。

自営業の2つめのメリットは、働く時間が自由ということです。会社勤めの場合は、就業規則によって、労働時間が決められています。また、休憩を取る時間も決められており、休みを取る際には、必ず届け出なければなりません。

それに対し、自営業では、自分の好きな時間帯や曜日に働くことができるため、決まった開業時間のあるレストランや店舗経営などをしないかぎりは、労働時間の長さも好きに決められます。

休暇を取るのも、働くのも、自分の裁量で決められますので、例えば、子供夏休みや長期休暇に合わせて、平日でも何日も休みを取ったりすることも可能です。

また、自営業では、報酬についても、自分の能力次第で会社員よりも多く稼ぐことが十分可能です。例えば、会社勤めのシステムエンジニアなら、年収は400万円から500万円ほどが相場ですが、自営業で直接業務委託契約で仕事を受注して働けば、年収1000万円を越えることも難しくありません。

自分の能力次第で、収入をより多くすることができるというのも、自営業のメリットの1つと言えます。

自営業のデメリットは何?

自営業のメリットについてお伝えしましたが、自営業にはどんなデメリットがあるのでしょうか?

サラリーマンと比較して、まず、自営業の方の一番のデメリットと言えるのが、収入面の保証がないという点です。自営業では、仕事がある時には、働いた分だけ稼ぐということが可能ですが、仕事がなくなったら、一切収入が入ってこないということになります。

例えば商売がうまくいかず、倒産するような危機に陥ったとしても、自営業の場合は、すべて自分で責任を負わなければなりません。

サラリーマンと違って、安定した収入が保証されていないというのが、一番大きなデメリットと言えます。

また、自営業だと、収入が不安定という見方をされるため、開業してからの期間が短い場合や、個人の履歴があまり良くない場合は、クレジットカードの審査落ちするというリスクもあります。

自営業でも、きちんと開業届を提出し、確定申告を行っている方であれば、クレジットカードも発行してもらいやすくなりますが、車のローンや家のローンなど、銀行からお金を借りるのが難しいという場合もあります。

また、自営業者のデメリットには、会社員と違って、厚生年金や社会保障費のサポートを会社から受けられないという点もあります。

福利厚生や昇級、賞与といった特典もありませんので、毎月の収入がサラリーマン時代の2倍から3倍稼げなければ、勤めていた頃より、年収が低いということにもなりかねません。

また、老後にもらえる年金も、サラリーマン時代より少なくなってしまいますので、自営業者の場合は、自分で老後資金の貯蓄を行うなど、将来についての備えをしておくことも重要となります。

怪我や病気で働けなくなった場合も同様で、会社員時代には受け取れていた労災保険などの一時給付金などもありません。万が一、事故や病気などに倒れた場合に備えて、終身保険や生命保険などに個人で任意加入しておくということも必要です。

これ以外のデメリットとしては、確定申告など納税手続きや経理関係の事務作業を、すべて自分の責任で行わなければならないという点です。

最近では、自営業者向けに作られたfreeeのような会計ソフトも出ており、確定申告の手続きは、以前に比べるとずっと楽になってきていますが、自営業を始めたばかりだと、まず手続き方法が分からず困るという方も多いようです。

自営業になったばかりで、手続き方法が分からない場合は、管轄の税務署で相談してみてください。

個人事業主のメリット・デメリットは何?

◆メリット

 

個人事業主になり青色申告をすると、以下のように、税金面で大きなメリットがあります。

 

1)最大65万円の青色申告控除が受けられる。

 

青色申告をしている場合、要件を満たしていれば、55万円または65万円の控除を受けることができます。

2つの要件を満たしていない場合でも10万円の青色申告控除を受けることができます。

 

2)赤字を最大3年間繰り越すことができる

 

総収入から必要経費を差し引いた結果が赤字だった場合、その損失を翌年に繰り越すことができます。たとえば、去年50万円の損失が出ていて、今年は500万円の利益が出ていた場合、500万円から去年の損失である50万円を引いた450万円の金額に対して税額を計算することができるということです。

 

◆デメリット

 

税金面で大きなメリットがある個人事業主ですが、知っておきたいデメリットもあります。

 

1)大きな税額控除を受けるには、経理作業の手間がかかる

 

メリットで説明した55万円や65万円の控除を受けるには、複式簿記で帳簿を付けることが条件となります。簡易簿記にしてしまうと、控除額は10万円となります。

複式簿記は、1つの取引に対し、「貸方」「借方」の両方に記入が必要ですので、経理作業に手間がかかります。

簿記の知識があまりない方でも、経理ソフトやクラウドサービスを利用することにより簡単に入力できたり、税理士にお願いすることもできますが、いずれもお金がかかります。

 

2)失業手当がない

 

サラリーマンの場合、雇用保険に加入することができます。

パートでも条件をクリアすれば、同じく雇用保険への加入が可能です。

しかし、個人事業主の場合は雇用保険に加入することができません。

したがって、仕事が受注できない状態でも、失業手当をもらうことができないのです。

フリーランスのメリット・デメリットは何?

◆メリット

 

1)自由な働き方ができる

 

サラリーマンの場合、決められた時間に出勤し、決められた場所、決められた時間まで働くことが一般的です。

いっぽうでフリーランスの場合、あらかじめ決められたルールはありません。

納品日が決められているような契約であれば、作業時間や場所は指定されていないため、早朝や深夜に作業することも可能なのです。

 

2)さまざまな企業や人と仕事ができる

 

フリーランスの場合、業務委託契約に基づき仕事を行います。

1つの会社とずっと付き合うのではなく、複数の企業と契約することも可能です。

したがって、さまざまな企業や人と出会うことができます。

一般的なサラリーマンと比較して、知識や人脈も広げることができるでしょう。

 

 

◆デメリット

 

1)収入が安定していない

 

サラリーマンの場合、会社の売上げにかかわらず毎月の給与が決められていますが、自営業の場合は、売上げをあげないと収入が得られません。しかし、取引が常に安定しているとは限らないので、収入も当然不安定です。万一病気やケガなどをした場合、まったく収入がないということも起こりえるのです。

 

2)福利厚生が受けられない

 

福利厚生とは、雇用主である企業主が従業員やその家族のために実施している施策の総称です。具体的には、健康保険、厚生年金保険、失業手当などがもらえる雇用保険、介護保険などがあります。

また、業務中や通勤時に事故にあったりケガをしてしまった場合に給付金が出る労災保険もあります。

自営業の場合は福利厚生が用意されませんので、万が一売上げがあげられなくなっても、失業保険ももらうことができません。

 

3)確定申告が必要

 

サラリーマンの場合、所得税や住民税の計算、納税は企業が代わりに行ってくれています。また、年に一度の確定申告も同様です。

いっぽうで自営業の場合、自分自身で確定申告を行います。

帳簿付けや収支の管理も自分自身で行うこととなりますので、知識もそのための時間も必要となります。

 

4)全部自分でこなさないとならない

 

会社の場合はさまざまな部署があり、契約獲得は営業、帳簿付けは経理、備品管理は総務などと、それぞれ担当がいて、仕事を分担しているものです。

しかし、自営業の場合、自分でそれらをこなしていく必要があります。

自営業を始めるためにしておきたい準備

自営業を始める前には、将来の生活リスクを見据えて、一部の資産を現金化するなど、生活基盤を整えておくことが大切です。

家のローンやクレジットカードの審査もサラリーマン時代に比べると通り辛くなりますので、そういった手続きは、会社員のうちに行っておきましょう。

また、社会保険料の支払いなどは、サラリーマンから自営業に転向した一年目は、サラリーマン時代の収入を反映して徴収されることになりますので、かなり収入が高かった方や、自営業転向後の収入が落ち込む可能性のある方は、こういった社会保険料に支払うお金の準備などもしておいた方が安心です。

ビジネスプランを明確にして自営業者になろう!

自営業で失敗しないためには、ターゲットとなる客層や事業内容などをしっかりと決めておくことです。また、節税対策や経営コストのシュミレーションなど、明確なビジネスプランや準備をしておけば、事業初年度から黒字経営も可能です。

会社員から自営業に転向するつもりの方は、退職前に、セミナーや交換会などに参加するなどして、できるだけ人脈を広げておき、何かあったときには頼れる仲間を増やしておくということも大切です。

自営業になると、サラリーマン時代にはあった保証がなくなるといったデメリットもありますが、自分の好きなことを思いっきりやれる自由があるため、より楽しく生き生きと働くことができます。デメリットは、きちんとした対策をとっておけば、恐れる必要はありません。

自分の能力次第で、いくらでも稼ぐことができる自営業なら、サラリーマンでは到底得られなかった収入を得ることも可能なのです。

今回ご紹介した内容も参考にしつつ、自営業開業に向けて頑張ってみてください。

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