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フルタイムとパートタイムのメリット・デメリットとは?それぞれの違いも紹介!

公開日: 2018.10.05
最終更新日: 2022.07.13

フルタイムとパートタイムのメリット・デメリットとは?それぞれの違いも紹介!

フルタイムとパートの違いって?

そもそも、「フルタイム」と「パート」は、何が違うのでしょうか?まずは、これらの違いについて見ていきましょう。

 

■フルタイム

 

企業の定めた所定労働時間で働くこと、または、所定労働時間で働く人のことを指す場合もあります。

所定労働時間とは労働基準法の規定に基づき、企業が設定している労働時間のことです。

労働基準法では、「1日8時間を超える労働をさせてはならない」「1週間で40時間を超える労働をさせてはならない」と定められていますから、ほとんどの企業で、所定労働時間は「1日8時間、1週間で40時間」とされています。

なお、休憩時間は除きます。

たとえば就業開始が8時30分だとすると、休憩時間として1時間プラスし、就業終了時間は17時30分となるということです。

 

■パートタイム

 

パートタイムの場合、企業の定めた所定労働時間のうち、一部の時間だけを働く働き方、またはそのような働き方をしている人たちを指します。

所定労働時間1日8時間に対して短いことが条件なので、1日あたり4時間しか働かない人も、6時間働く人も、同じようにパートタイムと認定されることになります。

なかには、「短時間労働」といった呼び方をする方もいます。

なお、似たような言葉で「アルバイト」がありますが、パートとアルバイトとの確固たる違いはありません。ただし、アルバイトの場合は、一部の時間を意味する「パート」という言葉が入っていませんので、正社員などと同じようにフルタイムで働く非正規雇用の方を表現するのに使い分けされることがあります。

フルタイムのメリット、デメリット

次に、フルタイムで働く際のメリット、デメリットについて見ていきます。

 

【メリット】

 

  • 収入が増える

当然ながら、フルタイムで働くことによって収入が増えます。パートであれば給料は時給で算出されますが、フルタイムの場合はだいたい月給制で毎月同じ額を受け取ることができます。

さらに、勤務時間が限られているパートとは違い、残業をすれば残業手当が付きます。全く残業をせずに帰宅するのがベストですが、そうはいかない日もあるでしょう。

そんな場合でもしっかりと残業手当を受け取ることができますので、少し励みになりますよね。

 

  • 責任のある仕事を任せてもらえる

 

例えば、1日4時間勤務のパートと8時間勤務のフルタイム社員であれば、できる仕事も「倍」違うわけです。

単純作業であれば勤務時間は関係ありませんが、企画を練るような、終わるまでどのくらい時間がかかるか分からない仕事の場合、パートでは無理がありますよね。

フルタイムで働くと、今まで任せてもらえなかった責任のある仕事や、時間をかけて取り組むような仕事に挑戦することが可能です。

将来のためにキャリアを積みたい方には、かなりの魅力になりますね。

 

有休や保険制度を活用できる

 

フルタイムで働くことにより、有給休暇の取得が可能になります。パートでも有休を取得できる場合もありますが、ほとんどの企業は「パートは有休なし」が普通ではないでしょうか。
休んでも1日分の給料が出ますので、安心して休むことができますよね。

ちなみに、有給休暇は、「雇用開始日から、6カ月継続して働いている」「その期間の全労働日の8割以上を出勤している」という条件を満たせば、雇用形態にかかわらず取得できます!

そして、一定額以上の収入を得ると配偶者の扶養から外れなければなりません。その代わりに自分が働く企業で社会保険に加入し、毎月給料から天引きされるのです。(所得税、住民税、雇用保険も天引きされます)
一見、損をしているように感じるかもしれませんが、そんなことはありません。保険制度に加入することによって、手厚い保障を受けることができるのです。
例えば、健康保険から支払われる「傷病手当金」。こちらは、けがや病気で働くことができない期間に対し、一定額の収入が保障される制度です。

他にも、産休中の収入を保障する「出産手当金」、出産にかかる費用を賄える「出産育児一時金」が健康保険から支給されます。
さらに、雇用保険からは「育児休業給付金」が支給されるのです。こちらは、育児休業中の収入を保障するもので、原則として子どもが1歳になるまで有効です。
もしフルタイム勤務をしていて妊娠した場合、上記のような手厚い保証を受けることができます。働いているからこそ受けられる特権と言えますね。

社会保険や雇用保険の加入条件には、「1週あたりの所定労働時間が20時間以上」という労働時間の下限が設けられているため労働時間数をクリアできるフルタイムであれば、被保険者になれる可能性があります。

 

【デメリット】

 

  • 配偶者の扶養から外れる

 

フルタイムで働くと条件に該当しなくなり、配偶者の扶養から外れることになります。

そのことで発生するメリットもありますが、同時にデメリットもあります。場合によってはパートで働くのとさほど変わらない手取り額になる可能性があります。

というのは、パートの時には引かれなかった社会保険料(勤務条件によっては雇用保険料と所得税、住民税も)が天引きされるからです。

例えば、今までは年収103万円だったのが、フルタイムになって保険料等を引かれた結果、手取りが130万円程になった。働く時間も責任も増えたのに手取りがあまり変わらない、といったケースです。

せっかくフルタイムで働くのであれば、パートと変わらない手取りにならないように注意しましょう。パートからの切り替えであれば、時給や基本給を上げる交渉をしてみてはいかがでしょうか。

 

  • 家族への負担が増える

 

今まで15時に退社していたのが、17時になる。そうなると当然、その後のスケジュールは全て後ろ倒しになりますよね。

まず、子どもを迎えに行く時間が遅くなります。残業なしの条件で働いているとしても、毎日定時に帰れるということはまずないでしょう。何かしらやっているうちに定時を過ぎることも十分あり得ます。

そうすると子どもを保育園などで長時間待たせることになり、機嫌を損ねるかもしれませんね。

そして、家事も今までのようにはできなくなりますので、家族にも協力してもらう必要があります。夫と家事を分担したり、両親に子どもを預けたり…。

もちろん家族で協力し合うのはいいことですが、負担が増えるとも言えます。フルタイムで働くことによって確実に家族への負担が増えますので、そこをどうフォローするかまで考えておくべきでしょう。

 

  • ストレスの増加

 

働く上でストレスはつきもの。それはパートでも同じですが、フルタイムになるとよりストレスを感じる状況になります。

仕事が量・質ともに増え、より重い責任も発生。さらに、今までは関わらなかった人と関わったり、新人の育成を任されるなど、「人」にまつわる仕事が増えていきます。その中に相性の悪い人がいたりすると、それだけでストレスになりますよね。

仕事でのストレスが増え、環境が変わったことにより家庭でもストレスを感じるかもしれません。

実際にフルタイムで働いたらどうなるかを、事前にシミュレーションしてストレスに振り回されないようにしましょう。

パートタイムで働くメリット・デメリット

パートタイムのメリット、デメリット

 

いっぽうで、パートタイムで働くメリット、デメリットとはなんでしょうか。

 

【メリット】

 

・希望の曜日や、範囲内で働くことができる

 

フルタイムワークの場合は、その企業が定めている就業時間で働かなくてはいけませんが、パートタイムの場合、働く曜日、時間に関してはある程度自由に選ぶことができます。

たとえば、曜日は月曜から金曜と毎日であったとしても、時間が10時から14時までなどのようにです。

子どもが幼稚園に通っている場合は14時で降園ということが多いですから、幼稚園ママには大きなメリットであると言えます。

なお、スーパーやコンビニなど、基本的に休日のない企業ではシフト制をとっている場合があります。その場合、毎週固定ではなく変動制であっても、希望を出して働ける日に働くといったスタイルになります。

 

・扶養範囲内で働くことができる

 

フルタイムワークで働くと原則、所得税や住民税など税金が課されたり、配偶者の扶養範囲から外されることになります。

扶養範囲から超えると社会保険料の負担が発生するので、当然、収入から保険料が引かれてしまいます。

いっぽうでパートタイムの場合、所得を一定の範囲内に抑えることができるので、所得税や社会保険の負担がなくなるのです。

 

 

【デメリット】

 

・所得が頭打ちになる

 

パートタイムは扶養範囲内で働けることがメリットのひとつでありますが、その代わり所得は増やすことができず頭打ちになります。

子どもが大きくなって教育費等にお金がかかるから所得を増やしたいなどと思っても、扶養範囲から外れることによる社会保険料負担などの考えると、多くの方が扶養範囲内で働くことになるためです。

社会保険料を負担してでも所得を増やしたいとなれば、社会保険料などの負担金より多く稼ぐこととなりますが、その場合、勤務時間を増やさないといけないので、フルタイムワークに近づくことになります。

そうなると、勤務時間がフルタイムワークの方と比較して少ない、自由であることがメリットであるはずのパートタイムなのに、そのメリットをあまり享受できないということになるのです。

 

・住宅ローンが通りにくい

 

住宅購入をするときお世話になるのが住宅ローンですが、配偶者だけでなく、夫婦それぞれの名義で住宅ローンを組む方も多いです。

しかし、パートタイムの場合は審査が厳しく通らない場合もあります。

なぜなら、パートタイマーなどの非正規雇用の方は、雇用自体が不安定であることから、回収のリスクが高いと考えられるからです。

 

・昇給、昇進の機会に乏しい

 

パートタイムの場合も経験年数などに応じて時給がアップされる制度を用意している企業もありますが、フルタイムワークの方の場合ほどしっかりとした昇給制度はないことがほとんどです。

また、昇進自体もないのが一般的です。

そもそも、仕事にもっと積極的にかかわりたい、企画や経営に携わっていきたいなどと思っても、任せてもらえないことも多く、それもデメリットのひとつと言えるでしょう。

パートからフルタイムに切り替える際の注意点

パートからフルタイムに切り替える際には、大きく分けて2つほど注意点があります。
子どもの成長に伴う出費の増加を理由に、より収入がもらえるフルタイムに切り替えたいといった方や、子育てが一段落したから自分を成長させたいなどといった方など、切り替えの理由はさまざまだと思います。
しかし、「こんなはずじゃなかった!」なんてことにならないように、注意点をしっかり確認しておきましょう。

 

1つめの注意点は収入が増えることから起きる問題です。
「収入が増えるのだから注意する必要はないでしょう?」そう疑問の声が聞こえてきそうですが、扶養範囲から超えると経済的な負担、つまり出費が増えるので、「フルタイムに切り替えたのに思ったように収入が増えない」などいったことになりかねません。
知っておきたいボーダーラインはいくつかあります。

 

1つめのボーダーラインは、年収103万円です。
年収103万円を超えると所得税が発生します。
つまり、せっかく働いたのに、所得税が差し引かれてしまうのです。もちろん所得税はその金額に応じて課税されますから、103万円を少し超えた程度ではさほど大きな金額ではありません。実際に195万円以下であれば5%なので、130万円の場合には6万5千円という計算になります。
しかし、年収が仮に103万5,000円だったとすると、所得税に51,750円がとられてしまうので、結果的に103万円以下に抑えておいたほうが良かったということになります。
また、年収が103万円以下であれば、配偶者が、最大38万円の配偶者控除を受けることができます。
これが「103万円の壁」と言われている理由です。

 

次のボーダーラインは106万円です。これはある条件下で働いている人に限られますが、健康保険や厚生年金といった社会保険を自分で払う必要が出てきます。
その条件というのは、1日8時間、週に20時間を働いていること、1ヶ月の賃金が8.8万円を超していること、1年以上勤務が見込まれていること(短期ではない)、そして従業員が501名以上の企業で働いていることです。なお従業員が501名以下でも企業によっては社会保険に加入するルールにしている場合があります。ちなみにこれらの条件を全て満たしていても学生は適用外です。
この条件に当てはまらない場合でも、年収が130万円を超えると、社会保険の対象となります。
これらのボーダーラインを認識しつつ切り替えないと、「こんなはずじゃなかった!」なんてことになりかねないので、注意が必要です。

 

もうひとつのポイントは、生活の変化です。
フルタイムワーカーは就業時間が長いため、これまで通り、家事や子どもの世話に手が回らなくなります。
子どもが小さいうちは精神面で不安を与えてしまったり、送り迎えが必要な習い事が制限されたりと、いろいろと不都合が生じる恐れがあります。
また、家事が廻らないことで自分自身もストレスを感じるといったことも十分あり得ます。
ほかにも、フルタイムワーカーでも正社員での契約だと、職務が異なったり、責任が重くなるなどして精神的な負担が大きくなるといった可能性もあるでしょう。

 

とはいえ、やはりフルタイムワーカーにはメリットも大きいのは事実です。
したがって、これらの2つのポイントを十分考慮したうえで、フルタイムに切り替えることをおすすめします。

フルタイムからパートに切り替える際の注意点

フルタイムワーカーがパートに切り替えるというパターンは、結婚や出産、介護といったことをきっかけとしていることが多いようです。
しかし、フルタイムがパートに切り替える場合、パートがフルタイムに切り替えるのと同様に注意点があります。
一番の注意点は、収入が減ることです。
たいてい人は、収入に応じた生活をしていますから、これまでの収入が入らなくなると、お金の使い道を組み立て直す必要が出てきます。
今まで正社員で20万円もらっていた方が仮に10万円になると半減したことになるので、減った分の10万円の支出は見直す必要が出てきます。
今まで出来合の物を買っていた場合は自炊の回数を増やしたり、お昼をお弁当にしたりといったことで食費はある程度減らすことができます。
また、パートであれば取引先との商談などの機会が減るため、スーツなどの購入も不要となり洋服代もぐんと減らすこともできると言えるでしょう。
ただし、パートでも化粧や美容室での手入れは必要なので、そこは0にすることはできません。
また、賃貸代がかかっていた場合、それを0円にすることはできませんが、これまでは駅前のマンションだったのを、より安い賃料で借りられるマンションに引っ越すなどの工夫が必要となる場合もあるでしょう。
このように削れるものと削れないものとがありますが、削れなくてもダウングレードして出費を減らす努力は必要です。
なお、パートの場合、社会保険に加入できないケースがあります。
支払いがなくなり喜ぶ人がいるかもしれませんが、手厚い保障がなくなることも意味していますので、年金保険への加入を検討するなども必要でしょう。
また、健康保険は扶養または国民健康保険に切り替える手続きを行います。

 

なお、「一時的にパートになるだけで、そのあとフルタイムでまた正社員になればいい」と考える方もいますが、ある程度の年齢にいくと、正社員での再就職はかなり難易度があがります。
もし、子育てなどが理由の場合は、「時短勤務制度」を、介護などの場合、「介護休暇制度」などを利用できないか会社に相談し、働きながら育児、または介護をする方法を探ってみることが大切です。

フルタイムで働く前に知っておきたいこと

ここでは、主婦が働く際によく耳にする「103万円の壁」「130万円の壁」など、扶養の条件についてご説明します。

簡単に言うと、年収103万円以下であれば、社会保険も所得税・住民税も一切かからず、配偶者の扶養の範囲内で働くことができます。

そして年収103万円以上、130万円以下なら所得税や住民税は自己負担となりますが、社会保険は負担しなくていいのです。130万円以上(上限141万円)でも社会保険の負担はなしですが、所得税、住民税の課税額がより高くなります。

ただし、年収106万円以上で一定の条件に該当する場合は、パートでも社会保険に加入しなければなりませんので、ご注意ください。

パートからフルタイムへ切り替えるタイミングとは?

仕事をする目的は、基本的には収入を得るためですが、それだけでなく人生の意義を感じるために働きたいという方もいます。そんな人の中には、パートでは物足りないという方もいるのでないでしょうか。

しかし子どもを保育所に預けている状況では、なかなかフルタイムというわけにはいきません。フルタイムだと、子どもが急に発熱したからといって、簡単に休めるものではありません。また思わぬトラブル処理のために残業をしなくてはいけない状況になっても、同僚に頭を下げて定時に退社せざるを得ません。 

さらにフルタイムだと責任も大きく、知らず知らずのうちにストレスをためることになります。仕事上の苛立ちを家庭に持ち帰らないようにしようと思っても、現実にはそんなことができる人はいません。

つまり子どもがまだ小さく保育所に預けている状況であれば、どこかに無理を抱えているのです。それはここで改めて言うまでもなく、誰しもが感じていることです。そんな生活から解放されるためにも、この時期は子どもが最優先だと割り切って、パートという選択をしてみてはいかがでしょうか。

フルタイムに切り替えるのは、子どもがもう少し成長してからでも十分です。今の社会は単に経験年数で評価される状況ではなくなっています。上昇志向のある方なら、途中採用であっても早い段階で認められることがあります。また安定した働き方をしたいタイプの人であれば、地道に仕事をこなすことで、そのうち会社の一員として定着してきます。

パートからフルタイムへの切り替え時期は、小学校入学を機にするのか、高学年になってからなのかは、それぞれの家庭の事情によって異なります。

自分が適切だと思った時期が到来したら、パートからフルタイムへ切り替えることを考えてみましょう。それまでは家族のために時間の融通が利くパートを続けてみてはいかかでしょうか。

まとめ

ここまでフルタイムとパートの違いや、メリット・デメリットなどをご紹介しました。少しでもお役に立てたのであれば幸いです。

育児をしながらのフルタイム勤務は本当に大変です。現在パートでこれからフルタイムに切り替えようとしている方は、今まで通り家事を担っていたのではおそらくパンクするでしょう。

せっかく働くのであれば、楽しく生き生きと働きたいですよね。

家族や行政のサービスなどをうまく活用しながら、ストレスを溜めすぎないようにバランスを取ることが大切です。

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