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働くママが自分の時間を作るコツ!仕事と家事を両立させる1日のスケジュールをご紹介

平成27年度の厚労省による労働白書によれば、2000年時点の共働き世帯32.8%に対し、専業主婦世帯はほぼ同率の31.9%でした。しかし4年後の2014年時点をみると、共働き世帯37.2%に対し、専業主婦世帯は24.9%と、働くママが増えている傾向です。今日、周りを見渡しても、スーツを着て子どもを保育園に送るママ、お迎えの時間に遅れまいと急ぐパパの姿は珍しくありません。また、子どもを保育園に預けていなくても、幼稚園や学校に行っている時間帯に働くママや、子どもを見ながら在宅で仕事をするママも少なくありません。

一口で「働くママ」といっても様々なケースが見られる中、「自分と同じようなスタイルで働く他のママはどのような一日を送っているのだろう?」「子どもと向き合える時間が少なくて不安だけれど、他のママはどうしているのだろう?」「今は専業主婦だけど近々働きたい。働き始めたら一日のスケジュールはどのようになるのだろう?」と、働くママのスケジュールや子どもとの時間について、他の家を覗きたくなること、きっと誰もがありますよね。ここでは、4人の働くママのスケジュールをご紹介するとともに、仕事と子育てを両立する環境が整っていると言われるノルウェーの実態も併せてみていきます。働くママも、これから働くママになる人も、是非参考にしてみてくださいね。

目次

ワーキングマザーが家事育児にどのぐらいの時間を費やしているのか

働いているママを対象にした調査によると、働いているママが平日家事や育児に費やす時間の平均は131分(2時間11分)。休日になると160分(2時間40分)と、とても長い時間です。
この結果を見ると、平日はできる範囲での家事やルーチン家事をこなし、休日は平日出来ない家事や子どもの習い事で週末に家事育児をまとめて行うママが多いということがわかります。

そんなママが一息つく時間は、子どもの就寝後・家事や育児がひと段落した後しかありません。その平均時間は平日64分(1時間4分)、休日は97分(1時間37分)です。自分の時間も夜21時以降、自分の時間は取れたらよいというママもいます。

他にも、自分のための外出は週1~2回が大半を占める中、月に1回、3カ月に1~2回、ここ3カ月は自分のためにした外出はないという人の合計が52%を超えているというデータも出ています。
このデータが示す事は、つまり自分の時間を頻繁にとることはできないという事です。

例えばですが、

・勤務時間:7~8時間
・家事:2時間30分
・育児:2時間
・睡眠時間:6~7時間

に設定したとしましょう。上記の時間の合計は約20時間になります。
一見すれば「残り4時間もある!」と思うかもしれませんが、安易にこの“4時間”すべてが自分の時間になると考えることはできません。子どもの送り迎え、買い出しなどを考えれば、実際はもっと家事・育児に費やす時間は多いのです。
そう考えると本当にママはよく頑張っています!

働くママが自分の時間を作るコツ!仕事と家事を両立させるスケジュールをご紹介☆

女性が結婚・出産した後も働く理由は、「生計を維持するため」「家計の補助」が最も多いのですが、その他にも「将来のための貯蓄」「自分が自由に使えるお金が欲しい」「社会とのつながりが欲しい」「社会貢献がしたい」など、様々です。

どんな理由であっても、働くママは誇りを持って、胸を張って出勤できる時代です。しかし、家事や育児などといった家庭内の仕事も山積み。パパと分担したとしても、すべきことはとても多いはず。働きながら、これらの仕事をどのようにこなしているのか、気になるところです。

そこで、それぞれ異なるスタイルで働く4人のママの、とある一日のスケジュールをご紹介していきます。

【タイプ1:時短で働くママAさん(子ども:2歳)】

6時 起床

8時 保育園に子どもを預ける

9時 出社

16時 退社

17時 お迎え

18時 夕飯

21時 子どもの寝かしつけ

~家事、自分の時間

24時  就寝

時短で16時に退社したとしても、その後のスケジュールは怒涛のようです。保育園のお迎えも、17時を過ぎると子どもがぐずってしまうので、ダッシュで向かうとのこと。家に帰ってからも、夕飯の準備や子どもの寝る準備でバタバタですね。それでも、夕方から夜にかけてはAさんが子どもと触れ合う貴重な時間です。

【タイプ2:フルタイムで働くママBさん(子ども:6歳と4歳)】

6時 起床

7時半 出勤(保育園送りは夫)

9時 就業開始

20時 退社(子どもたちはファミリーサポートの家)

21時 ファミリーサポートにお迎え(夕飯、お風呂も済ませていることも)

21時半 帰宅~子どもたちは就寝

~自分の時間

25時 就寝

ファミリーサポートとは、「同じ地域の住民同士が子育てを有償で援助する活動」です。援助する側のサポーターは、プロの保育士ではありませんが、「地域の子育て環境を良くしたい、お手伝いしたい」という意欲を持ち、自治体の講習を受けた方々です。子育て中の家庭がファミリーサポートに登録すると、近くに住んでいるサポーターを紹介してもらい、顔合わせの上問題なければ、サポーターに必要な時に託児をお願いすることができます。有償ではありますが、ベビーシッターなどに預ける価格と比べると破格(だいたい1時間600~700円程度)なため、このサービスを活用しているママは多いでしょう。

Bさんも、保育園・小学校の後は週3で、ファミリーサポートのサポーター宅で子どもを預かってもらっています。お迎えの際には夕飯やお風呂も済ませている日もあるというのですから、ママとしては助かりますね。子どもたちもサポーター宅を第二の家庭として捉え、とても寛いで過ごすことができているといいます。それでも、Bさんは「子ども接する時間が少なすぎるのでは」と悩むこともあるそうです。

【タイプ3:フリーランス(基本在宅)で働くママCさん(子ども:10歳と4歳)】

7時 起床

7時40分 上の子登校

9時 下の子保育園へ

11~14時 取材

17時半 下の子のお迎え(上の子は友達と過ごす、塾に行くなど)

18時 夕飯など

21時 子どもたち就寝

~自分の時間(仕事をすることも)

24時半 就寝

フリーランスと聞くと、融通が利いて子育てしながらでも働きやすいと思われがちですが、取材の仕事などで外に出ることもあり、また、納期が迫ると途端に忙しくなることも多く、スケジュール管理は難しそうです。「このようにスケジュールを振り返ってみると、子どもを放置しすぎかも?」とCさんは言います。

【タイプ4:在宅ワーク(一日1~2時間)で働くDさん(子ども:4歳と0歳)】

6時 起床 自分の身支度、洗濯、子どものお弁当(週2)準備

7時半 子ども起床

8時45分 上の子登園(幼稚園)

午前中 夕飯準備、下の子が寝ている時間に仕事

13時頃 下の子と外出(児童館や買い物など)

15時 上の子帰宅 おやつ、翌日幼稚園の準備など

16時半 お風呂

18時 夕飯

20時半 子ども就寝

~自分の時間(仕事をすることも)

23時 就寝

0歳の赤ちゃんがいると、一日1~2時間の勤務時間を確保するだけでも大変です。そして、午前中に夕飯の準備を済ませておくのも、上の子が帰宅した後はなるべく上の子の話を聞いてあげたいからといいます。幼稚園で何をしたのか、誰と遊んだのか、楽しかったのか・・・親として聞いてあげたいし、子どもも親と共有したいことがたくさんあるはずです。Dさんは、「今は1~2時間しか働けないけれど、下の子が幼稚園に入ったらもっとまとまった時間働きたい」と思っています。

このように、フルタイムで働くママも、在宅で隙間時間に働くママも、皆それぞれとても多忙な毎日を送っていることが分かりました。そして、多忙な毎日の中で、少しでも多く子どもと接する時間を確保したいと、誰もが思っているのです。

働くママが意識しておきたい心得

育児と仕事、どちらか単独であってもひと通りこなすのは大変な気苦労です。それを両立させようとするのですから、それなりの覚悟がいるのは当然ですよね。

でも必要以上に深刻に考えることはありません。ちょっとした心構えと工夫で、なんとかなるものなのです。

■とにかく休日は全力で楽しむ
仕事が憂鬱だと感じる人は、他の人の三倍は悩んでいます。たとえば会社でちょっとしたイベントがあるとすれば、悩む人はイベントの「前」と「当日」と「終了後」にくよくよと悩みます。これでは心が休まることはありません。悩むのはイベント当日でいいのです。反省をするのは、次に繋がることだけにとどめておきましょう。

もちろん時には悩むことも大事ですが、悩んでも不毛な時間帯に悩むことはやめましょう。特に休日に悩むなんて愚の骨頂です。休日は朝早くから家族で出かけて、思いっきり楽しみましょう。遊園地や動物園に悩み事を同行させる必要はありません。

■家族という名のタイムマシンに乗ろう
子どもの体調がすぐれなかったり、泣き止まなかったりすると、つい絶望的な気分に陥ります。楽しいはずの育児が辛いと感じることすらあります。しかし、そう思う時期が永遠に続くわけではありません。 

あなたが中学生だったときを思い浮かべてみてください。あれから10年、20年と時が流れていますが、とてつもなく長い時間だったでしょうか。おそらく一瞬で過ぎていったかのように感じるのではないでしょうか。

 ほんの5年経過するだけで、子どもは大きく成長します。そこで繰り広げられる会話はとても充実したものになっているはずです。育児で行き詰まったときには、何年か先の家族の未来像を思い浮かべてみましょう。

育児が辛く感じた時期もほんの少し時間が経過するだけで、とても懐かしく感じる時がくるものなのです。 

■建前トークこそが大切
建前よりも本音で話す人の方が信用できると思っていませんか。利害関係のない友達関係であれば、本音トークの方が楽しいので、それはそれでいいのです。でも夫婦の本音トークはいただけません。お互いが自己主張をすれば会話が成り立たたなくなるからです。 

まずは、子どものいる共働き家庭では、夫婦の家事分担はどうあるべきかを建前として探ってみましょう。

特に日本では、建前では「fifty-fiftyだ」と言っても、本音のところでは「男がそんなことはできない」という思いを夫は抱いているものです。そのため家事分担はつい妻がほとんど担ってしまっているというのが現実ではないでしょうか。

まずは建前トークで、家事分担の本来あるべき姿の共通認識をもち、それに限りなく現実を近づけないことには、働くママは疲弊してしまいます。

仕事と家事を両立させるコツ

仕事も大変だけど、家事も大変という場合、どうやって両立させればいいでしょうか。 

朝少しだけ早起きをして、必要な用事を済ませておくことをお勧めします。朝の時間は慌ただしいように思えますが、それだけに無駄なく動けるよう体が反応してくれます。煮物やカレーやシチューなどの温めなおしても美味しく食べられる料理を仕込んでおけば、夕食の準備がとても楽です。

仕事と両立させるためであれば、家事は手抜きをしてもいいと割り切りましょう。ただし、子どもが口にする食材だけは、とことん安全なものを選ぶという気構えだけは忘れないでください。

家事のサポートとして家事代行サービスを依頼する方法もあります。食材の購入まで任せられますから、子どもにも安全で安心な食事を与えることが可能です。

また自治体によっては、ファミリーサポートといった育児支援をしているところがあります。保育所のお迎えや短時間預かりなどのサービスがありますから、とても重宝です。

しかしどうしても両立が難しいと感じたら、思い切って働き方自体を考え直しましょう。フルタイムからパートや在宅ワークへの切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。

仕事を軽減する方法を選択するのも、仕事と家事を両立させるコツなのです。

【ここで耳より情報♪家事の時間を短縮する方法】
働いているママは少しの時間も惜しいほど忙しい毎日を送っていませんか?「少しでも良いから、この忙しさを軽減させたい…」と思うことも少なくないはずです。
そんなママたちに実際に働いているママがしている“ちょっとした工夫”をご紹介します。

◆料理や買い物にかける時間を短縮
お店に行って買い物をするのは、意外に時間も体力もかかります。その上、いろいろな物が目に入ってしまうので、ついつい余計な買い物をしてしまうことも多いでしょう。
そこで、時間短縮と節約をするのに役立つのがネットスーパーや食材宅配のサービスです。
あらかじめカットされた野菜や夕食用の素材がセットになっているので、下ごしらえされた食材宅配サービスを使えば献立作りに悩むこともなくなります。

◆家事にかかる労力を減らす
いつも行っている「ルーチン家事」は思い切って機械任せにしてしまうのも1つの方法です。
洗濯機は乾燥までしてくれる衣類乾燥洗濯機を使えば、洗う手間や干す手間を節約できます。
他にも、ロボット掃除機に掃除を任せておけば、仕事から帰ってくればすでに掃除が終わったきれいな部屋に帰宅することができます。

◆「ながら作業」を取り入れよう
洗面所で歯磨きをしながら粘着式ローラーで髪の毛やほこりを取る。
トイレに入ったついでに掃除する。
などの「ながら作業」をこまめに取り入れましょう。
小さいことかもしれませんが、長い目で見れば意外にも家事が楽になるのでオススメです。

ワーキングマザーが自分の時間を楽しむための方法

先程の時間を見てみると、自分の時間として確保できる時間は30分~1時間が平均的ではないかと思います。このささやかな時間をどう使ってリフレッシュしているのか?
ここでは、短時間で楽しんでいることを実践しているママに聞いた一例をご紹介します。

◆写真整理
子どもが生まれると、かわいい瞬間がたくさん!ついつい、たくさんの写真を撮影してしまいます。
そんなママにオススメなのが、写真整理!
溜まった写真を、かわいくフォトブックに入れていくことで趣味も楽しめつつ写真整理もできます。作る時間も見返す時間も楽しい“思い出”になりますね。

◆美容(ダイエット・エクササイズ・スキンケア・ヨガ)
子どもが寝てからだとジョギングやマラソンに出ることは難しいですが、テレビでヨガを見てやってみるなど室内でできることもあります。
ゆっくり半身浴する、スキンケアに少し時間をかけてみる、ストレッチをして体をほぐすなどして心も体もリフレッシュしてみましょう。

◆好きな音楽と好きなお菓子
子育て中に聞くのは子ども曲がメインです。子どもたちが寝た後に自分の好きなアーティストの曲を聴きながらゆっくり紅茶やコーヒーを飲む、好きなお菓子を子どもの目を気にせずに食べる…と些細なことですが贅沢に感じます。
心のリフレッシュをしながら読書もおすすめですよ。

【ここでポイント】
ママの趣味は「家計に響かないもの」を選ぶようにしましょう。ママにとって時間と同じぐらい価値があるのが「お金」です。子どもを育てるのはお金がかかります。自分の趣味は家計を圧迫しないもので、毎日の張り合いになるものにしましょう。
【お金をかけすぎない】【短時間で楽しめるもの】を意識して、自分にあった楽しみ方を見つけてください。

ノルウェーの子育て事情

なぜここでノルウェー?と思われるかもしれませんが、実はノルウェーは男女平等の国として知られており、働いていないママの方が珍しいといいます。待機児童という言葉もなく、子どもを預ける場所には困りません。働く親の子どもはほぼ全員、『barnehage』という施設に入ることができるので、だいたい産後9カ月~1年後には職場復帰するママがほとんどです。幼稚園に通っている場合も、幼稚園の保育終了後は「SFO」と呼ばれる学童保育を利用することができ、この学童は夏休み中も利用可能です。

そして、働き方も潔いもので、基本的に残業はしないという人が多いといいます。だいたい15時半ごろが帰宅ラッシュで、定時の16時以降は子どもとめいっぱい関わるというママが多数です。女性が家事をしなければならないという考え方は、ノルウェーではかなり昔から無くなっていて、それが「男女平等の国」と呼ばれる一因にもなっているのでしょう。

しかし、これはあくまで一般的なノルウェーの事情。もちろん中には、仕事が忙しい時期には定時に帰れず、子どもと接する時間が少なくなってしまって子どもに申し訳ない気持ちになったという人もいます。日本の働くママと同じですね。これだけ環境が整っているノルウェーにも、日本の働くママと同じようなジレンマを抱えているママがいるのです。

仕事と育児の両立に行き詰まったら

色々なジレンマを抱えて働く世界中のママ。仕事と育児の両立に行き詰った時に、是非思い出してほしいことが3つあります。

【事前準備が大事】

働くママが特に忙しいのは朝。自分に余裕がないと子どもにもイライラが伝わってしまいます。翌日に出すゴミをある程度まとめておく、翌日着る洋服は決めておく、朝ご飯やお弁当の下準備をしておく、などといった前夜の準備が、翌朝の効率を左右します。もし朝の時間をもっとゆったり過ごしたいと思っているのでしたら、事前準備を見直してみてくださいね。

【生きがいと思える仕事】

なぜ自分が、ジレンマを抱えてまで仕事をしているのか?改めて考えてみてください。もちろん家計のために働いているという人がほとんどでしょうが、少なからず自分で選んで始めた仕事のはずです。楽しいことばかりではありませんが、達成感ややりがいがあるからこそ、続けていられるのではないでしょうか?生き生きと仕事をしているママの姿を、子どもはちゃんと見ています。もちろん、自宅で家事をするのも立派な仕事。自分の仕事を生きがいに感じ、誇りをもって働けているのであれば、それが一番なのです。

【子どもに愛情をしっかり伝える】

子どもはママのことをちゃんと見ていると述べましたが、愛情を意識的に伝えることも大切です。日中一緒にいられなくても、子どもが帰宅したときに「おかえり」と言ってあげられなくても、「それは、あなたのことが大切ではないからではないのよ」「あなたのことを愛していて、心配もしているのよ」「いつもありがとう」と、言葉に出して気持ちを伝えることで、子どもも安心できますし、何よりママ本人の気持ちが晴れやかになっていくことでしょう。

さいごに

働くママの忙しい一日。働くママの抱えるジレンマ。きっと「これ、私にもあてはまる!」「働きだしたら自分もこんな風になるのかな」などと思った方もいるでしょう。中には「ファミリーサポートを活用してみようかしら」と、参考になった方もいるかもしれませんね。

そして、仕事と育児の両立に行き詰った時に思い出してほしい3つのこと。もちろんこの3つを実践したからといって、全て解決するわけではありませんが、「よし、明日もがんばろう!」という活力にはなるかもしれません。

世界中の働くママに、エールを込めて。

【参照元】
◆子育て中のママこそ趣味大事!自分時間に楽しめる12のこと【提案】
◆子育ても仕事も家事も賢く両立する方法とは?
◆平日は平均64分!働くママの「自分の時間」ってどれぐらい?

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