ライティング基礎講座 vol.3
前回「ライティング基礎講座 vol.2」では、応募書類の書き方についてご説明しました。今回は、書類審査を通過し、いざ面接となった時、押さえておきたいポイントについてご紹介します。
面接方法は面接?テレビ電話?
書類審査が通ると、次は面接となります。基本的には、一度は直接顔を見て話をしたいというのが、クライアントの本音。最近は一度も顔を合わせずに仕事が始まり、納品まで完結できる「クラウドワーク」という働き方もあります。しかし、やはり一度直接会って、話をしているかどうかの違いは大きいと、採用する側は感じるようです。それは採用される側にとっても同じこと。面接でお互いを理解し、信頼関係構築の基盤を作ることが、仕事をしていく上では必要かなと思います。時間が取れるようでしたら、一度は会社を訪れることをお勧めします。
どうしても時間を捻出するのが難しい場合は、少し勇気が必要だとは思いますが、まずは相談してみましょう。子育て中のママのことを考慮し、スカイプ(WEBカメラ・マイクで会話が出来るツール)などでの面接を提案してくださる場合もあります。こちらの状況を理解していただくことは、これから仕事をする上でもとても大切なポイントです。このように、どうしても面接の時間が取れないという場合は、あくまでも「相談」という形で、話をしてみるのもひとつの方法です。
面接で押さえておくべきポイント
直接会社に訪問するとしても、スカイプを利用するとしても、面接することに変わりありません。では、面接ではどのような点に注意すればよいのでしょうか。ライター希望の場合、あらかじめ考えておくべきポイントについて、ご紹介します。
1) 1日何時間、週何時間程度仕事に時間が充てられるか
自分が書くことになる媒体(Webサイトや、雑誌など)や、具体的に執筆する分量(文字数など)が分かっている場合は、1本あたり自分ならどのくらいの時間がかかるかを考えておきます。この時にポイントとなるのは、一本当たりの時間は多めに見積もること。採用されたい一心で「短時間でできます!」と請けてしまい、実際執筆する際に思ったより時間がかかってしまうと、却ってマイナスイメージを残すことになります。最初は慎重に見積もるようにしましょう。
2) 対応できない曜日、稼働しやすい曜日
用事が立て込んでいて、電話やチャットでの対応ができない日がある場合は、あらかじめ伝えておきましょう。また「土日は家族の時間に充てたいから稼働できない」、逆に「土日は家族が子どもを見てくれるので、稼働しやすい」など、希望があれば伝えておきましょう。
「面接を受けるなんて久しぶり」という方も多くいると思います。面接前には、一般的に就職活動やアルバイトの採用試験で聞かれる質問についても、回答を用意しておきましょう。一度の面接で、お互いのニーズがマッチしているかを見極めるのは、難しいもの。「採用されたい」気持ちが強すぎて、いい返事ばかりしてしまうと、後々大変になります。今の自分の状況と、ライターの仕事をしたいという情熱を上手に伝えられるよう、事前にしっかりと考えをまとめておきましょう。
【ライター:丸山智子】