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働くママが直面する子供の小学校入学後の問題(生活スタイルや働き方)

子どもが小学校に上がり、少し生活にリズムもできてきた5月。そろそろなにか仕事をスタートさせたいと考えている方も多いのではないでしょうか。そんな時に、通勤時間不要の在宅ワークは、とても魅力的なもの。ですが、悩ましいのは、まだ早く帰ってきてしまう子どものこと。今回は、在宅ワーカーとして仕事をスタートさせた場合の放課後の過ごし方についてまとめてみます。

働くママが直面する小1の壁

子どもが小学校に入って、ママが直面する問題を「小1の壁」といいます。
現在、保育園や幼稚園に通わせているママは、「子どもが小学校に入ったら、気兼ねなく働ける!」という期待をいだいている方がほとんどでしょう。
しかし実際には、1年生のうちは、5時間目で終了することが多いです。つまり、2時半から3時くらいには「ただいま!」と子どもの元気な声が聞こえてくるのです。
幼稚園に通わせているママは、幼稚園とほとんど変わらない事実に驚くでしょうし、
保育園に通わせているママは、小学校にあがるとかえって自由がなくなる事実にがっかりさせられるというわけです。

学童の活用による対処方法

学童とは、正式には「学童保育」といいます。働いている保護者の代わりに、子どもたちを預かり面倒をみてくれる保育事業です。具体的には、安全を確保するのはもちろん、遊びや勉強の場を提供してくれます。

学童保育を利用することによる最も大きなメリットは、子どもの帰宅時間がのびるということ。
これで、子どもの帰宅時間と、働くママの帰宅時間のギャップを埋めることができます。

学童にもよりますが、子どもの預かり時間は、18時や19時くらいまでが一般的です。
残業が多いフルタイムワーカーには厳しいかもしれませんが、勤務できる仕事の範囲はかなり広がりますね。
もちろん、16時までのパートにも助かります。
まだ低学年のうちはバリバリ仕事をするのではなく、子育てを優先したいというママも多いでしょう。
いずれにせよ、ある程度決まった時間までは働くことができるので、自分のスケジュールがたてやすくなるのがポイント。在宅ワークの方でも、一定の時間までは集中して行えますね。

しかも、大人たちが面倒を見てくれるので、子どもの安全は確保されています。
また、一般的には、宿題を終わらせて帰ってきてくれるのも大きなポイントです。

働くママが直面する小4の壁

小1の壁とは別に、「小4の壁」というものもあります。具体的には以下のような問題が起こりやすいです。

■学童保育の対象から外される?
一般的に学童保育は、小学3年生までに限定しているところが多いです。
なぜ、需要があるのにもかかわらず、限定されてしまうのでしょうか?
そもそも、学童保育は収益が出にくく、保育事業としての意味合いが強いです。
そのため、自治体などの公共団体が運営していることが多く、学童自体の数が限られてしまいます。
結果、定員制をとることとなり、多くの学童では3年生までを対象としているのです。小4は低学年と比べて多少はしっかりしてきますが、だからといって、夜まで1人で留守番させることに戸惑いを感じないママはいないのではないでしょうか。

■高学年ほど手がかかる?
「高学年になると、子どもは手がかからなくなる」・・・。そう思っているママが多いのではないでしょうか。しかし、4年生ころになると別の問題が起こり、かえって子どもに寄り添う必要が出てくることが多いです。

・勉強が難しくなる・・・学習要項の見直しにより学ぶ範囲が広がっています。また、難易度がアップしているので、成績に差が生まれてきます。受験を目指す場合は、学童より通塾という選択肢も生まれてきます。

・人間関係や身体の悩みが増えてくる・・・高学年になると人間関係の問題も出てきます。場合によっては、「いじめ」の芽が育つ頃。放っておくと後に大きな問題に発展する恐れがあります。また、特に女の子は、体毛など身体の悩みも出てくる頃です。早い子だと初潮を迎える子も。人間関係の悩みも身体の悩みも繊細な問題です。自分から進んで相談してくる子は少ないので、子どもの様子をしっかりと観察し、サポートする必要が出てくるのです。

学童に入れるかどうかは自分次第

在宅ワーカーの場合、学童に子どもを預けるのが条件的に難しいこともありますが、受け入れてくれる学童があった場合、嬉しいけれど悩ましいというのが正直なところではないでしょうか。「仕事しているのだから」と割り切って預けてしまうのも、一つの方法です。ですが、在宅ワークを選ばれるような方は、子どもとの時間も大切にしたいと感じている方が多いのではないでしょうか。在宅ワークのいいところは、仕事は自分の裁量次第という点も挙げられます。低学年のうちは子育てに軸を置いて、子どものいない午前中をメインに仕事をし、午後以降は子どもとの時間を大切にするというのも、ひとつの方法です。あっという間に学年が上がり、子どもの下校時間は遅くなります。「低学年のうちは」と割り切って過ごすのも、いいかもしれません。

学童に預けられない場合の対処方法

あなたの地域の学童に年齢制限がある場合の対処方法についてご紹介します。

■地域のサポート制度を利用する
皆さんが住んでいる地域には、住民同士での助け合いを促すサポート制度はありませんか?学童は、学童の場で提供される定額サービスですが、ほとんどの地域では、一般の住民に子どものお世話をお願いできるサポート制度が設けられています。
かつて子育てをしていた方、または現役で子育中の方が登録しているケースが多いです。また、運営団体で定期的な研修をしている場合も。利用料金は1時間あたり700~900円と良心的な価格設定です。

■習い事をさせる
いま、習い事をしている子どもが増えています。英会話、書道など以前からある習い事のほか、プログラミングやサッカー、チアダンスが最近人気です。
放課後をなんとかするという後ろ向きの理由ではなく、将来役立つものが身につくということで、習い事を選ぶママも多いです。
その分、お金はかかりますが、将来への投資として考えてみてはいかがでしょうか。もちろん勉強を教える塾も有効な手段です。なお、習い事を提供している場まで保護者による送り迎えが必要な場合は、先に述べたファミリーサポートに送迎だけお願いする方法もあります。

■留守番をさせる
しっかりとしている子であれば、自宅で留守番をさせるという方法もありますよね。両親がそう遠くない場所に住んでいて万が一のときには対応してくれる状況であれば、安心して仕事に集中できるでしょう。また、親しいご近所ママがいれば、お願いすることもできますよね。その場合は、実際に緊急事態がおこらなくても、定期的に感謝の気持ちを伝えたり、ちょっとしたお礼を手渡すことをおすすめします。

働き方を変えるという選択肢

子どもが小学校にあがったら、思いっきり働けると考えていた方は多いと思います。
しかし実際には、壁が立ちはだかっていることが理解いただけたのではないでしょうか。そこで以下のような選択肢が生まれてきます。

■時短制度を利用・または延長する
もし会社が認めてくれるのであれば、せめて子どもが高学年になるまで時短制度を利用するのはいかがでしょうか。女性社員の多い高島屋では、子どもが4年生になるまで時短制度の利用が可能。しかもその制度は、希望する日にはフルタイム勤務ができるという柔軟性の高い条件となっています。

■働くママに手厚い会社に転職する
もし、自分の勤務している企業に、働くママを優遇する制度がないのであれば、思い切って転職するという方法もあるでしょう。

■在宅ワークに切り替える
先に説明したように、壁は小1だけではありません。小4や、今回述べなかった中学、高校の壁も存在します。皆さんが働くのは、お金を得ることそのものが目的ではないはずです。自分も含め、子どもや夫など家族のためであるならば、特に、子どもに寄り添える仕事を選ぶのが望むべきことであるはずです。
現在、自宅で行える仕事が増えています。時間が決められているものから、好きな時間に行えるものまで、その勤務形態はさまざまです。また、仕事内容も、単純な事務作業からWeb運用、広告制作など多岐にわたります。自分のスキルを活かせる、または成長できる仕事が見つかるはずです。既にそういう道を歩んでいる先輩ママもたくさん。選択肢のひとつにぜひ加えてみて下さいね。

在宅ワークでの子供との放課後の過ごし方

小学生になると、毎日宿題を持って帰ってきます。母としては、宿題を先に済ませてからのんびり過ごしてほしいものですよね。ここは、宿題を上手に活用して「ママと一緒にお仕事タイム」を設定するのも一つの方法です。子どもと席を並べて、ママは仕事をするためにパソコンに向かい、子どもは宿題をします。そうすることで、子どもも「自分も頑張るぞ!」と張り切るという相乗効果も期待出来、その上机に向かう習慣を身に着けることも可能です。効率は一人で仕事をする時よりは落ちてしまうかもしれませんが、子どもと一緒にこうして過ごせるのも、限られた時間。大切に、楽しむことができるよう、工夫してみるのもいいかもしれません。また、子どもがいない時間は仕事にあて、帰宅したら家事をするスタイルと決めてしまうのもいいでしょう。「あなたが学校に行っている間に、ママもお仕事してたのよ」とお話しすれば、子どもは自然とお手伝いしてくれるもの。そして、子どものお手伝いも、実はとても助かるものなのです。助かったら素直に「ありがとう」と伝えれば、子どもはそれだけで大きな満足感を得てくれます。
 
「ママがお仕事をしている」そんな姿を子どもに見せることも、子どもの成長には良い影響を与えるもの。子どもは次第に、平日会社に行っているパパのことも「こんなふうにお仕事しているのかな?」とイメージするようになり、自然と感謝の気持ちを持つようになります。仕事をしている姿を見せることができるのは、在宅ワークのメリットのひとつとも言えるかもしれません。子どもが素直に並んでお勉強してくれるのも、低学年のうちだけかもしれません。そんな時間を、大切に過ごせるといいですね。
 
ライター:丸山智子
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