ファッションライターを目指す方必見!仕事内容や活躍するための秘訣を伝授します☆
ライターにも種類があります
女性だったらほとんどの人が読んだことのあるファッション雑誌。そんな煌びやかなファッションの世界に携わる職業はたくさんあります。今回はその中のファッション雑誌を作り上げる「縁の下の力持ち」的な存在のファッションライターについて、お話していきたいと思います。
ファッションライターにも種類があるそうで、大きく分担すると ◆ファッション雑誌や新聞などの紙触媒のライター
◆ファッション情報サイト・ECサイト・キュレーションサイトのWebライター
※ECサイト…自社商品(広義では他社商品)やサービスを、インターネット上に設置した独自運営のウェブサイトで販売するサイトのこと。
※キュレーションサイト…IT用語で、特定のテーマに絞った情報を整理したサイトのこと。
仕事内容は文字通りファッションについての文章作成・企画や構成・取材や撮影を行います。また、Webサイトでの仕事は商品の紹介を行ったりするそうです。
ここでよく混同してしまうのがファッションライターとコピーライター・編集者との違いになります。確かに上の仕事内容を読んでいくとコピーライター・編集者と行っている仕事は同じようなイメージですが、実際にはどのような違いがあるのでしょうか?
【コピーライターとの違い】
コピーライターはキャッチコピーを考えるのが主な仕事になります。短い言葉で強いメッセージを発信しなくてはいけないコピーライターは、長さのある文章を書くライターとは違う技術が求められてきます。ですので、ブランドや広告代理店に所属しキャッチコピーを作るという働きをしている人も存在しています。ECサイトなどで商品や広告にキャッチコピーを付ける人もコピーライターに分類されます。
【編集者との違い】
編集者は企画や編集、スケジュール・予算の管理が軸足にあります。ライターでも企画や編集を担当することがありますが、自身が担当する記事のみに対して行う場合がほとんどです。編集者は触媒全体に関わり、方向性を決めてライターに仕事を依頼するなど、他の業務をこなしながらディレクションを行っていきます。
ファッションライターになりたいけど、どうすればいいの?
ではファッションライターになるために具体的にはどんなことをしていけばいいのか?
ファッションライターとして、どんな能力が必要とされているのかが気になってきませんか?
まず大前提として「ファッションが好き!」という気持ちは当然必要ですよね。それに伴ってアパレル・トレンドについての情報収集力が高いことが必要とされてきます。この「情報収集力」を高める一番身近な方法として、実際のファッションショップの現場で働き、自身を常にファッションの世界の中に触れさせておくことが大切です。
またファッションの世界は毎日のように流行やトレンド情報が変化していきます。その中で存在する「ファッション用語」を理解していくことも大切になります。用語を聞かれすぐに答えることができたらファッションについての知識が豊富という印象を持たれることも必要とされるので、地道に勉強できるタイプがファッションライター向きといっても過言ではないでしょう。
ライターにとっての文章作成能力などの技術ももちろん必要です。誰が読んでもわかりやすく、読みやすい文章を作り上げていくためには、日々文章を作る練習や書籍を読み込み、文章作成の構造を理解していくことが大切になると思います。ですが、こちらもファッション同様「文章を書く・読むことが好き」という気持ちなしには難しいですね。
ライティング能力以外にも必要とされるのが「コミュニケーション能力」ではないかと感じます。ファッションの取材をするにあたっては街に行き、たくさんの人の中からファッションセンスのある人に取材をお願いしたりします。雑誌の撮影ならばモデルと接することもあるでしょう。このようにファッションライターは多くの人に接する機会がとても多い仕事です。「あなたと仕事をすると楽しい!また一緒に仕事をしましょう!」と思われる人柄になることもファッションライターとして成功する重要なキーポイントなのかもしれませんね。
意識して執筆するポイントとして、実際にファッションライターとして活躍しているMariさんの記事によりますと「いかにして“いいセンス”を伝えるかを意識しているそうです。依頼者のイメージと自分のイメージが擦り合っていないかもしれないと思った時は、頭の中にあるイメージをビジュアル化して依頼者に提案するそうです。このようにコミュニケーションの取り方を工夫するだけでも関係性はずっと良好になるとおっしゃります。そして、人のお金を動かし、記事の先に不特定多数の読者がいる以上、自身も真剣にファッションに対して取り組むように心掛けている」と記事に書いています。
こちらも同じくファッションライターとして活躍している栗山愛以(くりやま・いとい)さんは以下のような言葉を述べています。
「ファッションの“面白さ”をたくさんの人に伝えていきたい。ファッションについて語ること、仕事にすることはこんなにも楽しいことなんだ、深いことなんだ、というのをお伝えして、説得したい!それが私の夢ですね。そのためにも、別に誰に何と言われてもいいから自分の好きなものはちゃんと貫き通す。そんな気持ちを私は持っていたいと思います。」
二人のファッションライターの言葉を拝見していると、どんな仕事に対しても「真剣に向き合って仕事に取り組む姿勢」が、一番大切で、いい意味で貪欲に仕事に対して向き合っている姿が伝わってきますね。
あなたならどちらと仕事をしたいですか?
ここからは「発注が殺到するライター」と「そうでないライター」の違いについてお話していきたいと思います。
ライターとして一番の戦力となるのは「文章構成能力」と言われています。この能力はもちろん得意・不得意がありますが、訓練を積めば誰でも実力はついてきます。ここでこの能力を高めるのに有効的な方法「ロジカル・シンキング(論理的思考能力)」を学び、実践することが大切になるそうです。ロジカル・シンキングとは【主張したい物ごとに対して、全体を高いところから見下ろしたときに漏れ・ダブることがない状態で誰もが因果関係を明白に理解し、説明できること】を指しています。簡単に表現すれば「客観的に物事を見て、判断し、理解した上で誰にでもわかりやすく説明できるか」ということです。近年はこの能力は「ロジカル・ライティング」と呼ばれており、仕事に不可欠な技術として浸透してきているそうです。
ここで未熟なライターにありがちなのは、校正や依頼者からの指摘を素直に受け入れることができないことです。これは相手の指摘を読み解く力が欠けているという場合が多く、経験が浅い人ほどこの傾向が強いとされています。もし自分が依頼者側でしたら、こちらの意見をくんでくれないライターよりも、意見をくみ取ってくれるライターと仕事をしたいですよね?
反対に、発注が殺到するライターは一回読むだけで内容が理解できる文章を書き上げます。ここで大切なのは【物事を理解するための論理的思考】とそれを伝えるための【論理的表現力】です。取材をそつなくこなすなどのプラスαの能力を持ち合わせていれば鬼に金棒!どこの企業も仕事を依頼したいと思うでしょう。
これまでの文章を簡単にまとめたものが下記になります。
◆発注したいと思うライター
・得意領域をひとつ・もしくは複数持っていて、安心して仕事を頼める人柄
・社交的で、自身のネットワークを持っている
・共同通信社の「記事ハンドブック」などを持参し、用字用例の表記や使い方を調べ、使っている
・紙媒体での執筆経験がある
・傾聴力がある
・質問力がある
・準備周到である
◆もう発注したくないと思うライター
・事前に文章構成案を提出しない
・主語・述語が一致していない文章を書く
・ロジカル・シンキング、ロジカル・ライティングの訓練をしていない
・指摘や校正を理解できていない、受け入れることができない
・締め切りを守らない
発注したくないと思うライターはまずは人として付き合いたくない人でもあると思います。文章能力も大切ですが、人としての人格形成や道徳心もやはり仕事を依頼する上で重要になりますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ファッションに詳しいことや文章能力が大切とくどいほどお話してきましたが、ライターに限らず社会人としての人格を育てていかなくてはいけないと執筆していて感じました。また、日々の努力なしに成功する道は存在しないということも痛感しました。これからライターになりたい人でこの記事を参考にしていただけたら嬉しいです。
参照元
◆ファッションライターになるには、どんなスキルが必要?
◆ファッションライターとは?働き方や必要なスキル
◆「言葉にできない」を表現するファッションライター。
◆「何を言われても”好き”を貫く強さを」ファッションライター栗山愛以
◆発注が殺到するライターになるには・文章力の鍛え方・全国の求人