頻繫にないから知っておきたい慶弔費の正しい処理の仕方について | 在宅ワーク・内職の求人・アルバイト情報なら主婦のためのママワークス

頻繫にないから知っておきたい慶弔費の正しい処理の仕方について

公開日:2019.10.04
最終更新日:2019.10.04
Pocket

はじめに

多くの方にとって、プライベートでも慶弔に関することは非常に難しいのに、会社の慶弔となると、「どうすればいいの!?」という感じではないでしょうか?

私の以前の勤務先は、非常に人数の少ないところでした。ですので、私は編集・校正職での採用でしたが、編集・校正の仕事以外に、慶弔に関することの対応を担当していました。

以前の会社でお付き合いのある方は、お年を召された方が多いこともあり、慶事より弔事の対応のほうが圧倒的に多かったです。しかも、宗派により電報の文言をすべて変えて出していたので、絶対に間違えることのないように、各宗派のお悔やみの言葉を必死で覚えたものでした。

またご葬儀に参列する機会も何度かありましたが、当時の勤務先は、電報でも宗派によりお悔やみの言葉を変えて打つようなところでしたので、ご葬儀のしきたりもその宗派の作法にのっとり、すべて変えていました。

そのおかげもあって、プライベートでも葬儀に参列した際は、失礼のないように対応できているとは思います。とは言うものの、慶弔や慶弔費に関することは難しく、しかもそのマナーを知っていないと、大人としての品格が疑われてしまうでしょう。

今回は、そんな慶弔や慶弔費についてご紹介します。

今さら聞けない慶弔費について

ママワークスコラムをお読みの皆さまにとって、会社で慶弔費に関わる機会があったとすれば、「自分の結婚」と「自分の出産」の申請の際ではなかったでしょうか。

それ以外になると、私のような小さな会社でメインの職種を持ちつつ総務系の仕事を任されていたか、あるいは、経理や総務の仕事をしていなければ、業務上に慶弔及び慶弔費に関わることはないでしょう。

しかも、慶弔はプライベートでもそれほど頻繁にあるものではありません。そのため余計に、「慶弔及び慶弔費=よく分からないこと」になっているのではないでしょうか?

そこでまず、こちらでは「慶弔費ってなに?」から始めたいと思います。

「慶弔費」とは、「慶事や弔事にかかる費用」のことで、もう少し具体的に事例を挙げながら紹介すれば、「慶弔費=慶事(結婚、出産など)のお祝い金と弔事(ご葬儀や入院など)の香典やお見舞金」のことを指します。また近年は、天災が多発しているので、そのお見舞金なども慶弔費としてとらえられています。

正直それほど頻度のあることではないので、たまに慶弔費が発生した場合、「処理の仕方はどうすればよかったっけ?」と思いがちですが、判断目さえ知っておけば、それほど難しいことではありません。

慶弔費を簡単に判断する方法とは?

国税庁ホームページには、非常に分かりやすく、慶弔費(正確には「慶弔費のパターン」)について書かれています。

「No.5261 交際費等と福利厚生費との区分」に「~また、社内の行事に際して支出される金額などで、次のようなものは福利厚生費となります」の(2)に「従業員等(従業員等であった者を含みます。)又はその親族等のお祝いやご不幸などに際して、一定の基準に従って支給される金品に要する費用(例えば、結婚祝、出産祝、香典、病気見舞いなどがこれに当たります。)」とあります。

以上より、社内の慶弔費は、「福利厚生費」に当たるのです。そしてこれさえ把握しておけば、話はとても簡単。なぜならば、社内でなにか慶弔事があっても、基本は「福利厚生費」だと考えればたいていの場合、慶弔費の問題は解決するからです。

ここで珍しく(!?)国税庁のホームページに非常に分かりやすい判断の仕方が書かれてあるのでご紹介すると、「ただし、専ら従業員の慰安のために行われる運動会、演芸会、旅行などのために通常要する費用については交際費等から除かれ、福利厚生費などとされます。」とあります。

これも「福利厚生費」か「交際費」かを判断するのに、すごくいい指針になるのではないでしょうか。

慶弔費に関して知っておいて欲しいこと

私も新入社員時代に「会社のものを買ったときは必ず、領収書をもらってきてね」とよく言われ、領収書をもらい忘れると怒られたものでした。

ママワークスコラムをご覧の皆さまにとって近い例を挙げれば、例えば、結婚式に行って御祝金を渡す際、「領収書をください」と言われたら「え~!?」って思いませんか?

逆に皆さまなら、「領収書をください」と受付の方に言えますか?私は友だちの結婚式の受付を何度かしていますが、今までそのようなことを言われたことがありません。つまり、結婚式のお祝い金には、領収書が出ることはほとんどありません。

それは出産祝いも同じことですが、お祝いをもらったとき、「領収書をください」と言われたら、面食らってしまいますよね?また自分が、出産祝いを渡したとき、「領収書をください」なんてちょっと言いづらいことでしょう。

ある程度年齢を重ねると、「こうするのは非常識だ」と何となくその場の空気を読むことができると思います。

しかし、もし私が若ければきっと、その場の雰囲気を察してあえて何も言わない代わりに、「こんな時、領収書はどうすればいいんだろう…」と自分の気持ちの中で悶々としていたのではないか、と容易に想像することができます。

でもこちらを読んでいただければ、悶々とする必要はありません!こんな場合は、「出金伝票」を用意しておけば大丈夫です。出金伝票に、「いつ・誰に・どこで・どんな目的(「結婚式参加のため」のようなこと)で・いくらか」を書きましょう。

ただ、勤め先によっては、結婚式の場合は招待状、ご葬儀の場合は会葬礼状を添付するように言われるところもあると思います。またそれらがあれば、確実な証拠になりますので、保管されることをおすすめします。

個人事業主は絶対に慶弔費のことは知っておくべき

個人事業主の方の場合、取引先とのおつきあいは、今後の経営から考えると非常に重要なことですよね?

また、一般社会の考え方だと、どんなに仕事ができても社会のマナーを知らなければ、「常識がない」とみなされ、今後の仕事での付き合いに影響が出てくるかもしれません。こちらでは、個人事業主の方にこそ知っておいて欲しい、慶弔全般についてお伝えします。

まず、先ほどの国税庁ホームページの「No.5261 交際費等と福利厚生費との区分」の冒頭に、「交際費等とは、得意先や仕入先その他事業に関係のある者に対する接待、供応、慰安、贈答などの行為のために支出する費用をいいます。」とあります。

つまり、取引先の方の結婚や出産祝い、香典や電報代などは、「福利厚生費」ではなく「交際費」となるわけです。ところが、個人事業主の場合は、慶弔費は「交際費」にはなりません!

「え!?じゃあ、この項目のここまでの話はいったい何?」となりそうですが、もう少しだけお付き合いください。

再び国税庁のホームページに戻りますが、「No.2210 やさしい必要経費の知識」の「3 必要経費に算入する場合の注意事項」の(1)に「(1) 個人の業務においては一つの支出が家事上と業務上の両方にかかわりがある費用(家事関連費といいます。)となるものがあります。(例)交際費、接待費、地代、家賃、水道光熱費」

続けて「この家事関連費のうち必要経費になるのは、取引の記録などに基づいて、業務遂行上直接必要であったことが明らかに区分できる場合のその区分できる金額に限られます。」とあります。

以上より、個人事業主の場合のみ「一つの支出が家事上と業務上の両方にかかわりがある」ので、慶弔費は「交際費」ではなく「必要経費」になるというわけです。

個人事業主の中には、人を雇って経営している方もいらっしゃると思います。ですから、「社内=福利厚生費、社外=必要経費」と覚えておけば無難かな、と思います。

ただ、ここでまた横やりが。私は今、「個人事業主の場合のみ」と書きましたが、企業の中には、社外の「慶弔費」が「交際費」ではなく、「必要経費」になる場合もあります!

ご存じの方がほとんどだと思いますが、「交際費」ではなく「必要経費」になれば何がいいのかと言えば、「所得を得るために必要な経費」として、収入金額から控除されます。

これは大きいですよね?ですから次は、一般企業の「慶弔費」が「必要経費」になるパターンをお伝えします。

一般企業の「慶弔費」が「必要経費」になるパターン

これに関しても国税庁のホームページにしっかりと書かれてあります。

「No.5265 交際費等の範囲と損金不算入額の計算」の「2 損金不算入額の計算」に「交際費等の額は、原則として、その全額が損金不算入とされていますが、損金不算入額の計算に当たっては下記(1)及び(2)の区分に応じ、一定の措置が設けられています。

「(1) 期末の資本金の額又は出資金の額が1億円以下である等の法人(注)」と「(2)上記(1)以外の法人」とあり、各項目ごとに詳細が書かれています。おそらくここまでの文章でちょっと疲れてきた方もいらっしゃると思います。

ですから、国税庁のホームページの言葉を用いつつ、分かりやすく説明して行きたいと思いますので、がんばって読み続けてくださいね。まず「資本金が1億円以下である等の法人」と「資本金が1億円を超える法人」に「一定の措置が設けられています」。

まず「資本金が1億円以下である等の法人」の場合。これは更にさまざまな年度により条件が異なりますが、ここでは「ハ 平成26年4月1日以後に開始する事業年度」の場合でご紹介します。

「交際費等のうち」「接待飲食費の50%に相当する金額」と「交際費等のうち、800万円まで」の部分が必要経費として参入が可能とあります。

ただ、「(2)上記(1)以外の法人」つまり「資本金が1億円を超える法人」は、慶弔費を必要経費とすることはできません。確かに「損金不算入額は、上記(1)のハの①の金額とな」ということですが、それはあくまで「接待飲食費の50%に相当する金額」の話であり、慶弔費のことではありません。

なお、「資本金が1億円以下である等の法人」であっても、大企業の子会社は、「交際費等のうち」「接待飲食費の50%に相当する金額」と「交際費等のうち、800万円まで」の部分が必要経費として参入できません。

ちょっと読んでてクラクラしそうな話が続いたので、ここからは事例を交えながら、慶弔費についてお伝えします。

慶弔費の事例1:社内の結婚や出産について

会社の従業員が結婚した場合。これは言わずと知れた「福利厚生費」になります。

ただし国税庁のホームページの「No.5261 交際費等と福利厚生費との区分」の(2)に「従業員等(従業員等であった者を含みます。)又はその親族等のお祝いやご不幸などに際して、【一定の基準に従って支給される金品に要する費用】(例えば、結婚祝、出産祝、香典、病気見舞いなどがこれに当たります。)」とあるように、あくまで「一定の基準に従って支給される金品に要する費用」である点には注意が必要です。

もちろん自社社員の出産祝いについても、「福利厚生費」に含まれます。なお慶弔費に関しては、大企業であろうが、中小企業であろうが、「福利厚生費」になるそうです。

特に子どもが生まれると、赤ちゃんのうちからなぜだかお金が必要になります。ですから必ず支給金申請をして、いただけるものはしっかりといただきましょう!

慶弔費の事例2:社内の入院と弔事について

こちらもくどいようですが「福利厚生費」になります。上記でも軽く触れましたが、こちらの場合だと、お見舞金や香典を受け取る側の方は、必ず自ら申請書を提出するようにしてください。

おそらく結婚や出産というようなおめでたいことに関しては、支給金申請を忘れることなくすぐになさると思います。しかし、入院や弔事の場合は、気持ちが悲しみに打ちひしがれているので、支給金申請自体を忘れがちです。

ただ、特にご葬儀は結構お金がかかります。中でもおうちが「お檀家さん」としてお寺の檀家である場合、驚くような金額が必要となってきます。故人を悼む気持ちはよく分かりますが、必ず支給金申請を忘れないようにしてください。

慶弔費の事例3:取引先社員の結婚や出産について

「取引先の方が結婚した」「取引先のところに赤ちゃんが生まれた」などのお祝い事に対するお祝い金は基本、「交際費」になります。

こちらの取引先社員の御祝金に関する注意事項は、上記の「慶弔費に関する知っておいて欲しいこと」で書いた通りで、とにかく「第三者からみても明らかにお祝金を支払った」と分かる証拠はしっかりと残すようにしましょう。

お祝い事なのでよほど失礼なことをしない限りは大丈夫だと思いますが、赤ちゃんに関するプレッシャーを感じさせる言葉や結婚相手に関しての話題に触れるようなことは避けて、無難なお祝いの言葉をかけるようにしてください。

特に初めての出産の場合、ママは気分がナーバスになっています。普段は気にもかけないような一言でも、かなり落ち込んでしまうことは十分にあり得るでしょう。

ママワークスコラムをお読みの皆さまはそのあたりの話は、「釈迦に説法」だとは思いますが、念には念を入れてくれぐれもご注意ください。

慶弔費の事例4:取引先社員の入院や弔事について

取引先関係の入院や弔事に関しても、既述の通り、「交際費」になります。弔事に関しては、ママワークスコラムをご覧の皆さまでも「あまり自信がない…」という方が多いのではないでしょうか。

こちらも上記の通り、私も以前お世話になった会社に入社するまでは、お葬式にすら参列したことがありませんでした。ただ、その前社のおかげで、おそらく在家の一般的な方よりは、ほんの少しだけご葬儀のマナーを知るようになれました。

こちらもある程度の年齢になると、「知らない」だけでは許されません。ですので、簡単に知っておくと便利なご葬儀のマナーをご紹介したいと思います。

例えば、著名人の訃報を伝える際、テレビなどで「ご冥福をお祈り申し上げます」と表現しますよね?その「ご冥福」という言葉ですが、どの宗派にも使っていい言葉ではありません。宗派によってはむしろ、使ってはいけない場合もあります。

また「この度はご愁傷さまでした」の「ご愁傷さま」も使っていい宗派と使ってはいけない宗派があるので、使わない方がいいでしょう。

あと「ご焼香の回数」や「ご焼香を額まであげるかどうか」に関しても同様で、各宗派によってやり方は異なりますので、もし会社からご葬儀に参列する場合は特に、やり方を事前に調べておかれることをおすすめします。

また、ここまでは気にしなくていいかもしれませんが、お数珠も宗派によって異なります。ただ、お数珠に関しては、宗派によって大きく異なるところは少ないので、ご自宅のお数珠でいいでしょう。

また余談ですが、宗派によってはご葬儀に太鼓やシンバルのようなものを用いるところも。もしかすると余りの音の激しさにびっくりされることがあるかもしれないので、くれぐれもご注意ください。

あと私自身、余裕があれば気を付けたいな、と思っているのは、「ご焼香で祭壇前まで進む際、真ん中を歩くのではなく、なるべく隅の方を歩く」ことや「ご香典をお渡しする際、言葉じりは消え入るくらいの大きさで、故人を悼む気持ちを表現する」ことなどです。

ただ一番大切なことは、「故人を悼む気持ち」ですから、「こうしないと、ああしないと」とマナーばかりを気にするのではなく、故人への哀悼の意を伝える気持ちで参加してみるのが、一番大切なのではないでしょうか。

おわりに

慶弔費は他の科目の分類分けに比べれば、かなり分かりやすいと思います。ただ、領収書をもらえないものなので、出金伝票はその都度つけるように気を付けましょう。

また証拠となるものは、すべて保管しておいてください。あとは、大人として常識ある振る舞いをすれば問題ありません。落ち着いて行動しましょう。

Pocket

在宅求人を探したくなったらこちら
在宅ワークを探すならママワークス

pagetop