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個人事業主になるなら知っておきたい☆屋号をつけるメリットとポイントをご紹介♪

公開日: 2019.11.22
最終更新日: 2021.05.12

個人事業主になるなら知っておきたい☆屋号をつけるメリットとポイントをご紹介♪

まず初めに

これから起業して、自分の会社を持ちたいと考えている人達はどんな準備をしていますか?オフィス探しや立ち上げをしてくれる仲間を集うなど、未来の自分自身のために奮闘していると思います。

ところで、「屋号」は考えましたか?そもそも「屋号」の存在をご存じでしょうか?今日は「屋号」についてお話していきたいと思っていますので、どうぞお付き合いをよろしくお願いいたします。

屋号とは何でしょう?

皆さんは屋号と聞いたら何を思い浮かべますか?私自身もそうなのですが、「お店の名前や看板」を想像する人が多いと思います。ですが、ここで紹介していく「屋号」は個人事業主を始める時の“名前”であり、税務署に「個人事業主の開業届」を提出する時にはこの屋号の欄に記入するものとなります。法人の場合は代表主とは別人格であるということを示すために「〇〇株式会社」という名称をつけて登録しますが、個人事業主の場合、登記という制度はありませんが事業主の総体を表すために「屋号」という形で名前を付けるのです。

この屋号は開業届を提出した後からでも変更することは可能です。変更する時に届出の必要もなく確定申告をする時に新しい屋号を記入すれば大丈夫なので、業種の変更などで屋号を変えたいという場合でも対応できます。しかし、顧客や企業に覚えていただいた屋号を再び覚えていただくことになってしまいますので、よほどの理由がない限りは変更せず、ずっと使える屋号を登録した方が良いという意見もありますので、登録の際は慎重に考えましょう。

屋号は必ずつけることが義務でしょうか?

この屋号なのですが、全ての人が必ずつけなくてはいけないものではありません。実際屋号がなくても個人事業主として仕事をしている人もいます。実際に屋号を持たずに事業を行っている人達として、フリーランスで活動している作家・カメラマンなどは個人の名前で活動しています。

では法的に考えて屋号なしではどのような扱いになるのか?
その点に関してのお話を少しさせていただきます。

屋号ですが、「屋号をつける」ということに対して義務付けはされていません。ですので、開業届の屋号の欄を未記入で提出しても特に問題はありません。開業届提出の時に未記入で提出している人達は、確定申告時にも記入しなくて構わないのです。

※もし途中で屋号をつけたいと思った人は確定申告の時に屋号記入欄に考えた屋号を記入すれば大丈夫です。もし、変更をしたことや新たに屋号を付けることに不安を抱いているのであれば「個人事業主の変更の届出書」を提出すれば受理してもらえるますので、詳しくは税務署で確認をしてください。

どんな場面で屋号は使われるのか?

屋号がなくても問題なく開業できますが、いろいろと不便な点もあります。ここから屋号の有無での違いについて触れていこうと思います。

まずはどんな場面で屋号を使うのでしょう?

・事業用の銀行口座開設の時
・名刺
・領収書
・請求書
・見積書
・契約書
・お店の看板 

などが屋号を使う場面として挙げられます。こうやって見てみると意外にも活躍の場面が存在していることがわかります。もっと詳しくお話しすると、顧客や取引先とのやり取りで“屋号がない”というだけで相手側に不安を与えてしまう可能性がないとは断言できません。
人事業主は信頼を得て人脈を広げられるかが成功への道となります。つまり、「信頼・信用」を得るためにも屋号はあった方が安心して開業できると思いますので、“つけておいて損はない”ということですね。

屋号をつけるメリットとは

屋号については大体お話ししたのですが、実際に屋号をつけることでどんな効果があるのでしょう?
ここでは屋号をつけるメリットについて、いくつかご紹介いたします。

◆事業内容をアピールできる
ママ友同士やご近所の話で「〇〇美容院はキッズスペースがあっていいよ」や「●●ってお店は品揃えいいよ~」と情報交換しますよね?屋号を伝えるだけでどんな事業内容をしているか説明しなくてもイメージが湧きます。どこに行けば自分の必要としているものが手に入るかもすぐにわかるので、利便性も兼ね揃えています。

◆屋号付きの銀行口座の開設が可能
先程もご紹介した中に「口座開設」について触れました。個人事業主の場合、税金対策のためにプライベート用と事業用のお金(口座)を明確に区分しておく必要があります。この時屋号なしですと同じ銀行で口座を開設することができないので、他銀行の口座をいくつも開設するなどの手間がかかります。しかし、屋号があれば個人的に口座がある銀行と同じ銀行での屋号付きの口座開設できるので、資金の棲み分け(口座分け)が可能となります。同じ銀行で口座開設を検討しているのであれば屋号があった方が便利だと思います。

◆ブランドとなってくれる
例えば、あなたがパン屋さんを開業したとしましょう。商品のメロンパンが一定エリアの間で評判になった時に「〇〇さんが作っているメロンパン」だとなかなか覚えてもらえないですが、「■■ベーカリーのメロンパン」と呼ばれるようになる方が一定エリアだけでなく広範囲で自分の商品が売れる可能性があります。知らない人が聞いても覚えられるようになることや伝わりやすくなることが屋号をつけるメリットと言えるでしょう。

◆自身の事業意欲が高まる
名刺を作って渡したときに「パン職人 山田」や「美容師 鈴木」などというよりも「〇〇ベーカリー 代表 山田 進」や「□□美容院 代表取締役 鈴木 雅紀」といったものの方が、相手側の印象も異なってきます。屋号にちなんで看板やロゴをデザインすることもできますし、そのような準備をしていくことで「自分のお店を持つ!」という自覚や意欲が出てきます。従業員を雇うのであれば、屋号という組織として働くという基本になるため、社員同士の結団力も一層強まるでしょう。

屋号をつける時のポイントとは?

話は少し変わってしまいますが、ここで印象に残る屋号のつけ方のポイントをご紹介いたします。

・発音しやすい
・誰にでもわかりやすいもの
・事業内容がイメージしやすい
・あまり長くしない

この上記のポイントを意識してつけると良いかと思います。
発音しづらい・長いものですと、電話でのやり取りで聞きにくいなどきちんと伝わらないことがあります。長いものですと印鑑作成時や書類などに記載する時にバランスが悪くなってしまいます。また、事業内容が想像しやすい屋号にしながらも印象に残りやすいものにすると取引先の印象に強く残るのでビジネスを広げるチャンスともなります。屋号は事業を印象付ける重要なポイントなのです!

我が子への贈り物と同じ

いかがでしたでしょうか?屋号をつけなくても個人事業主として働くことはできますが、このような利点などを見るとつけておく方が何かと良いのではないかと感じました。
私の友人に鍼灸師として独立しフリーランスで働いていますが、屋号(名前)を付けたと報告されたときに「友人の朗らかな人柄がそのまま名前として付いたような素敵な名前だ」と即座に思いました。
屋号=事業主の印象そのものになるので、これから屋号を考える人たちには“我が子に名前を贈る”そんな気持ちでつけてもらうと愛着もつくのではないかと思います。皆さんも素敵な屋号を考えてみてくださいね。

【参照元】
◆屋号なしでも起業しても大丈夫?屋号をつけるメリットとは
◆開業届と屋号の基礎知識!屋号をつける際のポイントと注意点

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