専業主婦のお小遣いはいくら?働く女性との比較とお小遣いアップ法を伝授
テレビで、「サラリーマンのお小遣い事情」を特集するケースがあります。
「お昼代込みで2万円」「お昼は愛妻弁当だから5千円」「決まってない。必要な時にもらう!」など、何人かのサラリーマンがインタビューに答えている姿を映します。
しかし、専業主婦のお小遣いの特集はあまり見たことがありませんよね?
実際はどうなのか、気になるところであります。
そこで今回は、専業主婦のお小遣い事情を探るとともに、理想の金額やお小遣いを増やす方法について解説してきたいと思います。
なお、お小遣い事情に関する数字は、「株式会社ビズヒッツ」による「妻のお小遣い額とその使い道についてのアンケート調査」をもとにしています。
専業主婦のお小遣いの平均は?
専業主婦のお小遣いの平均は、1カ月あたり13,391円という数字があります。
いかがですか?
「少ない!」と思った方、「うらやましい!」と思った方、いろいろいらっしゃることと思います。
でも、外に出て働いているサラリーマンが5千円、お昼代いれて2万円と答えている人がいるなか、専業主婦が13,000円とは、少し多い気もしますね。
■平均額にはからくりがある!
この数字にはからくりがあります。
アンケートに答えているのは10代から60代の専業主婦です。
なかには、夫の収入が1,500万以上ある、または、家賃収入があるからいっぱいもらえるなんて人もいるかもしれません。その場合、平均値は一気に跳ね上がります。
ですから、平均額をそのままとらえて、「自分も1万円はもらうべき!?」なんて焦る必要はないのです。
実際に数値をよく見ると、最もお小遣いとして多いパターン(「ボリュームゾーン」と呼ばれます)は、「5千円まで」や「5千円から1万円以下」です。
実に8割を占めているのです。
そのボリュームゾーンの平均を出してみると、1カ月あたり7,876円という現実的な数字が見えてきます。
専業主婦の実際のお小遣い額はグレー!?
さきほどのアンケートで、平均額以外に注目したいポイントがあります。
それは、「0円」や「不確定」という項目を選んでいる人がいることです。
前者は14.6%、後者が11.8%、2つ合わせると25%強。決して少なくない数字です。
■お小遣いが「0円」というのはどういうことか?
お小遣いが「0円」というのは、お小遣いをもらっていないということでしょう。
「家事も仕事のうち」とはいいますが、実際にお金が入ってくるわけではありません。実質的に夫の給与で生活をやりくりすることになるため、お小遣いをもらうには気が引けるという気持ちもあるのでしょう。
しかし、専業主婦が生きていく上で、まったくお金がかからないということはありえません。
化粧品や雑誌、洋服、お友達とのランチなど、本人のためだけの出費が必ずあるはずです。
そのお金はどこから出ているのでしょうか?
考えられるのは「家計のお金から出している」ということ。
化粧品は「日用品」、お友達とのランチは「食費」など、どこかしらにもぐりこんでいる可能性が高いです。
■お小遣いが「不確定」とは?
ではお小遣いが「不確定」を選んでいる場合は、どういうことでしょうか?
「不確定」とは「決まっていない」ことを意味します。
決まっていないということは、「月によって変わる」とも言えるのではないでしょうか。
そこには、2つの背景が考えられます。
背景1:専業主婦は予定が未定
原則、決まった日常を過ごしているサラリーマンは、お昼代500円×20日=1万円+交際費1万円などど計画をたてやすいですが、専業主婦は、毎週定期的にランチ会を開いたり、毎月美容院にいったりなどしている方は少なく、「幼稚園の集まりの帰りに、親しい友人とランチに行く」ことになったり、「髪がまとまらなくなってきたからヘアカットに行こう」などと、そのときの事情で費用が発生します。
背景2:専業主婦は出せるときに使う
家計に余裕がある人は、そう多くはないはずです。所得800万円の家庭は、所得が500万円の家庭より自由になるお金が大幅にありますが、その分、家賃の高いマンションに住んでいたり、子供に習い事を複数させているなど出費も多い傾向にあります。そういった意味では、決して家計に余裕はないと考えるのが妥当です。つまりどの家庭でも、食費や光熱費などのトータルの出費が抑えられたときに、自分の洋服を買うなど調整するといったことが考えられます。
専業主婦のお小遣い、理想は4倍近い!?
お小遣いが「都度費用が変わる」「調整をする」といっても、今の状態に満足しているとはかぎりません。
同アンケートで「理想のお小遣い額」についても質問をしていますが、1位は「3万円」(143人)、2位は「1万円」(110人)、3位は「2万円」(89人)でした。
ちなみに4位は「5万円」で、3位の89人に近い70人が選んでいるのです。
ボリュームゾーンは7,876円ですから、1位の3万円と比較すると、およそ4倍近いと言えます。
アンケートで歴然!働く女性とのお小遣い比較
では、働いている女性はどれくらいのお小遣いをもらっているのでしょうか?
先ほどと同じく、ボリュームゾーンで見たお小遣い平均は、24,671円と専業主婦の7,876円の、およそ3倍の金額なりました。
専業主婦の理想とする金額の1位は3万円でしたが、2位は1万円、3位の2万円ですから、働いている女性のお小遣い平均額は、主婦の理想より上回っています。「私もそんなにお小遣いがもらいたい!」と思わず声にだしてしまった方もいるかもしれません。しかし、働く女性たちもまた、理想のお小遣いは実際より高いようで、1位は「5万円」となっています。
その理由は、出費の多さによるでしょう。通勤するにあたり、服や靴、バッグなどにお金がより必要となるうえ、ランチ代や飲み会代なども多くかかるからです。
つまり、小遣いの差は確かにありますが、お小遣いに余裕があるかは、また別の問題と言えるでしょう。
専業主婦のお小遣いはなにに使う?
専業主婦の皆さんは、何にお金を使っているのでしょうか?
■実用的なものへの出費
1位は、服や靴、バッグ、アクセサリーなどの衣服代でした。2位は化粧品、美容院代といった、同じく身の回りに関するものです。ちなみに1位は274人、2位は246人と、ほぼ同じくらいの人が選んでいます。これは、最低限必要な、実用的なものへの出費と考えられます。
■人との時間の共有にはお金をかける
お小遣いの使い道として次に大きいのは、ランチや飲み会などのための「交際費」です。
一人で楽しむ、ランチ代やスイーツ代は別項目であり4位にランクイン。つまり、3位に入ったこの費用は、たとえランチ代など食べ物に使ったとしても、あくまで「人と過ごすための費用」と言えます。
■エステやネイルなどは後回し!
5位は趣味、6位は子供のもの、7位は書籍と続きますが、最後、8位になったのは「エステやマツエク・ネイル」などの美容のための費用でした。2位の化粧品、美容院代とは異なり、必須ではなく、「よりきれいであるための費用」と言えます。
お小遣い額がもしもっと多ければ、このあたりへの出費が増えるのでしょうか。
なお、実はこの順位、働いている女性でも同じアンケート結果なのです。
かける金額は全体的に多いだけで、重要視する項目は一緒ということですね。
専業主婦でもできる!お小遣いを増やす方法
さて、専業主婦、働いている方、いずれの方もお小遣いには満足していないという結果でしたが、もしお小遣いを増やすことができるのなら、毎日がぐっと潤いますよね。
実は、わざわざ外に働きにいかなくても、家にいたまま増やす方法があるのです。
もしかして、あなたの周りで、専業主婦なのに自由になるお金が多いと感じる女性がいたら、もしかしてこの方法をしているかもしれません。
■一石二鳥のフリマで稼ぐ
意外にお金になるのがフリマサイト。いらなくなった子供の洋服やおもちゃを販売すれば、夫の収入以外に臨時収入が獲得できます。写真を撮ると自動的にカテゴリや説明文が自動的に入る機能がついているなど、以前より楽に出品できるようになりました。暇な時間を利用して販売すれば、おうちも片付いて一石二鳥と言えるでしょう。
なお、できるだけ高額で売る、または売れ残りをつくらないポイントは以下のとおりです。
1.説明:丁寧に・親しみが感じられるように書く・「ノークレームで!」など無責任な印象を与える書き方は避ける
2.写真:明るいときに撮る(暗い室内でフラッシュをたくと綺麗に映りにくい)・付属品はすべてうつす・汚れや難があるときは相手にわかるように写真にのせる
3.季節に合わせる:秋に冬物、春に夏物など、人が探すときに合わせて出品する
そのほか、あらかじめ売れやすい商品を選んでおくことが重要です。人気のあるブランドや商品を選んでおけば、買い手が現れやすいです。また、おもちゃなどは販売することを見越して、外箱や説明書をとっておくことも有効です。
■ポイントサイトで隙間時間に稼ぐ
スマートフォンで手軽にできるポイントサイト。アンケートに答えたり、商品を利用したりすることでポイントがたまり、貯まると電子マネーに変換できたり、商品をもらうことができます。「ちりも積もれば山となる」。なにかの待ち時間などを利用して、チャレンジしてみてください。
■在宅ワークで賢く稼ぐ
わざわざ外に出て働かなくても、あなたのスキルや時間をお金にかえることができるのが「在宅ワーク」です。「働く」という行為にはなりますが、企業に属することなく、単発のジョブをこなすだけで収入が得られるとしたら、とても嬉しいですよね。
専業主婦の方が手軽にできる在宅ワークにはどんなものがあるのか、次の項で簡単に解説していきます。
なお、働いている女性がお小遣いアップのため、副業としての在宅ワークを始めるのもおすすめですよ。
気軽にできる在宅ワークって?
お小遣いアップという目的で気軽に始められる在宅ワークには以下のようなものがあります。
■ネットでサーチの簡単作業
あるキーワードで検索して出てくるところを入力したり、ある業種を検索して、会社のリストを作成するなどの単純作業。また、大型ECサイトでの出品物リサーチなどもあります。
■フリマやオークションの出品作業。
企業の出品を手伝う仕事。テンプレートやマニュアルも、必要情報は渡されるので、特別なスキルは不要です。
■ライティング
子育ての経験談などエッセイ的なものから解説記事など、さまざまな種類の仕事があります。1文字1円など文字単価で決められているので、題目やルールに従い納品します。
芸能人のゴシップネタやドラマのあらすじをまとめるなど、楽しみながらできるものもあります。
ここにあげた例は一部です。一度、在宅ワークを扱う求人サイトをみてみると良いでしょう。
今回は、専業主婦のお小遣い事情について解説してまいりました。
また、家計に影響を与えずお小遣いをアップする方法もご案内しました。
少しでもお小遣いをアップして、より楽しい毎日を過ごせることを祈っています。