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人気の職業、グラフィックデザイナーとは?年収や必要なスキルについても知りたい!

公開日: 2020.07.27
最終更新日: 2020.07.27

人気の職業、グラフィックデザイナーとは?年収や必要なスキルについても知りたい!

グラフィックデザイナーとは

「グラフィックデザイナー」…分かるようで分からない職業の1つですよね。
デザイナーというからには、デザインする職業だと分かっても、いったい、どういったものをデザインする職業かまでは、説明できないという方が多いのではないでしょうか。

グラフィックデザイナーとは、おもに雑誌や広告など、紙に印刷されるものをデザインするお仕事です。紙面だけでなく、商品のパッケージやポスターなど、その対象は多岐にわたるのが特徴です。
依頼してくる業界も限定されているわけではありません。
お菓子メーカー、化粧品メーカー、はたまた車のメーカーといった製造業から、不動産販売や保険販売といったサービス業、システムやアプリケーションを提供する情報通信業まで、ありとあらゆる業種からグラフィックデザインは求められています。
実際には、広告代理店や広告制作会社といった企業が間に入ったり、そのなかで働くことになりますが、仕事には不自由しないことが特徴です。

つまり、活躍の場は幅広く、そして将来性も問題ないといえます。

Webデザイナーとの違い

グラフィックデザイナーに似たような言葉として、「Webデザイナー」があります。
しかし、Webという言葉が入っているとおり、WebデザイナーはあくまでもWebサイトのデザインを行う職業を指します。
一方、グラフィックデザイナーは、Webのデザインは行いません。
ただし、例外もあります。
たとえば、ある化粧品メーカーが新作化粧品を出すとします。
その化粧品は、今までにないほど画期的な美白成分を含んだもので、それを大々的にアピールするためのメディアミックスや特設サイトの創設を考えているとします。
商品の売り出しには、イメージ戦略も重要です。当然、商品パッケージや宣伝ポスターだけでなく、特設Webサイトでのデザインに統一感を持たせなければなりません。
その際、Webをデザイン・制作はしなくても、制作にかんしてグラフィックデザイナーとして進言したり、一緒に進めていくといったことも、大きな仕事では起こり得るでしょう。

DTPデザイナーとの違い

DTPとは、「Desk Top Publishing(デスクトップパブリッシング)」の略です。
直訳すると、パソコン上で制作する出版物といった意味合いです。
書籍やチラシ、パンフレットやポスターなどに記載するものをレイアウトし、データを制作する職業です。
そういった意味では、グラフィックデザイナーと同じような職業であり、明確に使い分けされているわけではありません。
同じデザインでも、Webサイトをデザインする職業をWebデザイナーと呼ぶようになったため、紙などへの印刷物を対象とするデザイナーを、DTPデザイナーと呼び区別するようになったという背景があるので、DTPデザイナーという言葉のほうが、最近はよく見かけるかもしれませんね。

ゲームグラフィックデザイナーとの違い

もうひとつ、グラフィックデザイナーと似たような言葉として、ゲームグラフィックデザイナーという職業があります。
名前からもお分かりいただけるように、ゲームに特化したグラフィックデザインを手掛ける職業です。
ゲームに特化…と一言でいっても、キャラクターデザイナー、背景デザイナー、モーションデザイナーなど、細かく分かれています。
いずれにせよ、紙媒体をデザインするグラフィックデザイナーとは、仕事内容は全く異なります。

なお、グラフィックデザイナーの場合、先に述べたように、対象物が広範囲にのぼることがあります。ひとつの商品に関して、ポスター、パッケージ、複数のデザインが必要な場合があり、対象物に応じたさまざまな知識や経験が求められる職業といえます。

グラフィックデザイナーの1日の流れ

グラフィックデザイナーはいったい、どのような1日を過ごしているのでしょうか。一般的な流れを説明していきます。

<<大手広告代理店に勤務しているCさんの場合>>

Day1:新プロジェクトが開始。プロジェクトリーダーやから説明を聞いて、イメージを固めます。午前中に出された方向性をもとに、自分なりに図案イメージをつくります。

Day2:この日も引き続きデザイン制作を行う。午後、前に担当した案件の修正依頼が届き、そちらを先に仕上げる。

Day3: 社内のイラストレーターやライターとやりとりをしながら、調整を行います。
午後は、再びミーティング。プロジェクトリーダーにチェックをしてもらい、指示に従って、修正を行います。

Day4:朝一に修正したデザインをプロジェクトリーダーに提出。クライアントにその後は、別の案件の依頼を確認し、再びデザイン制作に入る。

大きな広告代理店などのグラフィックデザイナーの場合、企画を担当するチームリーダーや、イラストレーター、そしてライターなどとチームになって作業を行います。
グラフィックデザイナーが直接クライアントに会うことはないのが一般的です。
一方、小・中規模のデザイン会社の場合は、営業担当と共にクライアントとの打ち合せに参加したり、制作物の納品を直接行ったりと、仕事の範囲が広い傾向にあります。または、広告代理店を通じて依頼が来る場合も多々あり、その場合は、クライアントではなく、広告代理店の担当者と打ち合わせを行います。

グラフィックデザイナーの年収・給与は

経済産業省が出している2014年におけるデザイナーの年収は、男性が428万円、女性が371万とありますが、グラフィックデザイナー以外のデザイナー、テキスタイルデザイナーやインダストリアルデザイナー、インテリアデザイナーなども含まれており、グラフィックデザイナーの年収を正確に表しているとは言いがたいです。
求人情報を紹介する会社などが出している資料をみると、グラフィックデザイナーの年収は、300万円~400万円前後となっています。また、一般のサラリーマンの年収と比較するとやや低めの数字といわれています。
しかし、一般のサラリーマンと一言でいっても、男性と女性とでは大きな差がありますので、比べる対象によって高いと言えるかもしれません。
たとえば、平成30年における女性の平均給与は293.1万です。それと比べると、このグラフィックデザイナーの平均年収は一概に安いともいいきれません。

しかし、女性で子育てをしながらグラフィックデザイナーとして働く場合、サラリーマンと同じように、時短制度を利用したり、パートタイマーで働くこととなるでしょうから、平均値を下回る可能性は大いにあります。

>>年収アップをはかるには?

グラフィックデザイナーとして確固たる位置を築き、指名で仕事がくるほどとなれば独立して年収アップをはかることも可能です。
たとえば、ユニクロや楽天などのロゴマークを手がけたり、誰もが知っているようなお菓子や飲料のパッケージデザインを担当しているグラフィックデザイナーです。
世界的に注目されるようなイベント、たとえばオリンピックなどのロゴデザインに採用されれば、それこそ世界に通じるグラフィックデザイナーになり、年収も平均をはるかに超えることとなるでしょう。

なお、グラフィックデザイナーの給与がそれほど高くない理由の1つに、グラフィックデザイナーという職業自体の特質があげられます。
それは、グラフィックデザイナーというお仕事は専門職であるということ。ディレクション業務などを行う、いわゆる管理職になりにくいのです。
一般サラリーマンの給与が高いのは、20代から60代全体に言えることではありません。
さきほど示した表はあくまで全体の平均値であり、実際には年代ごとに変わってきます。
そして、その実態は、皆さんが予想しているとおり、年代が高くなるにつれて、年収もあがっているというものです。
それは、年齢があがるにつれ、年功序列で給与があがる日本型雇用といわれる体制をとっている企業がまだほとんどなのと、経験を積んだことにより管理職になり、その結果年収があがったという背景があるものと考えられます。

つまり、グラフィックデザイナーも、実績を積むにつれ、グラフィックデザインを行うという現場を離れ、ディレクションや統率を行う役割を担えば、年収アップがはかれるものと推測されます。
しかしその場合、このグラフィックデザイナーとしての分類から外れるため、グラフィックデザイナーの年収が低いままであると見て取ることもできます。
つまり、グラフィックデザイナーとして経験を積んだ後、どのようなキャリアパスを描くのかによって、年収アップをはかることも可能だということ。
ディレクション業務など、これまでの業務範囲を飛び越えて違うステップを踏むのか、グラフィックデザイナーとしての腕を磨いて独立できるようになるのか、それはあなた次第ということでしょう。

グラフィックデザイナーにむく人、必要な能力って?

グラフィックデザイナーにむく人、必要な能力というのはなんでしょうか。

 

>>センスは持っているものではなく、磨くもの!
最初に思いつくのは、「センスがあるか、ないか」ということでしょう。
確かに、デザインはグラフィックデザイナーにかかわらず、センスが重要です。
しかし、最初からセンスをもっている人ばかりではないはずですよね。
自分にセンスがないと考えたら、センスを磨くことが重要です。
逆に言うと、センスは磨いて育てなければ得られないものなのです。
「あの人、センスあるよなぁ」と思う人は、誰よりもデザインを見て研究をしているのです。
良いデザインをたくさん見ていると、共通点が見えてくるはずです。
一般的にセンスがあると言われている人は、それを当たり前のようにやっているだけなのです。

もちろん、共通点を探しだし、それらを真似ることだけが解決策ではありません。
逆に、いろいろなデザインに「共通してナイもの」を探し出すこともまた重要なのです。
それが、個性であり、独自性ということです。
優れたデザインは、ほかとどこか違っているから、人に感動を与えることができるのです。

 

>>なんのためのデザインか?思考できる人
デザインは、デザインのためのデザインではありません。
まるで言葉遊びのように聞こえるかもしれませんが、これが最終的な真実です。
グラフィックデザイナーのお仕事の大半は、何かを売るため、または知らしめるためのパッケージデザインだったり、チラシだったり、ポスターだったりするはずです。
つまり、どうやったら、対象者の目を引くか、買ってもらえるかという視点で制作することも重要です。実際にはそういったマーケティングを行うのは、広告代理店の営業だったりマーケッターと呼ばれる人です。
しかしグラフィックデザイナーがその理屈を理解せずに芸術性だけを追求していると、単に「使えない」「分かっていない」グラフィックデザイナーと判断されるだけです。
そういった意味では、「ものを売る」「集客する」といった経済的な行動にも興味をもてる人こそがグラフィックデザイナーにむいていると言えるでしょう。

 

 

>コミュニケーション能力がある!
デザイナーは、思考力やデザイン力だけが必要なだけではありません。
必要とされる要素に、コミュニケーション能力もあります。
コミュニケーション能力とはおもに2つのことを指します。
ひとつは、「相手がいっていることを理解する」こと。そしてもうひとつは、「自分の考えを伝える能力」です。
ひとつめの理解力は、クライアントやディレクターの趣旨を理解するといった意味です。相手の要望を正確に理解しないと、期待されたデザインを仕上げられるわけがないからです。
もうひとつの自分の考えを伝える能力は、デザインのアイデアや趣旨を相手に説明して理解してもらうための能力です。
そもそもデザインは、見て感じてもらうだけのものですが、100%相手の希望に叶うということは難しいです。「なんか違うなぁ」「別のもつくってみて」などの一言で、何度も制作し直しさせられることもあり得ます。
そこで、クライアントの要望を満たしたデザインだということを、説明し、納得してもらうということが必要不可欠です。簡単にいうとプレゼン力です。
もちろん、クライアントの要望を忠実に再現することがもっとも重要ですが、足し算の答えのように明確な答えのないデザインという世界では、プレゼン力は重要な能力となります。

 

 

>>パソコンのスキルは絶対!

グラフィックデザイナーは、デザインをパソコンで行います。
そのため、パソコンが苦手という方はそもそもむかないです。
といっても、ネットワークを構築する、プログラミングをするといったような作業とは異なり、決まったソフトやマウスが使えれば問題ありません。

グラフィックデザイナーになるには?

グラフィックデザイナーになるには専門学校に通うのが一番の近道です。
グラフィックデザイナーが使用するソフト、しかも最新版が入ったパソコン環境が整っているはずですし、必要なカリキュラムが効率的に学べます。
また、就職先の紹介制度があったり、就職の際に学校名を履歴書に書ければ有利に働くことが多いです。

書籍を使って独学で勉強することも可能です。苦手なところや知識系は、オンラインスクールで補足すれば、専門学校に通わなくてもスキルの習得は可能です。

未経験でもOKという職場も希にありますが、実務経験がなくてもOKということだけで、ソフトを全く使えないと採用してもらえないと考えたほうが良いです。
あくまで給与をいただくわけですから、ある程度使いこなせるようにしておきましょう。

グラフィックデザイナーにおすすめの資格とは

グラフィックデザイナーになるには、資格は必要ありませんが、以下の資格を習得しておくと就職に優位になる場合があります。

■Illustrator(R)クリエイター能力認定試験
「スタンダード」と「エキスパート」の2種類。実技・実践の両方が問われますが、エキスパートは知識面も出題されます。実技では、実際の業務に必須である、描画の作成、文字の入力、着色といった作業スキルがテストされます。

<受験料>
・スタンダード:7,400円(税込)
・エキスパート:8,400円(税込)

■Photoshop(R)クリエイター能力認定試験
写真の補正やイラスト編集を行うもの。「スタンダード」と「エキスパート」の2種類に分かれています。スタンダードは実技・実践のみ、エキスパートはそれら2つに加え、知識の3分野から出題されます。

■アドビ認定エキスパート(ACE)

IllustratorやPhotoshopといったアドビ製品に関して、十分な知識やスキルを保有していることを示すための試験です。実はこの試験には3段階があり、「エキスパート」は真ん中のレベルの試験となります。最も簡単なアソシエイトはエントリーレベルなので、グラフィックデザイナーとして仕事をしたいという場合には、エキスパートレベルが求められます。

■カラーコーディネーター検定試験
色彩に関する知識を認定する試験。商工会議所が行っている試験です。3段階のレベルがあります。

■色彩検定(R)
公益社団法人「色彩検定協会」が主催している検定。色に関する知識や技能を問う問題が出ます。

まとめ

今回は、グラフィックデザイナーについて解説してきました。
グラフィックデザイナーは、技能系の職業のなかでも、男性、女性両方に人気の高い職業です。
「デザインをするのが好き!」「自分がデザインしたものが世の中に出回るのを見てみたい!」という方は、ぜひ目指してくださいね。

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