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未経験でも大丈夫?IT企業で働きたい方のための、就職・転職ガイド

比較的新しい業態であるIT企業。「給料が高そう!」「最先端でかっこいい!」「手に職って感じでどこでも食べていけそう」など、憧れている方もいるのではないでしょうか。
しかし、IT企業と一言でいってもさまざまな業種や企業があります。だからこそ、いったいどのような業種があって、どのような職種があるのかについて、まずはご案内していきたいと思います。そのうえで、就職するのに学んでおきたいことや仕事の探し方についても解説していきますので、転職や就職を考えている方はぜひ参考にしてください。

目次

IT企業とは?どんな会社がある?

IT企業のITとはそもそもどういう意味かご存じですか?改めて言われると、よくわからないという方も多いはずです。ITとは、『Information Technology』の略で日本語にすると情報技術のことですが、広い意味で言うとコンピューターを使ってなにかサービスを提供する企業のこともIT企業という場合もあります。
そういったことを踏まえたうえで、代表的なIT企業をあげていきます。

1:ハードウェア関連
パソコン自体を生産・販売する企業から、マザーボードやメモリといった1つ1つのパーツを製作している企業があります。また、どんどん進化しつつあるロボットを生産している企業も。もちろん、タブレットやスマートフォンなどの端末を生産している企業も含まれます。

2:ソフトウェア関連
エンドユーザー向けのコンピューター上で動く汎用プログラムから、スマートフォン上で動くアプリ開発など、いわゆるソフトウェアを開発する企業です。とくに、現在さまざまなサービスがアプリ化されており、どんどん参入する企業も増えています。


3:システム・情報処理関連
鉄道などの交通管理システム、銀行などの基幹システムといった企業向けの大規模システムを動かすプログラムを開発している企業があります。上のソフトウェア関連と非常に似ていますが、ソフトウェア関連はダウンロードすればすぐに使用できるアプリケーションや量販店で販売しているようなパッケージ化されたソフトを主に製作しているのに対し、システム・情報処理関連は、企業ごとにプログラムを設計し、運用・保守などを行うような企業です。

4:ITサービス関連
コーポレートサイトオンラインショッピングなどに関わらず、Webサイトを製作する企業や、それらのWebサイトを運営・管理している企業、また、IT技術を駆使して、データの分析やマーケティングを請け負う企業などが入ります。

IT企業にもさまざまな職種がある

IT企業を主な4つのタイプに分けましたが、どれも内容的に難しく、「未経験だとどこにも就職できない?」と不安に思う方もいるでしょう。とくに、まったく関係のない専門学校や短大を出ている場合や、4年制大学を出ていても文系の場合は、周囲にIT企業に就職した知人も見つかりにくく、自分がそういった企業に就職できるかどうか、どれくらいの年収がもらえるかどうか、わからないことだらけですよね。
なお、IT企業といっても、いわゆるエンジニアでなくても一般的な職種もあります。
営業やコンサルトであれば、自分でシステムやアプリをつくることができなくても、比較的就職しやすいと言えます。しかし、お客様にシステムやサービスの説明をしたり、お客様の要望を聞いたりする必要もあるため、ある程度その分野について学んでおく必要があるでしょう。
次に実際に製作する、製作に深くかかわる、いわゆるエンジニア側になりたいという方は、場合により専門学校に通ったりして、スキルの習得が必要です。
次項では、そういったスキルが求められる具体的な職種や、その職業につくために必要な事柄について、順番に説明していきたいと思います。

アプリ開発をするプログラマー

スマートフォンやタブレット上で動くアプリ開発に携わりたい方は、まずプログラミングを学ぶ必要があります。プログラミングとは、コンピューターやスマートフォンといったデバイスに対して具体的な指示を行うことですが、これらのデバイスが理解できるような言葉をまず覚えなければなりません。外国人と話すために外国語を習得し話すのと一緒なので、文系の方でも目指す方は多いです。
プログラマーにもっとも必要なのは、論理的な思考です。目的を達成するのに、なにをどのように書けば無駄なくプログラムを実行できるかといった視点にたつことが重要です。もちろん、正確なコードを書くという基本的な能力、集中力は言うまでもありません。また、実際にプログラムを書いたあともエラーがないか、問題なく実行されるかを検証するのですが、その結果をみて何度も修正し改善して理想の形に近づけるなど、根気強さも必要です。

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>>アプリ開発のプログラマーになるためには?
プログラミング言語というのは1種類ではありません。
スマートフォン上で動くようなプログラムは、プログラミング言語のなかでも、下記のようなプログラミング言語を使います。
■Java(ジャバ)・・・Android系むけのアプリ開発に使いますが、アプリ開発以外でもよく使われているプログラミング言語なので、覚えておけば仕事に困ることはありません。
■Kotlin(コトリン)・・・Android系むけのアプリ開発に使います。Javaとの互換性もあるので使いやすい言語と言えます。難易度が低く初心者むけ、まだ習得者も少ないので希少価値を高めることも可能です。
■C言語・・・Javaのもとになった古いプログラミング言語。処理速度が速く、今でもC言語がさまざまな分野で使用されています。習得はもっとも難しい分類に入ります。
■Swift・・・(スウィフト)・・・アップル社が開発したプログラミング言語。iOSむけのアプリを開発するのに使われます。

他にも、RubyやReact Nativeなどといったプログラミング言語があります。
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プログラマーになるためには特に資格は必要有りませんが、これらのプログラミング言語を、専門学校やオンラインスクールなどで学ぶことから始めましょう。
場所によっては、就職先の紹介までしてくれるところもあります。また、これらのプログラマーは在宅で行えるものや業務委託も多く、フリーランスや副業などで働くことも可能です。
その場合は、在宅ワークや業務委託の求人を掲載するサイトなどで見つけることができます。
時給にして1,000円台のものから、月3,40万円もらえるものまで、内容やスキルに応じてさまざまな求人が見つかるはずです。

※出典:ママワークス

システム開発を行うプログラマー

冒頭に紹介した各分野のうち、3のシステム開発を行う企業のプログラマーにおける適性や、なるために必要な方法はアプリ開発のプログラマーと同様です。ただし、学ぶべきプログラミング言語には違いがあります。
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>>システム開発をするために覚えたいプログラミング言語とは

■C/C++・・・古くからあるC言語をベースに作られたプログラミング言語。さまざまな業種で使われているため、仕事探しに困りません。
■Python・・・AI(人工知能)の分野で使われることの多いプログラミング言語。シンプルな構文が多く初心者でも習得しやすいのが特徴です。また、高収入の案件も多いので、現在注目を浴びているプログラミング言語と言えます。
■Java・・・広い業種で使われている世界でもっとも人気の言語の1つです。その理由のひとつは、OSを選ばないこと。Javaを習得できれば。スマートフォンアプリなどから銀行の基幹システムづくりなど、あらゆる分野で活躍するコトが可能です。
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ほかにどんな言語があって、どういう特徴があるかは、やりたいことやタイプから探す、学びたいプログラミング言語とその解説を参照くださいね。

ITサービス関連のプログラマー

ITサービス関連といっても、非常に幅広い業種や企業がありますし、場合によっては先にあげたシステム開発関連との境がはっきりしないケースもあります。たとえば、単純に会社を宣伝するコーポレートサイトから、企業内の在庫データベースとの連携したショッピングサイトまであり、後者の場合は、社内システムとの連携が必要なため、システム開発にも当てはまります。
しかし、比較的シンプルなWebサイト、たとえば、商品やブログ記事の掲載やショッピングカート機能、問い合わせフォームといったシンプルで基本的な構造であれば、それほど経験を積まなくても比較的作りやすいです。
もし、未経験から、IT企業でプログラマーとして働きたいというのであれば、このITサービス関連、とくにWeb制作の分野から始めることがおすすめです。
書籍もたくさんあるので独学で学んでも良いですし、短期間で学べるオンライン講座を提供しているスクールがたくさんあるので、探してみてはいかがでしょうか。
なお、覚えておきたいプログラミング言語は以下の通りです。

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■html/CSS・・・Webサイト製作にかかせないプログラミング言語です。文中のあるテキストにリンクを貼ることにより、ほかのページや部分に飛ぶことができます。また、このページでもお分かりいただけるよう、見出しや段落をつけることも可能。
習得が容易ということもあり、プログラミング言語のなかではとくに未経験者に人気があります。一方CSSとは、記述したものをどう表示させるかと指定するプログラミング言語です。一般的にhtmlとセットで覚える方が多いです。
■PHP・・・Webサイトを、見ている人に合わせて都度生成できるプログラミング言語です。単純にhtmlで書かれたWebサイトは見ている側が更新しないと同じ画面をずっと見ていることになりますが、このPHPを使うことにより、新着が更新されていくなど、動的なWebサイトにすることができます。htmlを学んだらPHP習得がおすすめです。

プログラムの設計をするシステムエンジニア

プログラミングを実際に行うのではなく、依頼された企業から話を聞き、どういったシステムにしていくのか、そのためにはどういったプログラムが必要なのかを判断し、指示するのがシステムエンジニアです。SEとも略されるこの職業は、理系に限らず、文系も採用してくれる企業もあります。
システムエンジニアに求められるのは、依頼された企業からきっちりニーズを聞き取ること、その要望に対して提案ができること、プログラマーへの指示・管理能力です。たいていの場合、余裕のある納期を与えられることはありませんので、急いで設計を行い、プログラマーに落とし込み、テスト運用の手配や修正を指示したあと、速やかに納品しなければなりません。企業とプログラマーの間に挟まれる立場であるため、当然、コミュニケーション能力も必要とされます。しかもある程度プログラミングに対する知識を高める必要があります。
システムエンジニアはプログラマーよりも平均年収は上ですので、提案するのが好きである、コミュニケーション能力がある、説明マニュアルなどをまとめるのが好きである、なんて方は、おすすめです。
なお、SEとして確固たる地位を築きたいという方は、プログラマーを経験してから転職すると良いでしょう。

ITサービス関連のセールスエンジニア

「セールスエンジニアって、営業なの?技術職なの?」と疑問に思う方もいるでしょうが、セールスエンジニアはその両方を兼ねる職種です。テクニカルな知識が必要とされるITサービスにおいて、素人にもわかるよう、どれだけかみ砕いてサービスを宣伝できるかは、セールスエンジニアにかかっています。システム開発に携わるわけではないので、SEやプログラマーのように特定の技術を学ぶ必要はありませんが、新しい技術が好きで、人に勧めるのが好きな方におすすめです。
なお、ITサービスとはシステム開発だけではありません。購入や申し込みを確実にするためのメルマガ作成やランディングページの作成、検索サイトにおけるキーワード広告戦略など、マーケティング全般を行う企業もどんどん増えており、営業力と技術的な知識の両方をもった人材が求められているのです。
年収は400~600万円などが一般的で、場合によっては800万円超えも可能です。学部はもちろん学歴はあまり問われないことが多いのもポイントで、実力次第で高収入も期待できます。ある程度その分野の知識がある方が推奨条件になっている場合も多いですが、未経験でもやる気次第で採用される可能性が高いです。

データサイエンティスト

いま、もっとも注目されている職種のひとつにデータサイエンティストがあります。文字通り「データを科学する」職種で、企業の、さまざまな局面における意思決定に対し、統計分析を使って助言を行います。経営戦略を行うコンサルティングとは異なり、データをもとに判断していきます。これまでたまってきた膨大なビッグデータを活かす職業であり、企業が成功できるかどうか重要な鍵を握ります。
具体的には、膨大でそれ単体で見たのではなんの意味のないデータを、図形やグラフなどを用いてわかりやすく表現します。また、それらの解析には、AI(人工知能)やディープラーニングなど最新技術も駆使します。
データサイエンティストになるには、データサイエンスはもちろん、基礎となる統計学についても通じている必要があります。加えて、Pythonなどのプログラミング言語も習得することが望ましいです。
まだ新しい分野であり習得者が少ないうえ、企業の業績に大きな影響を与える職種であるため、年収は1000万円以上ということもざらです。
最先端技術を活かしたり、世の中の動向を見定めるといったことに興味がある方は、ぜひこの新しい分野に飛び込んでみてください。

データベースエンジニア

顧客情報や販売データなどの、データベースを扱うのがデータベースエンジニアです。
データベースを取り扱うといっても、エンドユーザーとしてではなく、システムの設計や構築から、運用、保守などの一連作業、または一部分を担当する職種です。
データベースエンジニアは、プログラマーやSEとかぶるところがありますが、データベースエンジニアとわざわざ呼ばれるからには、データベースを専門とするといった意味では異なります。専門家としてSEやプログラマーなどと一緒に組むこともあります。
なお、データベースエンジニアとして活躍したい場合は、『データベーススペシャリスト試験』への合格を目指すと良いでしょう。毎年1万人を越える人が受験していますが、合格率は15%弱と、難易度は高めです。試験は4分野、SQLというプログラミング言語に関する知識から販売や生産管理にかかわる実務知識まで、幅広く出題されます。

ネットワークエンジニア

社内でファイルを共有できるのは、サーバーが置かれているからです。
サーバーと各パソコンとはネットワークで繋がれています。また、インターネットに接続するため、ルーターなどの機器もつながっています。こういった社内のネットワークを組んだり、保守・点検を行うのが、ネットワークエンジニアの仕事です。
ネットワークエンジニアには、ハードウェアに対する知識とソフトウェアに対する知識に加えて、通信規格やセキュリティに関する知識も不可欠です。コンピューターを使っての業務は不可欠であるため、万が一ネットワークがダウンすると、膨大な損害を被ります。なんらかのトラブルが生じたときには、速やかに駆けつけ迅速な復旧が求められるのです。パニックに陥らず素早く回復するためには、冷静さが必要です。責任感はもちろん、場合によっては休日・夜間問わず対応が求められるので、覚悟が必要です。

セキュリティエンジニア

現在、企業のコンピューターは、すべてネットワーク化されており、外部からのハッキングやウィルス攻撃を防ぐことが、企業にとっては重要な責務となります。万が一顧客データが漏れたとなれば、企業の経営さえも揺るがすことになるからです。
そのため、ネットワークエンジニアのなかでも、セキュリティを専門にしたセキュリティエンジニアの存在が重要視されています。
サイバー攻撃の手口は日進月歩であるため、常に最新情報にブラッシュアップする必要があります。なによりも責任感や熱心さが必要とされます。

テクニカルカスタマーサポート

技術的な問い合わせに対応する専門のサポートスタッフで、別名ヘルプデスクとも呼ばれるのが、テクニカルカスタマーサポートです。パソコンなどの機器や特定のソフトウェア、Webサービスやネットワークトラブルに対するサポートを行います。
サポートの対象となる商品知識やよくある問い合わせについての研修はもちろん、マニュアルも徹底されていることが多いので、未経験の方にもっともチャレンジしやすい職種ということができます。IT関連に就職したいけれど、そもそもむくかどうかわからない、時間やお金をかけられないなんて方は、まずはここからチャレンジしてみても良いかも知れません。技術的な問い合わせの受け答えに喜びを感じたり、その製品やサービスにもっと詳しく知りたいなどと感じた場合は、IT関連の職業にむくと言えるでしょう。反対に、マニュアルがないと答える自信がない、問い合わせがくるたびに答えられるか不安になるなどという人は、IT企業にむかないと言わざるを得ません。そういった意味では、IT企業への転職を考えている人は、手軽に始められるうえ、適性がわかる職業としてテクニカルカスタマーサポートに応募してみてはいかがでしょうか。
現在、在宅で可能な業務もあり、一般的な求人サイトのほか、在宅ワークの求人サイトなどでも募集が見つかります。

※ママワークス

IT企業社員の勤務条件とは?

IT企業に勤務する社員は、どのような条件や待遇となるのでしょうか。
子育て中の方は特に気になる問題でしょう。
IT企業といっても、これまで説明してきたようにさまざまな業種や職種がありますので一概に言うことはできません。しかし、全般的に共通して言えることは、一般の企業が8時半から9時ころに始業時間を設定していることが多いのに対し、IT企業は9時半や10時など、遅めに設定されている場合が多いです。
また、コアタイムは決められていますが、フレックスタイム制をしいている企業も多く、場合によっては週に1回の出社のみで、在宅ワークが認められているケースもあります。そういった意味では、自分のライフスタイルに合う企業を探しやすいと言えるでしょう。
一方で、ネットワークエンジニアやテクニカルカスタマーサポートなどは、24時間体制でシフト勤務の場合もあります。また、現在はコンプライアンスなどが重視されており改善されつつありますが、プログラマーやSEといった職種は、納期前は長時間残業が求められるケースもあります。身体を壊してしまったり、家庭崩壊となってしまわないように、勤務条件にかんしては事前確認が必須です。とくに、未経験でも簡単に採用してくれる場合、勤務状況が過酷で、離職率が高く、募集条件を甘くしている恐れがあります。就職したいあまり、条件や実際の勤務状況を確認せずに契約してしまうと、大変なことになってしまいます。

まとめ

今回は、IT企業と呼ばれる分野について、おおまかな分類の説明と、具体的な職種について1つ1つ説明して参りました。漠然とIT企業に就職・転職したいと思っていた方も、実際にやってみたい、または自分には向いてない職種が判別できたのではないでしょうか。もし、興味のある職種が複数あるのであれば、それらの職種の実際の求人にどんなものがあるか、実際に探してみましょう。給与や勤務条件などについて、もっと具体的に見えてくるはずです。そうして自分が本当に目指したい職種をしぼり、書籍やオンライン講習などを利用して、知識やスキルを習得していくのです。そうすれば自然と道が開けてくるはずです。
・・・だからこそ、まずは最初の一歩をふみ出してみませんか?

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