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職業事に違う!?クリエイターが知っておきたいポートフォリオ作り方や便利サービスについて解説します

公開日: 2020.08.25
最終更新日: 2020.08.25

職業事に違う!?クリエイターが知っておきたいポートフォリオ作り方や便利サービスについて解説します

Webデザイナーイラストレーター、ゲームクリエイターなどの就職や転職に欠かせないと言われているポートフォリオについて、「履歴書みたいなもの?」「作品をのせればいいの?」など、誤解している方が多いようです。実際にはポートフォリオは履歴書以上のものですし、作品集でもありません。
今回は、就職や転職を考えている方が、はじめてポートフォリオを作成するための、基礎知識とテクニックをご紹介していきたいと思います。

ポートフォリオは重要です!

就職や転職する際に提出するポートフォリオは非常に重要です。なぜなら、ポートフォリオはあなた自身や、あなた自身のこれからの可能性をも表現するツールであるからです。履歴書は、あなたの学歴や職歴、そして得意なことや勤務条件などを単に説明したものですが、ポートフォリオは、これまであなたが、どのようなものを作ってきて、どのような考え方をしてきて、将来的にどうなっていけるのかを示すものなのです。とくに、冒頭で述べたような、いわゆるクリエイター系の求人では、どのような作品をつくってきたのかをビジュアル的に示す必要があるため、視覚的に訴えるようなポートフォリオの制作が求められるのです。
また、ビジュアル的に訴えやすい職務ではないクリエイターでも、ポートフォリオを作成したほうが良いケースもあります。たとえば、Webディレクターや、コーディングをおこなうプログラマー、そして影の仕掛け人とも言えるマーケターといった職業です。
それぞれの職業に合わせたポートフォリオのポイントを掴んでおきましょう。

ポートフォリオで何を示す?~採用者が知りたいポイントをのせよう!~

ポートフォリオは、基本的にどのようなものなのでしょうか。
就職や転職の際に提出、または見せるものなので、当然、採用者が知りたいポイントを載せなければ意味がありません。
具体的には以下のようなことに留意して作成するようにしましょう。

○あなたの技術レベルがわかるものにする
○あなた自身の個性が伝わるようなものにする
○これまでの努力や作品に対する熱意がわかるようなものにする
○これまで携わった仕事のなかで、どのような位置づけにいたのかがわかるものにする
○あなたの将来性も伝わるものにする

採用者はあなたのポートフォリオを通して、「あなたのレベルが今どの程度」で、「自分の会社に入ったときにどのような貢献をしてくれるのか」、そして「将来的にどのような可能性があるのか」の3つを少なくとも知りたいと考えています。
だからこそこれらのことが伝わるようなポートフォリオを作成すべきなのです。

ポートフォリオを作成する際のポイント・注意

ポートフォリオを作成するために、気をつけなければならないポイントについて説明していきます。
さきほど説明したような項目を盛り込んだとしても、それらがわかりづらいものであったら、採用者には伝わりませんよね。
そこで、次に、気をつけなければならないポイントや注意事項について説明していきます。

まずは、簡潔で見やすい構成にすることです。採用担当者は、あなた1人だけを面接しているわけではありません。たいてい、数人から数十人、多いときは100人近い応募者の面接をしている可能性があります。当然、1人に対してそれほど多くの時間をかけることはできません。つまり、「短時間でもわかる、簡単・簡潔なポートフォリオ」であることが求められるのです。

また、最初にぱっと見たときに、全体的に統一感を持たせることをおすすめします。
ポップな雰囲気、かっこいいイメージ、ナチュラルなイメージなど、ある程度目指す方向性を決めておきましょう。もちろん、制作した作品によって雰囲気も異なるはずですので、それを1つのポートフォリオにまとめなければならない時点で、多少苦労する部分もあるでしょう。
しかし、使用するフォントや文調などは、ある程度統一した雰囲気にまとめることが大事です。

また、作品の説明は入れすぎないことも、実は、重要なポイントです。
初心者に陥りがちなのが、自分の主張を全部詰め込んでしまうということ。自分ができること、自分の熱意を採用者に伝えたいという気持ちは分かりますが、ごちゃごちゃしてわかりづらくなってしまううえに、そこで完結してしまうので、採用者はあなたから話を聞きたいと思わなくなってしまう恐れがあります。実際面接の際には、作品を説明する時間が与えられます。そのときに、伝えたい主張を全部書かれたポートフォリオを手にした採用者が、書かれていることと全く同じような話を聞かされるときの気持ちを想像してみてください。授業やセミナーでも、教科書や配られた資料に書かれていることをただ読むだけの先生の講義はつまらないですよね。
ですかた、ポートフォリオの作品の説明はあくまで「さわり」だけ、例えば箇条書き、または短文で、簡潔にするように心がけましょう。できれば、「え?どういうこと?」「これについてもっと知りたい!」と思わせるような文言にすると、より採用者の心を惹きつけることができます。

ポートフォリオは複数媒体で準備しよう

ポートフォリオは何で用意すれば良いのか、迷う方が多いようです。応募したい会社から指定される場合もありますので、それに合わせて作成することも可能ですが、新卒で決して少なくない企業を受ける場合は、それぞれの会社に合わせるとは難しいです。
現実的な方法としては、少なくとも2つの媒体で準備することです。
たとえば、1つはWeb上でみられるポートフォリオサイトの作成、もうひとつは、印刷や電子メールでの添付にも対応出来る、PDFなどでの制作です。
求人広告で、ポートフォリオの提出は求められていても、具体的な指定がない場合は、自分が面接でプレゼンしやすいほうを採用すれば良いですし、あらかじめ2つ作成しておけば、採用までに時間がないときにも、求められた媒体で提出することが可能です。

>>紙で用意する場合は、A4またはA3で!
なお、紙で持参する場合を考えて、サイズはA4またはA3でまとめておくと良いでしょう。多くの企業では、ビジネス文書を、A4やA3で保管しています。もしその企業がA4でポートフォリオをファイルにとじていた場合でも、A3ならば折りたたんでA4サイズのファイルにとじることができるからです。
A3の場合は、作品をよりしっかりと見せることができます。細かい描写のあるイラストやCG作品のポートフォリオなど、A3で見せた方が良い場合があります。ただし事前郵送を求められている場合でポートフォリオに枚数があるケースはかさばるので、A4に縮小するなど、相手の立場にたった工夫が必要です。
自宅のプリンターを使用すると、A4はできてもA3は対応していない場合もあるでしょう。どうしても細かい部分まで見せたい作品の場合は、1枚まるごと作品にするなど工夫するか、印刷会社に依頼してプリントしてもらうといった工夫をしましょう。自宅のプリンターより、印刷会社のプリンターのほうが、色合いも変わってきますので、より作品を魅力的に見せることができますよ。

ポートフォリオの基本構成を決める

ポートフォリオには具体的に何を、どのような順番でのせれば良いのかについて案内していきます。まずは箇条書きで簡単に案内したあと、それぞれのパートについて順番に説明していきます。

1:自己紹介
○自分のプロフィール:写真も掲載
○スキル:リスト化するか、グラフィックで表し、一目でわかりやすいものにすること。
○資格:ない場合は実務経験などでアピール。

2:作品
イラストやCG、制作にかかわったwebサイトなどの実例

3:将来の展望、目指す方向

以上3つのパートです。

では、次項では、具体的に描き方を解説していきます。

自己紹介パートの書き方

>>プロフィールはこれまでの職歴やアピールポイントを。
最初のプロフィールでは、自分が何者なのかについて簡単な説明を入れます。Webデザイナーなのか、イラストレーターなのか、デザイン学校に通う学生なのか。まずは職種や所属について記載しましょう。現在の会社名のほか、転職履歴がある場合は、過去の職務履歴についてもまとめておきましょう。
なお、顔と名前を覚えてもらうために写真を載せることをおすすめします。

>>受賞歴や資格、ポジションも明記!
もし何らかの賞を受賞した経験がある場合は、経歴のなかに忘れずにいれましょう。学校内で行われたコンテストなどでも、アピールポイントになります。また、資格を取得した場合も同様で、同じように記載しておきます。
職務履歴は、単に会社名や業務内容を書くだけでなく、プロジェクトリーダーとしてチームを引っ張ってきたなど、ポジションについても必ず記載するようにします。
あなたが、企業の中やチームの中で、どのような役割を担ってきたのかも企業は知りたいからです。

>>得意とすることも書いて、しっかりとアピール!
ここで忘れていけないのは、得意なことや、人柄のアピールです。
たとえば、「Webデザインが仕事ですが、HTMLやCSSであればコーディングも可能です」といったスキルに関するアピールや、「デザインが大好きで、仕事している時間以外でも、雑誌やホームページで気に入ったデザインを見つけたらスクラップするようにしています」や、「人が大好きで、どんな方とも仲良くなれる性格です」など、性格に関するアピールです。
実際に面接のときには、具体例をあげて説明できるように準備しておきましょう。

>>スキルは一目でわかるように!

Webデザイナーやプログラマーなどのクリエイターは、おもにパソコンを使って作品を制作するケースが多いですよね。作品を制作するのにあたり、なにか特定のソフトを扱う場合は、それも説明することが必要です。
たとえば、Webデザイナーであれば、Webデザインに必要なソフトを、プログラマーであれば、Java、C++などのプログラミング言語の一覧を載せます。もし、Webデザイナーを募集している企業が「『Illustrator(イラストレーター)』を使えること」と条件に書いていたとしても、「Photoshop(フォトショップ)」や「Sketch(スケッチ)」などの関連ソフトも掲載しておくと良いでしょう。

なお、スキルについては、リストにしたりグラフにすると良いでしょう。
採用者があなたのスキルを、一目で分かるようにするためです。

作品の選び方について

次は作品紹介のパートです。
あなたの実力や、あなたらしさがわかる展開をしていきたいところです。
しかし、まず問題となるのは、作品点数でしょう、
「いったい、どれくらいの作品数を載せなければいけないの?」「いっぱい見せたいから、全部載せちゃダメ?」など、いろいろな疑問があると思います。
作品点数に関しては、「これが正しい!」という答えはありません。なぜなら、ポートフォリオは事前に送るのか、その場で見せるのか、その場で見せるのであれば、1人あたりどれくらいの時間をとってもらえるのかによって変わってくるからです。
一般的に、ポートフォリオに掲載すべき作品数は10~20点と言われています。
ページ数にすると、15~20ページ程度であれば、採用担当者に負担を与えず、かつ、あなたがどのようなものを作ってきたのか、おおよそのことが分かるからです。
もし、精密な絵などで、細かい部分まで見せたいのであれば1作品あたり1ページを割いても構いません。そうでない場合は、1ページ当たりに2作品までにしぼりましょう。3枚以上つめこむと、作品の特徴がうまく伝わらないからです。

>>作品以外にのせるものは?

また、どの作品にも、タイトルや制作した日、こだわりのポイントなど、おおまかな説明などを記載しておきます。先に説明したように、主張したいすべてをそこに書き込むことは避けましょう。実際に、面接では、自分の口から作品の説明をしたほうが、より採用担当者を惹きつけることになるからです。

>>作品数が少ない場合は?
なお、学生や、まだクリエイターとしての日が浅く、作品数が少ない場合、ページ数にすると10ページ以下で終わってしまうケースがありますよね。そのときには、ポートフォリオ用に作品制作をすることがおすすめです。Webデザイナーの場合は、架空の企業を題材に、仮のWebサイトをデザインするといったことまで行うようにしましょう。もしくは、現在ある企業のWebサイトを例にし、自分なりの改善点を見つけ、仮のリニューアルサイトを制作するといった形でも良いでしょう。

>>作品の選び方について
なお、作品数が多数ある場合、ポートフォリオに掲載する作品はどのように選別すれば良いのかもよく問題となります。理想をいえば、受ける企業に合わせて掲載する作品を変える方法です。しかし、同時期に複数の企業に応募する場合、都度変えることは難しいです。
その場合、作品を、ある程度系統やジャンルで分けられるとしたら、さまざまな系統やジャンルの作品を掲載すると良いでしょう。作ることができる作品に幅があるということの証明になるからです。ただし、もし、その企業の求人に、こういったものを制作して欲しいという明確な指示があれば、そういった系統やジャンルに近い作品を多く載せるよう工夫をしましょう。

作品を載せる順番は、4タイプある

掲載する作品が決まったとして、どのような順番で載せていくかが、次の問題となります。
これについては主に4つのタイプがあります。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1:制作した順番で載せていく方法
2:自分自身が自信のある作品から載せていく方法
3:相手の企業が気に入りそうな作品から載せていく方法
4:ジャンル別で載せていく方法
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

1から4の選択肢には、それぞれメリットがあります。
1の、制作した順番で載せる場合は、経験を積むに連れて成長してきた自分自身を知ってもらうことができます。採用担当者に、将来的に成長していく自分自身をイメージさせることができるのです。次に、2の自分自身が自信のある作品から載せていくという方法は、最初に採用担当者の気を引くことができるからです。企業がたくさんの応募者から選ぶ場合で、履歴書とポートフォリオを事前に送り、選ばれた人にだけ連絡するといったケースがありますが、そういったケースではポートフォリオを一点一点じっくりと見ている時間がない恐れも考えられます。しかし、最初に採用担当者に好印象を与えることで、最後までポートフォリオを見てもらうチャンスを得られるかも知れません。もちろん最初に、出来のあまり良くない作品を載せたからといって、採用担当者が最後まで見ずに次のポートフォリオを手にしてしまうといったわけではありませんが、そういった恐れがあることも頭に入れておく必要があります。もちろん、全ての作品を自信をもって紹介できる状態になることが最も理想なので、もし自信のある作品が少ない場合には、作品を新たに作ることをおすすめします。
次に3の、相手が気に入りそうな作品から載せていく方法ですが、これも2と同じ理由で、採用担当者の気を引けるという点で有効です。実際に面接する際、30分時間を割いてくれる企業もあれば、半分の15分程度の場合もあります。その場合、せっかく多くの作品数を載せていても、最後まで説明できないことが多々あります。だからこそ、必ず見てもらって説明したい作品から載せていくことが効果的なのです。
最後に、4のジャンル別で載せていく方法です。これは、どのようなジャンルで分けるかも問題となります。Webデザイナーの例でいうと、ポップな雰囲気、シンプルなもの、
かっこいいものなど、イメージ別でジャンル分けする方法もありますし、オンラインショッピングサイト、コーポレートサイト、SNSサイトなど、サイトの種類によって分ける方法もあります。いずれにせよメリットは、それぞれ同じジャンルでくくられた作品には、共通点があり、説明が短くて済むことです。「これも先ほどと同じように○○といったポイントに留意し制作したものです」などと、全て1から説明せず、ある程度説明を省くことができます。とくに面接の時間が短いときに有効な方法だと言えます。

では、この4つの方法のうち、どれをとればいいのかという問題ですが、企業に応じて変えることが難しければ、「自分がプレゼンしやすい方法」といった視点で選ぶのはいかがでしょうか。ポートフォリオは重要なものですが、最終的には面接で直接説明の機会が設けられるものです。採用担当者は作品のほかに、作品に対するその人の熱意も見ています。だからこそ、作品に対してどう努力してきたのか、なにを工夫したのか、あなたの熱意をうまく伝えられるような載せ方にすると良いのではないでしょうか。

最後は、将来の展望を期待させる熱意で締めくくろう!

採用担当者が見ているのは、今のあなたの実力やどのように努力をしてきたのかといった過去だけではありません。あなたのポートフォリオを通して、未来のあなたをも見ているのです。
だからこそ、最後は、将来あなたがどのような成長を遂げるのかを想像してもらえるような文で締めくくるべきなのです。
「現在、○○以外にも△△といった分野について、独学で学んでいます/オンライン授業を使って勉強しています。将来的には、××といった視点を取り入れた◎◎になりたいと考えてます」といったような文言です。単に優れたものを作っている人より前向きな印象であり、将来性を感じさせる人といった気がしませんか?

ポートフォリオは細かいところまで工夫して書こう

ポートフォリオに載せるべきこと、その方法について、おおまかに理解していただけたと思います。次は、他の人と差をつけるために、気にしておきたい細かい部分についての説明をしたいと思います。

>>フォントは揃えよう
自分のプロフィールや作品に添える解説などを書く際、フォントは特別な事情や演出でない限り、同じフォントで統一した方が良いです。
全体に統一感を出すことで、自分という人物像を掴んでもらうのです。
当然、文調も同じようにしたほうが、好印象を与えます。

>>写真や文のレイアウトも揃えよう
写真や文を配置する場合、左右のレイアウトを揃えるようにしましょう。
もしずれている場合、正確さに欠ける方だと判断されてしまう恐れがあります。目で見ただけでは、ずれが生じてしまう恐れがあるので、ガイド線を使って正確に揃えることをおすすめします。とくに、デザイナー系の仕事の場合は必須です。仕事がら、細かくチェックされている場合が多いです。
なお、わざとずらしたレイアウトにして、動きのあるポートフォリオにする場合はぴったり揃える必要がありませんが、そのずらす間隔に関してはそれぞれ揃えることを意識してください。

>>作品を並べるだけというのは避ける!

作品をできるだけ載せたいと思うあまり、作品を商品カタログのようにずらっと羅列するのは避けた方が良いです。たしかに、あまり枚数が多いと、採用担当者が見る気が起らなくなる恐れがありますが、だからといって、一ページにぎっしりと作品を所狭しと載せるのは避けるべきです。とくに、ロゴデザインなど比較的小さなものをデザインする方に多いのですが、作品をまるでオンラインショッピングサイトのように並べていき、いつ製作したものなのか、何のためのロゴなのか、制作日と名称だけを写真の下に載せてしまうのは、よくない例にあたります。
作品には、ストーリーがあるはずです。何をイメージして作成したのか、どこにこだわったのか、とくにどこに苦労したのかなども一言添えるようにしましょう。

以上、ポートフォリオを作成する際に、細かい部分、とくにやってしまいがちなポイントについてご紹介しました。ほかにも、つい夢中になりすぎてページ数を増やしてしまったり、作る人の性格によってさまざまな失敗パターンがあります。
しかし、ポイントは、採用担当者側の目線にたって作ることです。「どうしたら見やすいと思われるか?」「どうしたら自分をわかってもらえるか?」など、採用担当者側の立場にたって、自己評価と修正を繰り返しましょう。

職業別、ポートフォリオの注意事項

■CGデザイナー
CGデザイナーの制作物には、イラストレーターやグラフィックデザイナーなどと異なり、静止画だけでなく、3Dや動画が含まれるのが特徴です。2Dの作品であれば、一般的な載せ方でも採用担当者に伝わるものですが、3Dや動画の場合、1枚の写真を載せるだけではその作品の良さは決して伝わらないものですよね。
まず、動画の場合は、何枚かカットを入れることを心がけましょう。とくに動きのあるパートを選択するのが重要です。動きをどのように描けるかも採用担当者の知りたいポイントだからです。
また、キャラクター、ものに限らず3Dの作品の場合は、1つの制作物に対して、さまざまなアングルからの画像を掲載するようにします。

なお、これまでCGデザインの仕事をしている方の場合、1つのCGを全て対応せずに、分業制で行っている場合が多いと思います。キャラクターであれば、キャラクター作りはキャラクター担当が、そして別の担当がラフスケッチを起こしてくれたあと、CGにする部分だけを自分が対応したというケースなどです。場合によっては着色も別の担当が行うケースもあります。このように自分が全て担当していない場合は、自分の担当領域について明確に記載することが大事です。採用担当者側が誤解をしてしまう恐れがあるのはもちろん、のちのちトラブルになる可能性があります。

■Webデザイナー/UIデザイナー
Webサイトのデザインを行うWebデザイナーや、見る人が使いやすいインターフェイスをデザインするUIデザイナーといった職業の場合、.なぜそういうデザインにしたのか、明確な意図を書くよう特に留意しましょう。
WebデザイナーやUIデザイナーの仕事はセンスに左右されると思われがちですが、実はロジカルに考えることが何よりも重要です。Webサイトにまつわる環境は年々変化しており、最近では、ユーザーが、Webサイトのどこの部分をとくに見ていたのか、またどのようにクリックしサイトを進んでいったのかなどを分析し、デザイン改善につなげる動きが加速しています。
つまり、お洒落なデザインができるというだけでは、Webデザイナーとしては決して優秀だとは言えないのです。
つまり、ポートフォリオでは、論理的な思考ができる人間かどうかも、アピールする必要があると言えます。

■Webディレクター
フリーランスも増えつつあるWebディレクターは、先に紹介したWebデザイナーよりも、より論理的思考が求められる職業です。つまり、関わったWebサイトの掲載や、ビジュアル的な説明だけでは不十分です。どのような市場調査を行って、どのように企画・立案したのか、またどのようにWebデザイナーやプログラマーに指示したのかなど、詳細を掲載する必要が求められます。とくにコミュニケーション能力が求められる職種です。現場レベルでおきたトラブルやどう解決したのかなども説明できるようにしておきましょう。
また、Webディレクターとしての能力を示すには、明確な結果が最も必要です。流入率やコンバージン率など、数値で表せるものを入れるようにしましょう。

■プログラマー
プログラマーなどエンジニア系は、ポートフォリオを求められることはそう多くありません。しかし、とくにフリーランスをしている方は、ポートフォリオがあったほうが、仕事が受注しやすいなどのメリットもあり、作成している人もいます。
また、これまで実績がある方は、これまでの企業名や担当した業務の説明だけで済みますが、未経験の場合は実績がないため、持っているスキルが具体的に分かってもらいにくいというデメリットがあります。そこで、たくさんの応募数があるなかで自分を選んでもらうには、ポートフォリオ作成が効果的と言えるのです。
掲載するのは、プログラムの目的や設計の仕様などのほか、使用言語、開発環境などの基本的項目と、制作にかけた時間も加えることがおすすめです。なぜなら、プログラマーの仕事は締め切りまで時間がないことが多く、どれくらいの時間でどの程度のプログラムが書けるのかが、採用担当者にとって知りたいポイントだからです。また、苦労したこと、それをどう克服したのかなど、人柄がわかるような要素を加えるようにしましょう。なぜなら、プログラミングの仕事は、1人で全部で行うのではなく、チーム制をひくことがほとんどで、意外にも、人柄やコミュニケーション能力も見られることが多いからです。

ポートフォリオは、紙からWebサイトで作る時代に

今回、紙やファイルで提出するポートフォリオを中心に説明して参りました、職業によって、とくにプログラマーやWebデザインなどでは、紙やファイルで提出を求められないケースも多くあります。その場合は、Webサイトでポートフォリオを作成するといった方法があります。
Webサイトでポートフォリオを作成するメリットは。紙では表現できない動きのある表現が可能になるからです。
とくに、3Dデザインや動画を作成する職業や、Webサイトを構築するプログラマーの場合は効果的といえます。事前にポートフォリオの提出をする際には、URLを案内するだけなので、ファイルの大きさも気にする必要がなく、どの職業においても大変便利な方法とも言えますよね。

ただし、実際に面接では、パソコン上で説明できない場合もあります。
パソコン持ちこんでも、プロジェクターなどが用意されていない会場で複数人の採用担当者に説明するのは無理があります。その場合は、やはり紙で印刷したポートフォリオを配布する必要があります。そういった意味では、Webサイトを使ってポートフォリオを作成する方は、紙ベースのポートフォリオも準備する必要があります。
1、2社など、少数の企業しか受けない場合は、事前に面接の際の環境を確認し、紙での出力が必要か確認するのもひとつの手です。

ポートフォリオを作成できる便利サービス

これまでポートフォリオ作成について、基本的な掲載事項や注意事項を説明して参りましたが、最近では簡単にポートフォリオを作成できるWebサービスが登場しています。それぞれ特徴がありますので、自分が使いやすいと思われるWebサービスを選んでいきましょう。

■RESUME(レジュメ)

出典:RESUME公式サイトより

特定の職種に限らず、美しいポートフォリオが作成できるというWebサービス。求人広告への応募といったケースだけでなく、フリーランスの方が仕事を受注するのにも最適です。
このWebサイトの特徴は。ポートフォリオ作成自体が目的なのではなく、プロジェクトの進捗管理や記録が目的であることです。実際仕事でプロジェクトをすすめるには1人ではなくチーム制を組むものですが、RESUME上のプロジェクトには関係者がアクセスできるので皆で共有することができるのです。また、プロジェクトや作品を作る過程では、失敗もあるはずです。それら全てを記録することにより、のちの参考にすることも可能です。
作成したプロジェクトはWeb上で公開することが可能です。結果これをポートフォリオとして活用することができます。
ちなみにSNSへの連携も可能。無料で利用できるのも大きなポイントです。

■PORTFOLIOBOX

出典:portfolio公式サイトより

写真家やデザイナー、建築家、音楽家などのクリエイターのためのポートフォリオ作成サービス。
標準のテーマが作られていないので、さまざまなデザインでユニークなポートフォリオを作成することが可能です。デザイン能力が高い人むけである反面、デザイン力に自信がない方や時間がない人には使いにくいかもしれません.
しかし、HTMLやCSSなどのコーディング知識がなくても美しいポートフォリオができるうえ、タブレットやスマートフォン画面への最適化が行われるので、特別な知識がいらないことは大きなメリットと言えます。ただし、無料のプランでは挙げられる写真の枚数やページ数に制限があります。たくさんの作品を載せる場合は有料プランに申し込む必要があります。

■Strikingly(ストライキングリー)

出典:Strikingly公式サイトより

Web公開を前提としたポートフォリオ作成サービス。
独自ドメインを使用できたり、複数サイトを公開できたり、ショッピングカートや地図アプリの取り込みも可能です。つまり、自分の作品を販売したり、事務所を紹介したりするなど、ポートフォリオ作成にとどまらないため、フリーランスの方に適しています。コーディングの知識も不要で、わずかな時間でWebデザイナー並のポートフォリオが作成可能。フォームの取り込み、ライブチャット、メンバー登録なども行うことができます。また、24時間サポートサービスもついています。1サイトあたり上限が決められているので、多い人は複数サイトに分ける必要があります。なお、料金は1ヶ月当たりUS8ドルから49ドルまで3種類。もちろん無料プランも用意されています。Strikingly.comのドメインにはなりますが、共同編集者を設定できたり、24時間サポートも受けることができます。まずは無料プランでお試しいただいてはいかがでしょうか。

 

 

まとめ

今回はポートフォリオの作り方についての基本的な知識と、職業別のポイント、知っておくと便利なサービスなどを説明して参りました。どのような方向性で作ればいいのか、また、どのような媒体でどのような雰囲気で作ればいいのか、自分なりにイメージも思い浮かんだことでしょう。
しかし、ポートフォリオは1度で完璧に作れるものでは決してありません。
事前に緻密に計画して作ったとしても、他の人から見てわかりやすいのか、本当に統一感があるのか、自分が伝えたいことがうまく伝えられているかなど時間をおいてまた見返すことで、改善すべき点が自ずと見つかるものです。そうして修正をしていくうちに、自然と良いものになっていくはず・・・。お友達や先輩などに見てもらい客観的な意見をもらいながら、ぜひあなた自信をうまくアピールする、最高の武器を作り上げて下さいね。