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広告デザインが好きなら目指したいアートディレクターとは?資格や年収についても解説

公開日: 2020.08.27
最終更新日: 2020.08.27

広告デザインが好きなら目指したいアートディレクターとは?資格や年収についても解説

Webサイトや、ポスター、広告、またお菓子のパッケージなどのデザインが好きで仕方がないという方もいますよね。「自分だったらこうデザインするな」とイメージを膨らませたり、「このデザインはここがいいけど、ここがいまいちだな」と評論家のように見てしまう人もいるはずです。そんな方に人気の職業がアートディレクターというお仕事です。略してADと呼ばれることもあります。
今回は、そんなアートディレクターという職業について、具体的にどんな仕事をしているのか、デザイナーとどう違うのか、適性、気になる年収などについてまとめてみたいと思います。

アートディレクターとは

アートディレクターというお仕事は、一般の方からは見えにくく、具体的な仕事内容が理解されていません。でももし、極力簡単に説明するのであれば、広告やWebサイト、それから商品のパッケージなどのデザインについて、総指揮をする人となるでしょう。ビジュアル面で全体の方向性を指示し、デザインチェックや進捗状況の確認などを行います。

○○ デザイナーとの違い ○○
ここでよくデザイナーとの違いが疑問になることが多いのですが、デザイナーは実際にデザインを起こす職業です。デザイナーには、グラフィックデザイナーやCGデザイナーなどの職業に分かれますが、彼らは実際に手を動かし、デザインやイラスト制作します。またDTPデザイナーと呼ばれる職業もありますが、彼らは実際に印刷する前のデータを作成するお仕事です。グラフィックデザイナーやCGデザイナー、またイラストレーターなどと同様に、実務的な業務を担当します。
一方でアートディレクターは、あくまで彼らに方向性や指示を与えるという。いわゆるディレクション業務を行います。とはいえ、小さな会社であれば、ディレクションを行いつつ、自分でもデザインを作成したり、印刷データにするなど、実務も併用して行うケースも多々あります。
なお、Webサイトやチラシなどには、ほとんどのケースでコピーライターが関わってきます。ビジュアル的なデザインに関する監修をアートディレクターがおこない、言葉をデザイン、作成する部分はコピーライターが行いますが、広告やデザインには統一感が必要であるため、連携をしながら進めていくことになります。

○○ クリエイティブディレクターとの違い ○○
大手広告代理店の場合には、アートディレクターのほかに、クリエイティブディレクターと呼ばれる人がいるケースがあります。毎回関わるわけではなく、ひとつの商品のプロデュースに際して、CMやWebサイトなど複数の媒体で宣伝をするといったような大がかりなものの場合、もっと大枠で管理をする役割がクリエイティブディレクターなのです。一方アートディレクターは、クリエイティブディレクターのもとでビジュアル面を担当します。もちろん、大手ではない広告代理店や一般的なデザイン会社の場合は、クリエイティブディレクターはいないことがほとんどなので、アートディレクターやコピーライター間で調整を行います。

アートディレクターのやりがい

アートディレクターのやりがいにはどんなものがあるのでしょう。ひとつは、自分が担当した制作物が世に出回ることではないでしょうか。デザイン単体の制作はしないものの、全体のイメージを決めるわけですから、むしろその制作物全体が自分の作品と言えるわけです。
と同時に、その制作物の善し悪しがかえってきて、自分の成果がわかりやすいこともやりがいのひとつと言えます。アートディレクターとは、芸術性を求める仕事ではありません。ある事柄や商品についての認知度をあげる、購買や申し込みに結びつけるといった商業的な目的に対して制作が依頼されるので、それに対してどこまで寄与できるかが重要なのです。仮に、ある新作の化粧品のパッケージデザインや広告があたって、爆発的なヒットをしたと想像してみてください。もしそれが、自分がディレクションした商品だったら、自分自身が誇らしいとともに、素晴らしいキャリアとなることでしょう。ヒットメーカー、仕掛け人の1人として業界に名を馳せることになるかもしれません。
また、制作物を仕上げる過程でも、やりがいを感じることができる場面があります。
それは、複数人がかかわるこのプロジェクトにおいて、リーダー的な存在でいられることです。各スタッフに方向性を理解してもらい、それがうまくいったときは満足感が得られるはずです。頼りにされる場面も多々あるでしょう。

このように、アートディレクターは非常に重要な役割を果たします。ついては、やりがいに関しては十分得られる職業と言えるのではないでしょうか。

アートディレクターにむく人、むかない人

アートディレクターの業務についてイメージができたところで、アートディレクターにむくのはどんな人なのかについて考えてみたいと思います。

○○ デザインが好きでたまらない人 ○○
まずひとつに、デザインが好きな人というのが挙げられると思います。デザインが好きでなければ、逆に楽しい仕事ではありません。日頃からさまざまな広告Webサイトのデザインを見比べてしまう、自分で勝手にイメージをしてしまうなんて方がアートディレクターにむくといえるでしょう。

○○ どうやったら売れるのか、考えるのが好きな人 ○○
「この商品はこうやってアピールしたら売れるだろうな」などと、商業的な視点をもっている人がアートディレクターにむいていると言えます。実際にマーケティングを行う人は別にいますが、マーケッターはデザインができません。マーケッターの指示する内容を理解し、同じような感覚をもってデザインに落とし込むのがアートディレクターの役割だからです。
反対に、目的を理解しきれず、またはついつい忘れてその制作物の芸術性を求めてしまうといったような人は、アートディレクターにはむかないと言えるでしょう。

○○ 細かいことより、全体の統括するのが好きな人 ○○

デザインを実際描く、細かい作業が好きという方は、デザイナーがむいています。アートディレクターは全体デザインの指示をするだけなので、方向性を指示することに喜びを感じる人がむいています。つまり、リーダー資質がある方がむいていると言えます。反対に、自分に与えられた職務をコツコツと仕上げるのが好きな人はデザイナーのほうがむいていると言えるでしょう。

○○ コミュニケーションをとるのが好きな人 ○○

アートディレクターは、言ってみればクライアントと制作担当をするデザイナーの橋渡しのような職業です。もちろん具体的なビジュアルについて指示を行うため、デザイナー寄りの仕事ではありますが、クライアント、または広告代理店の担当者からのヒアリングをしっかりと行い、ラフやデザインイメージに落とし込んだうえ、デザイナーに分かりやすいような方法で制作指示を行う業務だからです。この過程には、ヒアリング能力、伝える能力の2つの力が必要です。デザインセンスも不可欠ながら、コミュニケーションが苦にならない、得意な人がむいているといえます。

アートディレクターの年収

「アートディレクターの仕事って面白そう!」かつ、「アートディレクターは私にむいているかも!」と思ったら、次に知りたいのは、どれくらいの給与がもらえるのか、年収についてではないでしょうか。
厚生労働省が各職種の平均年収を調査していますが、デザイナーという職種はあっても、アートディレクターに限定した調査がなく、あくまでも求人サイトでの解説や実際の求人データをもとにしての説明となります。
一般的に、広告系のアートディレクター、実務経験1年以上といった条件であれば、年収400万円以上で正社員の求人が見つかります。派遣やパート職員であれば、時給2,000円程度のものもあります。その場合、1日あたり8時間勤務で、20日出勤すれば月32万円の給与が得られることになりますので、年収にすると384万円です。
もちろん、もっと高額な年収をもらえる求人もあります。能力によっては年収600万円以上の支払い例がある企業もあります。なお、最近では、一般的な広告デザインだけでなく、ゲームアプリに特化したアートディレクターの仕事もあります。最近では3Dゲームのディレクションが行える人材募集が増えています。

※dodaの平均年収ランキング(職種別)2020より作成

なお、厚生労働省が行っている賃金構造基本統計調査によると、デザイナーの年収は2014年で399万円です。このデザイナーという枠組みには、アートディレクターや実際のデザイナーも含まれてしまっている可能性が高いです。一方、ある求人サイトによるとグラフィックデザイナーに限った平均年収は335万円、アートディレクターの平均年収は465万円ですから、およそ100万円以上収入が高いことになります。上の表をみていただければわかるように、DTPデザイナーと比較してもより高額な年収がもらえていることがわかりますね。

※dodaの平均年収ランキング(職種別)2020より作成

なお、年代によっても年収が上がっていくという特徴もあります。20代のアートディレクターと比較し、50代以上のアートディレクターは、1.7倍に近い形で増額されています。
単純に年齢があがると増えていくといった年功序列型がとられているというより、それだけアートディレクターとしての実力が給与に反映された結果と言えるかも知れません。

アートディレクターになるには?

ここで、皆さんが疑問に思うのが、「未経験からアートディレクターになれるか」ということではないでしょうか。たしかに、デザインに自信があったり、これまでリーダー経験がある場合には、いきなりアートディレクターとしてやっていきたいと考える人もいるでしょう。しかし、アートディレクターの求人には、たいてい、アートディレクターとしての実務経験があることが条件に書かれています。つまりまったくの新人がアートディレクターとして働ける道は用意されていないのです。しかしそれは、至極当然なことと言えるでしょう。依頼者から要望をしっかり聞き取りを行い、依頼主が納得するデザインイメージをおこしたうえできちんと説明ができないと、企業としての評判はガタ落ちです。また逆に、デザイナーにしっかりと指示が行えないと、それぞれのスタッフに不安や不満を与えることになってしまいます。
そのため、最初は、デザインを実際に制作するグラフィックデザイナーとしてしばらく勤務してもらって、デザイン制作能力があるかどうかを判断し、少しずつ企業内での受注・制作流れを把握してもらいつつアートディレクターへの道を歩んでもらおうとすることが企業によって一般的です。実際に、「まずはデザイナーとして経験を積んでもらったあとアートディレクターへ」などと書かれている求人ならありました。つまりそれが、アートディレクター未経験者にとって、もっとも確実な就職方法だと言えるのではないでしょうか。

では、現在、全く違う仕事についている、または学生や主婦で未就職である場合、どうやってデザイナーになれば良いのでしょうか。それは、グラフィックデザインやCGデザインなどを学べるデザイン学校に通うのがもっとも効果的です。自分でドローイングソフトを使って自己学習することも可能ですが、採点や指導してもらえるわけではないので、どこが悪くてどこを直すべきなのかが分からず、上達しない場合があります。または最初は給与が低くても、未経験でも受け入れてくれる企業を探し、一からそこで覚えることです。自分でソフトを購入する必要もないですし、実際の現場で学べるので習得が早い可能性があります。自分にむくほうを選んでいけば良いでしょう。

アートディレクターにあったら良いスキル、おすすめの資格

最初はグラフィックデザイナーやCGデザイナーでも、アートディレクターへの道を歩むために、どのようなスキルを習得したら良いか、またはとっておいたほうが良い資格があるかについて説明していきます。

まず、最低限必要なのが、デザイン力です。
クライアントから依頼された目的を実現させるため、どのようなデザインが良いかを考えなければなりません。これまで成功したと言われる事例を見て勉強したり、デザインが与える人の心理についても学んでおくと良いでしょう。
もちろん、デザイナーとして働き始めることができたのであれば、先輩アートディレクターの行動に注目をし、どのように指示を出しているのか、どのような声かけをしているのかなど、つぶさに観察をします。

意外かも知れませんが、プレゼンテーションに関する講座を受けることもおすすめします。クライアントから依頼をされた目的を達成するためにおこしたデザインを、今度はクライアントに説明し納得してもらわなければならないからです。せっかく適したデザインができても、説明がうまくなければ、断られる可能性もあります。クライアントから希望を聞き出すというインプットと、つくりあげたデザインを相手に認めてもらうアウトプットの両方が求められるのです。
また逆もしかりです。せっかくクライアントから的確にヒアリングをし、デザインを納得してもらえたのに。デザイナーにうまく伝わらなければ全く意味がありません。また、もしデザインの一箇所でも自分が指し示した方向性にそぐわない部分があったとすれば、それをデザイナーに説明し、修正をしてもらう必要が出てきます。誰でも、何度もやり直しさせられるのは好きではないはずです。根気強く正しく伝えるのはもちろん、場合によっては、説得して修正をしてもらわなければならないのです。

なお、アートディレクターになるのに必要な資格はありませんが、デザイナーとしてあったほうがよい資格は、アートディレクターとしても役に立ちます。
以下のようなものがありますので、未経験の場合は、求人に有利になるよう取得すると良いでしょう。
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■Illustrator(R)クリエイター能力認定試験
「スタンダード」と「エキスパート」の2種類。実技・実践の両方が問われます。
<受験料>

■Photoshop(R)クリエイター能力認定試験
写真の補正やイラストの編集力を問う試験。「スタンダード」と「エキスパート」の2種類に分かれています。

■アドビ認定エキスパート(ACE)
IllustratorやPhotoshopといったアドビ製品に関して、十分な知識やスキルを保有していることを示すための試験です。実はこの試験には3段階があり、「エキスパート」は真ん中のレベルの試験となります。最も簡単なアソシエイトはエントリーレベルなので、グラフィックデザイナーやアートディレクターとして仕事をしたいという場合には、エキスパートレベルが求められます。

■カラーコーディネーター検定試験
色彩に関する知識を認定する商工会議所が行っている試験。3段階のレベルがあります。

■色彩検定(R)
公益社団法人「色彩検定協会」が主催している検定。色に関する知識や技能を問う問題が出ます。

アートディレクターのつらいこと

広告や製品のパッケージデザインにおけるデザインは、売り上げ拡大や申し込みの増加など、具体的な数値に繋がることが期待されます。依頼側は制作側に、そういった商業的な目的が達成できるような具体的で、他社にはない提案ができることを求めてきたり、結果そのものも求めてきたりします。やりがいはありますが、当然プレッシャーにもなります。今後、データサイエンスが発展するにつれ、ますます競争が激化すると思われるため、日頃から最新デザインを学ぶことはもちろん、マーケティングの知識も深めるなど努力が求められます。
クライアントに対してだけではありません。実際の製作担当であるデザイナーをうまく管理するのも仕事です。クライアントの要望から作り上げたデザインを、デザイナー本人の好みにかかわらず完成してもらう必要があります。デザイナーによってはこだわりが強いので、説明だけでなく説得が必要な場合も。もし、クライアントや自分の意図とずれている場合は修正してもらうことになるのですが、自分のデザインセンスやスキルに自信がありすぎて、すんなりと聞き入れてもらえないケースもあるようです。こういった事情は、専門的な職種の管理者によくあるケースですが、板挟みでつらい思いをするかもしれません。

アートディレクターの将来性

アートディレクターという職業は必要不可欠です。競争の激化により、不特定多数にむけた広告をうつのではなく、特定のターゲットにむけた広告をつくる必要性が高まっているからです。そういった意味では将来性はあると言えますが、一方で、紙媒体の広告よりもインターネット広告を重視する企業が増えてきました。当然、Webサイトとからめた広告戦略が必要となるため、より幅広い知識をもつアートディレクターしか生き残れない可能性があります。

アートディレクターを目指す方々へ

いかがでしたか?
今回はアートディレクターという職業について、仕事内容、年収、向き不向き、何が求められるかなど、さまざまな視点で説明をしてきました。デザイナーよりも平均年収が高い傾向にあるため、おすすめの職業と言えます。
しかし、最近では、簡単なデザインであれば自分で制作できるWebサービスが増えつつあります。チラシやパンフレット、Webサイトなどの媒体にかぎらず、素人でもお洒落なデザインが簡単に実現できるのです。
そういった意味では、これまで以上にユニークさや、提案力が求められます。大変ですが、クリエイティブな方にはやりがいが感じられる仕事のはずです。デザインが好き、人も好き!という方は、ぜひ目指してみてはいかがでしょうか。