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インテリアデザインの仕事につくには?インテリアコーディネーターとの違いや年収も知りたい!

「インテリアが好き!」・・・そういう人は少なくはないと思います。しかし、インテリア関連の仕事といっても、実はいろいろあるのです。
そこで今回は、インテリア関連の仕事のなかでも、もっとも知名度が低く仕事内容もわかりにくいと言われる、「インテリアデザイナー」という職業について解説していきたいと思います。

目次

インテリアデザインの仕事って?

インテリアデザインとは具体的に何を指すのでしょうか?一言で説明すると、建物のなかでも室内を設計・デザインするということです。建築物という箱を作るのは建築士ですが、内装全般の装飾などを設計・デザインするのはインテリアデザイナーの仕事です。
具体的には、壁紙や床材などの内装材から、扉などの建具、設置する家具などその空間全体をデザインします。そのため、インテリアデザイナーではなく、空間デザイナーと呼ばれる場合もあります。両者に明確な違いはありませんが、今回はインテリアデザイナーと呼び方を統一させていただきます。

インテリアデザイナーの活躍の場はいろいろ!

では次に、具体的にどういった建物の内装を手がけるのかについて説明していきます。
家・店舗・大型商業施設・会社・・・など、建物にはいろいろありますよね。実はこれらの建物はすべてインテリアデザインをする対象となります。
ほかにも学校や市庁舎などの公共施設やホテルなどもそうです。依頼があればどんな建物でもデザインを請け負います。整理すると以下のような施設に分類されます。

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○一般住宅
○ホテルなどの宿泊施設
○病院やクリニック、老人ホームなどの医療福祉施設
○小さな店舗から大型シッピングモールなどの商業施設
○学校などの教育施設や文化施設
○企業などのオフィス

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一般的に建物と言われるものはほとんどインテリアデザインの対象となりうることがお分かりいただけたと思います。
そして、それぞれ、専門とするデザイン会社に任される場合が多いです。店舗は店舗デザインを得意とするデザインの会社が、幼稚園は幼稚園を専門とするデザイン会社があります。

しかし、おおまかに分けると、インテリアデザイナーが活躍できる会社は以下の通りです。

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○建築設計事務所
○住宅メーカー
○デザイン事務所
○インテリアショップや建具などの商社

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意外と少ないと思われるかも知れませんが、それぞれ、オフィスのデザインに特化した会社や、図書館のデザインに特化している事務所、また、店舗デザインに特化した事務所まで専門的な会社があります。つまり、自分の興味のあるインテリアに関わることができるのです。

インテリアコーディネーターとの違い

インテリアデザイナーについて学んでいると、たいていの方が疑問に思うのが「インテリアコーディネーター」との違いです。インテリアを取り扱うという点については共通していますが、インテリアデザイナーは何もない状態から空間作りを行います。つまり建築前や設計の段階からデザインにかかわっていくのです。場合によっては施工にも立ち会い、現場監督のような役割を果たすこともあります。そのため、インテリアに関することだけでなく、建築や法律に関する知識など幅広く学ぶことが求められます。一方でインテリアコーディネーターは、与えられた空間内に、既にある製品を配置して装飾を行う職業です。たとえば、テーブルはこれで中央に置く、フラワーベースをここにおいて硝子製にするなど、家具から、カーテンやマットなどのファブリック類、そして雑貨などの細々としたものまで依頼主に合わせてコーディネートを行います。
これで、インテリアデザイナーとインテリアコーディネーターとの違いがお分かりいただけたのではないでしょうか。

インテリアデザイナーにむく人って?

では、インテリアデザイナーに向き・不向きはあるのでしょうか。そもそも、建築にはさほど興味がなく、カラーコーディネートやテーマに合わせた内装にしたいという方は、インテリアコーディネーターのほうがむくかもしれません。しかし、インテリアを依頼主の好みのテイストに仕上げるだけでなく、実際の使用用途に合わせた過ごし方ができるよう住環境を整えたいという方は、まさしくインテリアデザイナーという職業にむくと言えるでしょう。
それには、「人に興味がある」「人が好き」ということが基本条件となるかもしれません。建築は基本的に人のためのものであり、使う人が心地よいと感じることが大切なので、その人が何を望んでいるのか、どうしてあげたら喜ぶのかという視点にたってデザインしてあげる必要があるからです。

次に、研究熱心な人ということがあげられます。クライアントの要望を聞いてあげられても良い提案ができないのであれば、インテリアデザイナーとしては腕が良いとは言えません。「デザインセンスがある人がむくのでは?」という方もいますが、センスとはそもそも、その人なりの研究の結果生まれるものです。センスが良いと言われる人は、本人が意識していなくても、さまざまな事例を見てパターンやアイデアを蓄積します。そして、実際にデザインするときに、これまで蓄積してきたデータのなかから、その人にあうものを組み立てているのです。ですから、もし、あなたが今、「自分にはインテリアのセンスがない」と思っていても、依頼主への徹底的なヒアリングや実例の研究で、センスは磨くことができると覚えておいてください。

最後は、コミュニケーションスキルが高い人です。インテリアデザイナーは、人と人との間に立つ仕事です。基本的に建物は設計士が設計を手がけます。しかし、依頼主の希望によっては設計自体を変えたほうが良いケースもあります。法規的なもの、予算的なものとの兼ね合いもありますが、いずれにせよ、依頼主や設計士、そして実際に施工する施工業者などと綿密な打ち合せを重ねる必要があります。設計士も施工業者もいわゆる専門職であり、職人気質のところがありますから、コミュニケーション能力が高いほうがインテリアデザイナーにむいていると言えるでしょう。

インテリアデザインに役に立つスキルや資格

インテリアデザイナーに必要なスキルや資格にはどんなものがあるのでしょうか。
実は、インテリアデザイナーに必須の資格はありません。しかし「インテリアデザイナー」という資格をとらないと採用されにくいので、取得しておいたほうが良いでしょう。このことは、とくに実務経験がない場合はいえます。インテリアデザイナーの資格を取得するために勉強をするでしょうから、自然と必要な知識がつくので損はありません。インテリアデザイナーという資格は、日本デザインプランナー協会が運営している認定試験を合格したときにもらえる認証で、受験資格はなく、未経験でも受験することができます。ちなみに、70%以上の正答率で合格することができます。過去の合格率は30%前後なので決して簡単とは言えませんが、きちんと勉強さえすれば、決して受からないという種類の資格ではありません。受験料は1万円で、なんと在宅での受験となります。毎年偶数月に試験を実施しており、1ヶ月たたないうちに結果が発表されます。年に6回受験できることになるので、万が一落ちてもすぐにチャレンジできるのも特徴です。ただし、合格しても有効期限があり、更新には所定の研修を受けることと、再び更新料の支払いが必要です。(最初の登録料は5年間で14,300円、5年目および10年目の更新時に20,900円、15年目以上の更新時には14,300円)。実際に採用された後、その会社が資格手当を出してくれるところもあるようです。

なお、インテリア系の知識やスキルを高めるため、以下のような資格を取得しておくのもおすすめです。

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○インテリアコーディネーター
インテリア産業協会が運営している認定試験です。受験資格は特にありませんので未経験でも受験することができます。1次は学科試験で、2次試験には、プレゼンテーションや論文の問題が用意されています。ちなみに、1次試験の合格率はインテリアデザイナーと同じ30%前後となっています。2次試験の合格率は60%となっています。

○インテリアプランナー
建築技術教育普及センターが運営している認定試験です。かつては国土交通省が運営している国家資格でした。受験資格ありませんので未経験でも受験することができます。1次は学科試験で、2次試験には製図の問題が出ます。1次試験に合格すれば、「アソシエイト・インテリアプランナー」と呼ばれます。そして2次試験に合格すれば、「インテリアプランナー」となれるのです。1次試験の合格率は60%前後と高めです。しかし、2次試験を通しての合格率は20%前後と一気に下がるのが特徴です。

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もしあなたが、建築やデザイン系の学校に通っているのであれば特に問題はありませんが、そうでないならば、これらの試験を受けるための勉強方法には通信教育がおすすめです。現在の学校や職場に通いながらも、自宅で、自分のペースで勉強ができるからです。
インテリアプランナーと、インテリアコーディネーターの場合は、製図が出題されます。暗記では決してパスできませんので、しっかりと学べる講座を受講することがおすすめです。


なお、インテリアデザイナーとして、より幅広い視点で実質的な提案ができるようになりたい場合は、キャリアアップの一環として以下の資格やスキル向上を目指す方もいます。年収がアップするというわけではありませんが、インテリアデザイナーとしてのキャリアは確実になると言えるでしょう。

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○建築士
建築設計や工事監理を行う職業のやめの資格。法規に関しても学ぶ必要があります。
一級、二級のほか、木造建築士という分類がありますが、建築に関する学歴がない場合は、7年以上の実務経験を積んでいることが受験の条件となります。

○カラーコーディネーター
空間イメージを決定づける重要な要素である色について学びます。

○英会話
意外に思われるかも知れませんが、海外の企業から、日本での店舗作りやホテル建築についてデザインを受ける場合もあります。とくに、海外企業からの受注を専門的にしている企業では英語力を求められます。たいていクライアントは、ハイブランドや、世界的に名の知られたホテルチェーンとなることもあり、そのような企業なら高収入も期待できますよ。

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なお、インテリアデザイナーの業務では、一般的に、パースを書くことが求められます。そのため、CAD系のソフトウェアを使いこなすことは最低条件と言えます。このほかにも、IllustratorやPhotoshopなどのソフトウェアが使えると優遇するといった求人もありました。そういった意味では、デザインができることだけでなく、依頼主にいかに魅力的に提案できるかというプレゼンスキルも磨くと良いでしょう。

インテリアデザイナーになるためには?

インテリアデザイナーになるためには、どのようにすれば良いのでしょうか?
現在、建築やインテリア系の学校に通っている場合は、就職相談にのってもらえるでしょうが、通信講座などを使って独学で学んでいる人は、つてがないかもしれません。しかし、インテリアデザイナーとしての求人は、一般の求人サイトで見つけることができます。
ただし未経験者をOKと書いている企業は限られています。まずはアシスタントからのスタートか、契約社員や業務委託など、いろいろな条件で探してみましょう。

インテリアデザイナーの平均年収は?

インテリアデザイナーはどれくらいの年収をもらえるのかも気になりますよね。正社員の場合は、450万円程度と言われており、民間企業全体の平均年収から比べると高めの傾向です。
しかし、これはあくまで正社員の場合なので、業務委託やパートの方の場合はぐっと低くなる傾向にあります。とはいえ、未経験者の正社員枠での就職は決して楽とは言えません。住宅関連で働いていた、ショールームで働いていたなど、インテリアデザイナーとしてでなくても、建築やインテリアに関わる経験がない場合はとくに厳しいと言えます。その場合、まずはパートや業務委託でも実務経験を積むことです。その後、条件の良い会社に転職をするということも、ひとつの方法として頭に描いておくこともおすすめします。

まとめ

今回は、インテリアに興味がある方が憧れるインテリアデザイナーという職業について、適性や必要な資格などを中心に説明していきました。依頼主が望む住環境を自分の感性で作りあげるという、たいへんやりがいのある仕事と言えます。勉強は大変ですが、ぜひ、インテリアデザイナー目指して頑張ってくださいね。

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