アイデア次第で高収入!?プログラミング初心者でもできるアプリ開発とは?
「人が喜んで使ってくれるようなアプリをつくってみたいけど、難しそうで手が出せない・・・」
「いまの仕事を辞めずに、アプリ開発に挑戦してみたい!」・・・そんなことを思っている方はいませんか?
今回は、そんな方に嬉しい初心者でもアプリ開発を行える方法をお伝えします。
アプリ開発はこれからますます必要とされる!
スマートフォンは1人1台の時代になり、便利なユーティリティアプリから、暇つぶしになるゲームアプリ、遊ぶ感覚で学べる学習アプリ、お友達とのコミュニケーションから企業への問い合わせにも欠かせないコミュニケーションツールアプリなど、ありとあらゆるものがアプリとなって、わたしたちの生活を支える世の中になりました。
今後、5G対応機器やエリアが拡大し、通信できるデータ量が増大すると、アプリによって出来ることがますます増えていきます。
5G下では、大きな重機も離れた所から動かし、これまでできなかった細かい作業までできるようになります。画像データ送信にタイムラグがなく、また指示も瞬時に送れるため、まるで人間がその場にいて、現場を見て操作をしているかのうように、リモートでこなせるようになるのです。
ファッション・アパレル系におけるECサイトでの流通量は年を追うごとに増えており、2018年時点で13%弱となっています。共働きが増えているといった社会的背景のほか、セールの前倒しやECサイトだけの特別割引、返品可能など購入条件や特典などが組まれていることも影響していますが、360度回転させてみられる、レコメンド機能などのアプリの発達もECサイトの発展に寄与していると言えます。
今後、自分の写真をアップロードして、自分が実際に試着しているように画面上で見えたり、手持ちの服と合うかマッチングを確認できたり、数ある商品のなかから、AIによるレコメンドを受けられるなどといったアプリが登場すると、ますますその波が加速すると言えるでしょう。
このように、アプリ開発は、非常に重要な分野です。
アイデアひとつで、1つの国の経済体系や文化を大きく変えてしまうほど影響力があるのです。
具体的な例をあげると、LINEもコミュニケーション手段に大きな影響を与えました。
友達や知人との間だけでなく、いまでは企業も無視できない、重要なコミュニケーションツールとなっているのです。
そんなアプリ開発を、初心者でもできるとは驚きですよね。
次項で、具体的なサービスや方法を案内していきます。
アプリ開発とは?
一般的にアプリケーションは、プログラミングという手法を用いてつくられています。それは、コンピューター上のアプリでも、スマートフォン上のアプリでも同じことです。
プログラミングとは、具体的に、コンピューターやスマートフォンなどデバイスに対して行う指示の言葉を書くことです。
言葉を理解できる人間であれば、「ここをこうして」「こう言われたら、これをやって」など言葉で説明を行ったり、文章化、マニュアル化して指示を行いますよね。
でも、コンピューターやスマートフォンなどのデバイスにとって、人間の言葉は音でしかありません。そこで、コンピューターやスマートフォンが理解できるような言葉で指示を書く必要があるのです。
それをプログラミング言語といい、プログラミング言語を書くことを、プログラミング、またはコーディングといいます。
実際、皆さんがアプリを使うときに、そのコードを目にすることは基本的にありません。なぜなら、実際にそのアプリを使うためのものとして、UI(ユーザーインターフェース)がつくられ、利用する人はその画面を通してアプリを利用するからです。
写真加工アプリでも、シンプルなデザインのものから、女性を意識したかわいいデザインのものがありますよね。また、ボタンの数や配置も違いますし、字体なども異なります。しかし、その画面の裏には緻密に組まれたプログラムが存在するのです。
アプリ開発は、そういったUIも含めて「こんなことができる」「このボタンをおすと、こうなる」などといった仕組み作りを行う仕事です。
>>プログラミング言語はひとつではない!?
なお、プログラミングによってアプリは開発されるのですが、実はプログラミング言語は1つだけでなく、さまざまな種類が存在しているのです。
作りたいアプリや使う環境によってそのプログラミング言語を使い分ける必要があり、1つプログラミング言語を覚えれば、なんでもできるというわけでないところが、アプリ開発のネックとも言えるのです。
人間の言葉がたくさんあるのと同じです。日本国内では日本語が通じますが、アメリカに行ったら英語が、インドネシアではインドネシア語が使われていますよね。ほかにも、フランス語、マレーシア語、スワヒリ語など、さまざまな言語が使われています。
プログラミング言語も同じです。
さまざまなアプリがありますが、あるアプリではJAVAを使っている、このアプリはSwiftを使っている、そちらのアプリはC言語とC++を両方使用しているなど、ケースバイケースです。なぜなら、プログラミング言語には、得意・不得意があるからです。
このように、本来アプリ開発には、これらのプログラミング言語をいずれか覚える必要があるのです。
なお、プログラミング言語についてもっと詳しく知りたい方は、「やりたいことやタイプから探す、学びたいプログラミング言語とその解説」の記事も読んでみてくださいね。
プログラミング言語をマスターしなくてもできるアプリ開発とは?
最近、先で説明したようなプログラミング言語をマスターしなくても、アプリ開発ができるツールが出てきました。
これは非常に画期的なことで、このツールにより、いままでにない画期的なアプリが登場する可能性があるからです。というのも、作りたいアプリのアイデアがあるのに、プログラミング言語を覚えるのが大変だという理由で、断念している人も少なくないはずだからです。または、中高生・大学生などのまだ若い世代や、仕事を引退したシニアなどが、同じ年代に役立つアプリを誕生させるかも知れません。必要は発明の母といいますから、現役のプログラマーでは思いつかなかった、一部の年代にうけるニッチなアプリが登場することは十分にありえますよね。
では、そのツールとはどのようなものなのでしょうか?
簡単にいうと、コードを最初から全部打ち込むのではなく、簡単なコードやマウスを使ってアプリを完成させるというものです。
具体的には、一般的にアプリ作成に必要とされる機能やUIがあらかじめ用意されているので、自分の希望に近いものを選択します。そして、自分が付け加えたい機能を追加し、オリジナルのアプリを完成させます。
スマートフォンやタブレットなどのデバイスの画面の大きさに最適化されているので、面倒な調整を行う必要がないのもポイントです。
また、一度作成したあと、正常な動作が可能か確認するために、限定公開をするといったこことまで可能なものもあります。
本来であれば、プログラミングやネットワーク、サーバーに関する知識がなくてはできないアプリ開発が、自社内でスピーディに行えるとして、さまざまな企業がツールの導入をすすめているのです。
注目される3つのツール
現在、さまざまな企業や個人から注目を集めているツールは以下の3つです。
それぞれの特徴も説明していきます。
■Monaca(モナカ)
アシアル株式会社という会社が提供するWebサービス。
利用者は、Webサイトを通じてWebIDEにアクセスし、アプリを開発することができます。つまり、自社や自宅での大がかりな下準備は一切不要で、いきなりアプリ開発がスタートできる画期的なサービスなのです。
最新のWebサイト構築言語であるHTML5や、CSS、JavaScriptを使用しています。
つくれるのは、iosやandroid向けのスマートフォンアプリや、タブレット向けのアプリ、デスクトップアプリ、さらにPWA、つまりアプリようなWebサービスです。具体的には、アプリに特徴的なプッシュ通知やオフラインでの対応、高速な表示などが可能となります。
利用者はアプリ字体をダウンロードするわけではないので、容量を食わないというメリットもあり、今後こういったWebサイトは増えていくものと思われます。
☆IDEってなに?
IDEとは、コンピューター上でプログラミングを行うにあたり、本来は自分のコンピューターに構築しなければならない環境がセットになったもので、日本語訳すると「統合開発環境」となります。使いたいプログラミング言語によりそれぞれのIDEを準備する必要があり、無料のものから有料のものがあります。
初心者がプログラミングを独学で学ぶ際に、このIDEの装備が最初の関門になります。
WebIDEは、これらをあらかじめ自分のコンピューターにインストールする必要がなく、Webを通じて、IDEを利用するというものです。
<利用料金>
Proプラン:月額2,000円
Businessプラン:基本料金月額2,000円+1ユーザーあたり月額5,000円
※後者は、企業内で複数人のチームを組んで開発をするなどといった使い方をする場合
※無料のお試し期間があります。
<サポート>
技術検証やトレーニングなどの部分的な受託を行えたり、UI構築やネイティブ言語の記述が必要な機能開発などのモジュール単位で請け負ってもらうことも可能です。もし、不具合が出た場合の調査、エラーの切り分けなども支援してくれます。なお、実際にアプリをリリースした後も、定期バージョンアップに伴う影響範囲の調査や修正などのメンテナンス業務を委託することも可能です。
<実績>
ユーザー数:25万人
作られたアプリの数:12万アプリ
※monacaの公式サイトより(2020年7月現在)
<開発例>
・全国生活協同組合連合会の「損害調査アプリ」
・株式会社アイルの「人材派遣会社と登録スタッフのためのコミュニケーションアプリ」
・認定NPO法人 国連WFP協会(正式名称:特定非営利活動法人 国際連合世界食糧計画WFP協会)の「寄付アプリ」
・同志社中学校・高等学校にて授業ツールとして活用
■Yappli(ヤプリ)
プログラミング言語を用いず、iOSやAndroidアプリの開発、運用ができるというWebサービス。「SPEED」「EASY」「CLOUD」「SUCCESS」の4つのキーワードに表されるように、初心者でも簡単に、迅速にアプリを開発できるようになっています。
一番の特徴は、ワードやパワーポイントなどの文書作成ソフトを使用するかのように、直感的にアプリ開発を行えてしまうところです。あらかじめプログラミングに対する予備知識がなくても、とにかくスタートしてしまえると評判です。
上の写真のように、プレビュー画面を確認しながら行えるので、あとから大幅にUIのデザイン修正を行う必要もありません。
あらかじめ40種類以上の機能が組み込まれているほか、外部サービスとも連携しているので、思い通りのアプリを開発できますし、年間100回以上も、機能改善や、新機能のリリースが行われているのもポイントです。
また、アプリの改善に必要な高度なデータ分析も可能です。Googleアナリティクスを用いることも可能。素早いPDCAが実現できます。
ちなみに最短1ヶ月でアプリのリリースが可能とのこと。
さきほど紹介したmonacaと比較し、より初心者向けのサービスと言えるでしょう。
<利用料金>
初期制作費用と月額費用とを足した料金体系です。
要望に応じて見積もりをしてくれますが、自社や専門会社で一からアプリ開発を行うよりも、安く済むと言われています。
<サポート>
最初、まだアプリの詳細が決まっていない段階でのヒアリングからスタート。その後、アプリ制作、申請、ストア公開までの一連の支援を行ってくれます。知識向上のためのノウハウの共有やセミナーも実施しています。
<実績>
・アプリ導入実績・・・400社以上
※Yappli公式サイトより(2020年7月現在)
<開発例>
・Pront・・・新たな顧客獲得のためのアプリを開発
・株式会社DUSKIN・・・現場と本部との情報伝達手段のアプリ化
・青山学院大学・・・学生手帳、冊子、掲示板をアプリ化
■appypie(アッピーパイ)
「パイを焼くくらい簡単!」というアプリ開発ツール。
プログラミングを行わず、たった3ステップでアプリが作れると豪語する、画期的なサービスです。さらに、最新技術である、AI(Artificial Intelligence=人工知能)やAR(Augmented Reality=拡張現実)を実装することができるようになったことも話題となりました。
作り方は実に簡単で、用意されているデザインをクリックし選択していくだけです。先に紹介したYappliと同様に、直感的に操作できるので、初心者にもぴったりです。アプリには、VR・360度動画やパノラマ画像を埋め込むことができるので、不動産の内覧や道案内なども可能。アイデア次第で、小規模の会社でもさまざまなビッグチャンスが生まれるはずです。
<利用料金>
ライト:月額1,800円(1アプリ)
プレミアム:月額3,600円(1アプリ)
ビジネスプロ:月額6,000円(1アプリ)
※無料プランもありますが、広告が表示されたり、時間が制限されています。実際に開発を行うというよりは、少しだけ試してみたいという方向けです。
<サポート>
プレミアム、ビジネスプロであれば、アプリ提出のサポートを受けられます。また、Eメールによるサポートはどのプランでも可能ですが、プレミアム以上であればチャット相談も可、さらに、ビジネスプロの場合は電話相談も受け付けてくれます。
<実績>
不明
<開発例>
・レストランアプリ
・不動産アプリ
・ビジネスアプリ
など
なお、日本の会社ではないので、Webサイトでの日本語での案内が不十分と感じる部分が多々あり、英語がある程度わかることが望ましいです。
アプリ開発をすると大金持ちになれる!?
アプリの開発をしたいと考える人の中には、一攫千金を狙う人もいるのではないでしょうか。しかし、日々新しいアプリがどんどん開発されるなかで、注目を浴び、どんどんDLされる人気アプリになるのは難しいといえます。現在、広まっているアプリは広告宣伝などにより広まっているものが多く、よほどいいものを作ってアプリ紹介サイトやテレビ番組などでとりあげられない限り、個人でつくったアプリがお金を運んでくるということはないと思われます。
アプリ開発は、どこかの企業に依頼され開発するといった副業的なもので行うことが現実的と言えるでしょう。または、自分でお店を経営していて、顧客の囲い込みなどに利用者に使ってもらうといった方法です。
とくに、「資金や時間が十分にない、しかしアプリを使って、業務の効率化、売り上げの向上を狙いたい」という企業はたくさんあります。それは、企業の規模に限らないので、ノウハウのない、中小企業から仕事を請け負うということは十分考えられると思います。
※JUAS 一般社団法人 日本情報システム・ユーザー協会による『企業IT動向調査2020』の『IT 投資で解決したい中期的な経営課題調査』のうち上位8位を抜粋
上の表は、企業が IT 投資で解決したい中期的な経営課題のうち、上位3つをまとめたものです。3割近くの企業が「業務プロセスの効率化」についてもっとも大きな課題と認識しており、結果、3位以内にあげる企業の合計は6割となりました。
その次に大きいのは、「迅速な業務把握・情報把握」です。続く3位以下は、ほぼ同数となっていますが、5位の「ビジネスモデルの変革」以外は、アプリ開発により改善がなされるものと推測できます。
つまり、アプリ開発という分野の将来性は、かなり大きなものととらえることができます。
今回ご紹介したツールに挑戦してみたい、アプリ開発をしてみたい、という方は、このように何がいま必要とされているのかを十分リサーチしたうえ、実際にチャレンジされると高収入への道が開けると言えるでしょう。
就職にも役に立つ?
今回のツールが役立つのは、アプリ開発者として独立を狙う方や、副収入を得たい方ばかりではありません。就職や転職するにあたって、実際に収入が得られるようなアプリのリリースを行っていなかったにしても、このようなツールが使いこなせるということは、企業へのアピールポイントになるといえます。
どこの企業も、社内業務の効率化やミスの低減、営業力の強化は課題ですから、IT技術に明るい社員が求められているからです。
もし、あなたがプログラミングやITに興味があるのであれば、まずはこれらのツールを習得しアプリを1つでも開発してみるといったことから始めて見るのも良いのではないでしょうか。
まとめ
今回はプログラミング言語を習得せずに、簡単にアプリ開発ができるツールについてご紹介をして参りました。プログラミングは非常に注目を集める分野ですが、プログラミング言語にいくつも種類があること、また、プログラミング言語によっては、非常に難解で習得にまで非常に時間がかかることから、挫折する人が多いのが実情です。
しかし、アプリ開発は今後ますます成長する分野であり、アイデア次第で企業経営を一気に加速化させることが可能な、大きな武器にもなり得ます。
アプリ開発に興味がある方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。