在宅ワーク・内職の求人・アルバイト情報なら主婦のためのママワークス

動画クリエイターになりたい!職種や仕事内容やなり方について学ぼう

「動画を見るのが好き!」「動画をつくる仕事をしたい!」そんな風に、動画クリエイターなど動画を取り扱う仕事に憧れている人は少なくないでしょう。
とはいえ、実際にどういった仕事なのか、年収はどれくらいもらえるのか、そして、どうやったらなれるのかなどについて、解説していきたいと思います。

動画クリエイターの仕事って?

動画クリエイターと一言でいっても、実際には、さまざまな職種があります。つまり、動画クリエイターという職種は厳密に言うと存在せずに、動画を取り扱う職種の総称ということです。動画クリエイターのほかに映像クリエイターという言葉もよく使われています。明確な定義はありませんが、映像は、昔から使われている言葉で、テレビ番組や映画なども含まれているのに対し、動画はインターネット上で公開する映像のことに限定されているケースが多いです。
最近では、一般の方が動画を作成して、SNSや無料の動画サイトなどでアップロードするケースがありますが、あくまでも趣味の範囲や、将来の動画クリエイターになるためのステップの一環として行っているケースは、今回説明に含みません。あくまで収入を得ている動画クリエイターにしぼって、説明を進めていきます。

一般的に動画クリエイターと呼ばれる職種は以下の通りです。

ちなみに、最近では明確な違いはなくなりつつありますが、制作系と技術系に分類されることが多いです。

 

まず、制作系の場合は、動画の企画や立案をするプロデューサーです。予算管理やキャスティング、スケジューリングなど、プロジェクトの立ち上げを行います。つまり動画に関する総責任者
と言えるでしょう。プロデューサーのサポートとして準じた業務を行うアシスタントプロデューサーもいます。
次に、実際の現場や工程を取り仕切るディレクターという職業があります。動画をとるためのカメラマンや、技術系動画クリエイターに指示を行っていきます。なお、実際の動画を作成する前に、シナリオライターという職種に予めストーリー作成を依頼する場合もありますが、ディレクターが自分で流れを決めていくケースもあります。なお、プロデューサーと同じく、サポート業務を行うアシスタントディレクターという職種もあります。
―――――――――――――――――――――――――――――――
続いて技術系の職種について説明します。一般的に、動画作成の統括をする立場にある制作系と異なり、実際にスキルを活かして動画を造り込んでいく仕事です。まずは、撮った動画を見やすく、面白くするための編集オペレーターです。一切、動画をカットせずに、撮った映像をそのまま流すという方式をとるケースもありますが、たいていは、余計な部分をカットして短くするものです。また、最初にタイトルや、映像の途中でテロップなどを入れるのも編集オペレーターの仕事となります。
ほかに音声を扱う職種もあります。ナレーションを加えたりBGMを入れたりするMAエンジニア(またはMAミキサーと呼ばれます)や、映像に合った音を制作するサウンドクリエイターと呼ばれる仕事です。
なお、すべての動画にかかわるわけではありませんが、CGを制作するCGクリエイター(またはCGデザイナーと呼ばれます)という職種もあります。

なお、現在、1つの動画の賞味期限は短くなりつつあります。なぜなら、インターネット上の動画は、映画やドキュメンタリー番組などの映像とは異なり、新鮮であることが、重要な要素であることが多いからです。つまり、1つの動画に時間やお金をかけられないといった事情があり、これらの職業の人を毎回使って動画を作らず、ディレクターが編集までを行うことも多々あります。逆に言うと、企画しかできず現場のディレクションを行えないプロデューサーや、編集など技術的なスキルが全くないディレクターも淘汰される恐れがあります。そのため、明確に線引きせずに認識をしておくと良いでしょう。

動画クリエイターの求人例

では、動画クリエイターの求人にはどのようなものがあるでしょうか。
実際の求人情報を見ていただきながら、働く先や働く方法についても説明していきます。

――求人例―――――――――――――――――――――――――――――――
【完全在宅】動画クリエイター募集!スキルを活かし空いている時間に映像制作のお仕事★ママさん多数活躍中♪

≪主な業務内容≫
写真や動画のデータ、クライアント情報をもとに動画の制作をお任せします!

【報酬例】
■映像制作:10,000円〜
■動画編集(カット・テロップ入れなど):2,000円〜
※案件の規模や作業内容によって金額は異なります。

●役職手当
・案件リーダーフィーが案件毎に平均3,000円/月程度
・組織のマネージメントを担当する場合11,000〜30,000円/月

●決算賞与
四半期毎に、会社全体の営業利益の10%を予算として、個々の評価に基づき支給(5月、8月、11月、2月)
※出典:ママワークス
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

こちらの仕事は、業務委託と言われる形態での募集です。動画クリエイターの仕事は、映像製作会社、または動画製作会社で、正社員や契約社員などとして働く方法や、一般事業者に勤務し、自社の動画を作成する、インハウス動画クリエイターとして働くという方法もありますが、このように業務委託で、都度契約して報酬をもらう形態、いわゆるフリーランスとして働く方法も多いです。

――求人例2―――――――――――――――――――――――――――――――

教育コンテンツ動画撮影および動画編集 1本2万円以上

≪主な業務内容≫
・教育コンテンツ動画撮影および動画編集業務
動画の撮影は撮影スタジオにて行います。編集業務は自宅でも問題ありません。
月間10本からスタートし、チューニングを行いながら月30本ぐらいに増やす予定です。

【報酬例】
業務委託契約で1本撮影と動画編集2万2000円(交通費込み)~
※出典:ママワークス
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

動画の内容はさまざまです。エンタテイメント要素のある動画から、2つめの例のように教育関連の動画作成の求人も見られます。

――求人例3―――――――――――――――――――――――――――――――
【在宅勤務・一部出社】時給1200円~☆撮影経験不問☆撮影・編集スタッフ募集!

≪主な業務内容≫
・映像スイッチング
・素材の出力
・収録の編集
スイッチングを使った技術がメインに撮影・編集を行っていただきます。
複数のカメラで撮影した映像を切り替える操作を行い、最も最適な映像を繋げて一つの作品を創り上げていきます。

【報酬例】
時給1200円~1500円
※出典:ママワークス
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

こちらは未経験でもOKとしている求人例です。映像本数あたりの契約ではなく、時給制での給与体系となります。

――求人例4―――――――――――――――――――――――――――――――

【完全在宅】有名映画やライブビデオ、VRなどの映像作品を手がける制作会社で、CGアーティストとして活躍しませんか?

モデリングが得意な人にはモデリング業務、アニメーションが得意な人にはアニメーションといったように、CG作成の中でも、あなたにマッチしたお仕事内容を相談します!

【報酬】
時給1100円
※出典:ママワークス
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
こちらは、CG製作に特化したお仕事です。勤務地や勤務時間は自由に決められるので、子育て中の方にもおすすめできる案件です。

 

動画クリエイターの年収は?

動画クリエイターの年収はどれくらいになるのかも気になりますよね。
大手企業で正社員として働いた場合は別として、一般的にフルワークで働いた場合の年収は、300万円程度と言われています。
しかし、副業として働いたり、子育てをしながらすきま時間を利用して働いた場合は、年収が100万円程度になる可能性もあります。逆に、企画から撮影、出演、編集までを1人ないし、少人数で行うYouTuberを動画クリエイターに入れるのであれば、年収1,000万という方もいるのも事実です。ただし、大手テレビ放送局のプロデューサーなどと異なり、ほとんどの動画クリエイターと呼ばれる職種は、それほど高年収を期待できるわけではありません。

動画クリエイターのやりがいとは?

動画クリエイターにはどのようなやりがいがあるのでしょうか。

 

1:動画を通じて自己表現できる!

動画をつくる醍醐味は、自己表現にあると言えます。さまざまな事柄や考えを何らかの形で表現したいという方は少なくないと思いますが、動画という方法であれば、大勢の不特定多数の方に、自分の製作した動画を見てもらうことができます。そして、その動画を通して、人々の共感を得られたり、自分の考えを伝えることができるでしょう。
とくに、動画には、言葉が理解できなくても伝えたいことを理解してもらえたり、理解力に乏しい小さなお子さまやシニアにも、難しいものごとを簡単に伝えることができるというメリットがあります。

 

2:自分のセンスを生かせる
表現者には共通して言えることですが、クリエイターとしての、自分のセンスが発揮できるのも動画クリエイターのやりがいと言えます。映し出される絵や音、ストーリーの運び方といったすべての要素にセンスが反映されます。

 

3:評価がわかりやすい
映画や、テレビ、その他の作品と比較して、評価がわかりやすいのも動画クリエイターのやりがいにつながります。一般的に動画は、インターネット上に公開され、再生回数やコメントなどにより、利用者にどれくらい視聴されているのか、どれくらい評価されているのか、ダイレクトに反響がわかりやすい仕組みととっていることが多いからで。動画サイトとして最も有名なYouTubeでは、視聴回数が多いものがピックアップされおすすめ動画として掲載されますが、それこそが反響がわかる仕組みの代表例と言えます。

 

4:新しい技術をどんどん試せる
動画を編集したり、効果をつけたりする技術はどんどん進化していきます。マンションやアパートなどの集合住宅の賃貸契約をする場合には、候補の住居に実際に訪問して契約をするといったことが当たり前でしたが、現在は、バーチャル見学で下見たり、契約までいたるケースもあります。それに使われているVRなども、動画クリエイターに求められる新しい技術です。
今後も、ほかにも新しい技術が開発されるでしょうから、非常に面白みのある分野と言えるのではないでしょうか。

動画クリエイターに必要なスキルとは?

では、動画クリエイターに必要なスキルにはどのようなものがあるでしょうか。
制作者側、技術側、しかも、技術者側は職業によって必要なスキルは変わってきますが、一方で共通する部分も存在します。

――――技術系スキル――――――――――――――――――――――――――――――――

○編集オペレーター
動画をパソコン上で編集するため、編集用のアプリケーションを習得することが必要です。
一般的によく使われているのが、「Adobe Premiere Pro」です。アドビシステムズは、映像、画像などビジュアル系クリエイティブに特化したアプリケーションを開発しており、このAdobe Premiere Proは業界ではもっともよく使われているアプリケーションといった存在です。なお、
もしこのアプリケーションを利用する場合は、月額2,180円(ただし年間契約、年間払い)です。社員の場合は、インストール済みのPCが貸与されることがほとんどですが、業務提携の場合は、自己負担なのか、会社負担なのか確認したほうが良いでしょう。

出典:https://www.adobe.com/jp/products/premiere.html?promoid=PQ7SQBYQ&mv=other

 

また、同じく「Adobe After Effects」というアプリケーションも習得していることが、求人条件となっているケースがあります。こちらのアプリケーションは、映画のようなタイトル画面やクレジット画面を制作できるというアプリケーションです。エフェクトを加えることにより、圧倒的で高レベルな作品に仕上がります。動画クリエイターを目指すのであれば、やはり使いこなしておきたい基本のアプリケーションと言えるでしょう。
こちらのアプリケーションも、月額2,180円(ただし年間契約、年間払い)です。

なお、動画内で使用する画像やイラストなどの素材を編集したりするのに、「Adobe Photoshop」や「Adobe Illustrator」を使用することも多いです。
それぞれ、イラストレーターやWebクリエイターなどの、いわゆるクリエイティブ系の職種には一般的なアプリケーションです。
そして、これらの4つのアプリケーション、加えて、さまざまな編集ソフトを含んだ、合計20のアプリケーションを自由に使えるコンプリートパックは、月額5,480円(ただし年間契約、年間払い)で利用することが可能です。

 

 

※出典:https://www.adobe.com/jp/products/illustrator/beginner.html

 

〇CGクリエイター

CGクリエイターとして習得しておきたいアプリケーションは、同じく、「Adobe After Effects」のほか、「Autodesk」社の「Maya」というアプリケーションや、「The Foundry」社が販売する「Nuke」というアプリケーションです。後者2つはリアルな3Dアニメーションを作成できるということで、動画クリエイター以外にも定評のあるアプリケーションです。ただしMayaは年間払いでも1ヶ月あたり2万円を超える非常に高価なアプリケーションです。かなり本格的に仕事をする人でない場合は、経費というには高すぎます。Nukeも購入額が$4,988ということで、日本円にすると1ドルあたり106円計算で50万円とかなり高額です。もし、必要だと感じるのであれば、まずは無料体験版で、試してみると良いでしょう。

〇プロデューサー/ディレクター
プロデューサーやディレクターは、編集ソフトを使用できることが望ましいですが、もっとも必要なスキルには、以下のようなものがあります。
・なにが求められているか読み取るヒアリング力
・人を惹きつけるようなアイデアを出す企画力
・プロジェクトの進行管理や人を動かせるディレクション能力
・予算やコストを意識、管理する能力
・結果を見届け改善する、データ分析力や改善力
・著作権やコンプライアンスなどに対する知識

挙げればきりがありませんが、上で挙げたような一般的なビジネススキルとともに、技術的な知識も進んで取り入れていけるチャレンジ能力、普段からさまざまな事柄に興味をもって情報を収集する好奇心や探求心が必要と言えます。

 

動画クリエイターになるためには?

動画クリエイターになるためには、実際にどのようにスキルを習得して、どのように実践を積んでいけばよいのでしょうか。
代表的な例をご紹介していきます。

 

1:大学や専門学校で学ぶ

大手企業の社員を狙う場合には、美術大学などを卒業することが求められることが多いです。しかし一般的には、専門学校で学ぶ方が多いです。専門学校では、動画クリエイターとして必要な知識に対して、効果的なプログラムを用意しています。また、ほかの生徒の作品を見ることも刺激になり、より優れた動画作品を作り出せるのではないでしょうか。
また、歴史や実績のあるスクールであれば、就職サポートを受けられることも大きなメリットです。とくに卒業生が多く、その分野での活躍者が多ければ、未経験でも比較的就職の際
に有利になると言えるでしょう。
オンラインで学べるスクールもあるので、地方に住んでいたり、子育てをしている方なども安心して受講することができます。

〇大学
・東京工芸大学 芸術学部映像学科
・武蔵野美術大学 映像学科
・多摩美術大学 映像演劇学科、グラフィックデザイン学科

〇専門学校
・HAL東京 
4年制のCG映像、またはグラフィックデザインコースから、2年制のCG学科のほか、夜間に通えるCG映像学科があります。また、MAエンジニア、ミキシングエンジニア、サウンドクリエイターを目指せるミュージック学科もある、専門性の高い学校です。

〇オンラインスクール
・デジタルハリウッド大学
3DCGを含めたCGクリエイターや、動画クリエイターむけの講座を開講しています。具体的には動画編集のベーシックアプリケーションであるAfter Effects・Premiere講座やCGクリエイターむけのNuke講座などをオンライン講座で実施しています。
また、将来さまざまな広がりが期待できるVRコンテンツに関する講座もありますよ。

動画クリエイターの大変なこと、つらいこと

動画クリエイターの仕事をしていて、大変なこと、つらいことには、どんなことがあるのかについて説明していきます。
「大好きな動画を制作しているのだから、辛いことなんかあるのかな?」と思う方もいるかもしれません。しかし、実際、動画制作を仕事にすると、さまざまな困難が待っています。
それを理解したうえで動画クリエイターにならないと、長く続かないなんてことになる恐れがあるので、ここで、あらかじめ説明をさせていただきます。

 

1:年収がなかなか上がらない可能性がある
 動画クリエイターの仕事は、年功序列で徐々にあがっていくことが約束されているケースは少ないです。若いうちは良くても、結婚して子どもができると、年収が不足する場合があります。そのため、スキルアップをしたり、より良い条件の求人を探したりするなど、自分なりにステップアップを試みることが重要です。

2:好きな動画を作れないケースがある
動画クリエイターとは、好きなもの動画をつくって、気に入った人に買ってもらうような仕事ではありません。基本的には、クライアントの目的に沿った動画を作成せねばならず、ときとして自分が望むような動画や表現にならない場合があります。クリエイターとして、動画に関する提言は可能ですが、それが認められるとは限らないのです。
また、自分は突き詰めたくても、予算や時間に限りがあり、納得がいかないレベルでの納品を求められることも多々あります。

3:ハードワークである
企業に所属しているのであれば労働時間が決まっていたり、フリーランスでもある程度時間を決めての働き方は可能ですが、締め切り日に間に合わない場合は、朝まで仕事ということもあります。とくに作品あたりいくらといった業務契約の場合は、納品できる状態になければ徹夜してでも完成しなければなりません。また、納品したとしても、クライアントから修正依頼がくれば、クライアントがOKするまで何度でも修正しなければならないケースもあります。

まとめ

今回は動画クリエイターについて解説してきました。
動画クリエイターといっても、音声やCG編集と、さまざまな形でかかわることや、それぞれに必要なスキルなどについてもお分かりいただけたのではないでしょうか。
大変ではありますが、好きなことを仕事にできるのは、やはり恵まれていると言えます。また、テレビなどの映像クリエイターよりも、今後伸びる分野であり可能性が広いと言えます。VRやARなどの最新技術も勉強しながら、ぜひ優秀な動画クリエイターを目指してくださいね。

目次