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あなたもなれる?憧れの職業、コラムニストのお仕事とは?エッセイストやライターとの違いやなるための方法についても解説

公開日: 2020.09.14
最終更新日: 2020.09.14

あなたもなれる?憧れの職業、コラムニストのお仕事とは?エッセイストやライターとの違いやなるための方法についても解説

雑誌や新聞でよく見るコラム欄。そのコラムを埋めている人が、コラムニストです。
テレビでも活躍するような有名人や、本を出版している著者のほか、一般人には知られてはいないものの業界では有名な知識人の方々が、こうしたスペースを埋めています。その内容といえば、思わず「なるほど!そういうことか!」と専門性の高さに唸るものもあれば、「この人の観点は面白いな」などと思わず引き込まれるものまでさまざまです。
今、実は、コラムニストと呼ばれる人が増えつつあります。
以前よりもコラムニストになるための敷居が低くなっているからです。いまからでも努力次第で、多数から憧れられる職業であったコラムニストに、あなたもなれるかもしれません。
そこで今回は、コラムニストのお仕事や、似た職業であるエッセイストやライターとの違い、なるための方法について解説していきたいと思います。

 

コラムニストとは

コラムニストとは、本来、新聞や雑誌などのニュースや本編以外に設けられた、ちょっとした記事のことで、本編の記事外の端に線で囲まれていたり、最終ページなどにおまけのようにつけられていることが多いです。
もともとコラムニストのコラムとは、「円柱」を意味しますが、実は「(新聞の)欄」という意味ももっているのです。
雑誌であれば顔写真や名前、経歴なんかがコラムの文末に紹介されていたり、ずばり、「コラムニスト」などと書かれていることが多いです。また、ファッション雑誌などにおいては、線に囲まれておらず1ページまるまる当てられていることもあります。
では、他の記事部分とどこが違うのか?ということですが、主に以下の2つがあげられます。

 

【ポイント1】客観的要素に主観が入る
新聞や雑誌の記事の場合は、客観的事実を説明するといったものであるのに対し、コラムの場合は、客観的事実を説明したうえで、コラムニストの個人的な見解を挟み込みます。
それは、読んでいる人たちや社会へのメッセージでもあります。
【ポイント2】社外の人間が書いている
新聞や雑誌の記事は、基本的にその出版社の人間が書いています。編集会議で決まったテーマのもと、記者がカメラマンとともに取材に行き、記事を仕上げます。しかし、コラムニストは社外の人間で、出版社からコラムの執筆をお願いされ、報酬額(原稿料)を決めて執筆します。つまりコラムニストは、企業に属さずフリーランスの形態をとっているのです。
ただし、プロ野球選手や芸能人がコラムを担当していたり、医者や弁護士なども知識を活かしたコラムを書いている、つまり副業として行っている場合も多々あります。

エッセイストやライターとの違い

では、次に、同じ文章を書くというカテゴリーに属する「エッセイスト」や「ライター」との違いについて解説します。

 

○エッセイストは自分の感じたことや思いを描く仕事
エッセイストとは、あえて日本語に直すと「随筆を書く職業」です。学生の頃、国語の問題には、「説明文」や「随筆文」というくくりがあったのを覚えているでしょうか?エッセイストは、ずばりこの随筆文を書いている人のことです。
「春はあけぼの・・・」で始まる『枕草子(まくらのそうし)』は、「春は、なんて言ったってあけぼの(明け方)の情景が最高よね」というように、清少納言の美に対する感想を述べた作品なのですが、これがずばり随筆文(エッセイ)です。
この例から分かるように、エッセイストは、とにかく主観的な感想を述べる職業です。たいていは自分の体験をもとに感想を語ったり、物事にたいする思想を語る仕事なのです。

 

ライターは客観的事実を描く仕事

一方ライターは、新聞や雑誌、また最近ではWebメディアの記事を書く仕事です。
そこにはライターの主観は入れません。あくまでも客観的事実を説明する仕事で、できる限りわかりやすく説明することに主眼を置いています。

 

コラムニストの敷居は低くなっている

コラムニストになるのは、以前は限られた人たちでした。新聞でも全国紙や有名雑誌などのコラムの場合は、タレントや評論家などメディアでも登場するような人々であることが多いですし、実際原稿料も多額なものと推測されます。
しかし、近年事情が変わりつつあります。
それはWebメディアと呼ばれる新たな媒体が急増しているからです。
Webメディアとは、新聞社や出版社が運営しているニュースサイトやオウンドメディアと呼ばれる一般企業が運営している自社サイトです。前者は紙媒体と同じように、ある程度著名な方や業界人にコラムをお願いしているケースが多いですが、オウンドメディアの場合は、一般の人にあまり知られていない方も多くコラムを書いています。その背景にはおそらく2つの事情が考えられます。

 

1つ目は、オウンドメディアの予算的な問題です。そもそも、オウンドメディアは新聞や雑誌などと違い無料で見られるWebサイトです。したがって、原稿料が高額となるような有名コラムニストに依頼することは予算的に叶わないのです。ちなみにニュースサイトも大部分は無料ですが、専門性の高い記事は会員料を支払っている方のみしか読めない仕組みになっていることが多いです。逆に、会員料を支払っても価値があるような、有益なコラムしか掲載されないということが言えますね。

 

2つめ目に、Webサイトは公開される頻度が高い傾向にあり、たくさんのコラム、つまりたくさんのコラムニストとの契約が必要となることが挙げられます。新聞は、業界新聞でなければ、たいてい毎日発行されますが、雑誌などは週に1度、または月1回の発行と回数が限られます。つまり、雑誌であれば1週間に1本ないし、月に1本あげてくれるコラムニスト1人と契約できればいいのです。一方でWebサイトは、頻繁に更新を行い、できる限り新しい情報を載せることを重要視しているものです。当然、記事やコラムを書く人をたくさん確保する必要があります。先に述べた予算的な問題もあり、著名な人でなくても、面白いものが書けるのであれば、多くの人に門戸を広げているのです。

 

コラムニストに向く人とは?

コラムニストには向き、不向きはあるのでしょうか?
答えは「イエス」です。コラムニストにむくと言われるいくつかの条件があります。

 

1:世の中の動きや特定の分野に興味や知識をもっていること

コラムニストは、まずは客観的事実を書いて紹介するお仕事です。したがって、その元となる、世の中の動きや事象に詳しくなければなりません。新聞やニュースのチェックはもちろん、新聞や雑誌などに取り上げられないようなことまで、さまざまなことに興味を持ち調べ上げることが必要です。簡単に言うと、「探究心があること」と言えるかもしれません。または、特定の分野に誰よりも詳しくなることです。ほとんどの方が知らないような情報、しかも、他の人に役立つようなニュースを届けられれば、コラムニストとして価値が高くなります。

 

 

2:意見をもっていること

コラムニストは、客観的事実を紹介したうえで、自分なりの意見を差し込む必要があります。それこそが、ライターとの違いだからです。
つまり、世の中の動きや専門的な事柄に対して、ただ知っているだけでなく、なにか意見を言えなければなりません。

 

3:独自の切り口をもっていること

物事について、独自の切り口をもっている方もコラムニストにむいています。他の人には一見関係のない複数の事象に関連性を見つけ論じられる人や、現在の動きから今後はこうなるなどといった予想が語れる人です。その際には、人を納得させられるだけのデータや論理的な説明も求められます。

 

4:文章力が高いこと

文章を書くコラムニストには、当然文章力も必要です。
いくら、いろいろなことに興味や見識を持ち、素晴らしい意見や、感性を持っていても、文章にうまくまとめられなければ、コラムニストとしては失格です。
人が「面白い!」「もっと知りたい!」と思うような記事にする必要があります。

 

5:ビジネススキルがきちんと身についていること

紙の媒体でもWebメディアでも、必ずコラムには締め切り日が設けられます。この締め切り日を守らないと穴を開けてしまうので、納品日までに必ず提出をするなど、ビジネスマナーを守ることは当然必要なことです。また、どの媒体でも、それぞれにコンセプトや方針があります。ライターとは異なり、基本的にコラムの中身は自由であることがほとんどですが、おおよそのジャンルや方向性は指定されているはずです。それらはきちんと守ると共に、訴訟問題となるような内容や、読者に不快を与えるような表現、あからさまに独りよがりな意見などは避けるなど常識的なルールを守れる人である必要があります。

 

優秀なコラムニストになるためにやっておきたいこと

人に伝えたいことがあるなど、さきほど説明した項目に当てはまる人は、コラムニストとしての道を歩き始める前に、どのようなことをしておけば良いのでしょうか。
ケース別にいくつかアイデアをご紹介していきます。

 

CASE1:まったく未経験の人

今までコラムどころか、ライティング系の仕事を行ったことがない方は、まず文章を実際に書く練習をはじめてみましょう。
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① ネタを集める・・・気になったことをメモしておきましょう。
② 内容をまとめる・・・簡単でいいので、自分なりに内容をまとめます。そのときは、説明文ではなく、箇条書きでも構いません。
③ 意見を添える・・・一言でいいので、意見を書き添えておきます。
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慣れたら、少しずつ文を長くしたり、人に読ませるような文体にして、1つのコラムに仕上げていきましょう。

 

CASE2:ライティング経験がある人

これまでライティングの仕事をしたことがある方は、客観的事実の説明に慣れているはずなので、さっそく自分なりのコラムを書いてみることが一番の近道です。そのときのポイントとしては、主な構成・流れを決めることです。これまで、見出し構成から行ってきたライターは慣れていると思いますが、見出しをクライアントから指示をされ、その内容に従って書いてきただけの方は、最初戸惑うかもしれません。
コラムニストは、コラムというスペースを与えられるだけで、原則、書く内容や順番、終わり方にいたるまで、全て自分で考えます。ここで、何も決めずに文章を書き始めてしまうと、わかりづらかったり、とりとめのない文章になってしまう恐れがあります。そこで、ある程度の骨組みを最初に決めておくことが重要なのです。

 

○骨組みの例

「起承転結」
導入文から初めて、話を展開させ、次に視点を変え、最後に結論を言うというやり方
「序破急」
導入文から始め、話を展開させ、最後に結論を言うというやり方

 

コラムニストとして受注するためには?

ある程度コラムニストとして準備ができたとして、実際どのように仕事を得れば良いのでしょうか?コラムニストには、免許やとると有利になる資格があるわけでもなく、これといった方法が確立されていないのが現状です。
新聞や雑誌などで現在活躍しているコラムニストは、タレントや評論家、業界で有名などといった理由で、新聞社や出版社から声がかかっているだけで、もともとコラムニストと呼ばれていたわけではないケースがほとんどです。
一般の方が狙うのは、Webメディアのコラムニストですが、募集自体かなり少ないです。
それでもコラムニストになるための手段として、いくつかご紹介します。

 

1:募集枠は、「コラムニスト」のほか、「ライター」で検索する
Webメディアであれば、Webメディア上で、コラムニストの募集をしているときがあります。実際に、「コラムニスト」「募集」で検索すると、早速見つかることでしょう。なかには、有名な雑誌のWebマガジン版の募集が出ているときもあります。
また、コラムニストとは書かれていませんが、「ライター」でも、コラムニストに近い仕事を募集していることがあります。そこで、コラムニストと検索して良いのが見つからなければ、「ライター」で検索し、自分の興味のある分野で、コラムニストに近い自由な記事を書いて良い仕事を探してみましょう。

 

2:書きたいメディアに直接交渉する
もしあなたが、「ここのメディアで書きたい!」というところがあるのであれば、自分なりにコラムをまとめて、いくつか送ってみましょう。必ず見てくれるとは限りませんが、担当者の目にとまれば、連絡をもらえるかもしれません。

 

3:ブログやSNSで、コラムを書いて発信をする
自分のコラムを載せてくれるメディアが見つからない場合には、ブログやSNSで発信する方法もあります。企業がその投稿を早々に見つけ声かけしてくれる可能性はかなり低いですが、フォロアーが増えて注目されれば、企業からオファーがかかる可能性があります。
そもそも、実力を磨く良い練習にもなりますし、企業からもしオファーをもらえなくても、2の挙げた「メディアに直接交渉する」際の、プレゼン資料やポートフォリオといった役割も果たせます。

 

4:専門職につく
一見遠回りのようで、意外と王道とも言えるのが、専門職につき、より詳しい知識を身につけることです。作家も、ストーリーを書く際に、徹底的にその現場を取材すると言いますし、俳優もまた、役になりきるために、その役柄が菓子職人であれば菓子職人に一時的に弟子入させてもらったり、役作りのための努力を惜しまないと言います。
そもそも、コラムニストのお仕事をしたいという方は、たいてい、特定のジャンルに興味や主張をもっている場合が多いのではないでしょうか?でももし、そのジャンルについての専門家でないのであれば、まずは、その業界に飛び込んで、より知識を得た方が、業界の人をも納得させる知識力や切り口でコラムを書くことができるはずです。
そのようにしてクオリティをあげれば、メディアの人も申し出を受けてくれる可能性が高まりますし、場合によっては、メディア側からオファーをしてくれるかもしれません。
逆に、もし既にその業界にいるのであれば、その業界を取り仕切ったり、管轄するような団体、たとえば○○協会といったところで役員を務めるなどして、名前を売ることも有効的な手段の1つと言えるでしょう。

 

5:コンテストに応募する
コラムニストのために定期的に、または大々的に行われているコンテストはありませんが、各種評論家やエッセイストのコンテストであれば行われているのがあります。コラムニストには直結しませんが、文章に能力がある人としては客観的評価となりえます。とくに評論家には近いものがありますので、アピール実績の1つとしてチャレンジしてみると良いでしょう。

 

コラムニストの年収

コラムニストのお仕事ではいくらくらいもらえるのでしょうか。
これは、人によっても、媒体によっても異なりますし、いわゆる参考となる相場はなく、ピンキリとなります。しかし、一般的な相場は400字で5,000円程度と言われていたり、大手メディアのオンラインニュースサイトでは、1,500字~2,000字程度でも1,5万~2,5万の原稿料がもらえるといいます。
しかし、数多く存在する、大手ではないWebメディアでは、ライターと同様、1文字1円程度のケースもあるでしょう。
しかも、1ヶ月何十本と仕事がもらえるわけではないので、たとえば、5,000字のコラムを週に1回請け負ったとして、毎週5,000円、1ヶ月で2万円と、とても生計を立てられるような年収ではないことがお分かりいただけるでしょう。
つまり、生計を立てるようになるためには、複数のメディアから受注し数をこなすか、ファンを付けたり別の単価の高い企業に応募したりして、自分なりにキャリアアップや単価アップを狙っていく必要があります。
ほとんどの場合、少なくとも最初のうちは、副業としてコラムニストをしているという方が実態なのではないでしょうか。

 

コラムニストのやりがい

コラムニストのやりがいとはなんでしょうか。それは、自分の意見がたくさんの人に読んでもらえるということにつきます。確かに、高額な年収をもらえているのはごく限られた人で、認めてもらえるまでは、一般的なパートやアルバイト程度の時給程度、またはそれ以下になることが考えられます。しかし、文章を書くのが好きで、しかもその文章がたくさんの人々に読んでもらえるならば、コラムニストとしてそれがもっとも大きな喜びと言えるでしょう。逆に、高額な原稿料を目的としている方は、コラムニストではなく、同じ文筆系のお仕事でも、出版社勤務の記者や、コンテストやなるための道がある小説家やエッセイストのほうが向いているかもしれませんね。

 

コラムニストを目指す方へ

今回はコラムニストを目指している方むけに、お仕事内容や向き不向き、年収などについて説明してきました。
Webメディアの台頭に伴いコラムニストの活躍の場は広がったと言えども、生計を立てられるようになるには相当の努力が必要だと言うこともお分かりいただけたと思います。それでも、月に数千万程度のページビューを誇るようなWebメディアで活躍している人は実際にいます。チャンスは誰にでもありますので、ぜひコラムニストとしての道を切り開いていってくださいね。

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