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職業観とは?具体例から学ぶ!アピールできる職業観をまとめる方法

公開日: 2020.09.20
最終更新日: 2021.10.28

職業観とは?具体例から学ぶ!アピールできる職業観をまとめる方法

職業観について答えを探しているあなたは、現在、就職や転職のための対策をたてられている方がほとんどだと思います。
なぜなら、面接を受けるためのエントリーシートや、実際の面談で、職業観について質問する企業が少なくないからです。
でも、職業観という言葉は、一見簡単なようで実は説明がとても難しいものと言えます。そもそも職業観などという言葉自体がとても抽象的であるとともに、普段から考えるトピックではないためです。逆に、普段から自分の職業感を考えている人がいたら、とても珍しいケースだと思います。
そこで今回は、職業観について説明をしなければならない方たちにむけて、具体例をあげながら、「職業観とは何か」つかんでいただきたいと思います。そのうえで、「これは、自分の考えに近いなぁ」、「自分はこう思わないなぁ」といったように、自分の気持ちを確認していただきながら、自分の職業観について明確にしていただければと思います。
さらに企業側の立場も説明しつつ、より実践的な回答をできるよう手順や気を付けるべきポイントも解説していきますので、ぜひ就職や転職の応募に役立ててください。

 

職業観とは

職業観とは、言い換えると、「あなたにとって仕事ってなに?」ということです。
別の言い方をすると「なぜ働くの?」といったことです。
とても素直な方の場合は「お金を得るため、生計を立てるために決まっているでしょう」と答えられるかもしれません。もしかしたら、「なにもしなくても生活ができるなら、仕事なんてしないよ」なんてことまで言いだす方もいるかもしれませんね。
本当にそうかどうかは別として、面談の際にそんなことを言ったら、果たしてどうなるでしょうか。
たとえば、ごく簡単な仕事、スキルアップがそれほど求められない職種などであれば、それでも良しとされるかもしれません。そもそもボランティアではなく、有償の求人に応募しているわけですから、誰しも金銭目的であることは確かだからです。「正直な方なので信頼できる」と考える面接官もいるかもしれません。
しかし、ほとんどの場合、企業は金銭的な理由以外の目的について聞いているということを、理解しておきましょう。

職業観は主に2種類に分ける

職業感を考えるときには、主に2つに分けると整理しやすくなったり、説明しやすくなります。
1つ目は、自分自身に対すること、2つ目は、企業や社会に対する役割です。

〇自分自身に対すること
自分自身に対することとは、たとえば、「自分自身のスキルを高めていきたい」「皆で力を合わせ1つのことを達成するような仕事がしたい」などというように、自分がどのように成長していきたいのか、どのように仕事にかかわっていきたいのかということです。

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・自分が好きなことに対する知識やスキルを高めたい
・この分野に関して誰よりも詳しくなりたい
・チームで、それぞれの特性を生かしながら1つのことを成し遂げることによる達成感を味わいたい
・周りの人から尊敬されるような人になりたい
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〇企業や社会に対する役割
企業や社会に対する役割とは、自分が仕事をすることで、企業や社会に対してもたらす影響(良い結果)のことです。

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・困難な状況にいる人たちを助けたい
・悩みがある人たちを支えたい
・売り上げをアップすることで、会社発展の役にたちたい
・多くの人にこの会社を知ってもらいたい

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いずれの職業観も自分の希望ではありますが、前者は自分にむけての希望であり、後者は
周囲に対する影響に関するという点で異なります。

企業に職業観について聞かれたときには、このどちらか、または両方を組み合わせてまとめると良いでしょう。

 

いろいろな人の職業観(具体例)

では、いろいろな人の職業観を具体的に見ていきましょう。
そのなかに自分と共通のものが見つかったり、逆に反対の意見だったりするものがあるはずです。
そのようにして、自分の職業観について少しずつイメージしたり、言語化していってください。

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ケース1:
私にとっては仕事とは、自分を成長させることです。
もちろん収入を得るという実質的な目的もありますが、知識を得たり、スキルを磨いたり、目的にむかって努力し続けるということが重要だと考えています。

ケース2:
人は1人では生きていけません。実際に、いま私が生きているうえで利用しているすべてのものが、誰かの仕事によって成り立っています。
毎日口にする食べ物は生産者だけでなく、それを運ぶ物流業界で働く人だったり、販売するスーパーの方だったり、さまざまな人の手を経て私のもとに届いていると感じています。
そう考えると、どれひとつとっても無駄な仕事はありません。
みなそれぞれの知識やスキルを活かして自分の役割を果たしています。
私も、日本の、また世界の誰かのために、仕事を通じて社会貢献ができると考えています。

ケース3:
私は、なにか目的を達成することが大好きです。これまでは主に、勉強やスポーツといった部分で自分なりの目的を達成してきました。同時に、自分が特に何に興味をもっているかが分かってきました。今度は、その分野で、目的を設定し、またひとつひとつクリアして自分を高めていきたいと考えています。

ケース4:
私にとって仕事は、まさに自分自身を映し出す鏡のように考えています。というのは、人生のうち3分の1の時間は仕事に従事することになるからです。別の3分の1は就寝時間と考えると、起きているうちの半分は仕事をしていることになります。また、そんな仕事を通じて得た知識や経験はその人の人生に深く影響すると思います。
だからこそ、仕事は生計をたてるものというより、自分の人生そのものだというのが、私の職業観です。
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いかがでしょうか。
いろいろな職業観がありましたが、みな書き方は一様です。
その人にとって仕事とは何であるのかが実感をもって感じられるのでれば、形に正解はないということです。
100人に書いてもらえば100通りの答えがあります。
あなたの気持ちに近い職業観はあったでしょうか。

 

職業観をまとめるとき手順とポイント~STEP1~

次はいよいよ、あなた自身についての職業観に着手しましょう。
まずはあなたの仕事に対する考えや希望を書いていきます。

 

 

 

そのときのポイントとしては以下の3つのルールを守ることです。

① いきなり文章にしない
うまくまとめようとして、いきなりエントリーシートに書くように、きれいな文を作ろうとする人が多いですが、これは絶対に避けるべきです。
なぜなら、日頃から考えていることでも、いきなり簡潔でわかりやすい文章にすることは、作家や記者など、作文をするプロでさえも困難だからです。
まずは、箇条書きでいいので、思いついたものを書き連ねるようにしましょう。
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② 文の形は気にしない
実際に書くときには、文の形を気にする必要はありません。あくまでも下書き段階なので、思いついたことを書き留めることがもっとも重要なのです。
たとえば、「〇〇すること」「〇〇したい」など、語尾が統一されていなくても構いません。
文を書くのが好きだったり、論理的な思考を好む方はとくに、箇条書きで書く際に文の形を統一しようとするものです。
しかし、文の形ばかりにこだわっていると、自分の本当の感情がわからなくなったり、手が止まってしまいます。文はあとでいくらでも修正できるので、まずは思いついたものを書き出すことに集中しましょう。
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③ 重複しても気にしない
箇条書きで書く際に書いたことが重複してしまうことがあります。表現が少し違うだけで、ほぼ同じことを言っているケースはとくに多いです。
文章が得意な人ほど、これを避けようとしてすでに書いた項目をチェックしてしまったり、消してしまったりすることが多いですが、文の形を気にしないということと同様に、重複することを気にせずに、思いつくまま書くようにしてください。
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この3点を意識して思いつくまま、パソコンか、手書き、どちらでも構いませんので、どんどん書き出してみましょう。
なお、手書きの場合には、カードにするか、後で切り離せるような書き方にしておくのがおすすめです。

 

 

職業観をまとめるときの手順とポイント~STEP2~

いくつか箇条書きで自分の仕事に対する考えや希望を挙げられたら、次は精査していきます。

 

 

精査には以下の3つの手順を組むことがおすすめです。

① まず、書き上げた文をジャンル分けします。とくにタイトルをつける必要はありませんが、似たようなことが書かれているもの、言い方が違うが同じものを一緒の枠に入れていきます。

② 重複しているものをチェックし、紙で書いている場合は重ねて置きます。
パソコンの場合はそれぞれに点数をつけておき、重複しているものはその重複した数を点数にします。たとえば、「人の生活を充実させたい」「人の役にたちたい」「人に喜ばれたい」などは、ほぼ同じことを指していると思われるので、「人の生活を充実させたい」に3点と記しておきます。
イメージがわかない方は下の絵を参考にしてください。

 

 

STEP1で重複にあえてこだわらず書いてもらった理由は、ここにあります。
もちろん、重複しているかどうか考えていると、せっかく自分の心に問いかけているのに、素直な気持ちが出にくくなってしまう(思いつかなくなってしまう)恐れがあるということもありましたが、このように重複しているものを見つけることで、それこそが、自分の職業観の主たるもの、最も強いものと判断することができるからです。
今回の例での場合は、「人の生活を充実させる」ことを最も欲していると考えていることがわかります。
さらに、「自分が興味のある食べ物やその栄養に対する知識を追求したい」と考えていることもわかります。
これだけであなたの職業観はすっきりと明確化されたと言えますね。

③ この自分の考えを知ることができたら、今度はそれを文章にする必要があります。
しかしその前に重要なポイントが、「どの情報を出すのか」「どんな要素を加えるのか」という2点です。
もしあなたが、単に自分の職業観を知りたい、仕事選びに役立てたいということでしたらこの作業は不要です。しかし、エントリーシートや面接の対策としてなら、避けて通れない作業です。

そもそもは企業が応募者に職業観を聞くのは、その人が、自分の方針や業務内容、また社風にマッチするのか確認するためです。
いくらその分野に優秀な人でも、社風を乱す、または合わずに十分な実力を発揮できないのでは意味がないからです。

そこで、自分がまとめた職業観のリストに、企業が求めている要素を書き加えていきます。

 

 

たとえば、ある食品メーカーの研究員の募集に応募したいとします。
その食品メーカーでは、フリーズドライの商品を開発しています。
その場合は、「自分が好きな食べ物や栄養に関する知識を使って、人の食生活をサポートしたい。」さらに「忙しい人でも栄養価の高い食品を手軽にとれるフリーズドライに興味がある」というふうに、応募する企業を構築する要素(事業内容など)を入れていきます。

 

 

 

職業観をまとめるときの手順とポイント~STEP3~

最後のステップはSTEP2で整理した項目をくっつけて文にするだけです。
とはいえ、エントリーシートの場合、文字数が決められている場合がありますので、その文字数に従ってまとめましょう。

一方、面接で聞かれる場合は、「簡潔に」「一言で」「1分間程度で」などと指定されるので、少なくとも短いバージョンと長いバージョンを用意しておくと良いでしょう。まったく指定のないケースは、簡潔に答えたほうが良いです。面接担当官がもっと詳しく知りたいという場合には「~~っていったけど、具体的にはどういうこと?」などと質問してくるはずだからです。

とにかく、基本的には分かりやすく簡潔に答えることです。
この職業観は、応募動機にもつながる部分でもあるので、別枠であなたの気持ちを伝えるチャンスは必ずありますので安心してください。

 

職業観をまとめるのには、企業研究が欠かせない!

さきほどの職業観をまとめる手順をご覧いただいたところで、気が付かれた方もいると思いますが、応募のための職業観をまとめるには、企業調査が欠かせません。
企業によって力を入れているポイントや、求める人物像が違うため、極論を言うと、100社受けるのであれば100通りの職業観が生まれると理解しておきましょう。
なお、応募をする際に職業観に加えやすい、または加えたい要素として4点ご紹介します。
全部を加える必要はありません。
このなかで自分の職業観やスキルにマッチしているものを1,2個ピックアップして加えるか、ほかに自分が取り込みやすいものがあればこの例以外でも構いません。
目的は、企業が、「この人のむいている方向はわが社と合っている!」「わが社の雰囲気に合いそうだ!」と思ってくれることですから、その会社の特徴となる要素をOBやOG、またはホームページやパンフレットから探してみるようにしましょう。

 

・企業が主力にしている事業
・企業がこれから力を入れようとしている事業
・企業が自慢にしていること(本格的な研究所がある、業界の標準をつくっているなど)
・仕事の進め方、職場の雰囲気(チーム制をとっている、コミュニケーションが盛んであるなど)

 

まとめ

今回は職業観の意味や、職業観を見つける方法、実際応募する際に役にたつ職業観のまとめ方について説明してきました。
やや実践的で就職手法な内容もありましたが、もっとも重要なのは、あなたの素直な職業観を見極めることです。
内定や採用通知がほしくて無理に職業観を受ける企業に合わせてまとめあげることは、結果的にあなたにとっても企業にとっても幸せではありません。
お付き合いや結婚と同じで、労働者と企業は両想いであり、実際にその関係を継続できるよう、性格がマッチしている必要があります。
ついては、自分自身の職業観に合った企業を探したり、その企業に採用されるためのアプローチ法として、参考にしていただけると幸いです。

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