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プロジェクトマネジメントってどんな仕事?必要な資格など詳しくご紹介!

「プロジェクトマネジメント」と聞いた時、あなたはどのような仕事なのかすぐにわかるでしょうか?その名の通り、プロジェクトをマネジメント(管理)する仕事で、その仕事をする人をプロジェクトマネージャーと呼びます。では、具体的にどんな仕事をしているのか、必要な資格はあるのかなど、順に見ていきましょう!

目次

プロジェクトマネジメントとはなにか

プロジェクトマネジメントとは、あるプロジェクトをしっかりとしたクオリティの成果物を予算内で仕上げ、納品できるよう管理をする仕事です。その仕事をする立場の人をプロジェクトマネージャー(PM)と呼びます。具体的には、プロジェクト全体の進行を管理する責任者で、開発するシステムの規模に応じて、予算やスケジュールを立て、メンバーを決定し、プロジェクトを遂行していく職種です。営業やITコンサルタントなどが獲得してきたプロジェクトを実際にスタートアップする際にアサインされます。主にIT業界で使われることが多く、プログラマーやシステムエンジニアがキャリアアップのために目指すことの多い職種でもあります。

プロジェクトマネジメントに必要な資格とは

プロジェクトマネジメントの仕事をするために必要な特定の資格はありません。しかし、実際には資格を取得していると、転職の際に他者より優位になったり、資格手当が支給されて年収アップにつながることもあります。具体的にどんな資格があるのか見てみましょう。

■プロジェクトマネージャ試験(PM)
PMは、かなり高度で専門的な知識が必要となる国家資格です。プロジェクト全体の進行を管理する責任者として、プロジェクトをスムーズに遂行していくマネージャー職を目指す人向けの資格です。平成31年度は、応募者17,588人に対し合格率は14.1%とかなり難関で、専門的な知識を持っていたとしてもなかなか合格することが難しい資格ではあります。その分、資格を持っていれば有利になるともいえるでしょう。選択式・記述式の問題に加え、論述式の出題があるので、短時間で論理的な文章を書く力が必要です。

■プロジェクト・マネジメント・プロフェッショナル(PMP)
PMPは、アメリカの非営利団体PMIが主催しているプロジェクトマネジメントの国際資格です。PMI が策定した、プロジェクトマネジメントの知識体系である PMBOK (Project Management Body of Knowledge)に基づいて出題されます。プロジェクトマネジメントの経験と知識レベルなどを測り、専門的な知識を持ったプロフェッショナルであるかどうかを認定する試験となります。

受験には①プロジェクトマネジメントの指揮・監督する立場での経験 ②35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講の2点を満たす必要があります。①は最低36か月間のプロジェクトマネジメント経験かつ、最低4500時間のプロジェクト業務を指揮・監督する立場での実務経験が必要ですので、受験するのにもかなりハードルが高い資格ではあります。実際の経験は、プロジェクトマネジメント経験証明(Experience Verification Information)の提出により、証明される必要があります。また②は、大学やPMI支部、Eラーニングなどで「品質、スコープ、タイム、コスト、人的資源、コミュニケーション、リスク、調達、統合マネジメント」を含む領域を学んだことを証明する書類の保管が必要です。このような高いハードルを乗り越えて認定資格を取得しても、3年ごとの更新も必要な資格です。しかし、国際的に認められている資格ですので、プロジェクトマネージャとしてグローバルに働きたい方には魅力的な資格でしょう。

■ITステラテジスト(ST) 
ITステラテジストは、基本的なIT知識はもちろん、IT技術を利用した経営戦略やサービスの企画・推進能力などを問う試験です。資格を目指すのは、経営やプロジェクトの運営に携わる人が多く、プロジェクトの上流工程を担当するスキルがあると証明ができる資格です。こちらも令和元年の合格率15.4%とかなり難関ですが、資格を保持していれば、IT業界はもとより、コンサルティング企業などでも、ITを用いた営業・企画ができる人材として重宝されるでしょう。

■基本情報技術者試験(FE)
ITに関する基本的な知識や技能を持ち、実践的な活用能力が身についているかを認定する、登竜門的な資格です。SEなどエンジニアを目指す多くの人が取得を目指しているので、令和元年には約17万人もの人が受験し、合格率は25.7%でした。この試験は基礎的な内容ですが、先に紹介した他の資格はかなり難易度の高いものです。まず何かIT系の資格を取るのであれば、まずはFE取得を目指すのが良いでしょう。

プロジェクトマネージャーになるために資格以外に必要なスキル

先に紹介したような資格があれば、転職の際など有利にはなりますが、実際にはその知識を生かすスキルや能力があってこそ、初めて実践で役に立つのではないでしょうか。プロジェクトマネジメントをする上で、どんなスキルが必要なのか見ていきましょう。

■コミュニケーション能力
プロジェクトは一人で完結できるものではありません。チームメンバーや上司、クライアントとの信頼関係を築き、チームをまとめるには、しっかりとコミュニケーションを取れる能力が必要です。またクライアントとの交渉が必要となる場面も多いので、そういったときに予算や現場の意見も考慮しながら、友好的に交渉を進められるかというスキルが求められます。

■マネジメント能力
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトにアサインされたあと、コスト管理や人員配置、納期までのスケジュール管理など、プロジェクトが円滑に進むようあらゆることを管理しなければいけません。目の前のことだけではなく、納期というゴールに向かってチームメンバーが一丸となって無理なく動けるよう、采配するのも大事な仕事です。またプロジェクトでしっかりと利益を生まなくてはいけないので、経営的なセンスも必要になるでしょう。

■システム開発についての知識
開発に使われている技術や知識などについて、プロジェクトマネージャー自身がしっかりと理解するためにも欠かせないスキルです。また、コストの算出や人員計画などを立てる際には、各工程でどんな作業が必要なのか、どれくらいの時間がかかるのかを実体験をもとに把握していると計画の際に役に立つでしょう。

その他にも、クライアントやチームメンバーへ情報共有するための「プレゼンテーション能力」や、チームメンバーを引っ張る「リーダーシップ」、問題が起きた際の冷静な「問題解決能力」など幅広いスキルが必要です。

プロジェクトマネージャーを目指すには

プロジェクトマネージャーは、先にも述べた通り、幅広いスキルと知識が必要な高度な職種です。プロジェクトマネージャーの手腕次第で、プロジェクトが成功するか否か、左右されてしまう重要なポジションと言えるでしょう。システムエンジニアやプログラマーの魅力的なキャリアパスの一つではありますが、技術的なスキル以外にもコミュニケーションが得意かどうかなど適性がありますし、プロジェクトマネージャーとなれる人の数は決して多くありません。IT業界は常に人手不足な状態ですが、プロジェクトマネージャーも例外ではなく、IT関連の技術発展に伴い開発が複雑化していることもあり、人材不足が大きな課題となっています。

多くのスキルと知識が求められるので、未経験者の求人募集というのはまずありません。一般的には、プログラマーやエンジニアからのキャリアアップ、もしくはITスペシャリストやITアーキテクトなど技術の専門職を経て、プロジェクトマネージャーとなる人が多いようです。プロジェクトマネジメントの経験がない方で、それでも目指したい!という方は、先に述べた「プロジェクトマネジャー資格」や「プロジェクト・マネジメント・の認定資格」を取得し、知識やスキルを持っていることを証明すれば、採用される可能性は上がるでしょう。

プロジェクトマネージャーの年収

平成29年に経済産業省が発表した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」では、プロジェクトマネージャーの年収は、平均891万円とかなり高額でした。この調査では、他の調査の平均値より高めの数字が出ていますが、それでも優秀なプロジェクトマネージャーなら年収1000万円を超えることも珍しくありません。それだけ幅広いスキルと経験が必要で、大きな責任を伴うポジションだということがわかります。

プロジェクトマネジメントについてまとめ

プロジェクトマネジメントやその仕事をするプロジェクトマネージャーについて色々と見てきました。IT技術に関する知識はもちろん、経営的センスやコミュニケーション能力も問われる高度な職種だとお分かりいただけたと思います。ご紹介した資格はかなり難関ではありますが、合格すれば確実にご自身のキャリアアップのためにも、他者との差別化のためにも役に立つでしょう。最近ではオンラインで学べるEラーニングもありますので、空いている時間に少しずつ学ぶこともできます。

プロジェクトマネージャーの需要が高まっている昨今、経験を積んだプロジェクトマネージャーは引く手あまたで、この先も安定的に働くことができると言えます。ご自身のキャリアパスを考える際、資格が必要だと思われたら、是非取得目指して頑張ってくださいね。応援しています。

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