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フリーランスプログラマーって稼げるの?年収から実際の生活まで詳しくご紹介します!

フリーランスプログラマーと聞くと、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか。
「ノマドワーカーのように、おしゃれなカフェやコワーキングスペースで仕事」「働く場所や時間を選ばないから、出勤せず在宅で仕事ができる」「暮らすように旅をしながら、その先々で仕事する」そんな自由で羨ましいような生活をしているのだろうと想像する方が多いのではないでしょうか。さて実際のところはどうなのか、フリーランスプログラマーの生活や、仕事の受注の仕方などじっくり見ていきたいと思います!

目次

フリーランスとして働く人は増加傾向

まず、フリーランスの動向を見ていきましょう。日本国内でフリーランスとして働く人は、副業や兼業の人も含めると1000万人ほどいるとされています。また、フリーランスとして働く人はもちろん、フリーランスを活用したいと考えている企業も年々増えてきています。その理由としては、インターネットが普及し自宅などでも作業が可能になったことや、人手不足解消のため外部からでもスキルのある人材を確保したいという企業が増えてきたことが挙げられます。

近年では、インターネット上のプラットホームであるクラウドソーシングサービスの成長が著しく、2014年には391億円だった市場規模が、2020年には2950億円まで成長すると予想されています。(矢野経済研究所調べ)さらには、新型コロナウィルス拡大の影響もあり、在宅勤務やテレワークがスタンダードになりつつあることも、案件増加の一因となっていると考えられます。

フリーランスとしてエンジニアの数や属性

その中で、フリーランスのプログラマーはどれくらいいるのでしょうか。情報処理推進機構(IPA)が発表した「IT人材白書2016」によると、情報通信業における常時雇用は減る傾向にあり、1か月以上1年未満の「臨時雇」や「雇人のない事業主」(個人事業主・フリーのエンジニア)が増えていると報告されています。具体的な数字を見てみると、国勢調査ではフリーランスは2005年には59,180人だったのが2010年には60,960人と5年間で1,780人増加しています。

また、この調査内では、フリーのITエンジニアの男女比は男性93.9%、女性6.1%と圧倒的に男性が多いという結果も出ています。年代の分布は、20代が2.7%、30代が13.3%、40台が33.8%、50代が50.1%と、40代~50代が8割以上を占めるという結果になっています。この調査では、プログラマーだけではなく、システムエンジニア(SE)も調査対象に入っており、高度な技術を持ちシステム開発の上流階級を担当できる40~50代のスペシャリストも多数含まれているのではないかと思います。

一般的にIT業界では35歳定年説というものがささやかれていて、40代・50代になるとフリーランスプログラマーとしての案件は、極端に少なくなるとも言われています。それは、企業の担当者や開発メンバーが20~30代が中心であり、同年代のプログラマーのほうが仕事をやりやすいとそちらを選ぶ傾向にあったり、徐々に体力が衰え、新しい技術や言語にも疎くなってしまうという点が挙げられます。よほどの強みを持ったスペシャリストでなければ、40~50代を選ぶメリットがないというのが現実なようです。ですので、40~50代でフリーランスプログラマーとして独立して仕事をするのは、なにかに特化した強みが必要だということです。例えば、技術のスペシャリストであったり、データベースやネットワークにも施通していたり、プロジェクトマネジメントができたりと、普通にプログラミングができるだけではない、プラスアルファのアピールポイントがあれば、高単価の仕事が受注できるでしょう。

フリーランスプログラマーの働く場所

冒頭にも書いた通り、フリーランスプログラマーと聞けば、好きな時間に好きな場所で好きな仕事をするというイメージが浮かぶ方が多いと思います。そんな夢のようなストレスフリーな生活を実際に送れるのでしょうか。

残念ながら、現在フリーランスのプログラマーに発注している案件の多くが常駐案件だと言われています。契約を結んだ企業のオフィスもしくは指定の場所で、決まった時間勤務するということです。それって会社員と変わらない…(涙)ですよね。通勤電車に乗らず、自由な生活を手にしたいのに!という方は、一旦常駐案件を受注し、信頼と実績を得てから在宅案件にスイッチするのがおすすめです。フリーランスに仕事を紹介してくれるエージェントの担当者の話では、信頼を得てから在宅勤務の相談をすれば、週3回であればOKなど柔軟に対応してもらえるケースもあるそうです。

在宅案件で受けられるのは、主に副業・複業として行う単発の案件です。会社員として勤務する傍らお小遣い稼ぎをしたい副業の方や、扶養内で仕事をしたい主婦(主夫)の方でしたら、クラウドソーシングなどで問題なく在宅案件を見つけられるでしょう。こちらは常駐案件に比べて、単価は低く設定されていますので、クラウドソーシングだけで生計を立てていくのは難しいかもしれません。ただし、先に述べたように、クラウドソーシングでの仕事依頼は年々増えています。筆者が「クラウドワークス」で調べてみたところ、中には長期契約・在宅勤務で、時間給3000円~4000円のような好条件のものも見受けられました。

フリーランスプログラマーの年収

フリーランスとなるうえで一番気になるのが、いったい年収いくらぐらい稼げるのかということではないでしょうか。フリーランスの場合は、会社員に比べてもより実力主義で、本人の能力次第で高年収を目指すことができる一方で、うまく仕事が受注できないと低収入に陥ることもあります。ただ、同じ業務内容であれば、会社員に比べ報酬は高く、約2倍程度であることも少なくないでしょう。

「IT人材白書2016」によると、フリーランスのエンジニアの年収は、300万円未満~1000万円以上まで幅広くなっています。30代以下では、300万以下が最も多く35.3%、続いて300万円以上~500万円未満が27.9%、500万円以上~700万円未満が19.1%、700万円以上~1000万円未満が8.8%、1000万円以上が8.8%となっています。300万円以下が多いのは、自分の都合に合わせて仕事量を調節できるため、子育てや介護などのために時間を多くとれないといったケースも含まれているためと思われます。また、使用できるプログラミング言語、スキルや能力によっても案件の単価が大きく変わってくるので、年収は非常に幅が広いのだと言えるでしょう。

一方IT企業の技術者は、300万以下が21.9%、最も多いのが300万円以上~500万円未満で50.1%、500万円以上~700万円未満が21.31%、700万円以上~1000万円未満が5.5%、1000万円以上が1.2%と、約半数の人が年収300万円~500万円の中に入り、700万円以上稼いでいる人は全体のわずか6.7%という結果でした。

企業に属している限り、ある程度は年功序列の影響を受けますが、フリーランスあれば、若くても技術や経験、実力があれば高年収を狙うことができるといえるでしょう。ただし、フリーランスは健康保険や年金の支払いは全額自己負担ですし病気になったりけがをして働けなくなった時の保証や、退職金・福利厚生など一切ありません。そういった点を考慮すると、会社員時代の1.2~1.5倍程度の収入を得たいところですね。

フリーランスプログラマーが仕事を受注するためには

いくらフリーランスプログラマーとして独立した!と言っても、入ってくる仕事がなければ1円にもならず、生活できませんよね。安定して仕事を得るためにはどうしたらいいのでしょうか。

■エージェントに登録する
案件を発注したい企業とフリーランスをつなぐ、「エージェント」というものがあります。
リクナビエージェントなどの転職エージェントは皆さんも使われたことがあるでしょうか。それと同じイメージです。

クラウドソーシングなどで切れ間なく仕事を受注できるよう、案件を探し、案件に応募するための資料を作り…としていると、本職のプログラミングの時間もなかなか取れず、ストレスが溜まってしまうこともあります。また仕事内容や報酬などで希望と合致する案件が見つからないこともあります。そういった手間やストレスを省くために営業や事務作業を代行してくれるのが「エージェント」です。単価や条件面で不利な案件を受けたりする心配なく、案件も豊富なので収入の安定が見込めます。また、フリーランスは社会的に立場が弱いですので、契約後に契約内容と異なる仕事をさせられたりしてトラブルになることも少なくありません。そういった場合に、エージェントに仲裁してもらうことができるのもメリットの一つです。報酬も高めになります。

ただ、このエージェントの案件はほとんどが常駐案件で在宅案件はほぼありません。条件面などはすでに決められており、交渉の余地はほとんどないことが多い、自由度の低い働き方になるともいえるでしょう。

■自分で営業する
自分の持っているノウハウを書いた技術ブログやツイッターなどで発信をしたり、電話で企業に営業したり、IT関係の勉強会やセミナーに出席をして人脈を作ったり、様々な方法があります。とにかく人とのつながりがチャンスを生むことが多いので、積極的に行動する必要があります。

■知人からの紹介や前職でのつながり
IT関係の知り合いが多ければ、フリーランスになって仕事を探しているという話をすれば、仕事を紹介してくれることもあるかもしれません。また前職の関係者や、過去に仕事をしたクライアントと良好な信頼関係を持っていれば、再度仕事を依頼されることもあるでしょう。発注側としても、どこの誰だかわからない人よりも、スキルや人柄を良く知る人に仕事を任せたほうが安心感があります。独立した際には、とにかく多くの人に、フリーランスプログラマーとして独立したのでよろしくと宣伝して回るのが効果的です。どこから仕事につながるかわかりませんよ。

■クラウドソーシングを利用する
先にもご紹介したように、クラウドソーシングで発注される案件は年々増えています。パソコンとネットワークさえあれば、納期に合わせて自分のペースで、どこででも仕事できるのが魅力ですね。単発の案件が多いですが、中には長期的にお願いしたいという案件もあります。単価が適正化どうかの確認ももちろん大事ですが、トラブルを防ぐためにも、求められているプログラミング言語やスキルが自分に合致しているかどうかよく確認して受注しましょう。受注してからやっぱりできませんでした、では信用が失墜してしまい、そのサイト内ではお仕事が受注できなくなってしまうかもしれません。

PE-BANKが2017年に行った「ITエンジニアの仕事と働き方」の調査では、エンジニアの数字ではありますが、エージェントを利用中のフリーランスの年収は平均746万円、エージェントを利用していないフリーランスは平均398万円と大きな開きが見られました。また会社員の平均は623万円だったので、エージェントを利用しているフリーランスはそれより100万円以上も高い、十分な年収を得ていることになります。エージェントから紹介される仕事は、常駐案件がメインであることに対し、エージェント不利用だと短期案件や週2~3日の不安定な働き方になることが多いためと考えられます。


フリーランスになるメリット・デメリット

自由に時間を使えて、自分でしたい仕事を選べて、さらに高収入なんていいことづくめ!と思われがちなフリーランスですが、自由でいるのには大きな責任も伴っているのです。メリット・デメリットどちらも見てみましょう。

■メリット
・自由な時間に仕事ができる
在宅案件であれば、納期に間に合いさえすれば1日のうちの働く時間は自由です。昼頃起きて仕事を始めてもだれも文句を言う人はいません。もちろん納期前は長時間労働になることも考えられますが、すべて自己責任です。また、常駐案件で時間の制約があっても、プロジェクトとプロジェクトの間に長期休暇を取って海外旅行に行く、なんていう生活をすることは可能でしょう。「IT人材白書2016」によると、フリーランスになった目的や理由の第一位は「自己のライフプランに合わせるため(自分自身のため)」で、6割近くを占めています。企業に縛られず、自由に人生を楽しむためにフリーランスを選ぶ人が多いということでしょう。

・自分で仕事を選べる
企業に属していれば、不本意な仕事もやらなくてはいけないでしょう。フリーランスなら自分の技術を生かせる仕事の中から、報酬や条件が見合うものだけを選んで働くことができます。

・子育てや家の用事の時間を確保できる
在宅勤務であれば、平日しか行けない銀行や役所、病院にもさっと行けます。また通勤時間がないので、こどもがうちに帰ってくるのに合わせて仕事を切り上げて、遊んだり触れ合ったりする時間をたっぷり取ることができます。

・色々な現場で経験を積める
1つの企業では、同じような仕事の繰り返しでスキルアップできないということもあるでしょう。フリーランスであれば、契約が満了したり、プロジェクトが完了したりすれば、別の仕事に移るという選択肢もあります。また、大企業の大規模なプロジェクトに入れることもあり、レベルの高い知識を得たり、新しい技術に触れたりするチャンスもあるでしょう。

・経理、法律、保険などいろいろな知識が身につく
フリーランスでは、自身で確定申告を行う必要があります。そのため、経理や簿記について学ぶ必要があります。契約や交渉についても自分で行わなくてはいけないので、関連する法律を知っておかなければ損をしてしまうこともあるかもしれません。また、収支を自分で管理するので、経営スキルや金銭感覚も自然に身につくでしょう。


■デメリット
・収入が安定しない
安定して収入を得られる常駐案件につければ、それほど心配はないかもしれませんが、長引く不況の中、業績悪化で契約を切られることも少なくありません。複数のクライアントを持っていると収入が0になるリスクを避けられますので、常駐案件で出ない限りは複数のクライアントとの契約がおすすめです。実際に「IT人材白書2016」でも3社と契約を持っているフリーランスが最も多いという結果が出ています。

・教育環境がない
企業に属していれば、セミナーや勉強会などに無料で出席できたり、先輩や上司からノウハウを直接教わることができます。しかし、フリーランスは基本的に1人ですので、新しい技術や言語を習得するには独学もしくは、経費を使ってセミナーやスクールなどを利用する必要があります。自分から積極的に動かないと、新しい情報は入ってこず、スキルアップするチャンスもないと言えるでしょう。

・プログラミングだけに集中できない
先にも述べたように、確定申告や新規営業、報酬が振り込まれているかの確認など、フリーランスは雑務も自分でこなさなくてはいけないので、本業のプログラミングに集中できないという声もあります。いろいろな知識を得ることができる一方で、雑務に忙殺されては元も子もありませんね。そういったときは、有料の会計ソフトに頼ったり、事業の規模が大きくなれば税理士を雇ったりするのがいいと思います。

・社会的な信用がない
企業に属してお給料をもらっているという収入の保証がないので、フリーランスは社会的信用が非常に低いのが現実です。いくら今月100万円収入があったとしても、来月も同じである保証はないのです。ですので、住宅ローンはもちろん、クレジットカードの審査にも落ちる可能性が高くなります。また、男性の場合は、交際相手の両親にもあまり信用してもらえないかもしれません。親世代では、そういった働き方は現在ほど多くなかったため、どうしても主に収入面で不安になってしまうのでしょう。しっかりと収入面の不安を取り除くよう、丁寧に説明してくださいね。

フリーランスプログラマーまとめ

今回はフリーランスのプログラマーについて、良い面も悪い面も見てきました!フリーランスは、仕事をする時間や内容を自分で選ぶ自由がある一方で、すべての責任も背負う必要があります。制作物のクオリティや納期についてもそうですし、確定申告についても正しくしなければ罰せられるのは自分です。病気になった時など、会社員の時とは比べ物にならないくらい不安にもなるでしょう。

しかし、人間関係では必要以上に気を使わずに済みますし、好きな仕事で十分な収入を得られて自由に暮らせるというのはやっぱり魅力的です。安定した在宅案件があれば、家賃の高い都心を離れて、生活費の安い田舎でのんびり暮らすのも夢ではありません。ご自分のライフプランに合わせて仕事ができる、フリーランスプログラマー。憧れているという方は、まずは副業から始めてみるのがおすすめです。人出不足の業界ですので、単発でしたら在宅案件がたくさん見つかりますよ。

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