ランドセルの選び方!失敗しないためには
前回はランドセルの色と生地をご紹介しました。今回は価格についてお伝えします。
ランドセル選びはいつから始めるべき?
ランドセル選びをスタートするべき時期はおのおのの事情によって変わってきますが、早い方で4月から始める方が多いです。
といっても、実際には入学前に手に入れれば良いわけですから、夏休みを過ぎてからのんびり探し始める方もいます。
では一体、自分はいつから始めれば良いのかと悩んでしまいますよね。
もし、ご自分やお子さまが、色やデザインにこだわりがあったり、ほかの人とは違ったデザインにしたいという場合は、4月からスタートするほうが良いでしょう。
その理由は、メーカーにより、色やデザインごとに数を限定している場合が多いためです。また、人気ブランドのものは早々に売り切れてしまい予約ができなくなる恐れもあります。
また、ランドセル選びは、実際に見たり触ってみたりして、色味や素材感、重さ、背負いやすさを確認してみることがおすすめですが、展示会自体の数が限られているほか、予約制をとっているところも多いため、余裕をもって探し始めないと納得のいく1つに出会えない恐れがあるからです。
ただし、焦るあまりに十分な検討をしないまま早々に決めてしまい、後から友人の意見を聞いて別のランドセルにすればよかったと後悔する方もいるのは事実です。
特に女の子に多いのが、後から気が変わるケースです。
なかには、真っ先に水色を選んだけど、仲良しの女の子たちがみなピンクを選んでことを後から知り、ピンクがいいと言い出すといったケースも。
早々に探し始めたとしても検討期間をもうけ、十分に納得してから購入することがおすすめです。
4月に探し始めたとしても、実際の購入は8.9月頃を目安とすると良いでしょう。
よくある失敗例
6年間の学校生活をともに過ごすランドセル選びは失敗したくないものですよね。しかしランドセルを購入する機会は少ないので、ランドセル選びの失敗例はわからないものです。そこでランドセル選びを失敗しないための3つのポイントを解説します。
■人気メーカーや価格帯で選ぶ
ランドセルは多くの会社で販売されているので、さまざまなデザインや色のものがあります。種類が多すぎて「どんなランドセルを選ぶといいのかな?」などと思う方も多いのではありませんか?
そこで、ランドセルを選ぶ基準を作っておくのがおすすめです。人気メーカーのランドセルを選ぶ、予算を明確にしてその価格帯で選ぶなどの基準があるとランドセル選びがスムーズになります。
■子供の希望を優先しすぎない
子供の希望を優先しすぎないのも、ランドセル選びに失敗しないための大切なポイントです。子供の希望を優先しすぎると、高学年になってデザインや色の好みが変わったときに、ランドセルを使いたくなる可能性があります。子供はランドセルを選ぶときに未来のことは考えませんから、親がサポートしてあげる必要があります。
よくあるケースが、高学年になり色の好みが変わるというもの。私の娘はランドセルを選んだときはピンクが好きだったけど、高学年になるにつれて落ち着いた色のランドセルを使用したいと感じるようになりました。結局、高学年になったときにランドセルの色が嫌になり、通学用のバッグを購入した経験があります。
またキャラクターが付いているランドセルを選ぶのも、あまりおすすめできません。キャラクターの好みも変わりやすく、高学年になると恥ずかしがる可能性もあるので、6年間使うのにはあまり向いていません。
■欲しいランドセルが売り切れている
購入時期が遅いと、欲しいランドセルが売り切れていることがあります。欲しいと思っていたランドセルが売り切れている可能性があるので、早めに購入するのがおすすめです。
早いものだと6月ごろから予約販売が始まり、10月ごろに完売するランドセルもあるそうです。私も1月ごろにランドセルを購入しに行ったことがありますが、娘の欲しがっていたランドセルが売り切れていたこともありました。
失敗しないためのポイント
ランドセル選びに失敗しないために、失敗しないためのポイントを解説していきます。
■素材
ランドセルの素材には、おもに3種類あります。
それぞれ、耐水性や価格などに特徴があるので、表形式でご紹介していきます。
コードバンとは馬のお尻からとれる革で、きめが細かく艶もあり、革の中でも最高級と言われる素材です。稀少性が高く価格も高めですが、耐久性があるため人気の素材と言えます。
ちなみに本体はクラリーノを使用しつつ、肩ベルト部分だけを耐久性のある牛革にしているミックスモデルも販売されています。
■デザイン
デザインは、まず、全かぶせタイプと半かぶせタイプに分かれます。
ほとんどのメーカーでは全かぶせタイプが一般的ですが、最近では、スタイリッシュな印象の半かぶせタイプも販売されています。
使いやすいかどうかは、そのお子さまの感じ方次第であるのと慣れの問題でありますが、半かぶせは、錠前を解除するときなどに、周りに傷をつけてしまいがちという声も聞かれます。
また、市販されているランドセルカバーはほとんどが全かぶせタイプを想定したものなので、カバーをつける場合、カバー探しに苦労したり、多くの選択肢がないということもデメリットと言えます。
ただ、数としてはかなり少ないので、他の人と差が付くということは間違いないです。
■色
ランドセルを選ぶ要素のなかで、とくにお子さまがこだわる部分が色ではないでしょうか。
子どもによって、選ぶ色は千差万別ですが、その年によって流行る色が実は違います。
また、上のお子さまがいる場合。「お姉ちゃんと同じ色がいい!」なんて子もいるでしょう。
後悔しないポイントは、「6年生になっても嫌にならない色かどうか」ということを確認することです。
ちなみに、2019年、2020年では、女の子からは赤が一番人気でした。しかし2021年では、それまで2位だった紫系(薄紫、スミレ、ラベンダー系)が1位に。僅差で2位が赤、3位がピンクと続いていきます。
水色、焦げ茶派はぐんと数を減らし4,5位で争っています。
2018年からの4年間の調査ですが、おおよそ、紫系、赤系、ピンク系が1~3位争い、水色、焦げ茶が4,5位争いを繰り広げている傾向にあります。
ちなみに男の子は2018年から2021年にかけて、7割程度が黒を選んでおり、続いて紺、ブルーが1割程度となっており、圧倒的に黒が定番となっています。
(出典:http://www.randoseru.gr.jp/graph/)
■サイズ
ランドセルの横幅サイズは、A4フラットファイルが入る内寸幅(230mm以上)が一般的です。または、A4のクリアファイルが入る220mm程度のものもあります。
また、マチ幅にかんしては、11cmから12cmのものが多いです。
最近はタブレット端末を使用する学校が増えており、持ち帰りも想定して大型化の傾向です。
また、マチ幅をベルトなどで調整できるタイプもあります。
身体が小さなお子さまはあまりにも大きなランドセルだと負担になりますから、そういった調整ができるタイプを検討することもおすすめです。
■背負いやすさ
ランドセルはあくまで教科書などの学習用具を入れる鞄です。
見かけも重要ですが、実際に背負う子どもが背負いやすいということも重要です。
特に注意したいのは以下の2つです。
・肩ベルト・・・程よい幅と柔らかさで、重いものを入れても痛くならないか
・背当て・・・クッション性を十分確保できているか、フィットするか
ランドセルの重さはクラリーノが一番軽く、続いて牛革、コードバンと続きますが、ここの作りによっては、天然皮革のランドセルも軽く感じるのです。
この2つは各社それぞれ工夫をしている部分ですが、こればかりは実際に背負ってみないとわかりにくいです。
オンラインで購入する人も増えてはいますが、やはり直営店やデパート、展示会などで実際に背負ってみることがおすすめです。
■保証
ほとんどの有名メーカーでは、ランドセルに6年間の保証が付けています。
しかし、あくまで自然劣化などによるものが対象で、不注意や扱い方の誤りにより生じた故障はほとんどのメーカーで対象外となり、理由を問わず直してくれるところは筆者が知るところで1社のみです。
とはいえ、故意につけた傷や破損でも、有償でなら修理を受けてくれるところも多いです。
元気な男の子の場合はこれもひとつの選択ポイントとなるのではないでしょうか。
■価格
価格のおおまかな目安は、最初の表で示したとおり、主に素材によって差が出てきます。
ランドセルは一般的に鞄メーカーが制作しているところが多いですが、一部のファッションブランドでも出しており、そのネームバリューやデザイン性から、素材がクラリーノでも高価なものも出ています。
ランドセルの購入費用は、パパ、またはママの祖父母が出す場合、または両親が出す場合が一般的ですが、いずれにせよ、あらかじめおおまかに予算を決めておくことが大事です。
子どもに自由に選ばせてしまってから、あとから予算オーバーで購入できないとなったらかわいそうだからです。
まずは両親を中心にある程度目星をつけておき、その中からお子さまの意見を聞くようにすることがおすすめです。
おすすめランドセル6選
型落ちランドセルについて
恥ずかしながら私は「型落ちランドセル」の存在を知りませんでした。なので『ニトリ』でとても可愛いのにお手頃な価格のランドセルを見つけた時は、「これだ!」と思い、買おうとしました。
結局そのランドセルは、長女と意見が合わず購入とはなりませんでした。そしてその後、それが「型落ちランドセル」だったと知ったのです。
ランドセルに強いこだわりを持った大人なら、もしかすると見ただけで「型落ちランドセル」と分かるかもしれません。でも、それほど詳しくない人だったり、子どもならパッと見で「型落ちランドセル」かどうかは分からないのではないでしょうか。
だからもし気に入ったランドセルがたまたま「型落ちランドセル」でも、気にせず買ってもいいのではないかと思います。
アウトレットランドセルについて
じゃあ「アウトレットランドセル」という言葉はあるのかな、と思い調べてみたら、ありました!こちらは最新の新品のランドセルではありますが、展示品だったり、傷や汚れが目立つほどではないけれどもついているランドセルのことをそのように言うそうです。
誰だって使っていればランドセルに傷がつきますし、汚れもしますよね。なので、そういうことを気になさらないなら、最新モデルがお手頃価格で手に入る「アウトレットランドセル」は、お買い得ではないかと思います。
ランドセルの価格は本当に幅広い!
私の中でランドセルの価格は「大体40000~50000円くらい」という思い込みがありました。
だから『ニトリ』で2万円台のランドセルを見つけた時の驚きは、本当に大きかったです。その一方、ネットでランドセルを検索していて10万円以上のものを見つけた時の衝撃も、非常に大きかったです。
因みにパソコンで「ランドセル 価格」と検索すると、1万円以下のランドセルもヒットします!価格に重きを置いている場合は、是非ネットで検索の上、比較検討することをおススメします。
ランドセルを使うのは子どもです!
小学校入学前は、机だったり、本棚だったりと他にも比較的まとまった出費が多くあります。なので親としてはランドセルのお値段は、抑えたいところかもしれません。
ただランドセルは子どもの“相棒”です。なので、価格だけを気にせずに、しっかりと親子で選んで、話し合って、双方が納得のいくランドセルと出会えるといいですね。
今回はランドセルの価格についてお伝えしました。次回はランドセルのアクセサリーをご紹介します!